ランスロットsiN(コードギアス)

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ランスロットsiN(コードギアス) - (2021/02/15 (月) 23:55:44) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2019/8/20(火) 23:37:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます

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#center(){
&font(#0000ff){ナナリーを掠め取り、平和を乱した罪……}

&font(#0000ff){&bold(){贖ってもらう!}}



&font(#ffdc00){&bold(){Z-01/S ランスロットsiN}}
}


&bold(){ランスロット&ruby(シン){siN}}とは、『[[コードギアス 復活のルルーシュ]]』に登場する[[ナイトメアフレーム(KMF)>ナイトメアフレーム(コードギアス)]]。
名前は「siN」は末尾のNだけが大文字表記となっている。


*目次
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#openclose(show=クリックで表示){
#contents()
}


*緒元
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型式番号:Z-01/S
所属:超合集国
分類:第九世代型KMF
全高:4.51m
全備重量:8.44t
動力:エナジーフィラー
推進機関:ランドスピナー
エナジーウイング
武装:メーザーバイブレーションソード×2
C7-anti-materiel-V.A.R.I.S×2
スラッシュハーケン×4
ブレイズルミナス×2
コクーン

特殊装備:フレームコート「ホワイトファング」

パイロット:[[枢木スザク]]


*概要
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[[ゼロレクイエム]]完了後の光和2年に、超合集国体制の下で開発された新型KMF。
[[かつて>コードギアス 反逆のルルーシュ]][[の戦乱>コードギアス 反逆のルルーシュR2]]において、神聖ブリタニア帝国のKMFの中でも圧倒的強さを誇った&bold(){[[ランスロットシリーズ>ランスロット(コードギアス)]]}の最新モデルであり、系列上は&bold(){[[ランスロット・アルビオン]]}の[[後継機]]にあたる。
技術世代としてはアルビオン同様第九世代に属する。


ゼロレクイエム後、ゼロの正体が枢木スザクにすり替わっていることは[[黒の騎士団]]上層部をはじめとした超合集国の一部では半ば公然の秘密となっていた。
そんな中、黒の騎士団による平和維持活動に必要な戦力を整備するにあたって、[[シュナイゼル>シュナイゼル・エル・ブリタニア]]主導で新たな象徴としてゼロ[[専用機]]の開発計画が持ち上がり、スザクが乗り慣れたランスロットシリーズの新型機開発が進められ、先代機であるアルビオンをカスタムした&font(#4b0082){&bold(){ランスロット・アルビオンゼロ}}が建造された。

だが、アルビオンは[[悪逆皇帝ルルーシュ>ルルーシュ・ランペルージ]]に仕えた[[騎士]]・[[ナイトオブゼロ>ナイトオブラウンズ]]の機体……つまりは&bold(){「悪の象徴」}ともいえる代物であり、その名はKMF開発史から抹消すべきとの意見も挙がるほどと、評判は最悪であった。
そのため、とあるテロ事件に対処するためゼロの乗機として使われたアルビオンゼロもまた、その姿を目にした民衆に強い恐怖と拒否反応を抱かせることとなってしまった。

これに対しゼロ(スザク)当人も「ランスロットは救世主たるゼロも相応しい機体ではない」ということを痛感し、ゼロ専用機の開発は[[蜃気楼>蜃気楼(コードギアス)]]系の「真母衣波」へと移行していくこととなった。


しかし機体ポテンシャルの高さや今まで取得してきた戦闘データの質を鑑みれば、ランスロットシリーズは非常に優秀な機体であることは明らかであった。
そこで黒の騎士団内において進められていた戦力再編「統合打撃装甲騎計画」と並行して (事実上のスザク専用機として)アルビオンゼロに次ぐ新型ランスロットの設計開発が開始。
当初はランスロットの名を付けることが憚られ&font(#808080){&bold(){「ホワイトファング」}}という仮称が付けられていたが、設計完成後機体名に「sin」=「罪」の名を冠することで許可が下り、実機建造が開始され完成した。

以上のようやや面倒な経緯で完成に漕ぎ着けた本機だが、政治的に扱い難い立ち位置の機体であることは変わらず、ゼロ(スザク)は真母衣波に乗り続けていたこともあって出番は巡ってこなかった。
しかしジルクスタンの戦いにおいて乗機を失っていたスザクに届けられ、漸く実戦投入されることとなった。



*機体解説
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外観は頭部の構造やスマートな四肢などにオリジナルランスロットやアルビオンのラインを引き継いでおり、一目でランスロットと判別出来るデザインとなっている。
白と金を組み合わせた鮮やかなカラーリングはそのままだが、胸部装甲の一部に紺色、左肩に装着された青いコクーンなど、ナイトオブセブン時代のスザクのパーソナルカラーでもあった青系の配色が加わっている。

コクピットは背面に配置された座席型で、内装もランスロット系の物を踏襲しているが、ややゆったりとした造りになりモニター画面も若干大型になるなど改良が施されている。
しかし緊急脱出機構の有無は不明。まあランスロットらしいといえばらしいか……


本機の開発コンセプトは&bold(){「嚮導兵器としての原点回帰」}。
前身であるアルビオンから大幅な武装の増加等はなされていない代わりに、進歩した技術を投入し各武装を小型化しつつ高出力化。
結果、機体全高もアルビオンよりやや小さくなり、武装の取り回しの良さとスペックの向上を両立させている。
運動性能も依然高く、新型エナジーウイングが生み出す高い機動性もあって、アルビオン以上にコンパクトかつ堅実な仕様となっている。

更に外部ユニットとして増加装甲「フレームコート」を装備することも可能になっており、単機で大規模戦闘にも対応可能。



*武装
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・&bold(){メーザーバイブレーションソード(MVS)}
もはやお馴染みの斬撃兵装。刀身に高周波を纏わせることで驚異的な切れ味を発揮する。
デザイン・構造が一新され、刀身の根元よりも先端部が幅広い形状になり収納時には刀身全体が伸縮する。
また鍔部分にスザクのかつての騎士章を模した装飾があしらわれている。
マウント位置が従来のコクピット横から両腕部に変更され、剣自体を籠手部分に収納出来るようになり、抜刀せずとも刃先だけを展開し[[貫手>貫手(武道)]]の要領で刺突に用いることもできるようになった。この機構はランスロットに実装されていた、スラッシュハーケンの刃のみを展開する「メッサーモード」に酷似している。


・&bold(){&ruby(シーセブン・アンチ・マテリアル){C7-anti-materiel-}&ruby(ヴァリス){V.A.R.I.S}}
これもランスロットシリーズお馴染みの射撃兵装、ヴァリスの最新モデル。
アルビオンのスーパーヴァリスから小型化に成功し、全体に丸みを帯びたコンパクトなフォルムになっている。
可変機構はシンプルな収納状態から、グリップと砲身を展開した通常射撃用の「ノーマル・モード」、更に砲身を拡張した最大出力の「フルバーストモード」の二段変形。ノーマル、フルバースト共に高い破壊力を誇る。
収納状態では両腰部に2丁マウント可能。


・&bold(){スラッシュハーケン}
両腕部と両腰部に計4機装備されたワイヤーアンカー。
MVSとヴァリスのマウントラッチと隣接しているが、どちらも武装マウント状態のまま使用できるように配置されている。


・&bold(){ブレイズルミナス}
両腕の籠手部分に装備された防御兵装。エネルギー障壁を展開し、攻撃を防ぐ。
コンクエスターやアルビオンのように、胴体や脚部にも展開できるのかは不明。


・&bold(){コクーン}
左肩部を覆うように装着された新採用の防御兵装。
ブレイズルミナスに頼らない物理的な追加装甲としての役割を果たすと共に、内蔵されたバッテリーにより機体稼働時間の延長を図る。
重量増加による機動性の低下はあるものの機能的な恩恵も大きい。戦闘中も任意でパージ可能。


・&bold(){ランドスピナー}
足首に装備された陸上走行用のホイール。
これまでのランスロットと違い車輪部分に金色の装甲が付くなど若干デザインが異なる。
陸上での高速走行が可能だが使用頻度は低い。


・&bold(){エナジーウイング}
アルビオンから受け継がれた空戦兵装。
コクピット横に折り畳まれた多関節フレームを展開し、内蔵された発生器から緑色のブレイズに似たエネルギーの翼を発生させる。
発生させる翼の数が6枚から12枚に増えており、一枚一枚のサイズがかなり違い個々の形状もやや複雑になっている。
機能面では大きな変化は無く、光の軌跡を描く程の高速飛行、翼部分のブレイズによる防御、翼からの刃状エネルギー弾発射機能などを引き継いでいる。



*フレームコート「ホワイトファング」
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型式番号:Z-01/S+MTM
全高:11.50m
重量:42.89t


**概要
ランスロットsiNと紅蓮特式用に開発された増加装甲「フレームコート」の一つ。
元々は[[ナイトギガフォートレス(KGF)>ジークフリート(コードギアス)]]となるはずだった物が、統合打撃装甲騎計画との兼ね合いで開発が凍結された後、「KMFに追加装備を施すことでKGFの役割を果たさせる」という形になり、超合集国のパール・パーティで試験的に製造された。
端的に云えば「KMF用のパワードスーツ」。
形態としてはサザーランド・ジークに近いだろうか。

ランスロット仕様の「ホワイトファング」は本体を青と金の装甲で包み、背部と下部に展開した巨大なエナジーウイングと、左右のアームに接続されたアロンダイト・マキシマを有するのが特徴。
ランスロット本体は中央部分に格納されるが、頭部を除く全身が装甲に覆われてしまっている。
その姿はKMFではなくKGF見紛うほど。
圧倒的出力と防御力を誇り、"接近されなければ"敵部隊をその大火力で蹂躙することができる。逆に近接戦闘となるとその大振りな武器が仇となり、防戦一方になってしまうという欠点もあり、戦闘中に不要と判断すれば強制パージし本体による戦闘に移行することが出来る。

また、待騎用の接地脚はあるものの紅蓮仕様と違い陸上歩行能力はなく、完全に空戦用の装備となっている。

ちなみに名称の「ホワイトファング」は先述した本体開発時の仮称からとられている。


**武装
・&bold(){アロンダイト・マキシマ}
両肩部分から左右に伸びたアームに接続されている巨大なニードル状の武装。
単純な打撃などにも使えると思われるがその本領は先端部に内蔵された目標捕捉追尾型射撃管制エネルギー刃、プラズマニードルキャノン(PNC)。
これは予めマーキングした複数の目標に対し、ニードルから放った強力なエネルギーが魔法陣のような形をとりながら放出され攻撃を行うという物で、数十機のKMFを一撃で殲滅することが出来る。
ただし目標が高速で移動しているとPNCのマーキングが間に合わないこともあり、良くも悪くも大軍相手の装備。
名前の「アロンダイト」は円卓の騎士・ランスロット卿の剣から。


・&bold(){スラッシュハーケン}
左右の腰部装甲内に装備されている大型のスラッシュハーケン。
普段は装甲内に収納されており、使用時に基部が回転しハーケン部分が飛び出す。
特性上、敵機の接近に対するセーフティという面が強い。


・&bold(){エナジーウイング}
背部のフレームと下部の接地脚に内蔵された発生器から展開される。
翼は計14枚、色は本体と同じ緑。
エネルギー弾の発射機能も備わっており、弾幕を張ることも出来る。
本体程の機動力は出ないが、巨大な翼を広げた状態ではその偉容を際立たせる。



*劇中での活躍
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**光和2年(『復活のルルーシュ』)
ジルクスタンからの報告を受けたシュナイゼルにより、補給物資の一部としてジルクスタンに送られ、一時的にゼロの名をルルーシュ・ランペルージに返したスザクが搭乗する。

[[ナナリー>ナナリー・ランペルージ]]奪還作戦において敵主力を引き付ける囮役として、グラルバード近くの砂漠地帯で紅蓮特式と共にフレームコートを装備した状態で登場。
ジルクスタン地上部隊のゲド・バッカを瞬時に消し飛ばし短時間で壊滅させ、その攻撃性能を見せつける。

しかしシャムナのギアスにより時間が巻き戻った結果、作戦が先読みされ逆に敵部隊の不意打ちを受けてしまう。
さらにシャリオが駆るナギド・シュ・メインの接近を許してしまいメギストスオメガによる超高速攻撃に対応しきれず防戦一方に。
遂にはフレームコートが破損、撃墜されてしまう。


しかしその間にルルーシュはシャムナのギアスを暴き、ナナリーを救出した。作戦成功の通信の後、ルルーシュは告げる。

「生きよ!それが全てである!」

と。

かつて死を求めた自分。しかし今は、生きていた友のために…守るべき世界の為に…。

「生きる…!」

フレームコートをパージし、ついに白き騎士がその姿を現したのであった。

ギアスの呪いと共にランスロットの性能をフルに発揮し始めたスザクに対し、シャリオも自身の限界まで肉体を酷使してナギド・シュ・メインを操り、両機は凄まじい高速空中戦を展開。
夜明けが迫る中、武装を破壊されながらもシャリオを追い詰め、遂に右手でナギド・シュ・メインの胴体を刺突し決定的なダメージを与える。
だが、それでもなお降伏勧告拒んだシャリオはランスロットに組み付き、心中を試みる。

「引き分けなら負けにはならない!!!」

しかしスザクは右手を犠牲にハーケンの射出で拘束に隙を作り、間髪入れず至近距離からエナジーウイングの光弾を浴びせかけナギド・シュ・メインのボディを破壊。
「強さ」に囚われた哀れな存在との決着を付けた。



*関連機体
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**[[ランスロット>ランスロット(コードギアス)]]
**[[ランスロット・アルビオン]]
**[[ランスロット・アルビオンゼロ>ランスロット・アルビオン]]
枢木スザクが搭乗したランスロット系統の先代機たち。

**紅蓮特式
siNと同時期に黒の騎士団のフラッグシップとして開発された[[紅蓮>紅蓮(コードギアス)]]タイプの機体。
同じくフレームコートを持つが、機体特性が大きく異なる。



*立体化
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**[[ROBOT魂]]
作品公開後、紅蓮特式と共に一般発売。
安定した造形と共に、MVSやヴァリスの各形態を差し替えで再現。
エナジーウイングのクリアパーツも付属している。

劇中イメージと比較すると気持ちゴツくなっており、やや可動に難があるが全体の出来は悪くない。


*余談
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『復活のルルーシュ』の公式サイトでのデザイン発表当初は名称が発表されておらず、「ランスロットタイプ」としか表示されていなかった。
しかし画像ファイル名が「ランスロットsiN ホワイトファング」だったため紅蓮特式共々早々に名称バレしていた。


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- 開発が許された理由なんてゼロの正体がスザクだってことが公然の秘密だからだろうな  -- 名無しさん  (2019-08-22 00:42:08)
- MVSの説明にある『アルビオン以前のランスロットのように抜刀せずとも基部から刃だけを展開し攻撃できる機能』の部分、MVSじゃなくてハーケンだろ。 MVSのメッサーモードはアルビオンからの機能でコンクエスターまではハーケンのメッサーモードだぞ。  -- 名無しさん  (2019-08-22 09:54:21)
- 今回のヴァリスって収納・ノーマル・フルバーストだけでハドロンモード無いで  -- 名無しさん  (2019-08-22 22:05:29)
- あー、でもロボット魂の紹介文だとあるのか……んで、設定画だと無しになってる。何にしても公式から出されてる情報少ないからよく分からん部分が多い  -- 名無しさん  (2019-08-22 22:10:37)
- MVSの項目、多少修正しました。ちなみにアルビオンにメッサーモードは搭載されていなかったかと思います。  -- 名無しさん  (2019-08-23 01:56:19)
- 第7世代以降のKMFはランスロットから得たデータが大量に使われてるし、量産型のヴィンセントもあるし存在の抹消は無理みあると思うんだ  -- 名無しさん  (2019-08-23 09:57:21)
-   ランスロットのデータが量産機に使われていたとしても、見た目と名前が違うなら民衆は何も感じないでしょう。彼らが恐れたのは悪逆皇帝に仕えたあのランスロットなのですから。アルビオンゼロのようにカラーリングを変えたところで、それ以外はほぼ以前のアルビオンと変わらないわけですから、それなら非難されるのも無理はない。 もし仮にランスロットの存在が抹消されていたとしても、実戦データはもちろん残されたと思います。開発陣にとっては貴重なものでしょうから。 ランスロットsiNがあの名前と姿になったのは、ロイドやセシル等、ゼロ=スザクだと知る人間が超合衆国の中核メンバーだからだったのでしょうね。 それにどうやらアジアやEUでスザクは真母衣波を使っていたようですし、余程の事態でなければランスロットを持ち出す必要はないと考えていたのでしょう。  -- 名無しさん  (2019-08-23 13:51:10)
- そもそもスザクはフロートはダミーだからデッドウェイトでろくな武装もない真母衣波で未来予知なしのシャリオ部隊を退けてるわけだし、化け物すぎる  -- 名無しさん  (2019-09-27 00:56:27)
- ヴァリスはハドロンモード削除。もともと1期で多用してたフルバーストのほうが威力高そうな描写だったからか?  -- 名無しさん  (2019-12-13 22:55:03)
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