ゴメス(ウルトラ怪獣)

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ゴメス(ウルトラ怪獣) - (2023/03/17 (金) 19:38:15) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2020/05/27 Wed 21:26:23
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:これから約 10 分間、あなたの目はあなたの身体を離れ、この不思議な時間の中に入って行くのです 

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#center(){

&sizex(5){&font(b){ここは、[[東京都]]と[[大阪>大阪府]]を結ぶ弾丸道路のトンネル工事現場です。}}

&sizex(5){&font(b){中ではたくさんの人が、一刻も早くトンネルを完成させようと働いています。}}

&sizex(5){&font(b){今夜はこのトンネルの奥で起こったある事件をお伝えします…}}


}


&bold(){ゴメス}とは、ウルトラシリーズに登場する怪獣である。
別名「&bold(){古代怪獣}」。


*【概要】
1966年に放送開始した『[[ウルトラQ]]』第1話「ゴメスを倒せ!」にて初登場した。
つまり、シリーズ50年以上の歴史の中で多数登場した&bold(){ウルトラ怪獣たちの名誉ある第一号}なのである。

見た目はどことなく爬虫類っぽいが、実は新生代((恐竜が絶滅した後の哺乳類が繁栄し始めた時代のこと。))第三紀ごろに生息していたとされる古代&bold(){哺乳類}で学名はゴメテウス((表記は「Gometius」。))。
その鋭い牙が表す通り完全な肉食性で、設定上は&bold(){[[人間>ヒト(生物)]]も喰らう}。特に牛を好むようで、30頭くらいならペロリと丸呑みにしてしまう。
頭部には前向きに曲がった角、発達した前肢には鋭い爪を持っている。地中を掘り進んで移動することもできるようだ。
「シトロネラアシッド」と呼ばれる特殊物質を[[弱点]]としており、これを体内で生成し武器とする原始怪鳥・リトラは天敵と呼べる存在。
後年の怪獣たちと違い、基本的に光線技の類は持っていない、が……?(後述)

初代は怪獣の中では&bold(){体長10メートル}と比較的小柄なほうであったが、後に大型の個体も確認されており、そちらは専ら&bold(){ゴメス(S)}と呼称される(Sはスペシャルの意味)。

ちなみに、『ウルトラQ』で使用されたゴメスのスーツはあの&bold(){怪獣王・[[ゴジラ]]の[[改造>着ぐるみの改造・流用(ウルトラシリーズ)]]である。}
より正確に言えば『[[モスラ対ゴジラ]]』に登場するものを使用している。
故に[[平成作品>平成ウルトラシリーズ]]で登場してからは、これを由来とした[[オマージュ]]ネタも多くなっていたりする。
さらに言うと、どうやら元々はアザラシに似た四足歩行の怪獣として想定されていたらしく、『[[妖星ゴラス]]』に登場するマグマを改造するつもりだったらしい。
こちらの案は同じく『ウルトラQ』に登場した[[トドラ>トドラ(ウルトラ怪獣)]]にて実現している。
なお、[[エリマキ付けただけと評判の彼>ジラース]]と比べて追加パーツ多めのデザインであり、ぱっと見ではそこまでゴジラっぽいわけではない。
&font(#0000ff,u){&font(#ffffff){エリマキ付けただけの彼がオマージュネタをやるのは危険すぎる…というか、出番自体がなかなか回って来ないし。}}


*【劇中での活躍】
**ウルトラQ
身長:10m
体重:3万t&font(l){太りすぎ…}
出身地:東海地区 金峰山付近

東海弾丸道路・第三工区の地底にて眠っていたが、工事によって目を覚ました。
同じくして蘇った原始怪鳥・リトラと工事現場にて闘争する。
その体格差に物をいわせた[[噛みつき>噛み付き]]や[[尻尾>尾]]攻撃でリトラを苦しめるが、右目を嘴で突かれてひるんでしまう。
そこにリトラが弱点のシトロネラアシッドを吐きつけたことで完全に絶命した。
しかし、シトロネラアシッドはリトラ自身の呼吸器をも溶かしてしまうため、リトラもまた力尽きたのであった。

***[[漫画]]版
『ウルトラQ』放送当時に連載されたコミカライズでは、中城健と古城武司のバージョンに登場。
中城版では概ねTVシリーズ第1話に忠実なシナリオが描かれているが、古城版では映像作品とは展開が全く異なり、
リトラは全く登場せず、[[WW2>太平洋戦争]]時の[[日本>日本国]]における[[戦時猛獣処分]]を下地にした動物園の老飼育員とゴメスの束の間の交流を描いた独自のシナリオ展開となっている。


**ウルトラギャラクシー大怪獣バトル NEVER ENDING ODYSSEY
身長:40m
体重:4万t

『Q』以来&bold(){実に42年ぶりの登場且つ、初のカラー作品への参戦を果たした作品。}
本作では[[ゴモラ]]などと戦うということもあって、初代の倍以上にまで[[巨大化]]を果たし、呼称も先述したように「ゴメス(S)」である。
また、以降の作品でも基本的にこちらの設定で登場するため、&bold(){「むしろ『Q』に登場したのが成長途上の個体だったのでは」}という解釈も現れている。

本作では第1話、第2話に登場。
[[ガッツ星人]](RB)によって操られ、[[レイ>レイ(ウルトラシリーズ)]]の操る[[ゴモラ]]の他に宿敵のリトラとも対決した。


**[[大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE]]
[[ウルトラマンベリアル]]によって[[怪獣墓場>怪獣墓場(ウルトラシリーズ)]]から[[蘇り>死者蘇生]]、ウルトラ戦士たちに襲い掛かる。
……が、最後はよりによって[[復活]]させてもらったはずのベリアルの攻撃に巻き込まれる形で退場してしまう。
このほか、[[ベリュドラ]]を構成する怪獣の1体にもなっている。

本作でウルトラ戦士と初めての共演を果たしている。


**[[ウルトラマンサーガ]]
フューチャーアースを制圧した[[バット星人]]により送り込まれて出現し、
[[グビラ]]とのタッグで&font(l){チビトラマン}[[ウルトラマンゼロ]]、[[ウルトラマンコスモス]]と対決。
最終的にはコスモスの[[フルムーンレクト>ルナモード(ウルトラマンコスモス)]]で大人しくなった……が、それを良しとしなかったバット星人に哀れ始末されてしまう。

なお、本作における地中から現れるという登場シーンは『モスラ対ゴジラ』におけるゴジラの初登場シーンをパロディしている。


**[[ウルトラマンX]]
第15話に登場。
市街地に出現し、その頑丈な体でXioの攻撃を歯牙にもかけず暴れまわる。
[[ウルトラマンエックス>ウルトラマンエックス(登場キャラクター)]]との戦いでもその怪力で圧倒し、&bold(){「接近戦ではかなわない」}とまでエックスたちに言わしめる。
一度は地中へと去っていったが、その後[[ダークサンダーエナジー>グリーザ]]を浴びて強化された状態で再び姿を現す。

この強化時はこれまでと違い、&bold(){[[背中の突起を発光させながら口から熱線、さらには近接時にも全身から衝撃波を放つなど>ゴジラの技一覧]]}の強力な技を身に着けていた。
その力はエクシードエックスと神木隊長(の操るサイバーゴモラ)の2人をまとめて余裕で相手どるほどだったが、
最終的にはダークサンダーエナジーを浄化され、サイバー超振動波とザナディウム光線で[[スパークドールズ]]に戻った。

…なお、このエピソードが放映されたのは[[11月3日>ゴジラ(1954)]]。
監督の[[田口清隆]]氏によればそれも含めて&bold(){「あの怪獣を意識しました」}とのことである。

また、単独で登場したり市街地で暴れたのもこの話が初。


**[[ウルトラマンオーブ]]
第24話に登場。
夕暮れの街に[[テレスドン]]や[[デマーガ]]と同時に現れ、
[[ハリケーンスラッシュ>ハリケーンスラッシュ(ウルトラマンオーブ)]]形態で駆け付けた[[ウルトラマンオーブ>ウルトラマンオーブ(登場キャラクター)]]と激突……と思いきや、&bold(){突如倒れ込みそのまま絶命してしまった。}

それは、[[更なる強大な敵>マガタノオロチ]]の出現の予兆であった…。


**[[ウルトラマンR/B]]
第10話に登場。
[[愛染マコト>愛染マコト/チェレーザ]]によってジャイロと怪獣クリスタル((クリスタル自体が本編に登場していないため、属性は不明。))で召喚された。
[[ウルトラマンロッソ]]、[[ブル>ウルトラマンブル]]と戦い善戦するが、最後はロッソウインド、ブルグランドによって倒される。


**[[ウルトラマンZ]]
(第1話)
身長:18m
体重:3万5千t&s(){太りすぎ…}
(第23話)
身長:50m
体重:4万2千t
(身長・体重いずれも公式サイトより)

[[第1話>ご唱和ください、我の名を!(ウルトラマンZ)]]に登場。
突如&font(l){調布の}市街地に出現し暴れ回るが、対怪獣特殊空挺機甲隊「[[ストレイジ>ストレイジ(ウルトラマンZ)]]」の[[ナカシマ ヨウコ]]が操縦する特空機1号・[[セブンガー]]と交戦。
主人公[[ナツカワ ハルキ]]が人気のない公園に誘導しようとするが、迷子になった[[子犬>犬]]に気を取られたことで失敗。ゴメスの視界に入ってしまう。
ハルキを救おうとセブンガーは[[鉄拳>パンチ(技)]]を繰り出しゴメスをK.O.するが、勢い余って転倒してしまいビルを壊してしまう。 
一応、ゴメスは倒せたもののストレイジは防衛予算を削られてしまうのだった……。
55mのセブンガーとの身長差に目が行きがちだが((「セブンガーが同サイズの怪獣を撃破すると、後から登場するウルトラマンゼットが弱く見えてしまう」という理由かららしい。))、体格は初代よりも大きめに設定されており、(S)でない個体が平成以降初めて登場したことになった。

第23話にも登場。
[[ウルトロイドゼロ]]に搭載されたD4レイを排除しようと起動実験に合わせて目覚め、同時に目覚めた[[パゴス>パゴス(ウルトラ怪獣)]]、先に目覚めて交戦していたデマーガと共にウルトロイドゼロを追い詰めるがD4レイを喰らいまとめて[[消滅]]させられた。
ちなみにこの個体は50m級と、&bold(){これまでに登場した中で最も大型}となっている。

**[[ウルトラマンデッカー>ウルトラマンデッカー(作品)]]
第17話に登場。
例によって40m級の体躯を誇るが、過去には別の出現例もあったらしく&bold(){「あんなに大きなゴメスは見たことがありません」}という、歴代のサイズ差を知っているファンならニヤリとできるセリフも。
[[テラフェイザー]]の一件や、それ以前から宇宙人に[[寛大な措置を>エレキング]][[取ってきた>グレゴール人グレース]]ことからムラホシ隊長が内通者の疑いをかけられたためにGUTS-SELECTが出動できず、対怪獣災害モデル都市の迎撃設備もものともせず侵攻したが、
リュウモン隊員によりムラホシ隊長の潔白が証明されたことで出撃許可が降り、GUTS-SELECTおよびデッカーと戦闘を開始する。

デッカーが前話で負傷していた腕を攻めるなどしてフラッシュタイプのデッカーを苦戦させるが、
ムラホシ隊長の操る[[ナースデッセイ号]]の援護により隙ができ、逃れたデッカーがダイナミックタイプにチェンジしたことで形勢逆転。
デッカーミラクルダイナミックで浮かされたところへネオマキシマナースキャノンを受けて爆散した。

ハンガーモードのネオマキシマナースキャノンに耐え切るなど、素の状態でのゴメスではトップクラスの強さともいえる。


**[[シン・ウルトラマン]]
序盤にて巨大不明生物(後の禍威獣)第一号としてアバンのダイジェストで描かれている。
自衛隊の攻撃によって駆除されたものの、ゴメスの出現を皮切りに次々と禍威獣が日本中に現われるようになる。
CGモデルは&s(){やはりというかなんというか}『[[シン・ゴジラ]]』のゴジラ(第4形態)にパーツを盛られたもので、&bold(){誰が呼んだか"シン・ゴメス"}。
デザインワークスの庵野氏のインタビューでは「版権管理上明確に繋げることはできないが何となくシン・ゴジラのようなことがあったかも」とのこと。
公開前は「『シン・ジラース』が出る」なんてファンからはネタにされていたが、&bold(){まさかゴメスの方が出るとは誰も予想していなかったようだ。}%%まあパッと見のゴジラ要素はあっちの方が強いもんね…%%


*余談
・『[[ウルトラかいじゅう絵本]]』の一冊「おむすびとかいじゅうのくに」(おむすびころりんより)では原作における地鼠役で登場。&br()地上から[[おむすび>おにぎり(食品)]]を落とした[[ミラクル星人>ウルトラのクリスマスツリー(ウルトラマンタロウ)]]に感謝し、[[レッドキング]]、[[テレスドン]]、[[ゴルザ]]と共におもてなしを行う。

・『[[ゴジラVSメカゴジラ]]』の終盤では、[[スーパーメカゴジラ>メカゴジラ(VSシリーズ)]]の攻撃によって第二の[[脳]]を破壊され立てなくなり瀕死の重傷を負ったゴジラが、ラドンから生命エネルギーを貰うことで第二の脳を再生・そして復活するシーンがあるが、倒れたゴジラの真上に被さるラドンという構図は1話ラストのゴメスの死骸の上に力尽きたリトラと全く同じである。 

・『[[ウルトラマンティガ]]』ならびに『[[ウルトラマンコスモス]]』の最初のエピソードに登場する怪獣が地底怪獣と飛行怪獣([[ゴルザ]]と[[メルバ]]、ゴルメデと[[リドリアス]])なのは本エピソードに因む。

・ゴジラを流用して哺乳類と言うのも大胆な改造だが、1954年版『[[ゴジラ>ゴジラ(1954)]]』ではゴジラは「海生爬虫類から陸上獣類に進化しようとする中間の生物」とされていたので、比較的縁は近いかもしれない。また、1990年代に入ってからは、マニアの間でもゴジラは「[[単弓類>単弓類/哺乳類型爬虫類(古代生物)]]」という哺乳類の祖先に近い生物だという説が語られている。&br()(ちなみにジラースは海生ではないがネス湖に住んでいた[[恐竜]]で、こちらも近縁と言えないこともない?)

・『ウルトラマンZ』でゴメスが暴れていた場所はビックカメラ京王調布店の周辺。ビックカメラの店舗ロゴがバッチリ映っている。ちゃんと許可は取っていたのだが、逆にビックカメラ京王調布店が『ウルトラマンZ』の聖地としてウルトラ関係の玩具販売に力を入れ出す結果に至った。&s(){その後、ウルトラマンデッカーがダイナミック入店を果たすこととなった}


追記・修正はトンネルを抜けて怪獣に遭遇してからお願いします。

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- 本当は10mしかないのは忘れられがち。というか10mで出てきたのって初代だけよね  -- 名無しさん  (2020-05-27 21:34:35)
- 平成の世に復活してからは所々、元になったゴジラを思わせる描写が増えたね。  -- 名無しさん  (2020-05-27 22:27:25)
- ゴ雌  -- 名無しさん  (2020-05-27 22:50:40)
- 確かに体毛はあるけど鱗が目立つ  -- 名無しさん  (2020-05-28 10:50:41)
- 復活版のスーツは大怪獣バトルのあと総天然色ウルトラQのための考証を反映した姿に改造されたからサーガ以降は体色や細部が違うんだっけ  -- 名無しさん  (2020-05-29 22:06:35)
- Zに出てきたゴメスは、Qの個体にサイズを合わせたんかな。おかげで、セブンガー(55m)と比べると大分かわいく見えたが(笑)  -- 名無しさん  (2020-06-20 09:55:13)
- ↑Qよりもちょっと大きい設定だけどね  -- 名無しさん  (2020-06-21 20:42:55)
- 小説のウルトラマンFだとゴメスをサイボーグ化したレプリカゴメスなんてのも出てくるみたいだけど、これもある種のゴジラネタだったりするのかな?  -- 名無しさん  (2020-06-27 13:03:07)
- Zで出たゴメスって存命なのか?あの描写だとセブンガーが撲殺して状況終了したようにしか見えなかったんだが  -- 名無しさん  (2020-06-27 14:48:08)
- >>復活版のスーツは大怪獣バトルのあと総天然色ウルトラQのための考証を反映した姿に改造されたからサーガ以降は体色や細部が違うんだっけ  -- 名無しさん  (2020-09-17 03:33:06)
- ウルトラ怪獣バトルブリーダーズではまさかのレジェンド枠。「始まりの巨人」が初代マンなら「始まりの怪獣」はこいつということか。  -- 名無しさん  (2020-09-28 11:40:47)
- ゴジラ単弓類仮説を追記。  -- 名無しさん  (2020-11-04 21:50:06)
- 初めて見たときは小ささに驚いた  -- 名無しさん  (2022-02-18 06:39:03)
- あからさまにシンゴジラなのだ!  -- 名無しさん  (2022-05-19 09:21:55)
- シン・ゴメス  -- 名無しさん  (2022-05-20 16:19:04)
- シン・ジラースだと思ったか?ゴメスだよ!!  -- 名無しさん  (2022-06-19 19:29:15)
- Xの個体はダークサンダーエナジーで強化された強さであって、素で1番強いのはデッカーの個体かな  -- 名無しさん  (2022-12-13 00:39:18)
- ゴメラ(昔のテレビくんにあった怪獣バラエティ特撮)ではなかったか…  -- 名無しさん  (2023-03-12 22:51:23)
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