ランターンの光

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&font(#6495ED){登録日}:2015/05/10 Sun 02:22:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(20){ランターンのだす ひかりは}} #center(){&size(20){5000メートルの ふかさ からでも}} #center(){&size(20){すいめんまで とどくほど あかるい。}} #right(){━ジョウト図鑑より引用━} ランターンの光とは、[[ランターン(ポケモン)>ランターン(ポケモン)]]が出す光である。 ……さらっと書いたが、実はこれ、かなり凄い、いや、&font(b){ヤバイ出力}である。 #contents() *何がヤバイのか 「いや、たかが5000mじゃん」と思う人もいるかもしれない。しかし、海水というのは、我々の思っている以上に光を通さないのだ。 具体的に言うと、全ての可視光を平均して3m、可視光の中でもっとも通りやすい&font(#40d0e0){500nmの波長の光(だいたいこんな色)}でさえ&font(b){20m}で明るさは&font(b){半分になる}。 つまり、最も通りやすい色の光でさえ、5000m海水を挟めば、その明るさはなんと2の&font(b){250乗}分の1になる。 なお、「明るさは 距離の2乗 に反比例する」という逆2乗則もあるが、2の&font(b){250乗}分の1という圧倒的減衰と比べると無視できる程度である。 *それでは実際に計算してみましょう 計算がめんどくさい、難しい、という人は&link_anchor(結論){結論}へ。 また、この項目ができるよりも前に、空想科学研究所でも一度研究されている。 **条件 まず、ここではランターンの発光が&font(#40d0e0){この色}の光のみで、それ以外のエネルギーを放出しないと仮定する。 これが、&font(b){海中でランターンが発光する際の考えうる最低エネルギー}である。 **水面1点での明るさ まずは水面での明るさを計算しよう。今回は、海面に映るランターンの光が夜空のお星様と同じくらいの明るさだとしよう。 その明るさは、5÷10の6乗ルーメン毎平方メートルである。 しかし、このルーメンという単位は、&font(b){人間の感覚}によるものなので、よく使われるワットに単位を変換しよう。 今回の仮定の&font(#40d0e0){波長500nm}という色は、都合よく暗闇の中で人間が一番認識しやすい光である。 そして&font(#40d0e0){この色}の光を1ワット出すと、それは1700ルーメンに相当する。 よってこの時の明るさは、2.9÷10の9乗ワット毎平方メートルである。 **ランターンを中心とした球上の明るさ さて、ランターンから5000m離れた場所は、この観測点だけではない。 ランターンを中心とする半径5000mの球の球面上がすべてこの2.9÷10の9乗ワット毎平方メートルという明るさを持つ。 よって、この数字にその球の表面積である4×5000の2乗×3.14をかけて、9.1÷10の3乗ワット。 これが間に海水5000mを挟んでいる場合の出力である。 そして最後に、海水5000mを挟む事により&font(b){2の250乗分の1}になっているこの数字を、元に戻せば、ランターンの出力が求まる。 *&aname(結論,option=nolink){ランターンの出力} さて、これでランターンの出力を求めることができただろう。その出力は、 #center(){1.7×&font(b){10の73}乗ワット} 色付きで、省略せずにもう一度。 #center(){&font(b,red){約17,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000ワット}} 桁が違いすぎる。あまりの桁の多さにSI接頭辞も対応していない。SI接頭辞最大のQ(クエタ)は10の30乗である。((2022年11月より制定。それまで最大値であったY(ヨタ)は10の24乗。)) 日本語で表せるものとしては頻波羅(びんばら)などである。 さらに言えば、これはランターンが&font(#40d0e0){こんな色}の光だけを出して、熱を発しない場合である。 もちろん、ランターンの光は明らかに&font(#40d0e0){こんな色}ではないし、熱を発しているかもしれない。 そうした場合は、この数字が&font(b){更に大きくなる}。 *比較 さて、この出力を他のものと比較してみよう。 1ワットは、1ジュール毎秒であるため、ここではランターンが1秒間発光した際のエネルギーを基準とする。 ……と、いいたいところだが、あまりにも大きすぎるため、&font(b){比較できるものがない。} 手にしたカプセルがピカリと光った時の[[ウルトラマン]]の変身時の光ですら100万ワットの輝きである。 一応[[反物質化光線(名称不明)]]で似たようなことをやっているが、それとくらべても 反物質化光線で反物質化したウルトラマンガイア(3.8×10の20乗ジュール)&font(b){4.5×10の52乗人分} ……正直、桁が違いすぎて比較する意味もないし、たとえ比較したとしても&font(b){相手側が0で近似される}。 あまりにも天文学的な数字である。 ……ん?天文学的? なら天文学と比較したらどうなのかって? こうなります。 恐竜絶滅時の隕石衝突(5.2×10の23乗ジュール) &font(b){3.3×10の49乗発分} 太陽(3.8×10の26乗ジュール毎秒) &font(b){4.5×10の46乗個分} ジャイアント・インパクト(月が発生した原因の隕石衝突)(3.2×10の31乗ジュール) &font(b){5.3×10の42乗回分} 地球を破壊する『猿の惑星』のコバルト爆弾(10の33乗ジュール) &font(b){1.7×10の40乗個分} 『[[トップをねらえ2!]]』のバスター雷王星落とし(1.6×10の37乗ジュール) &font(b){10の36乗個分} 太陽を破壊する『ウルトラマン超闘士激伝』のウルトラキー(1.9×10の41乗ジュール) &font(b){8.9×10の31乗個分} 太陽系を完全に消し去る『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』の[[セル>セル(ドラゴンボール)]]の[[かめはめ波]](3.7×10の43乗J) &font(b){5×10の29乗分}  ガンマ線バースト(宇宙最大の爆発)(5.0×10の43乗ジュール) &font(b){3.4×10の29乗回分} 銀河系全体の質量エネルギー(3.6×10の59乗ジュール) &font(b){4.7×10の13個分} &font(b){宇宙全体の理論上の総質量エネルギー(10の70乗ジュール) 1.7×10の3乗個分} &font(b){[[ステカセキング>ステカセキング(キン肉マン)]]の悪魔のシンフォニーの3×10の−99899乗秒分} &font(b){もはや天文学的というレベルですら通り越している。} &font(b,red){超}天文学的という言葉がランターンにはふさわしい。 &color(silver){そしてそんなランターンですら足元にも及ばないステカセキングのヤバさが改めて浮き彫りになる。} &font(#ffffff){余談。2009年8月25日6時37分33.5秒に発報された緊急地震速報の予測値、マグニチュード214748364.7(10^322122552ジュール)にはさすがに敵わない。} 追記・修正はランターンの「あやしいひかり」を浴びながらお願いします。 &font(red,b){※こんなの浴びたら「あやしいひかり」でなくとも目を潰されて混乱します} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,65) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コワイ! -- 名無しさん (2015-05-10 02:52:29) - こんなバケモンがホウエンの海底でサーチしたらうじゃうじゃ出てくるんだぜ・・・・・・ -- 名無しさん (2015-05-10 03:40:55) - ランターンの光で地球がヤバい -- 名無しさん (2015-05-10 07:03:30) - 地球が、っていうか宇宙がヤバイ。計算上生物が死滅する半径が宇宙の半径を遥かに超えてしまってるらしい。 -- 名無しさん (2015-05-10 08:43:52) - 仮定した条件がちょっと違う気がする -- 名無しさん (2015-05-10 08:53:11) - ちなみにこいつの種族値、攻撃58、特攻76。 -- 名無しさん (2015-05-10 08:59:16) - 夜空の星程度とあるけど、一等星の星の明るさ基準なんだろうか。 -- 名無しさん (2015-05-10 09:04:07) - 最早、ライトポケモンって分類のレベルじゃないだろ・・・ -- 名無しさん (2015-05-10 09:24:51) - もうランターンにフラッシュを覚えさせるのはやめよう。最終兵器とか隕石とか言ってる場合じゃない破壊力だとは。 -- 名無しさん (2015-05-10 10:59:11) - ふとおもったが、5000メートル離れた箇所から観測できるとは書いてあるが、あやしいひかりみたいに分離させたり、指向性持たせた場合の光の計算エネルギーはどうなるんだろう。 -- 名無しさん (2015-05-10 11:09:19) - ↑指向性に関しては球の表面積かけるところを弄くればいいはず。明るい範囲が半径1cmの円とすると1兆分の1になるから3.0×10の138乗 -- 名無しさん (2015-05-10 11:40:39) - っていうか500nmの10mでの透過率が1/2なのは沿岸部で、深海じゃ70パーセント位あるな。直しておこう -- 名無しさん (2015-05-10 11:55:11) - 199X年、世界はランターンの光に包まれた! -- 名無しさん (2015-05-10 15:29:58) - ↑金銀の発売が1999年だからあながち間違ってないw -- 名無しさん (2015-05-10 16:29:50) - くわがたツマミっていう漫画にこんな恐ろしいキャラいたな。ただあっちはアンコウじゃなくて蛍だけど。 -- 名無しさん (2015-05-10 16:35:53) - ロープで縛った大陸を引っ張って動かしたレジギガスに匹敵するトンデモ設定だな・・・。 -- 名無しさん (2015-05-10 16:50:25) - つーかポケモンは他のゲームと比較にならない設定割とあるのに、そいつらとじゃれあってるあの世界の人間は一体何なんだろうな… -- 名無しさん (2015-05-10 16:55:11) - ポケスペのジムリーダーとか、人間やめてるのもザラだし -- 名無しさん (2015-05-10 20:21:41) - また、空想科学読本系の項目がwww笑わせていただきました。 -- 名無しさん (2015-05-10 22:58:53) - イシツブテ「それの何が問題なんだ?」 -- 名無しさん (2015-05-10 23:04:12) - ↑ランターンは みずびたしを つかった! -- 名無しさん (2015-05-11 00:08:18) - こういう研究好きよwww -- 名無しさん (2015-05-11 10:41:23) - 何の光ィ!? -- 名無しさん (2015-06-14 19:59:43) - 余談ですが文字の水色がきれい。 -- 名無しさん (2015-10-26 20:41:08) - 世紀末伝説滅光のランターン!って言うB級映画でも作れそうだな・・・ -- 名無しさん (2015-11-20 10:44:37) - ステカセキング「ほう・・・」 -- 名無しさん (2016-06-25 17:43:20) - 空読17巻で空想科学界No3の座を手にしたランターン。やっぱこの子すげえ -- 名無しさん (2016-10-23 02:44:58) - 宇宙全体の理論値を超えるエネルギーを平然と発生させるランターン…同等のエネルギーを何処から確保してるんだろう… -- 名無しさん (2016-10-23 03:47:20) - 仮にポケモン世界の海水がとても澄んでいて蒸留水並(44mで1/2に減衰)と考えた場合でも、1/2^114だから2.0×10^32ワット=ジャイアントインパクト6発分…うん、それでもムリ -- 名無しさん (2017-01-03 12:30:04) - ランターンが全力でフラッシュ使ったら宇宙が終わるのか… -- 名無しさん (2017-04-21 01:42:02) - 最強のエネルギーランキング4位であるゼットンの1兆度の火球をも凌駕するエネルギー ちなみに2位はフリーザ様で1位はステカセキングの地獄のシンフォニー -- 名無しさん (2017-04-21 08:49:54) - ネクロズマはランターンで救われる説 -- 名無しさん (2017-12-11 07:31:22) - マサラ人というネタが生まれる要因にもなったであろう体重設定同様、いい加減過ぎる物を感じる。流石の子供でも違和感を覚えそうな位に。 -- 名無しさん (2017-12-11 10:29:17) - ゲッターエンペラーの変形よりもすごいエネルギー出してるとかあって驚いた、物理法則もあったもんじゃねぇな… -- 名無しさん (2018-04-09 22:28:15) - そもそも5000mをたかがと言う時点で何かおかしい気がする -- 名無しさん (2018-04-09 22:40:57) - まあ深海5000m届く光はちょっと想像するだけで図抜けてるわな。さすがに実数値がここまでとは思わないけど -- 名無しさん (2018-05-13 18:10:39) - ↑2いや5000mの海水を貫通する光の出力で宇宙消滅クラスって考えたら「たかが」5000mだぞ -- 名無しさん (2018-11-07 16:08:49) - 華厳経の1矜羯羅が10の112乗だっけ?これだと多いな。頻波羅は10の56乗…これだと少ない…ままならんなあ -- 名無しさん (2019-01-12 21:37:05) - ポケモン界の海はスイクンのお陰で澄みまくってる説 -- 名無しさん (2019-01-12 22:20:56) - キレイ過ぎる水に魚は棲めないぞ -- 名無しさん (2019-01-13 04:09:23) - こ、こっちの世界とは訳が違うかもしれないだろ!? -- 名無しさん (2019-04-02 03:05:42) - 可愛いんだから問題ない -- 名無しさん (2019-09-07 22:25:23) - マグカルゴが常時発してる熱でも半径数百メートルが灰になるレベルとかなんとか、ポケモンの世界は物理法則も生物のスペックも我々の世界とは全く違うのかもしれない… -- 名無しさん (2019-10-15 22:22:05) - きっと普通の光線とは違って減衰が無いとかそういうやつだから・・・(震え声) -- 名無しさん (2019-10-16 23:27:04) - ポケモン世界の強さはみずタイプ(コイキング)に始まりみずタイプ(ランターン)に終わるわけか… -- 名無しさん (2019-11-02 17:39:02) - そんなに凄いの!?って感じたけど太陽の光が深海5000mから見えないんだしそれを考えると深海から海面に届くほどの光って時点で太陽を遥かに上回ってるのか -- 名無しさん (2019-12-31 14:54:07) - この光を間近で浴びたらどうなるのっと -- 名無しさん (2020-04-19 00:52:22) - ↑ポケモンがこんらんする -- 名無しさん (2020-04-28 09:12:43) - そりゃあ怪しいわけだ -- 名無しさん (2020-05-26 10:01:53) - ポケモンってすごいな……マジで -- 名無しさん (2020-11-08 17:51:01) - ポケモン自身の身体能力とポケモンの技は別物って勝手に思ってる。 -- 名無しさん (2020-11-08 18:27:44) - これよりさらに超高出力のステカセキング…(100万ホーン:1のあとに0が99888個ついて、単位は同じワット) -- 名無しさん (2020-11-10 13:44:08) - ポケモンの設定を現実にぶっこんだらこうなる。ポケモンの世界ではこちらと環境がちがうかもしれん。というかそうであってほしい -- 名無しさん (2021-05-29 20:13:31) - そもそもそんなところに光を持ち込むことがないから学者が計算しないのでデータが少ない -- 名無しさん (2021-06-19 22:40:37) - エネルギー源はやっぱりヒトの魂なのかなぁ… -- 名無しさん (2021-09-21 12:04:45) - グラードンがせっせと大地を広げている間に地球上の水を全て蒸発させるランターン -- 名無しさん (2021-11-09 19:24:12) - ぶっちゃけると「作者の人そこまで考えてないよ」の部類だと思う。 -- 名無しさん (2022-08-04 06:40:47) - ポケモンは怖い生き物です! -- 名無しさん (2022-12-15 09:13:31) - たぶんポケモンの世界の深海はコイツのせいで明るすぎて何も見えないんだろうな……暗すぎて視力退化じゃなく明るすぎて視力退化しそう -- 名無しさん (2023-09-12 05:16:19) - ま、まあ失明させないし燃やしたりもしない、謎原理の魔法みたいなもんだよきっと… -- 名無しさん (2023-10-06 23:47:54) - むしろステカセキング凄すぎないか?このレベルのエネルギー持ってるランターンがさらに足元に及ばないエネルギー持ってるって…宇宙崩壊とかいうレベルじゃねぇ -- 名無しさん (2023-11-25 21:10:52) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2015/05/10 Sun 02:22:22 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 4 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&size(20){ランターンのだす ひかりは}} #center(){&size(20){5000メートルの ふかさ からでも}} #center(){&size(20){すいめんまで とどくほど あかるい。}} #right(){━ジョウト図鑑より引用━} ランターンの光とは、[[ランターン(ポケモン)>ランターン(ポケモン)]]が出す光である。 ……さらっと書いたが、実はこれ、かなり凄い、いや、&font(b){ヤバイ出力}である。 #contents() *何がヤバイのか 「いや、たかが5000mじゃん」と思う人もいるかもしれない。しかし、海水というのは、我々の思っている以上に光を通さないのだ。 具体的に言うと、全ての可視光を平均して3m、可視光の中でもっとも通りやすい&font(#40d0e0){500nmの波長の光(だいたいこんな色)}でさえ&font(b){20m}で明るさは&font(b){半分になる}。 つまり、最も通りやすい色の光でさえ、5000m海水を挟めば、その明るさはなんと2の&font(b){250乗}分の1になる。 なお、「明るさは 距離の2乗 に反比例する」という逆2乗則もあるが、2の&font(b){250乗}分の1という圧倒的減衰と比べると無視できる程度である。 *それでは実際に計算してみましょう 計算がめんどくさい、難しい、という人は&link_anchor(結論){結論}へ。 また、この項目ができるよりも前に、空想科学研究所でも一度研究されている。 **条件 まず、ここではランターンの発光が&font(#40d0e0){この色}の光のみで、それ以外のエネルギーを放出しないと仮定する。 これが、&font(b){海中でランターンが発光する際の考えうる最低エネルギー}である。 **水面1点での明るさ まずは水面での明るさを計算しよう。今回は、海面に映るランターンの光が夜空のお星様と同じくらいの明るさだとしよう。 その明るさは、5÷10の6乗ルーメン毎平方メートルである。 しかし、このルーメンという単位は、&font(b){人間の感覚}によるものなので、よく使われるワットに単位を変換しよう。 今回の仮定の&font(#40d0e0){波長500nm}という色は、都合よく暗闇の中で人間が一番認識しやすい光である。 そして&font(#40d0e0){この色}の光を1ワット出すと、それは1700ルーメンに相当する。 よってこの時の明るさは、2.9÷10の9乗ワット毎平方メートルである。 **ランターンを中心とした球上の明るさ さて、ランターンから5000m離れた場所は、この観測点だけではない。 ランターンを中心とする半径5000mの球の球面上がすべてこの2.9÷10の9乗ワット毎平方メートルという明るさを持つ。 よって、この数字にその球の表面積である4×5000の2乗×3.14をかけて、9.1÷10の3乗ワット。 これが間に海水5000mを挟んでいる場合の出力である。 そして最後に、海水5000mを挟む事により&font(b){2の250乗分の1}になっているこの数字を、元に戻せば、ランターンの出力が求まる。 *&aname(結論,option=nolink){ランターンの出力} さて、これでランターンの出力を求めることができただろう。その出力は、 #center(){1.7×&font(b){10の73}乗ワット} 色付きで、省略せずにもう一度。 #center(){&font(b,red){約17,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000,000ワット}} 桁が違いすぎる。あまりの桁の多さにSI接頭辞も対応していない。SI接頭辞最大のQ(クエタ)は10の30乗である。((2022年11月より制定。それまで最大値であったY(ヨタ)は10の24乗。)) 日本語で表せるものとしては頻波羅(びんばら)などである。 さらに言えば、これはランターンが&font(#40d0e0){こんな色}の光だけを出して、熱を発しない場合である。 もちろん、ランターンの光は明らかに&font(#40d0e0){こんな色}ではないし、熱を発しているかもしれない。 そうした場合は、この数字が&font(b){更に大きくなる}。 *比較 さて、この出力を他のものと比較してみよう。 1ワットは、1ジュール毎秒であるため、ここではランターンが1秒間発光した際のエネルギーを基準とする。 ……と、いいたいところだが、あまりにも大きすぎるため、&font(b){比較できるものがない。} 手にしたカプセルがピカリと光った時の[[ウルトラマン]]の変身時の光ですら100万ワットの輝きである。 一応[[反物質化光線(名称不明)]]で似たようなことをやっているが、それとくらべても 反物質化光線で反物質化したウルトラマンガイア(3.8×10の20乗ジュール)&font(b){4.5×10の52乗人分} ……正直、桁が違いすぎて比較する意味もないし、たとえ比較したとしても&font(b){相手側が0で近似される}。 あまりにも天文学的な数字である。 ……ん?天文学的? なら天文学と比較したらどうなのかって? こうなります。 恐竜絶滅時の隕石衝突(5.2×10の23乗ジュール) &font(b){3.3×10の49乗発分} 太陽(3.8×10の26乗ジュール毎秒) &font(b){4.5×10の46乗個分} ジャイアント・インパクト(月が発生した原因の隕石衝突)(3.2×10の31乗ジュール) &font(b){5.3×10の42乗回分} 地球を破壊する『猿の惑星』のコバルト爆弾(10の33乗ジュール) &font(b){1.7×10の40乗個分} 『[[トップをねらえ2!]]』のバスター雷王星落とし(1.6×10の37乗ジュール) &font(b){10の36乗個分} 太陽を破壊する『ウルトラマン超闘士激伝』のウルトラキー(1.9×10の41乗ジュール) &font(b){8.9×10の31乗個分} 太陽系を完全に消し去る『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』の[[セル>セル(ドラゴンボール)]]の[[かめはめ波]](3.7×10の43乗J) &font(b){5×10の29乗分}  ガンマ線バースト(宇宙最大の爆発)(5.0×10の43乗ジュール) &font(b){3.4×10の29乗回分} 銀河系全体の質量エネルギー(3.6×10の59乗ジュール) &font(b){4.7×10の13個分} &font(b){宇宙全体の理論上の総質量エネルギー(10の70乗ジュール) 1.7×10の3乗個分} &font(b){[[ステカセキング>ステカセキング(キン肉マン)]]の悪魔のシンフォニーの3×10の−99899乗秒分} &font(b){もはや天文学的というレベルですら通り越している。} &font(b,red){超}天文学的という言葉がランターンにはふさわしい。 &color(silver){そしてそんなランターンですら足元にも及ばないステカセキングのヤバさが改めて浮き彫りになる。} &font(#ffffff){余談。2009年8月25日6時37分33.5秒に発報された緊急地震速報の予測値、マグニチュード214748364.7(10^322122552ジュール)にはさすがに敵わない。} 追記・修正はランターンの「あやしいひかり」を浴びながらお願いします。 &font(red,b){※こんなの浴びたら「あやしいひかり」でなくとも目を潰されて混乱します} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,66) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - コワイ! -- 名無しさん (2015-05-10 02:52:29) - こんなバケモンがホウエンの海底でサーチしたらうじゃうじゃ出てくるんだぜ・・・・・・ -- 名無しさん (2015-05-10 03:40:55) - ランターンの光で地球がヤバい -- 名無しさん (2015-05-10 07:03:30) - 地球が、っていうか宇宙がヤバイ。計算上生物が死滅する半径が宇宙の半径を遥かに超えてしまってるらしい。 -- 名無しさん (2015-05-10 08:43:52) - 仮定した条件がちょっと違う気がする -- 名無しさん (2015-05-10 08:53:11) - ちなみにこいつの種族値、攻撃58、特攻76。 -- 名無しさん (2015-05-10 08:59:16) - 夜空の星程度とあるけど、一等星の星の明るさ基準なんだろうか。 -- 名無しさん (2015-05-10 09:04:07) - 最早、ライトポケモンって分類のレベルじゃないだろ・・・ -- 名無しさん (2015-05-10 09:24:51) - もうランターンにフラッシュを覚えさせるのはやめよう。最終兵器とか隕石とか言ってる場合じゃない破壊力だとは。 -- 名無しさん (2015-05-10 10:59:11) - ふとおもったが、5000メートル離れた箇所から観測できるとは書いてあるが、あやしいひかりみたいに分離させたり、指向性持たせた場合の光の計算エネルギーはどうなるんだろう。 -- 名無しさん (2015-05-10 11:09:19) - ↑指向性に関しては球の表面積かけるところを弄くればいいはず。明るい範囲が半径1cmの円とすると1兆分の1になるから3.0×10の138乗 -- 名無しさん (2015-05-10 11:40:39) - っていうか500nmの10mでの透過率が1/2なのは沿岸部で、深海じゃ70パーセント位あるな。直しておこう -- 名無しさん (2015-05-10 11:55:11) - 199X年、世界はランターンの光に包まれた! -- 名無しさん (2015-05-10 15:29:58) - ↑金銀の発売が1999年だからあながち間違ってないw -- 名無しさん (2015-05-10 16:29:50) - くわがたツマミっていう漫画にこんな恐ろしいキャラいたな。ただあっちはアンコウじゃなくて蛍だけど。 -- 名無しさん (2015-05-10 16:35:53) - ロープで縛った大陸を引っ張って動かしたレジギガスに匹敵するトンデモ設定だな・・・。 -- 名無しさん (2015-05-10 16:50:25) - つーかポケモンは他のゲームと比較にならない設定割とあるのに、そいつらとじゃれあってるあの世界の人間は一体何なんだろうな… -- 名無しさん (2015-05-10 16:55:11) - ポケスペのジムリーダーとか、人間やめてるのもザラだし -- 名無しさん (2015-05-10 20:21:41) - また、空想科学読本系の項目がwww笑わせていただきました。 -- 名無しさん (2015-05-10 22:58:53) - イシツブテ「それの何が問題なんだ?」 -- 名無しさん (2015-05-10 23:04:12) - ↑ランターンは みずびたしを つかった! -- 名無しさん (2015-05-11 00:08:18) - こういう研究好きよwww -- 名無しさん (2015-05-11 10:41:23) - 何の光ィ!? -- 名無しさん (2015-06-14 19:59:43) - 余談ですが文字の水色がきれい。 -- 名無しさん (2015-10-26 20:41:08) - 世紀末伝説滅光のランターン!って言うB級映画でも作れそうだな・・・ -- 名無しさん (2015-11-20 10:44:37) - ステカセキング「ほう・・・」 -- 名無しさん (2016-06-25 17:43:20) - 空読17巻で空想科学界No3の座を手にしたランターン。やっぱこの子すげえ -- 名無しさん (2016-10-23 02:44:58) - 宇宙全体の理論値を超えるエネルギーを平然と発生させるランターン…同等のエネルギーを何処から確保してるんだろう… -- 名無しさん (2016-10-23 03:47:20) - 仮にポケモン世界の海水がとても澄んでいて蒸留水並(44mで1/2に減衰)と考えた場合でも、1/2^114だから2.0×10^32ワット=ジャイアントインパクト6発分…うん、それでもムリ -- 名無しさん (2017-01-03 12:30:04) - ランターンが全力でフラッシュ使ったら宇宙が終わるのか… -- 名無しさん (2017-04-21 01:42:02) - 最強のエネルギーランキング4位であるゼットンの1兆度の火球をも凌駕するエネルギー ちなみに2位はフリーザ様で1位はステカセキングの地獄のシンフォニー -- 名無しさん (2017-04-21 08:49:54) - ネクロズマはランターンで救われる説 -- 名無しさん (2017-12-11 07:31:22) - マサラ人というネタが生まれる要因にもなったであろう体重設定同様、いい加減過ぎる物を感じる。流石の子供でも違和感を覚えそうな位に。 -- 名無しさん (2017-12-11 10:29:17) - ゲッターエンペラーの変形よりもすごいエネルギー出してるとかあって驚いた、物理法則もあったもんじゃねぇな… -- 名無しさん (2018-04-09 22:28:15) - そもそも5000mをたかがと言う時点で何かおかしい気がする -- 名無しさん (2018-04-09 22:40:57) - まあ深海5000m届く光はちょっと想像するだけで図抜けてるわな。さすがに実数値がここまでとは思わないけど -- 名無しさん (2018-05-13 18:10:39) - ↑2いや5000mの海水を貫通する光の出力で宇宙消滅クラスって考えたら「たかが」5000mだぞ -- 名無しさん (2018-11-07 16:08:49) - 華厳経の1矜羯羅が10の112乗だっけ?これだと多いな。頻波羅は10の56乗…これだと少ない…ままならんなあ -- 名無しさん (2019-01-12 21:37:05) - ポケモン界の海はスイクンのお陰で澄みまくってる説 -- 名無しさん (2019-01-12 22:20:56) - キレイ過ぎる水に魚は棲めないぞ -- 名無しさん (2019-01-13 04:09:23) - こ、こっちの世界とは訳が違うかもしれないだろ!? -- 名無しさん (2019-04-02 03:05:42) - 可愛いんだから問題ない -- 名無しさん (2019-09-07 22:25:23) - マグカルゴが常時発してる熱でも半径数百メートルが灰になるレベルとかなんとか、ポケモンの世界は物理法則も生物のスペックも我々の世界とは全く違うのかもしれない… -- 名無しさん (2019-10-15 22:22:05) - きっと普通の光線とは違って減衰が無いとかそういうやつだから・・・(震え声) -- 名無しさん (2019-10-16 23:27:04) - ポケモン世界の強さはみずタイプ(コイキング)に始まりみずタイプ(ランターン)に終わるわけか… -- 名無しさん (2019-11-02 17:39:02) - そんなに凄いの!?って感じたけど太陽の光が深海5000mから見えないんだしそれを考えると深海から海面に届くほどの光って時点で太陽を遥かに上回ってるのか -- 名無しさん (2019-12-31 14:54:07) - この光を間近で浴びたらどうなるのっと -- 名無しさん (2020-04-19 00:52:22) - ↑ポケモンがこんらんする -- 名無しさん (2020-04-28 09:12:43) - そりゃあ怪しいわけだ -- 名無しさん (2020-05-26 10:01:53) - ポケモンってすごいな……マジで -- 名無しさん (2020-11-08 17:51:01) - ポケモン自身の身体能力とポケモンの技は別物って勝手に思ってる。 -- 名無しさん (2020-11-08 18:27:44) - これよりさらに超高出力のステカセキング…(100万ホーン:1のあとに0が99888個ついて、単位は同じワット) -- 名無しさん (2020-11-10 13:44:08) - ポケモンの設定を現実にぶっこんだらこうなる。ポケモンの世界ではこちらと環境がちがうかもしれん。というかそうであってほしい -- 名無しさん (2021-05-29 20:13:31) - そもそもそんなところに光を持ち込むことがないから学者が計算しないのでデータが少ない -- 名無しさん (2021-06-19 22:40:37) - エネルギー源はやっぱりヒトの魂なのかなぁ… -- 名無しさん (2021-09-21 12:04:45) - グラードンがせっせと大地を広げている間に地球上の水を全て蒸発させるランターン -- 名無しさん (2021-11-09 19:24:12) - ぶっちゃけると「作者の人そこまで考えてないよ」の部類だと思う。 -- 名無しさん (2022-08-04 06:40:47) - ポケモンは怖い生き物です! -- 名無しさん (2022-12-15 09:13:31) - たぶんポケモンの世界の深海はコイツのせいで明るすぎて何も見えないんだろうな……暗すぎて視力退化じゃなく明るすぎて視力退化しそう -- 名無しさん (2023-09-12 05:16:19) - ま、まあ失明させないし燃やしたりもしない、謎原理の魔法みたいなもんだよきっと… -- 名無しさん (2023-10-06 23:47:54) - むしろステカセキング凄すぎないか?このレベルのエネルギー持ってるランターンがさらに足元に及ばないエネルギー持ってるって…宇宙崩壊とかいうレベルじゃねぇ -- 名無しさん (2023-11-25 21:10:52) #comment #areaedit(end) }

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