SCP-2105-JP

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SCP-2105-JP - (2023/02/02 (木) 18:37:14) のソース

&font(#6495ED){登録日}:2023/01/31 Tue 00:25:12
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 14 分で読めます

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&tags()
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突然だが。
もしも日常をメチャクチャにしてしまうような危機に、あなたが立ち向かわなければならなくなったとき。
必要な素質とはなんだろうか。

鍛え抜かれた強靭な膂力?
起死回生の一手を閃く知恵?
へし折れそうな心を奮い立たせる勇気?
最後の最後まで未来を諦めない意志?

いずれも大切なことだろう。
しかしときには、まったく思いもよらない要素が求められることも、ある。

たとえばそれは――

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#center(){&font(b, 2em){監督評議会命令}

以下の文書はレベル 5 / 2105-JP に指定される高次機密文書です。
適切なクリアランスが提示されない状態でのアクセス試行は即時懲戒処分の対象となります。}

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&font(b){SCP-2105-JP} はシェアード・ワールド『[[SCP Foundation]]』に登場する[[オブジェクト>オブジェクト(SCP Foundation)]]のひとつである。
[[オブジェクトクラス>オブジェクトクラス(SCP Foundation)]]は貫禄の&font(blue, b){Thaumiel}。財団の最終兵器、そのひとつに数えられている。



* 概要
SCP-2105-JPに指定されているのは自動車である。
具体的には、白の[[トヨタ・カローラ>トヨタ自動車]]。E120中期型だそうだ。
構造的、機能的には通常のカローラと差異はない。
パッと見てわかる違いは交通安全のお守りがぶら下がっていることくらいだが、これも非異常性。



当然だが、財団はその辺の車を後生大事に保管するもの好きの集団ではない。
SCP-2105-JPにはそんな財団が保管する程の、とあるとんでもない特性がある。

それは、&font(b){神を殺害できること}。

SCP-2105-JPは、財団が「手順-2105-JP」と呼ぶとある儀式を遂行することで、神殺しの槍ならぬ&font(b){神殺しの自動車}に変貌するのだ。

財団世界を揺るがす危機は様々な種類がある。
その中には敵対的神格存在、いわゆる&font(b){邪神}が含まれることも珍しくはない。
それを屠るこのオブジェクトは、たしかにThaumielの資格があるといえるだろう。

実際、特別収容プロトコルでは神話的アノマリー対処を専門とする財団内部部門&font(b){「戦術神学部門」}の下で管理。
定期的な保守点検、儀式に使う備品の補充、そして専従機動部隊ん-19(“ウォーボーイズ”)の常駐といった厳重な体制が敷かれている。
これによって、SCP-2105-JPはいつでも稼働できるよう注意が払われている。それだけ期待されているということだろう。

そして、実績も十分である。
SCP-2105-JP はこれまでに&font(b){3度}使われ、いずれの例でも滞りなく神格存在の排除に成功している。&font(b){すげぇ!}



では、いよいよ要となる儀式「手順-2105-JP」について紹介しよう。

#blockquote(){1. SCP-2105-JP運転者はカーキ色のトレッキングパンツ、黒色のトレーナー、青色のナイロン製ウインドブレーカーを着用する。}
手順を遂行するのは SCP-2105-JP の運転者、そして服装を指定されるようだ。

#blockquote(){2. アルコール度数6%以上のアルコール飲料を少なくとも1050ml以上経口摂取する。}
……ちょっとまって? 手順を遂行するのは&font(b){運転者}だったよね?

#blockquote(){3. 運転者は一万円紙幣4枚、千円紙幣8枚 、百円硬貨3枚、十円硬貨14枚、五円硬貨1枚、一円硬貨9枚、レシート38枚、Tカード、株式会社すき家の牛丼・カレー50円引きクーポン、運転者の被保険者証の入った財布をトレッキングパンツの右後ろポケットに入れる。}
その辺のサラリーマンかな? &font(l){あとレシート捨てろよ}

#blockquote(){4.運転者は運転免許証を所持せずに血中アルコール濃度が0.11~0.15%の状態でSCP-2105-JPに搭乗する。}
&font(b){酒気帯び}な上に&font(b){免許不携帯}じゃねえか!

#blockquote(){5. カーオーディオにマリリン・マンソンのアルバムCD「ホーリー・ウッド~イン・ザ・シャドウ・オブ・ザ・ヴァリー・オブ・デス」を挿入して「The Fight Song」を大音量でループ再生する。}
この危険運転者、ノリノリである。

#blockquote(){6. SCP-2105-JPを運転し、&font(red, b){80km/h以上}で走行し続ける。&font(red, b){一時停止、信号、速度制限等は無視し走行のみを優先する}。}
&font(b){ウアアア暴走車ダーッ助ケテクレーッ}

これらの&font(l){暴走}儀式を遂行すると、12から20秒ほどでSCP-2105-JPは活性化。
SCP-2105-JP自体が&bold(){神性を獲得}し、加えて神的影響に対して
- さまざまな物理的ダメージへの耐性
- クラスVI相当の&font(b){現実改変への対抗}
- 時空間歪曲による&font(b){構造的破壊への対抗}
- &font(red, b){形而上学的領域からの攻撃に対する観念的克服}
などの、一般社会に生きる我々ではもはやなにがなにやらといったレベルの耐性を獲得。
まず何があってもぶっ壊れない、&font(b){不死身のモンスターマシン}へと変貌する。
さらに、仮に運転者が神的影響で死亡などで運転不能になっても問題なく復元される。ごあんしんだ。
&font(l){神的影響関係なく単純に事故死した場合などはその限りではないけど}

そして真骨頂はここから。
活性状態のSCP-2105-JPが「生きている」神格実体に衝突すると、&font(b){「轢死」という概念そのもの}を対象に付与。
物理的な破壊不能性、神的実在性、不死性などを無視して対象を&font(red, b){問題なく轢き殺す}。

この際、轢殺された神格の余剰エネルギーが放出されることで周囲に甚大な被害を引き起こすこともしばしばある。
が、&font(b){不死身のモンスターマシン}と化したSCP-2105-JPには傷一つない。



* 起源

こんな謎マシンが生まれた経緯についてだが、まず始めにとある[[要注意団体>要注意団体(SCP Foundation)]]の紹介から始めよう。

財団の日本支部は「&font(b){蒐集院}」というもともと日本で活動していた超常団体が吸収合併される形で生まれた……
というのは多くの記事で共有されているカノンである。
しかしそれを良しとしなかった残党も存在しており、財団に対しての対抗活動を行っていることは読者の多くもご存知であろう。

SCP-2105-JPの成立に深く関わるGoIである「&font(b){復捄派}」もそうした蒐集院残党の一つである。
かつての復捄派は独自に異常存在を収集したり財団に対する妨害工作を行う程度の高度に組織化された団体だったようだ。
しかし当時の指導者である中井玄仁氏が肺炎で病死してからというもの活動は過激化。
重火器から呪物まで正常異常問わず様々な手段を用いて財団に対する破壊工作活動を行うようになった。
自爆テロじみた攻撃も行われていたという。

これを重く見た財団は復捄派への締め付けを強化。
積極的な構成員の拘束を行うようになったほか、前述の自爆テロによる構成員の摩耗もあって人的資源の多くは喪失。
また支援団体であったカオス・インサージェンシーにも見限られてしまい、現在では壊滅状態に近いという。

あるとき、財団は復捄派が財団施設への攻撃のためになんらかの儀式を行い神格存在の降臨を目論んでいることを察知。
2008年8月6日付で和歌山県日高郡日高川町██の山地に存在する復捄派の秘密拠点を急襲した。
しかし敵もさるもの。銃火器や呪術的攻撃による激しい抵抗によって制圧に苦戦している間に、不完全な形ではあるものの儀式を強行。
12時19分頃に儀式は完遂し、未知の神格実体&font(b){UE-3199-JP} が出現した。
この際復捄派構成員21名はUE-3199-JPに「取り込まれる」形で死亡。
また余波によって周辺の空間は著しい歪曲を起こし、拠点は完全に崩壊したという。

こうなってくると財団にとって目下の問題は出現したUE-3199-JPである。
報告によると、不完全な形で召喚されたUE-3199-JPは極めて不安定な状態にあったという。
UE-3199-JPの見た目についてであるが、体毛、顔面、生殖器などは確認できないものの全体的に女性を思わせる体つきをしている。
体長はおよそ250cmと「概ね人」型の実体としてはかなり大きめ。
そして常時放出している微弱な奇跡論パルスによって強く発光していた。

そして、最も恐ろしいのがこのUE-3199-JPが持つ認識災害的効果である。
UE-3199-JPを視認した人物は独自の信仰観念を挿入され、有り体に言えば「&font(b){宗教観が上書きされる}」。
これによって即時にUE-3199-JPの「信奉者」になってしまうので、攻撃などに不全をきたす。
それどころか同士討ちまで仕向けてくるという非常に厄介な性質を持っている。
しかも、宗教観自体を書き換えているので短期的な記憶処理ではどうにもならず、信仰概念そのものをぶっこ抜かないと正気に戻らないおまけ付き。

UE-3199-JPはしばらくその辺を徘徊していたが、やがて&font(b){市街地に向けて移動を開始}。
機動部隊も-11(“鉄の茨”)による確保が試みられたものの、前述した認識災害によって&font(b){機動部隊同士の戦闘に発展}。
しかも信奉者側が勝ってしまい他の隊員を殺害ないし無力化した後、避難誘導を行う予定だった機動部隊に対しても攻撃を開始。
応援部隊が到着したことで信奉者はなんとか鎮圧できたものの、道路封鎖や避難誘導は遅れに遅れてしまった。
しかもこの間UE-3199-JP自体には一切対処できていない。

直接戦闘では埒が明かないと航空機や誘導兵器による攻撃が開始された。
しかし攻撃のほとんどは UE-3199-JP から放たれた指向性奇跡論パルスによって&font(b){弾着以前に無力化}。
明確な損傷を与えられなかった。

いよいよ怪獣映画じみた絵面が繰り広げられているが、13時9分頃にとうとうUE-3199-JPは市街地にほど近い&font(b){国道█号線に侵入}。
なお、この時点で住民の避難と道路の封鎖は完了していない。
ここに至って財団は近畿地方のサイト全域に警戒態勢を敷いた上で神性災害発生の可能性を[[世界オカルト連合>世界オカルト連合(SCP Foundation)]]に通知。
対神格存在戦闘に向けての協議を開始した。

と、そこへ

#center(){&blankimg(ドーン!.jpg,width=800,height=600)((ちなみにだが、この画像の添付ファイルの名前は元記事の原文ママである。))

&font(red, b, 2em){暴走車のエントリーだ!!}}

13時27分頃、一台の乗用車が&font(b){道路の閉鎖作業中だった機動部隊の制止を突破して閉鎖区画内に進入}。
車両は800m程の距離を93km/hで走行した後、&font(l){けっこう呑気して}路上を歩行していた UE-3199-JPと&font(b){衝突}。
その結果、UE-3199-JPは激しい閃光を伴う爆発的な奇跡論パルスの放出……「バックラッシュ」を引き起こした。
半径40m圏内の物体が&font(b){同質量の石英に置換}され、半径200m圏内のあらゆる多細胞生物が閃光と共に&font(b){瞬間的に炭化}。
にも関わらず、車両と運転者は&font(b){全く影響を受けておらず}、一方のUE-3199-JPは&font(red, b){消滅していた}。
なお、衝突の瞬間までUE-3199-JPは車両に興味を示しておらず、完全に不意打ちを受けた格好になる。

その後、車両と運転者は機動部隊によって確保。
車両は「手順-2105-JP」……神学部門が結論付けたところによれば&font(b){未定義のアニミズム的儀式}の遂行によって異常性を獲得することが検証により判明。
SCP-2105-JPに指定され収容された。
一方の運転者はといえば、&font(b){酔っ払ってこそいたものの}奇跡論的影響/現実改変影響/神的影響等を一切受けていないことが確認された。
この運転者、高田明夫氏というのだが、特に疑わしい点は発見されなかったという。
2006年11月にキップを切られまくって、現在&font(b){免許の取り消し処分を受けている}という点以外は。
&font(l){一般市民からすると大問題なんですがそれは}

以下は確保後の高田氏へのインタビューの書き起こし。

#blockquote(){&font(b){インタビュアー:} それではインタビューを開始します。高田さん、よろしくお願いいたします。

&font(b){対象:} よろしくお願いします。

&font(b){インタビュアー:} 早速ですが質問させていただきます。高田さんは今日、どうしてあの道路を通ったのでしょうか?

&font(b){対象:} いや…その…飲んでたビールが無くなったので…買いに行こうと…思って…

&font(b){インタビュアー:} それだけですか?

&font(b){対象:} はい…

&font(b){インタビュアー:} …高田さんは道路を封鎖している作業員の制止を無視しましたね。どうしてそのような行動を取ったのか、お教え願えますか?

&font(b){対象:} いや、その…警察の検問だと…思って…

&font(b){インタビュアー:} それは飲酒運転が明らかになるのを恐れてのことですか?

&font(b){対象:} 飲酒運転もだけど…無免許運転だったし…それにほら、速度制限無視してたし…次捕まったら今度こそやばいと思って…

&font(b){インタビュアー:} なるほど。高田さんはその後、路上で何かを撥ねましたよね。その時のことについて教えてください。

&font(b){対象:} いや…その…

&font(i){[対象は目を泳がせながら沈黙している]}

&font(b){インタビュアー:} 続けてください。

&font(b){対象:} いや…まさか人だとは思わなくて…

&font(b){インタビュアー:} …人?

&font(b){対象:} …酔ってて覚えてないっていうか…

&font(b){インタビュアー:} …なるほど。何と衝突したかという記憶はない、と。

&font(b){対象:} いやでも…検問無視してきたから逃げなきゃって思って飛ばしてたらなんか突然ゴンって音と一緒に衝撃が来て…そん時にこう…あっやっちまったかもしれない…って思って…

&font(b){インタビュアー:} その時に何らかの異常を感じませんでしたか?

&font(b){対象:} うん…こう…あーやばいなーって思ったけど…

&font(b){インタビュアー:} 他には何かありませんでしたか?

&font(b){対象:} いや…ほんと…。それ以外酔ってたし動転してたしでマジで記憶なくて…轢いた人には申し訳ないけど…あの!やっぱこれって…今度こそもうヤバいですよね…もう流石に捕まっちゃいますよね?

&font(b){インタビュアー:} 何かを勘違いなされているようですが、我々は…

&font(b){対象:} いやいやいや。分かってますよ。警察でしょ?あー!もう…マジで…何で酒飲んで運転しちゃったんだろ…俺…俺…前に免取りされた時に懲りたんだけど…もー…あーマジ…

&font(i){[対象は机に伏して啜り泣く]}

&font(b){対象:} 俺…馬鹿だぁ…}

&bold(){あのさぁ……}

インタビュー後、高田氏自身には異常性はないと判断され、Bクラス記憶処理を施した上で解放。
2013年までは継続的に監視を行っていたが、&bold(){2009年に無免許運転で&font(l){無事}検挙された}ほかは何事もなかった。
そのため、現在は監視は打ち切られている。
&font(l){記憶を消したからしょうがないといえばそうだが、この男まったく懲りていない}

皆さんのご想像通り「手順-2105-JP」は当時の高田氏の行動に一致している。
が、高田氏が偶然この手順を踏んだことによって異常性が発揮されたというよりかは、UE-3199-JPを殺害したことによって後天的に神性を獲得。
当時の行動を模倣することでそれが呼び覚まされているという可能性が高いと結論付けられた。

ただ、そうなると神性獲得前は普通の乗用車だったはずのSCP-2105-JPがなぜUE-3199-JPを殺害できたかが説明できない。
神学部門は以下に示すような多数の要因が重なったことにより偶発的に神学的作用を発揮したとの仮説を示している。

まずはUE-3199-JP側の問題。

- UE-3199-JPは現出の不完全性故に、常に不随意の奇跡論的事象を引き起こしており疲弊していた可能性がある。
- UE-3199-JPは機動部隊による攻撃の防護に集中しており、 SCP-2105-JPの衝突を予期していなかった可能性がある。
- 顕現の不完全性により、神格化の途上にあったUE-3199-JPは再生能力が不完全だった可能性がある。

次に高田氏が飲酒していたことに起因する要因。

- SCP-2105-JPの運転者は泥酔していたことで認知機能が低下していた。&br()これによりUE-3199-JPの神性を理解出来なかったために、影響を受けなかった可能性がある。
- 飲酒という行為自体が神道/道教儀式的な意味を持っていた可能性がある。

そしてSCP-2105-JPの装備に起因する要因。

- SCP-2105-JPのフロントガラスには非異常性の██神社の交通安全お守りストラップが 設置されていた。&br()これがUE-3199-JPの奇跡論的影響により、神的影響を及ぼし神学的作用を引き起こした可能性がある。

最後に、

-SCP-2105-JPで再生されていた楽曲のミュージシャンである「マリリン・マンソン」には&font(b){反キリスト的イメージを持たれる}ことがある。&br()そのため、&font(b){神学的作用を持った}可能性がある。
-SCP-2105-JPで再生されていた「The Fight Song」のフレーズの一つとして「&ruby(でも俺は神の奴隷じゃねえ){&font(b){But I'm not a slave to a god}}」というものがある。&br()これが神格存在に対して&font(b){呪詛的影響を及ぼした}可能性がある。

&bold(){&font(l){そんなことある??????}}

実際これらの仮説は神学部門内からも懐疑的な意見が寄せられており、研究が進められているという。



* 現在

ともあれ、万一の際にSCP-2105-JPを用いて神格存在に対処する&font(b){&ruby(輪禍){ロードキル}・プロトコル}が制定される運びとなった。
平たく言えば直線道路がある地点に敵対神格存在を誘導。
しかる後に飲酒した専従機動部隊員がSCP-2105-JPを運転して&font(b){轢き殺す}というプロセスである。
当然事故ったらどうしようもないので、飲酒時でもある程度の状況判断能力を持つことが部隊員の条件の一つ。
また有事のロードキル・プロトコル遂行に向け、&font(b){日常的な飲酒運転訓練}に従事することが求められている。
&font(l){飲酒運転訓練ってなんだよ}

なお、専従機動部隊ん-19(“ウォーボーイズ”)が選出される条件は以下の通り。

>- 対神的戦術の知見を有する。
>- 飲酒状態での認知能力検査に基づき、飲酒時でも一定以上の状況判断力を保つことが可能であると確認されている。
>- 一定以上の普通自動車運転技術を保有する。
>- 肝臓機能に問題がない。

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もしも日常をメチャクチャにしてしまうような危機に、あなたが立ち向かわなければならなくなったとき。
必要な素質とはなんだろうか。

たとえばそれは――

健康な肝機能、かもしれない。






#center(){
&font(b, 3em){SCP-2105-JP}

&font(b, 3em){&font(red){神}身事故}
}







最後に、機動部隊ん-19(“ウォーボーイズ”)の近況をひとつ。

#blockquote(){2021年現在までにロードキル・プロトコルは3度発動され滞りなく神格存在の脅威排除が行われていますが、医療部門は機動部隊ん-19隊員の&font(red, b){肝臓病有病率が上昇傾向にある}ことを懸念しています。}



追記・修正は、くれぐれも安全運転でお願いいたします。
飲んだら乗るな、乗るなら飲むな。

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#right(){CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-2105-JP - 神身事故
by Mitan
http://scp-jp.wikidot.com/scp-2105-jp

この項目の内容は『[[クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス>https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/deed.ja]]』に従います。
}
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- 何、この…何?(困惑)  -- 名無しさん  (2023-01-31 00:50:39)
- なぁにこれぇ…  -- 名無しさん  (2023-01-31 01:12:52)
- 財布の中に10円玉が5枚以上あるとなんか負けた気になるので私はこの機動部隊には入れないみたいだ  -- 名無しさん  (2023-01-31 01:22:27)
- 機動部隊ん-19(“ウォーボーイズ”)……V8を讃えてエンジン全開で駆け抜けていきそうなやつらだな……  -- 名無しさん  (2023-01-31 01:28:46)
- とりあえず高田氏が巡り巡ってDクラスで雇用されなくてよかった……よかった?  -- 名無しさん  (2023-01-31 01:54:05)
- ただの枝が神を殺したから神殺しの槍と呼ばれるようになったとか、ただの槍が聖人を刺したから聖遺物になったとか、と考えるとそう荒唐無稽でもない……のか?  -- 名無しさん  (2023-01-31 01:58:12)
- よく分からんがとりあえず神と俺達の腹筋を殺せる自動車だという事は分かった  -- 名無しさん  (2023-01-31 02:32:13)
- 最後まで笑いながら読んだ後にまた読み直したら機動部隊名が「ウォーボーイズ」でまた吹いてしまった  -- 名無しさん  (2023-01-31 03:30:47)
- どうにかしてクソトカゲに神性を持たせることができたらクソトカゲを轢き殺すことが可能・・・?  -- 名無しさん  (2023-01-31 04:31:51)
- クソトカゲは危機察知能力がヤバ過ぎるから回避される気しかしねえ  -- 名無しさん  (2023-01-31 05:45:38)
- 飲酒運転訓練とかいうこの記事以外で二度と目にしないであろう単語  -- 名無しさん  (2023-01-31 08:44:50)
- 本当に爆笑しちゃった  -- 名無しさん  (2023-01-31 09:43:33)
- この壮大でかつしょーもない感じ好き サメ映画に通ずる物を感じる  -- 名無しさん  (2023-01-31 09:54:06)
- そもそも酒って神と己の境界を無くす、シャーマニックな意味合いで使われてたこともあるらしいからな…もちろん、現実ではぜったいにだめだぞ  -- 名無しさん  (2023-01-31 09:59:08)
- 「ドーン!.jpg」じゃねえんだよwwwwww 最後に見たメタタイトルも盛大に吹いたしもう何もかも好き  -- 名無しさん  (2023-01-31 12:26:24)
- 80km/h以上出してる車を物理的に避けられる神的実体だったら実質無意味なんだろうか  -- 名無しさん  (2023-01-31 13:11:35)
- すき家のクーポンとかすらもこのプロトコルに組み込まれてるのがなんか笑う  -- 名無しさん  (2023-01-31 13:19:03)
- 上でも言われてるけど添付ファイルの名前でクソワロタ  -- 名無しさん  (2023-01-31 15:14:16)
- この添付ファイルの名前、元記事と同じなんすよ…  -- 名無しさん  (2023-01-31 15:26:44)
- 轢き殺される神の画像がめちゃくちゃシュールだ  -- 名無しさん  (2023-01-31 15:30:21)
- 条件さえ整えば儀式神も殺せるんだろうな…  -- 名無しさん  (2023-01-31 16:00:28)
- 手順は最適化するのが本来なんだろうけど、実験台(神格のDクラス)調達ができないからそのままなんだろうな。最適化しても大量の飲酒は避けられそうにないし、機動部隊員の肝臓の明日は暗い  -- 名無しさん  (2023-01-31 19:35:19)
- ■■■■博士は決して■■■■■博士にSCP-2105-JPを運転させようとしないでください  -- 名無しさん  (2023-01-31 20:11:34)
- 大ダメージとか実質的な無力化でなく文字通り瞬殺してるのホント好き。酒も車も道交法も無免許アル中も全て人類の叡知の結晶だから神程度余裕で屠れるんだろうな(適当)  -- 名無しさん  (2023-01-31 20:34:20)
- 宗教儀式が「伝説を再現」すること自体はよくあるので、神殺しを再演することで神殺しの効力を得るのはわからなくもない けどさあ!絵面が良くないって!!  -- 名無しさん  (2023-02-01 03:35:52)
- ジェラルド博士にやらせたらSCP-2317も倒せる気がする  -- 名無しさん  (2023-02-01 04:27:24)
- さしもの神も飲酒運転の暴走車に轢き殺されるとは思うまい  -- 名無しさん  (2023-02-01 07:03:25)
- 画像卑怯やろこれw  -- 名無しさん  (2023-02-01 08:48:27)
- ムフフフ 非異常性は儀式前まで それ以降は神殺しの車に変身するの  -- 名無しさん  (2023-02-01 09:50:03)
- こいつが3000jpの時にあったらもっと楽だったかもしれない  -- 名無しさん  (2023-02-01 11:20:05)
- コイツで世界中の儀式を止めないと死なない神とかガンガン轢いていこうぜ!  -- 名無しさん  (2023-02-01 22:43:13)
- アイエエ!ナンデ!?暴走車ナンデ!  -- 名無しさん  (2023-02-01 22:56:52)
- こんな純粋に馬鹿面白くて頼りになるThaumiel初めてかも  -- 名無しさん  (2023-02-01 23:11:45)
- クソワロタwww会社で読んじゃダメな奴だこれwww  -- 名無しさん  (2023-02-02 10:56:59)
- これから毎日神格存在を轢こうぜ?  -- 名無しさん  (2023-02-02 12:07:03)
- ↑2 Thaumielは云わば反Keterとも、それなりの危険性(飲酒運転による事故)も孕んでいる…何も間違ってはいない  -- 名無しさん  (2023-02-02 12:14:15)
- なんで神というほぼ最強の概念強度を持つ存在に轢殺した結果を与えてるんですかね…機動部隊の健康以外はノーリスクってヤバすぎる  -- 名無しさん  (2023-02-02 18:33:12)
- ↑ほぼ最強よりも最強のほうが強い  -- 名無しさん  (2023-02-02 18:37:14)
#comment
#areaedit(end)
}