SCP-4498

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SCP-4498 - (2019/04/27 (土) 11:03:00) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/04/26 Fri 01:54:32
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 13 分で読めます

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#center(){&font(b,red){They're all me! Every single one of them, Sophia! I know I'm me, obviously- I'm wearing the fucking amulet, but- (pauses)}}


SCP-4498は、シェアード・ワールド[[SCP Foundation]]に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]はEuclid。
項目名は『The Plurality of Jack Bright(暫定訳:ブライトだらけ)』。

項目名ですでにオチてるとか言わないで。

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}

*概要
SCP-4498は、かつてサイト-53と呼ばれていた4498立入禁止区画に隔離されている、
325体以上の、男性・女性・動物およびサイト-53にかつて収容されていたアノマリーで構成されるジャック・ブライト実体群である。

…うん、もうなんかいろいろおかしい。
そもそもSCP-963というのはだ、1ヶ月にやっと一人を完全にブライトに出来るくらいには意識の乗っ取りが遅い。
ブライトが頑張って最速でブライト325人RTAをしても28年はかかる。しかもそんなことO5が許すわけがない。
それにブライトもDクラスと動物に対してはおふざけもするだろうが、
流石にアノマリーにまでちょっかい出すのはコンドラキの仕事である。

サイト-53には、報告書執筆時点で現在無力化した猫の磁器のアノマリーが存在していて、
それのしっぽを時計回りに回すと周囲のアノマリーをネガティブにしたり気落ちさせるという特性を有していた。
2018年5月9日、ブライト博士は担当となったそのアノマリーの特性を同僚とともに自ら調べている最中、
ふとそれまで反時計回りには『回らない』という報告が上がっていたそのアノマリーのしっぽを反時計回りに回してみたのである。

その瞬間、しっぽはベキッと取れ、そしてサイト-53に異常が発生した。
最初にブライト博士が異常に気付いたのはしっぽを壊した瞬間、目の前の同僚がブライトになったときであった。
SCP-4498-フォックス「おい、お前は俺じゃないか?」
SCP-4498-ハーメルリング「おいおい、そいつは俺だぞ…いやまて、そいつは俺の見た目をしているぞ!」
SCP-4498-ウルリッチ「おいおい、じゃあ俺たちはなんだ、入れ替わったっていうのか?」
ブライト博士「ちょっとちょっと」
SCP-4498-フォックス「よし一斉に自分が誰か申告しよう」
みんな「ジャック・ブライト」
ブライト博士「どうしよこれ」

フォックス博士も、エージェント・ウルリッチも、フォックス研究員もみんなブライトになってしまった瞬間である。

そしてブライト博士は気付く。
「サイト-53はみんな僕になってる![[あなたは何人目の僕かな?>陽炎型駆逐艦(艦これ)]]」

*ブライト博士、走る
**ブライトVSブライト、はじまりはじまり
ブライト博士はブライトから隠れ、密かにソフィア・ライト博士に連絡を取る。
ライト博士「ねえ今日忙しいんだけどどうしたのジャック」
ブライト博士「きいてきいて!猫のしっぽを&font(u){時計回りに}回したらあいつらが僕になっちゃったんだ!」
ライト博士「はあ…ねえほんと忙しいんだけど」
ブライト博士「わかってるけどこっちも緊急事態なんだって!ねえマンとかいるでしょ」
ライト博士「マンなら今サイト-53で会議やってるから終わったら寄越すよ」
ブライト博士「[[魔剤>モンスターエナジー]]!?ありえんヤバみが深い@サイト-53」
ライト博士「ええ…(困惑)」

ブライト博士はエヴァレット・マン博士が[[居んじゃんどらむ>琴葉茜・葵]]([[ネビル・シュート>パンジャンドラム]]並感)と考えたが、
そのマン博士は運の悪いことにブライト博士のいるサイト-53にいた。[[もうだめだぁ・・・おしまいだぁ>ベジータ]]

…が、マン博士は運良く、SCP-4498-マンにはならなかった。
マン博士はそのときジャスティン・エバーウッド博士、アルビンド・デセイ博士、チャールズ・ギアーズ博士、ケイン・パトス・クロウ教授といった錚々たるメンツと会議をしていた。
そこにSCP-4498実体群…つまりブライトが乱入したのだが、うまく逃げおおせていたようである。
なお、多くのブライト実体が動く中、ひとりSCP-4498-クレフ実体はエージェント・クレフの身体能力に文句をいいつつ休んでいた。

一方、機動部隊レア-7 ”ゲートガン”はサイト-53に進入。
ブライト実体群のリーダーを鎮静化しようと試みる。
レア-7隊長「誰がジャック・ブライトなんだ?」
SCP-4498-ドナルドソン「僕たちはみんなジャック・ブライトだ」
レア-7「あー…わかった、じゃあ『SCP-963』はどこだよ」
SCP-4498-ウィルソン「おい、俺達はブライトとして十分じゃねえってのか?」
レア-7「えっと、その交渉相手としてのブライトが必要なんだが」
SCP-4498-ドナルドソン「ここはお前らの職場じゃねえ、俺たちブライトの職場だ」
レア-7「じゃ、じゃあみんなと話がしたいn……ファッ!?」

レア-7の交渉にしびれを切らし、いきなり威嚇発砲に打って出るジン・キリュウ研究員…
いや、SCP-4498-Z.キリュウ実体。

SCP-4498-Z.キリュウ「海賊女王ジャック・ブライトはおとなしく帰るかケツの穴に鉛玉を入れられるか選ばせてやるよ」

レア-7は蜘蛛の子を散らすように退散した。

**類は友を呼び、箕のそばに笠がより、目の寄るところに玉も寄り、ブライトはブライト連れ
ここから(SCP-4498実体群という意味で)ずっとブライトのターン。

SCP-4498-ジョーンズ実体はどういうわけか、[[シャイガイ>SCP-096]]の収容セルからブライトの声を聞く。
SCP-4498-ジョーンズ「おい俺、なんでシャイガイなんかのセルにいるんだよ?」
???「俺が聞きてえよ、出してくれ!」
SCP-4498-ジョーンズ「絶対罠だろこれ」
???「俺のくせに俺を疑うな[[バーロー>名探偵コナン]]、さっさと開けろ!」

SCP-4498-ジョーンズ実体がセルを開けると、中からSCP-4498-SCP-096実体が飛び出し、SCP-4498-ジョーンズ実体を[[ホールにシューッ!!超!エキサイティン!>バトルドーム]]した。

SCP-4498-ファント実体はサイト-53ゴミ置き場に現れ、『兄弟』を探し始める。
SCP-4498-ファント「やあ兄弟!迎えに来たよ!」
SCP-4498-ネズ公A「ハハッ!」
SCP-4498-ネズ公B「ピカピ!」

そして海賊船(なんでそんなものがサイト-53にあるんだ)には複数のSCP-4498実体群が乗り込み、海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体がそのリーダー格をつとめているらしかった。
そんな海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体によってマストにエージェント・トロイ・ラメントが縛られていた。&font(l){エージェント・ラメントは所詮、サイト-53の敗北者じゃけぇ…。}




さて、この時点でブライト博士は悩んでいた。

先程までのブライトたちの行動をみて、きっとアニヲタ支部のみんなは「なんだ、いつものブライトか」と思ったと思う。
実際、アニヲタ支部にあるようなブライト博士の記述からは、『財団のやべーやつ』みたいなイメージしか普通わかないだろう。
しかしブライト博士は実は案外真面目な博士であり、部下が死ねば「なんで(替えがきく)僕じゃないんだ」とその死を嘆き悲しんだり、無茶なクロステストを行おうとした部下に「[[ジジイ>SCP-343]]を甘く見るな」と警鐘を鳴らしてみたり、クレフと協力して財団を乗っ取ろうとしたエージェント・メアリー・スーを[[クソトカゲ>SCP-682]]のご飯にしてみたりと財団のためによく働いてる部類だったりする。&font(l){いっぽうコンドラキはメアリー・スーを賛美するモブになってた}
ふざけるときも制御の効く範囲でしかふざけない(クソトカゲとアベルはブライト視点で『十分制御が効く』)博士で、はっきりいって今回みたいにサイトひとつをまるまるlolFoundationと化すのはブライトのゲシュタルト崩壊で(脳みそが)溶けてしまいそうだったのである。
(まあアニヲタ支部職員はこういうパニックのほうが)[[好きだ(ろう)なんて絶対に言えないが>SCP-1374-JP]]。
これでまだサイト-53を自分がうまく制御しているなら「いんじゃねーの?」と割り切れるかもしれないが、シャイガイがブライト化してる状況は「はっきりいって今のサイト-53は異常だ」という危機的状況である。

**ブライトの逆襲EVOLUTION
一方、マン博士はエバーウッド博士、デセイ博士、ギアーズ博士、クロウ教授とともに、SCP-4498実体群からのメタルギア並のステルスアクションを行っていた。
ブライト本体とラメントを敵視していることを叫びつつ歩き回るSCP-4498-パロマ実体を回避したマン博士一行は、ブライト博士を発見する。

マン博士「てめえぶっころしてやる!」
ブライト博士「殴らないで!僕はなにもしてないんだ!本当なんだ!信じてくれ!」
マン博士「じゃあてめえは何してたんだ、ええ!?」
ブライト博士「かくれんぼだよかくれんぼ!いまや数千もの『僕』が好き勝手してるんだ!」
ギアーズ博士「うーむ、身から出た錆ではないだろうか」
ブライト博士「とにかく協力してくれよ、仲間だろ?」
ギアーズ博士「まあラメントを開放するための交換人質くらいには使えるかな」
クロウ教授「ブライト人格がインストールされてるというよりかぶさってるだけっぽいしなんとかなるでしょ」
マン博士「とりあえず行こうか」
ブライト博士「なんでこう悪いことしか俺には起きないのかねえ」

いっぽうそのころ、海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体はフライヤーを印刷していた。
内容は「臆病者ジャック・ブライト((当たり前だが本体の妙なペンダントを付けたエロ猿ブライトを意味している))出てこいや」というもので、[[これもラメントってやつの仕業なんだ>草加雅人]]というラメントへの怒りも見せていた。ラメントが何をしたっていうんだ。

ブライト協議会の前に現れたマン博士一行。
SCP-4498-キングスバリー実体は海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体のそばでただ彼女を崇めている。[[この出番って必要なの?>この項目って必要なの?]]
さらにSCP-4498-ヘンソン実体は自分の飯のうまさを讃え、SCP-4498-アンダース実体は停電の闇の中に生きる者と半中二病みたいなことをいいだし、SCP-4498-マスターズ実体はトイレなどの水回りは任せろと叫び、SCP-4498-ファント実体はネズ公とともに現れる。
クロウ教授「ねえギアーズ、めっちゃ面白いね、同じジャック・ブライトなのにだんだん別の自我を形成しだしてる」

海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「ねえ僕、愛するラメントを助けたいとは思わないの?」
ブライト博士「ハァー(クソでかため息)そうだね」

ボールギャグを噛まされたすっぱだかのラメントが複数のブライトによって運ばれる。
ギャグを外されたラメントは「闇(Dark)っていったのにアヒル(Duck)って言われたとか怒り出すのは良くない」というも、海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体はただ怒りのボルテージを上げるばかり。

そして海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体はブライト博士に向き直る。
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「で、欲しいものがあるんだ、僕」
ブライト博士「なにかな」
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「そのアミュレットだよ」
ブライト博士「はい?なんで?」
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「だっていつまで僕たちこのままブライトでいられるかわかんないし、でも死にたくもないからね」
ブライト博士「ふざけんなよ、お前らは僕なんだろ?僕は決して海賊にも、シェフにも、配管工にも…ましてその(ネズ公を指差す)…なりたくなかったぞ?」
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「いいから寄越せって、それか打ち付けてやろうか?」

ギアーズ博士「うん、ジャックはアミュレットを君たちにあげるそうだ。代わりに猫の置物をくれ」

ブライト博士「えっ」
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「なんでそっち?」
ギアーズ博士「単に研究したいだけだよ。さあどうだい、我々は科学の学徒じゃないか」
海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体「いいよ」
ブライト博士「いやまって」

ギアーズ博士は猫の置物を手に入れる。一方、海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体のうしろにはSCP-4498-クレフ実体がナイフをもってついに追いつく。

そこでギアーズ博士はブライト博士に猫の置物を投げつける。

「今度は時計回りに回すんだ、ジャック」

ブライト博士がそれに従うと、海賊女王SCP-4498-Z.キリュウ実体とSCP-4498-クレフ実体はぶっ倒れ、各々の意識を取り戻した。




さて、一連の騒動終了後、ライト博士はブライト博士にキレていた。

ライト博士「時計回りの意味わかってないでしょ!?なんで左に回して時計回りとか宣ってんだ!?」
ブライト博士「わかったわかった、もうこういうことにはならないから」
ライト博士「一度でもごめんですよ、シャイガイがあなたになってたんだよ!?」
ブライト博士「…えっマジで」
ライト博士「本当です」
ブライト博士「」

また、エージェント・トロイ・ラメントは一連の騒動をトラウマに思っていた。
中でも、友たるクレフがブライト化したのを「かわいそうな友アルト」と表現していた。

…当のクレフはそれを聞いて「なにそれ傑作www財団大好きwww」と笑っていたが。



*余談
ブライト博士の中の人で、保守派で知られるAdminBright氏はこの項目にDownvoteしていたりする。
ちなみに本項目に出てくるDuckネタはそのAdminBright氏の旧Username、TheDuckmanから来ているものと思われる。
実際の所、AdminBright氏はそのアバターたるブライト博士同様、結構真面目な人なので、シリーズIを彷彿とさせるどったんばったん大騒ぎは面白くなかったのだろう。ブライト博士本体は本項目では結構真面目だったと思うんだけど。
他にも「ジョークだったら完璧だった」としてDownvoteしてる人も数人居る。
いっぽうで海賊女王にまでされたジン・キリュウ研究員の中の人、Zyn女史からはUpvoteだったりする。&font(l){性別以外ほとんどジン・キリュウ研究員の特徴生きてないんだけど}

本項目は[[SCP-2996]]や新[[SCP-049]]などでおなじみのdjkaktus氏によって執筆された。
Djkaktus氏は財団創作に新しい風を吹き込みまくることで賛否ある新時代の旗手で、
[[RPC Authority]]のメンバーから名指しで批判されるほどの人だが、
一方でそのハチャメチャぶりと新旧のありとあらゆるオブジェクト、GOI、職員を絡めるクロスオーバーぶりは好きな人も多く、本項目も高い評価を得るに至っている。
原文は結構小気味よくやりとりが交わされているので、ぜひ原文も読んでいただきたい。


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#right(){#openclose(show=▷ CC BY-SA 3.0に基づく表示){
SCP-4498 - The Plurality of Jack Bright
by djkaktus
http://www.scp-wiki.net/scp-4498

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。}}
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- なんとも御祭騒ぎで愉快な話だし、翻訳前のを記事化したのは見事だと思うが、他所のネタを借りた言い回しが阿呆みたいに多くて読みづらい。今の1/10くらいに減らして平たい文章に直してちょうだい。  -- 名無しさん  (2019-04-26 07:43:48)
- 大体のところは読めたけどホールにシューッ!!超!エキサイティン!のところはよくわからん、シャイガイって投げるようななにかあった?  -- 名無しさん  (2019-04-26 08:34:36)
- オブジェクト自体が十分ネタになってんだからわざわざネタ足さなくていいよ  -- 名無しさん  (2019-04-26 08:57:38)
- ねたがとっ散らかってるのはアニヲタ支部らしくていいと思うんだけどなあ  -- 名無しさん  (2019-04-26 09:26:40)
- ↑↑シャイガイブライトがジョーンズブライトを投げ飛ばしたってこと  -- 名無しさん  (2019-04-26 09:53:59)
- ブライト 325 人 RTA とかいうパワーワード  -- 名無しさん  (2019-04-26 10:54:08)
- 魔剤って何かのネタ?  -- 名無しさん  (2019-04-26 12:20:59)
- こんな記事あったっけ?って思ったらまさかの未翻訳記事だった  -- 名無しさん  (2019-04-26 12:25:42)
- ↑2 このwikiにも記事が載ってたと思うんだけど見当たらないな‥‥廃れたから消されたか?まあ一時期流行ったネタだよ  -- 名無しさん  (2019-04-26 20:50:25)
- ↑3 ちなみに「マジ?」と同義語  -- 名無しさん  (2019-04-26 22:27:08)
- ↑4 リンク先参照  -- 名無しさん  (2019-04-27 08:42:50)
- とりあえずネットのジャーゴンぶち込んどけばウケると勘違いしたクソオタが書いたみたいな記事  -- 名無しさん  (2019-04-27 09:35:34)
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