朝霧の巫女

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&font(#6495ED){登録日}:2011/03/04(金) 03:12:15 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #right(){三次への帰郷を果たし 代々女系の神主が務める神社に 居候することになった少年 天津忠尋。 幼馴染との再会も束の間 不可思議な怪異に襲われる―― 一巻巻末より引用} 『朝霧の巫女』はヤングキングアワーズで、2000年から2007年まで連載されていた宇河弘樹による[[漫画]]作品で、[[日本神話]]や[[神道>神道(宗教)]]、[[民俗学]]を題材にしている。 一見[[巫女萌え>巫女(属性)]]漫画に見えるが、内容は真逆。ガチガチの伝奇ストーリーであり、アカデミックかつかなりハード。 五~六巻辺りまでは学園モノのようでシリアスありギャグありで明るい雰囲気が漂うが、 それ以降は全体的に暗くてシリアス展開が続き、ドロドロした展開も増えてくる。 日本神話や民俗学の知識がないとよく解らない話も多く、 特に六巻以降は天皇の「王権」や南北朝時代の歴史が深く関わっているため、油断すると簡単に訳ワカメになる。 だが、そっちに関心のある人は大いに楽しめること請け合いである。 同作者の短編集である『妖の寄る家』の続きとしての側面もあり、一部キャラクターはそこから登場している。 そのキャラクターとの繋がりはストーリー的に結構大事な点なのだが、''よりによって一巻の巻末に家系図が書かれている''ためもったいない感が大きい。 連載終了後は読み切りを描きながら一~二年に一冊のペースで単行本を出し続け、2013年に無事全九巻が刊行終了した。 ―登場人物― ・天津忠尋 本作の主人公。 忠寿の息子で、代々「審神者」の力を持つ天津家の末裔。天津独特の白い髪の毛をしている。 表紙裏のオマケ漫画では稗田家の皆様の下僕。 ・稗田柚子 本作のヒロインであり忠尋の嫁。 三姉妹の次女で[[幼馴染>幼なじみ]]で同居人で巫女の切り札を揃えている。 「審神者」と対をなす「朝霧の巫女」で、主上たちからある目的の為に狙われる。 オマケ漫画では色々逝っちゃってる。 ・稗田珠 三姉妹の三女。 とてもしっかり者だが少しませており、良く柚子をからかっている。 オマケ漫画では姉を焼き殺すなど人でなし。 ・稗田倉子 三姉妹の長女。 忠尋達が通う霞彩高校の教師をしており、忠尋達の担任。 忠尋と学校を守るため、巫女委員会を結成する。 オマケマンガでは泣く子も黙るヤーさんだが…。 ・こま 「妖の寄る家」からの登場人物。皆からは「こまさん」と呼ばれる。[[%%コマさんではない%%>コマさん(妖怪ウォッチ)]] いつも忠尋の事を見守っている若い女性。 #region(ネタバレ) 忠尋の祖母。猫又。巻が進むにつれて暗い面が強調されていく[[ヤンデレ]]系。 作中では「霊崩壊」により妖怪が珍しくなっているが、ある縛りによって現世に留まることが出来ている。 五巻で騎乗位をしている描写がある…がどう見ても相手の天津忠明は[[死んでいる>屍姦]]。 息子の忠寿、孫の忠尋にとって毒親&毒祖母 #endregion ・天津結実 忠尋の母親。宮内省所属で役職は陰陽頭。 忠尋を愛しているが、同時にある事が原因でとても恐れている。 御幸の妹。 ・稗田御幸 三姉妹の母親。 普段は結実をサポートしている。 ・稗田直範 三姉妹の父親でオチ担当。 忠尋を目の敵にしており、いつも追い出そうとしている。しかし、本当は誰よりも家族の事を思っている良い父親。 妖と争いでとばっちりを受けるなどとても不幸な人。 ・平田篤瀧 六波羅機関に所属しているヒゲ面のオヤジ。忠尋達の学校に赴任してくる。 愛馬の冠月と結実を愛している。冠月とは言葉を交わせるようである 自身の研究の成果である、忠尋のクローン「神童」を従え、冠月にまたがって戦う。 ・斎藤 警視庁抜刀隊のリーダー。 十手や符術を使った戦闘を得意とする。 また、特攻機「桜花」で乱裁を爆殺しようとするなど色々過激。 ・乱裁道宗 広島を訪れた忠尋の前に現れた、天狗の面を付けた山の民。正体は楠木正志。 主上の計画の為にたびたび忠尋や柚子を襲う。 巫女委員会からは変態・××ガイ呼ばわりされている。 ・力石征子 柚子の親友。ヘアピンをしている。 巫女委員会に所属しており、よく落ち込んでいる柚子を励ます。 ・百合草千佳 巫女委員会の一員。 [[ツインテール]]が特徴的なロリっ子だが、かなり腹黒い。 親が……。 ・岬原いずみ 巫女委員会の一員。 オカルトとロリを愛する眼鏡っ子。そして腐女子。 よく変なスイッチが入る。 ・御堂志津歌 巫女委員会の一員。 [[お金持ち>金持ちキャラ]]の[[お嬢様>お嬢様(属性)]]で、普段はおっとりしているが、怒らせたり酔ったりすると怖い。髪型は[[ポニーテール]]で、和服派。 非常にアレなやり方で平田から神童を1人奪った。 [[ショタコン]]疑惑あり。 ・楠木正志 忠尋のクラスメートであり友人。柚子の恋敵。 ・熊沢菊里 乱裁同様に主上に使えている。 山の民最後の「朝霧の巫女」だが、ある日忠尋達の学校に転校してくる。その正体は… ・主上 乱裁や菊里、妖のトップ。 ある目的の為に古から、「審神者」に干渉している。 ・日留子陛下 この世界の今上天皇。 主上の計画を知っており、阻止するために「審神者」を監視している。 **史上最悪のアニメ化 2002年に[[テレビ東京]]の深夜枠『熱血電波倶楽部』にて[[アニメ化]]された…のだが、 何故か『[[陸上防衛隊まおちゃん]]』&bold(){(こっちもクソ)}の二本立て構成だったため致命的に尺が足りなくなった。 ガチガチの伝奇ストーリーであり、アカデミックかつかなりハードな原作を&bold(){完全に無視、ただの[[巫女萌え>巫女(属性)]]アニメにしてしまった}。 おまけに中盤以降は[[作画崩壊]]が発生し、見るも無残な状態に…。 [[黒歴史]]アニメ&[[原作レイプ]]アニメの代表格とされている。 なお、内容に関しては、原作が[[民俗学]]や天皇をメインテーマにしており、地上波アニメでは色々と問題があるため、改変が不可避であった事は事実ではある。 しかし、それを差し引いたとしてもクォリティには疑問が残る。 DVD全巻購入特典を作者が連載そっちのけで用意した。 それが原因で作者は寝込んでしまう事に。 ほぼ下書き状態ではあったが、なんとか連載を終わらせた。しかし、こんな状態の原稿を単行本にするわけにはいけないと殆ど描き直した。 大人気ない対応である。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 最終巻が発売された時は感激した -- 名無しさん (2013-08-04 21:05:24) - 何度も読み返したくなるいい漫画だった -- 名無しさん (2014-01-25 00:25:07) - 一緒にやってたアニメが陸上防衛隊まおちゃん -- 名無しさん (2014-02-27 23:07:47) - 本当面白かったなあ。自分も大学で民俗学専攻してるから楽しめたわ -- 名無しさん (2014-03-05 23:02:50) - この間全部読んだけど滅茶苦茶面白かったわ 高天原の解釈も斬新で驚いた -- 名無しさん (2014-08-31 18:26:44) - アニメ版は誰得コメディに・・・ -- シリアスが中核の漫画 (2014-09-20 22:51:23) - 天皇って創作物に出してもいいのかってこの時驚愕した思い出 -- 名無しさん (2018-05-24 12:16:14) - ↑ 安徳天皇「火の鳥に出てるで」 -- 名無しさん (2018-05-24 12:38:18) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2011/03/04(金) 03:12:15 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 6 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #right(){三次への帰郷を果たし 代々女系の神主が務める神社に 居候することになった少年 天津忠尋。 幼馴染との再会も束の間 不可思議な怪異に襲われる―― 一巻巻末より引用} 『朝霧の巫女』はヤングキングアワーズで、2000年から2007年まで連載されていた宇河弘樹による[[漫画]]作品で、[[日本神話]]や[[神道>神道(宗教)]]、[[民俗学]]を題材にしている。 一見[[巫女萌え>巫女(属性)]]漫画に見えるが、内容は真逆。ガチガチの伝奇ストーリーであり、アカデミックかつかなりハード。 五~六巻辺りまでは学園モノのようでシリアスありギャグありで明るい雰囲気が漂うが、 それ以降は全体的に暗くてシリアス展開が続き、ドロドロした展開も増えてくる。 日本神話や民俗学の知識がないとよく解らない話も多く、 特に六巻以降は天皇の「王権」や南北朝時代の歴史が深く関わっているため、油断すると簡単に訳ワカメになる。 だが、そっちに関心のある人は大いに楽しめること請け合いである。 同作者の短編集である『妖の寄る家』の続きとしての側面もあり、一部キャラクターはそこから登場している。 そのキャラクターとの繋がりはストーリー的に結構大事な点なのだが、''よりによって一巻の巻末に家系図が書かれている''ためもったいない感が大きい。 連載終了後は読み切りを描きながら一~二年に一冊のペースで単行本を出し続け、2013年に無事全九巻が刊行終了した。 ―登場人物― ・天津忠尋 本作の主人公。 忠寿の息子で、代々「審神者」の力を持つ天津家の末裔。天津独特の白い髪の毛をしている。 表紙裏のオマケ漫画では稗田家の皆様の下僕。 ・稗田柚子 本作のヒロインであり忠尋の嫁。 三姉妹の次女で[[幼馴染>幼なじみ]]で同居人で巫女の切り札を揃えている。 「審神者」と対をなす「朝霧の巫女」で、主上たちからある目的の為に狙われる。 オマケ漫画では色々逝っちゃってる。 ・稗田珠 三姉妹の三女。 とてもしっかり者だが少しませており、良く柚子をからかっている。 オマケ漫画では姉を焼き殺すなど人でなし。 ・稗田倉子 三姉妹の長女。 忠尋達が通う霞彩高校の教師をしており、忠尋達の担任。 忠尋と学校を守るため、巫女委員会を結成する。 オマケマンガでは泣く子も黙るヤーさんだが…。 ・こま 「妖の寄る家」からの登場人物。皆からは「こまさん」と呼ばれる。[[%%コマさんではない%%>コマさん(妖怪ウォッチ)]] いつも忠尋の事を見守っている若い女性。 #region(ネタバレ) 忠尋の祖母。猫又。巻が進むにつれて暗い面が強調されていく[[ヤンデレ]]系。 作中では「霊崩壊」により妖怪が珍しくなっているが、ある縛りによって現世に留まることが出来ている。 五巻で騎乗位をしている描写がある…がどう見ても相手の天津忠明は[[死んでいる>屍姦]]。 息子の忠寿、孫の忠尋にとって毒親&毒祖母 #endregion ・天津結実 忠尋の母親。宮内省所属で役職は陰陽頭。 忠尋を愛しているが、同時にある事が原因でとても恐れている。 御幸の妹。 ・稗田御幸 三姉妹の母親。 普段は結実をサポートしている。 ・稗田直範 三姉妹の父親でオチ担当。 忠尋を目の敵にしており、いつも追い出そうとしている。しかし、本当は誰よりも家族の事を思っている良い父親。 妖と争いでとばっちりを受けるなどとても不幸な人。 ・平田篤瀧 六波羅機関に所属しているヒゲ面のオヤジ。忠尋達の学校に赴任してくる。 愛馬の冠月と結実を愛している。冠月とは言葉を交わせるようである 自身の研究の成果である、忠尋のクローン「神童」を従え、冠月にまたがって戦う。 ・斎藤 警視庁抜刀隊のリーダー。 十手や符術を使った戦闘を得意とする。 また、特攻機「桜花」で乱裁を爆殺しようとするなど色々過激。 ・乱裁道宗 広島を訪れた忠尋の前に現れた、天狗の面を付けた山の民。正体は楠木正志。 主上の計画の為にたびたび忠尋や柚子を襲う。 巫女委員会からは変態・××ガイ呼ばわりされている。 ・力石征子 柚子の親友。ヘアピンをしている。 巫女委員会に所属しており、よく落ち込んでいる柚子を励ます。 ・百合草千佳 巫女委員会の一員。 [[ツインテール]]が特徴的なロリっ子だが、かなり腹黒い。 親が……。 ・岬原いずみ 巫女委員会の一員。 オカルトとロリを愛する眼鏡っ子。そして腐女子。 よく変なスイッチが入る。 ・御堂志津歌 巫女委員会の一員。 [[お金持ち>金持ちキャラ]]の[[お嬢様>お嬢様(属性)]]で、普段はおっとりしているが、怒らせたり酔ったりすると怖い。髪型は[[ポニーテール]]で、和服派。 非常にアレなやり方で平田から神童を1人奪った。 [[ショタコン]]疑惑あり。 ・楠木正志 忠尋のクラスメートであり友人。柚子の恋敵。 ・熊沢菊里 乱裁同様に主上に使えている。 山の民最後の「朝霧の巫女」だが、ある日忠尋達の学校に転校してくる。その正体は… ・主上 乱裁や菊里、妖のトップ。 ある目的の為に古から、「審神者」に干渉している。 ・日留子陛下 この世界の今上天皇。 主上の計画を知っており、阻止するために「審神者」を監視している。 **史上最悪のアニメ化 2002年に[[テレビ東京]]の深夜枠『熱血電波倶楽部』にて[[アニメ化]]された…のだが、 何故か『[[陸上防衛隊まおちゃん]]』&bold(){(こっちもクソ)}の二本立て構成だったため致命的に尺が足りなくなった。 ガチガチの伝奇ストーリーであり、アカデミックかつかなりハードな原作を&bold(){完全に無視、ただの[[巫女萌え>巫女(属性)]]アニメにしてしまった}。 おまけに中盤以降は[[作画崩壊]]が発生し、見るも無残な状態に…。 [[黒歴史]]アニメ&[[原作レイプ]]アニメの代表格とされている。 なお、内容に関しては、原作が[[民俗学]]や天皇をメインテーマにしており、地上波アニメでは色々と問題があるため、改変が不可避であった事は事実ではある。 しかし、それを差し引いたとしてもクォリティには疑問が残る。 DVD全巻購入特典を作者が連載そっちのけで用意した。 それが原因で作者は寝込んでしまう事に。 ほぼ下書き状態ではあったが、なんとか連載を終わらせた。しかし、こんな状態の原稿を単行本にするわけにはいけないと殆ど描き直した。 追記・修正お願いします。 #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,6) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 最終巻が発売された時は感激した -- 名無しさん (2013-08-04 21:05:24) - 何度も読み返したくなるいい漫画だった -- 名無しさん (2014-01-25 00:25:07) - 一緒にやってたアニメが陸上防衛隊まおちゃん -- 名無しさん (2014-02-27 23:07:47) - 本当面白かったなあ。自分も大学で民俗学専攻してるから楽しめたわ -- 名無しさん (2014-03-05 23:02:50) - この間全部読んだけど滅茶苦茶面白かったわ 高天原の解釈も斬新で驚いた -- 名無しさん (2014-08-31 18:26:44) - アニメ版は誰得コメディに・・・ -- シリアスが中核の漫画 (2014-09-20 22:51:23) - 天皇って創作物に出してもいいのかってこの時驚愕した思い出 -- 名無しさん (2018-05-24 12:16:14) - ↑ 安徳天皇「火の鳥に出てるで」 -- 名無しさん (2018-05-24 12:38:18) #comment #areaedit(end) }

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