イオ・フレミング

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&font(#6495ED){登録日}:2016/07/10 (日) 20:52:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff,b){よお!&br()お前がスナイパー部隊のエースらしいが、音楽の趣味は平凡だな!ガッカリだぜ} &font(#ff0000,b){運がいいだけの男は口が軽い} &font(#0000ff,b){義足野郎だけに、遠くからこそこそ撃つのがお似合いだ} &font(#ff0000,b){…っ! 俺の足を笑うのか!} &font(#0000ff,b){お前らの射点位置は把握した。帰りは死角を選んでクルージングだ} &font(#ff0000,b){今度会った時は逃さない!次は必ず仕留めてやる&br()} &font(b,20,#ff0000){俺はダリル・ローレンツ曹長、お前をいつも狙っているぞ!!} &font(b,20,#0000ff){イオ・フレミング少尉だ。ジャズが聴こえたら、俺が来た合図だ} } イオ・フレミングは『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]』の登場人物。 [[地球連邦軍>地球連邦(宇宙世紀)]]サイドの主人公を務める。 CV:[[中村悠一]] ---- #contents(fromhere) ---- *【概要】 『サンダーボルト』の連邦サイドの主人公であり、今作の[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]]パイロット。 ア・バオア・クーへの補給路である「サンダーボルト宙域」を奪還すべく、宙域を構成するコロニーの残骸、 元サイド4「ムーア」の生き残りで構成された&bold(){「ムーア同胞団」}のパイロットのひとりとして宙域奪還作戦に参加している。 **【人物】 金髪のツンツン頭がトレードマーク。 性格はフランクで軽め。正規軍人のようなおカタさとは無縁で不真面目。 作戦中にコーネリアスとハレンチな話題で盛り上がるなど、髪型も相まってややヤンキーっぽい。 上官であるグラハムにも慇懃無礼な態度を崩さず、基本的に権威を振るうような人物に対しては反抗的である。 かつてのサイド4、ムーアの首長を父に持つ。 しかしその肩書きを気にする素振りは見せず、逆に「ムーア首長の息子」という立場からくるしがらみや偏見にうんざりしている。 ムーアに配備されたガンダムのパイロットになった際も、自身が「英雄的な[[死]]」を望まれている状況を薄々理解しており、 そんな運命から逃れようと戦場、そして戦いに没頭する。 そのせいか、MSと戦場を愛する&bold(){「戦争中毒」}とでも言える状態になっており、MSと戦場を&font(#0000ff,b){「好きだ」}とさえ公言している。 他の連邦パイロットが敵の狙撃にビビり、泣き言を言うような死地の中にあっても&bold(){ジャズのビートに乗り、軽口を叩く}など一見するとふざけたような態度を崩さない。 しかし、親友であるコーネリアスはイオ不在の状況で&bold(){「(イオは)戦争って狂気の中で正気を保とうと努力してる」}という見解を示しており、 これが正しいとすれば、これらの軽い態度は死への恐怖や、戦場から逃れられない宿命からの逃避の側面もあるのかもしれない。 (アニメ版ではコーネリアスの見解が変わっている。詳細は後述) 同僚のモブパイロットが撃墜されようと気にも留めない様は冷血にも見えるが、 明言はしないが仲間意識はあるようで、ぶっきらぼうではあるが戦友を思う気持ちが見える場面もいくつかある。 1巻ではフーバーのビッグ・ガンを破壊する際&font(#0000ff,b){「死んだ仲間への弔い」}と呟いているし、 6巻では(もともとそういう作戦なのだが)バンドメンバーのビアンカを助けるためにアトラスガンダムで[[ジオン>ゴッグ/ハイゴッグ(MS)]][[水泳部>ズゴック(MS)]]相手に無双していた。 &font(l){その余波でビアンカは雪だるまになったけどな!} 連邦の学徒兵たちに対しても、ガンダムに夢中の彼らに何だかんだ文句を言いつつも写真を撮るのに付き合ったり、 出陣前には少年兵たちに&font(#0000ff,b){「学徒兵はフルアーマーガンダム突入のための盾」}という事実を冷酷に告げつつも、&font(#0000ff,b){「生き残ったら乾杯だ」}と彼らを同胞と認め、励ましの言葉を送っている。 一年戦争終結後も、戦没者の墓でクローディアを含む犠牲者を軽んじたランディの股間を握り込みながら、&font(#0000ff,b){「俺の弟妹たちを哀れむ奴は半殺しだ」}と、表情は笑っていたが怒りを滲ませていた。 そして、彼を語る上で欠かせないのは&bold(){「ジャズ」}。 彼は&bold(){海賊ラジオ局「サンダーボルト放送局(サンダーボルト ステーション)」}で欠かさずジャズを聞いており、 その傾倒っぷりは戦闘時にも流してビートにノッているほど。 ミノフスキー粒子が濃く電波が届かない場所では録音したテープでジャズを聞くというこだわりぶりで、コーネリアスにも「20世紀人か!」とツッコまれていた。 反面、ダリルを思い出すからかポップスには苦手意識がある模様。 鼻炎気味で、コーネリアスにしょっちゅうポケットティッシュをねだっている。 **【技量】 MS操縦の技量は高い。 1巻では&bold(){いきなりビッグ・ガンに撃墜される}というちょっと情けないデビューを飾った彼だが、 その撃墜シーンでも一人だけ狙撃されることをうっすら確信していたフシがあり、 この時点で他の何もわからないまま落とされていったモブ兵士とは一線を画するパイロットであることがさり気なくわかる。 [[FAガンダム>フルアーマーガンダム(サンダーボルト)]]受領以降は元々の技量とガンダムの性能が合わさって手のつけられない存在となり、リビングデッド師団を蹂躙。 ガンダムの性能もあったとはいえ単騎でスナイパー部隊を圧倒、敵の艦隊にも大打撃を与えている。 リビングデッド師団が彼とガンダムに対抗するには、過去の戦闘で両足、宇宙戦争で両腕を失い、[[義肢>義手/義足]]となったダリルの駆る[[サイコ・ザク]]の参戦を待つしかなかった。 宇宙での最終決戦においてもサイコ・ザクと互角に渡り合い、満身創痍になりながらもあと一歩の所まで追い詰めている。 というか、&bold(){あの時サイコ・ザクにサンダーボルト宙域の「[[雷>雷(自然現象)]]」が落ちなければ、確実にイオは勝っていた。} その腕前は[[地球]]に降り、アトラスガンダムに乗り換えてからも遺憾なく発揮されている。 試作兵器のアトラスを難なく乗りこなし、ぶっつけ本番の水中戦も「宇宙戦に比べりゃ8ビートみたいに楽勝」と豪語。 道連れにはされかけたものの[[グラブロ>グラブロ(MA)]]にも完勝している。 アトラス修理中、南洋同盟との戦いではなんとアトラスよりも性能の劣る[[ジム改>ジム改/パワード・ジム]]で真横からドダイを蹴り飛ばして撃墜、 その後もビアンカのSFSを足場にしながら&bold(){5機のドダイに肉薄して飛行能力だけを奪い}(この時にもドダイの一機にハイキックを決めている)、 &bold(){クローディアの搭乗しているドダイにタッチダウンを決める}などエースと言うに相応しい腕前を遺憾なく発揮している。 戦場の環境を利用した巧みな戦術を駆使する知性派な面もあり、 1巻ではスナイパーの注意をひくために戦艦の残骸に[[ミサイルランチャー>ミサイル]]を押し付けて簡易的なデコイに仕立て、 ダリルの旧ザクとの一騎打ちにおいても切り離したバックパックを囮にあと一歩の所まで追い詰めた。 アニメ版ではショーンの半壊したザクを[[盾]]にダリルの旧ザクに迫るという残忍な戦術も駆使していた。 また、ダリルも毒づいたように彼は&bold(){「悪運」}に恵まれている。 彼は今までにおいて何度も悪運に救われており、 -1巻冒頭の撃墜シーン、ビッグガンが上半身を撃ち抜いたため間一髪コアブロックで脱出できた -1巻ラスト、ダリルのビッグガンによる狙撃が直撃コースだったところをサンダーボルト宙域の「雷」によって射線が曲げられ直撃を避ける -4巻ではチベ級がア・バオア・クーに不時着した衝撃で独房のロックが壊れ、脱出してコーネリアスら捕虜と合流するチャンスを得る など、要所で悪運に助けられている。 **【乗機】 -&bold(){[[RGM-79 ジム>ジム(MS)]]} 1巻で搭乗。数ページで上半身をビッグガンに撃ちぬかれ、お役御免に。 -&bold(){[[FA-78 フルアーマーガンダム>フルアーマーガンダム(サンダーボルト)]]} 同胞団から搬入されたガンダム。 グラハムには「イオにはこれに乗って華々しく戦死してもらい、彼を『英雄』として讃え士気高揚に利用する」という思惑があったようだが、イオは&font(#ff0000,b){本当に戦果を上げてしまう}。 イオの腕前もあってリビングデッド師団を単騎でほぼ壊滅に追い込む鬼神の如き活躍を見せたが、ダリルのサイコ・ザクと相打ちになり大破。 機体の残骸はジオン側に回収された。 -&bold(){RX-78AL [[アトラスガンダム]]} 地上戦に特化した新型ガンダム。ジオンの技術も導入された実験機。 自由に動くアームに繋がれたスラスター「サブレッグ」や、 電磁パルスで防御にも転用でき、一撃でMSを撃ち抜ける威力を有するレールガンなど他のMSにない実験的な兵装を多数搭載した高性能機。 舞台が地上に移ってからのイオの乗機となり大戦果を上げたが、現在はグラブロとの戦いで大きな損傷を受けたため修理を受けた。 後に長い修理期間を経て復帰するも、フルアーマーガンダムのような重武装が欲しいと強請るイオにはやや不満げのようだった。 -&bold(){[[RGM-79C ジム改陸戦型>ジム改/パワード・ジム]]} アトラスが修理中だったため、イオが南洋同盟の攻撃に際し乗り込んだ機体。 ビアンカのSFSとの巧みなコンビネーションで、飛行能力のないジムで「空中戦」をやってのけた。 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ -&bold(){MSN-02 [[パーフェクト・ジオング>パーフェクト・ジオング(サンダーボルト)]]} ア・バオア・クーにおいて連邦が接収したジオングを改修した機体。妹となったリリーと共に搭乗する。 ライバルのダリルが&bold(){[[パーフェクト・ガンダム>パーフェクトガンダム]]を名乗るザク}という悪趣味な機体を使う事に対抗するかの様に、こちらは&bold(){ジオンの名前の機体でありながらも胸に連邦のエンブレムが大きくデザインされている}という皮肉の応酬になっている。 下半身には増加装甲と、スラスター及びアポジモーター装備の大型プロペラントタンクが3本増設されており、大型機ながらサイコ・ザクに追従できる加速性と高機動性を両立している。 武装面もミサイルランチャーとビームサーベル装備の隠し腕が追加されており、原型機の弱点であったビーム防御手段を持つ相手や懐に飛び込んできた相手への対応も可能。 } *【人間関係】 -&bold(){ダリル・ローレンツ} ジオン側の主人公。公式で&font(b,#ff0000){「殺し合う宿命」}と言われる通り、 宇宙でのフーバーの死をきっかけに因縁ができ、以降熾烈な戦いを繰り広げた。 性格も、音楽の趣味も正反対の何をとってもそりの合わない因縁の敵。 -&bold(){クローディア・ペール} サイド4・ムーアが健在だった頃からの[[幼馴染>幼なじみ]]。幼少期~少年時代はクローディア・イオ・コーネリアスの3人組で色々やんちゃをしていたようだ。 クローディアの台詞から「友人以上の関係に踏み込んだ」とも取れる描写があるが、詳細は不明。 一度は宇宙での死闘で死別したと思っていたイオだが、運命のいたずらか、2人は「敵と味方」という形で再会することになる…。 -&bold(){コーネリアス・カカ} サイド4・ムーアが健在だった頃からの幼馴染。 イオの数少ない気心を許す友人で、イオはよく彼にポケットティッシュをねだっている。 地球編でもメカニックとしてスパルタンに配属されており、戻ってきたイオにFAガンダムとともに喪われたポケットラジオをプレゼントした時には、 &bold(){「愛してるぜ!」と言われながらイオに抱きつかれていた。}&font(l){[[アッー!]]} -&bold(){ビアンカ・カーライル} ペガサス級強襲揚陸艦「スパルタン」での同僚。 時折艦内でセッションを行うジャズ仲間で、音楽の趣味をきっかけに親交を深めた。 ライブではボーカルとピアノ担当。連邦軍入隊前は「少しは名の売れたミュージシャン」だったらしい。 -&bold(){リリー・シェリーナ} モニカの勤めていたNT研究所で人工的な強化に成功した[[双子]]の姉妹の姉。 [[妹>弟(妹)キャラ]]のイースがコーネリアスがイオの[[暗殺]]を試みた際に[[身代わりとなって犠牲になった>自己犠牲]]事件を機に、イオと兄妹の契りを結ぶことになる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){関係を結んだ後、イオと共にパーフェクト・ジオングのパイロットとなった。}} *【劇中での活躍】 **【宇宙編】 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ 幾度と無く繰り返される、かつての故郷・ムーアに陣取るスナイパー部隊の排除作戦。 イオはそれに参加するも、前述したように真っ先にビッグ・ガンに撃ち抜かれ乗機のジムを喪失。コアブロックでの脱出を余儀なくされる。 イオの撃墜を皮切りに、次々ダリルの神がかった狙撃により撃ち落とされていくジム達。 一方的な戦いの最中イオは敵スナイパー部隊が陣取る場所までたどり着き、ダリルの同僚であるフーバーが搭乗するリック・ドムに取り付いてフーバーを射殺。 ジオン系MSの訓練を受けていたイオはまんまとリック・ドムを奪い取り、 スナイパー部隊のエース――ダリルに記事冒頭の挨拶をすると、ビッグ・ガンを破壊して狙撃手の死角を通って離脱。 同時に、敵スナイパー部隊の布陣を記したデータをムーア同胞団に持ち帰ることに成功した。 先の戦いでイオよりも階級の高い士官が全員戦死したため、イオは納入された新型機、フルアーマーガンダムを受領することに。 ジムとは段違いのスペックのガンダムの性能に歓喜するイオ。ガンダムを駆るイオは水を得た魚のように、リビングデッド師団を蹂躙していく。 ダリル・ショーン・フィッシャーらを強襲し、ショーンを撃破、フィッシャーのドムも半壊させるが、一瞬の隙を突いてダリルが旧ザクで狙撃を敢行。 ダリルの位置に気づいていなかったイオに、その不意打ちの一射を避ける時間などなかった――&bold(){はずだった。} その時、&bold(){サンダーボルト宙域に一筋の「雷」が落ちる。} 射線に割り込んだ雷電はダリル渾身の狙撃を歪め、イオは悪運に味方され直撃を避ける。逆にダリルは狙撃の失敗により、自らの位置を晒す不利な状況に追い込まれた。 #center(){ &font(#0000ff,b){…格別に遠いな……。&br()この距離で狙撃するとは…間違いねえ…会いたかったぜ 義足野郎…} &font(#ff0000,b){…&ruby(カミナリ){放電}がビームを歪めるなんて……!&br()あいつ…強運過ぎて気味が悪い…} } 始まる一騎打ち。 ダリルの狙撃をデブリを遮蔽物にしてかわしながら接近するガンダム。 ダリルは大型の目につくデブリを破壊して逃げ場をなくすが、イオはダリルの意図を読み、 あえて最短距離でダリルの旧ザクに突っ込んでいく(曰く「チキンレース」)。 ダリルとイオの間にある最後のデブリを破壊し、現れるはずのガンダムに照準を定めようとしたダリルの視界に映ったのは、 切り離されたFAガンダムのバックパックだった。 バックパックを囮に、イオは下方からビームライフルを照射。ビームサーベルのように薙ぎ払われたそれは旧ザクの足場ごとビッグ・ガンを溶断する。 為す術なしか、と思われた瞬間、ダリルは照明弾を至近距離で起爆。照明弾はコロニーの残骸のミラーによって[[光]]を何倍にも増幅し、ガンダムの視界を奪う。 その隙にダリルは戦場から離脱し、2人の一度目の一騎打ちは決着することなく終わりを迎えた。 連邦のア・バオア・クー攻略が間近に迫る中、その補給路であるサンダーボルト宙域を奪還すべく総攻撃作戦もまた開始されようとしていた。 増援としてムーア同胞団から送り込まれた機体のパイロットは、その全てが訓練を受けて間もない学徒兵であった。 &font(#0000ff,b){「子守はまっぴらだ」}と難色を示すイオは、クローディアの所に直談判に向かう。 だがイオが艦長室で見たのは、「少年少女を戦場に送り込む」という重圧に耐えられなかったクローディアがドラッグに逃避する姿であった。 幼馴染の醜態を見かねて、クローディアにビンタをかましながら叱咤するイオ。 しかしクローディアはイオの軽薄な態度を&bold(){「無責任で身勝手で人の関わりに臆病」}と断じ、「この苦しみを味わえばいい」とイオに呪詛を叩きつける。 これにはイオも、言葉を返すことが出来なかった。 総攻撃の開始直前、彼は指揮官として学徒兵たちに残酷な真実を告げる。 &bold(){学徒兵部隊はガンダムの「盾」となること。&br()自分は一切部隊を助けず、敵本陣の攻撃まで戦力を温存すること。} そして真実を告げながらも、イオは彼らに「共に戦うパイロット」として、励ましの言葉を送った。 #center(){&font(#0000ff,b){あばよ 同じ消耗品の&ruby(きょうだい){弟妹}たち!!&br()未成年だろうと関係ねぇ!生き残ったら…共に乾杯だ!!}} 宙域奪還のために、そしてダリル・ローレンツとの決着をつけるために出撃するイオ。 ダリルがサイコ・ザクで同胞団艦隊を壊滅させるのとほぼ同時に、イオもドライドフィッシュを含むリビングデッド師団の艦隊を全滅に追い込む。 安堵する学徒兵たちを尻目に、彼は宿命の敵――ダリルとの二度目の一騎打ちへ向かう。 ムーアの残骸を舞台に、イオとダリルは互角の戦いを繰り広げる。 だが、戦いはRPDの力を得たダリル側優位にわずかながら傾いていた。 激しい銃火が交わされる中、ガンダムは顔面の左側に[[ザク・マシンガン]]を被弾。左側の視界を失い、被弾の余波でバックパックも損傷してしまう。 イオはバックパックを切り離し戦闘を続行。本体は健在だがマシンガンとシュツルムファウスト以外の武器を失ったサイコ・ザクに喰らいつき、 ミサイルの全弾斉射をかわされながらも、至近距離でダブル・ビームライフルを直撃させ左腕を奪う。 サイコ・ザクの突貫でサーベル以外の武器を失ったガンダムだったが、装甲をパージし、ダリルの息の根を止めるべくムーア内部に突入する。 一方のサイコ・ザクはライフルで吹っ飛ばされた左肩の関節部から噴き出した推進剤の勢いでコントロールを失い、 ムーアの内壁に叩きつけられ、ダリルはその衝撃に意識を失ってしまう。 #center(){ &font(#0000ff,b){コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス} &font(b,36,#0000ff){&ruby(コロ){殺}ス} } 機能停止したサイコ・ザクに向け、サーベルを構え突貫するガンダム! だが、&bold(){皮肉にも今度はサンダーボルト宙域の「雷」がダリルに味方した。} ムーアの残骸に落ちた雷が残骸全体に広がり、サイコ・ザクを、カーラの義手を通してダリルに伝わり、ダリルを覚醒させる。 そしてRPDはダリルの意志を読み取り、&bold(){最後の武器であるシュツルムファウストを反射的にガンダムに放っていた。} ガンダムのサーベルがサイコ・ザクの頭部を貫き、シュツルムファウストの弾頭がガンダムの頭部を砕く。 #center(){&font(#0000ff,b){何故だ!?&br()何故 奴に勝てない!?&br()何故だ!!}} 満身創痍の機体から脱出するイオ。そこで、「殺し合う宿命」の二人は初めて対面する。 イオが見たのは、四肢を義肢に置き換えたとても健常とは言えないパイロットの姿であった――。 #center(){&font(#0000ff,b){バカな…!!&br()そんな体で…!?&br()俺は…こんな奴に負けたのか………!?}} ムーア同胞団の降伏に伴い、リビングデッド師団の救援に現れたセイレーン機動艦隊に彼もまた捕虜として収容される。 憎むべき「白い悪魔」のパイロットであったイオはジオン兵たちに激しい暴行を受け、親衛隊が止めに入るまで成すがままにされていた。 そして親衛隊の案内でダリルはイオの独房へと入り、再び彼らは対面する。 #center(){ &font(#0000ff,b){ダリル…ローレンツ。&br()教えてくれよ……その哀れで、不自由な体をどう使って…モビルスーツを操るんだ?} &font(#ff0000,b){あんたを殺して…決着をつけたかった……&br()戦争が…俺から手足を奪った。&br()ガンダムを倒せば…俺は…戦争って悪夢から解放される気がしてたんだ……} &font(#0000ff,b){悪夢…?カハッ。&br()散々殺しまくって、今さら被害者面はねえだろ?&br()文字通り…MSに身を捧げて授かった悪夢の力だ。&br()ガンダムに勝っていい気分だったろ?} &font(#0000ff,b){あんたとの闘いは…退屈で不自由だった俺の人生で&br()初めて訪れた本物の興奮だった……} &font(#0000ff,b){戦争を呪いながら 戦争に魅入られていく、&br()俺たちは…&font(#ff0000){闘い続ける宿命}なのさ。} &font(b,16,#0000ff){そうだ…戦争は…まだ終わらない。} &font(b,24,#0000ff){俺たちふたりは、殺し合う宿命だ…!!} } } **【地球編】 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ 連邦の「星一号作戦」のさなか、イオ達ムーア同胞団の捕虜を載せたセイレーン機動艦隊のチベ級はア・バオア・クーの地表に激突。 その衝撃でイオの独房のロックが壊れ、彼は脱出に成功。イオは脱出中のジオン兵を始末しつつ、同胞団の捕虜が入れられたブロックを発見。 そしていつも通り、コーネリアスにポケットティッシュ(と服)をねだるのだった。 一年戦争終結から7ヶ月後。彼は再建中の新たなムーアにいた。 イオは同胞団内部では「英雄」と讃えられながらも「ガンダムをジオンに奪われた」ことが連邦軍から問題視され、後方基地に左遷されていた。 彼は墓地でクローディアと学徒兵達の墓参りをしていたところを、クローディアの兄ランディと偶然出会う。 ランディに再会を祝したハグをするイオ。彼はハグを装いつつ&bold(){ランディを守るボディーガードの影で&font(#ff0000){ランディのタマをグシャッとできるように股間を握りこんで}脅迫。} 「大戦の影響でグループ企業を失ったペール家」の弱みに付け込み、 戦後復興で巨額の富を得ているゼネコン産業へ参入したいペール家をに「いい知恵」があると吹き込み、ランディに自分が持つフレミング社の株式を売却。 そのついでに&font(#0000ff,b){「無能なボディーガードはクビにしろ」「俺の弟妹たちを哀れむ奴は半殺しだ」}と&bold(){(彼のタマをギュッしながら)}忠告した。 彼はフレミング・インダストリーの社長である姉・キャシーに政治的に利用されることを嫌い、 ランディに株を渡してキャシーを&font(#0000ff,b){「それ以上株を売ったら、ペール家にフレミング・インダストリーは乗っ取られる」}と脅迫。 イオを「英雄」として利用したかったキャシーだったがこの脅迫には逆らえず、 「イオが戦死した時には保有するフレミング社の株式を譲る」という遺言を書くことを条件に、コネで彼を前線へと再び送り込んだ。 せめてもの仕返しか、キャシーは式典において勲章のクリップを軍服に血がにじむほどの力でイオの胸に突き立てたが、イオは顔色一つ変えなかった。 そしてイオは、リユース・サイコ・デバイスを手中に収めたとされる南洋同盟からデバイス関連の技術を接収、 あるいは破壊する作戦「サンダーボルト作戦」に従事するペガサス級強襲揚陸艦「スパルタン」のMS部隊に編入され、 その実力を買われて地上用の新型ガンダム「アトラスガンダム」を与えられる。 その後は、スパルタンを狙うジオン残党軍の、軌道上からのコムサイを特攻させての質量攻撃に際し迎撃に出撃。 アトラスの機動力で正面からコムサイに突撃、サーベルで一刀両断に叩っ斬って撃墜しアトラスの初陣で戦果を上げ帰還。 パイク艦長とモニカ大佐からは賞賛されたものの他のスパルタン隊員からの評価は低く、 &bold(){「ガンダムを奪われたパイロット」「少年兵を盾にした卑怯者」}と陰口を叩かれており、特にMS隊からの評判はよろしくない。 その後、スパルタンは南洋同盟の支配地域に侵入。 イオは同じジャズ好きのビアンカと意気投合し仲の良い友人となる。 不時着した1号揚陸艇に搭乗していたメンバーを救出すべくイオはアトラスで出撃、 レールガンによる狙撃とアトラスの滞空性能を生かしズゴッグ・ゴッグの混成部隊を難なく撃破。 その後はビアンカの指示通り水中の母艦を追撃、迎撃に出たグラブロと交戦し、 腕部のビーム砲をブレード・シールドで受け止めつつグラブロの右腕をライフル・レールガンの損失と引き換えに破壊。 切り札のメガ粒子砲も発射タイミングを見切ってかわし、グラブロに頭上からサーベルを叩き込んで撃沈。 盾で防いだビーム砲の余波でウォーター・ジェットが破損、浮上が不可能になり一度は水圧でペチャンコになりかけるが、 ビームサーベルの偏光を解除して海水を沸騰させながら上昇することで難を逃れる。 だがビームサーベルのエネルギーも切れてしまい再び窮地に陥るが、ビアンカのガンキャノン・アクアに救われ、アトラスは損傷するものの生還。 領域侵犯したスパルタン撃沈のために南洋同盟のグフ部隊が攻撃してきた時にはアトラスが修理中だったためにビアンカ共々待機を余儀なくされるが、 領域侵犯を通告してきた南洋同盟側の部隊の指揮官がクローディアであることを確認すると、いてもたってもいられず警備兵を殴り倒して勝手に出撃しようとする。 その後モニカ大佐が許可を下ろしたことでジム改でビアンカのSFSと共に出撃。 特攻してきたドダイを蹴り飛ばしてガンダムヘッド隊の窮地を救い、スパルタンの損傷も気に留めずマシンガンでチャウ・ミンのグフを撃退すると、 クローディアのドダイを目指して前述の神業めいた操縦技術でクローディアのドダイにタッチダウン。 この時、サンダーボルト宙域でクローディアに冷たい態度を取ったことを後悔していること、 そしてクローディアと一線を越えた関係にあったことを思わせる言動をとっている。 #center(){ &font(#0000ff,b){別れた女がどんな人生を生きようと俺の知ったことじゃないが&br()…クローディア お前だけは違う。} &font(#0000ff,b){サンダーボルト宙域で俺が、お前の心を追い詰めなければ…} &font(b,24,#0000ff){クローディア!!&br()&br()俺の名を言ってみろ!!} } ジムのコックピットを開けてクローディアに真意を問いただそうとするものの、チャウ・ミンが駆るグフのヒートロッドに絡み取られて電撃攻撃を受け失敗。 コックピットを開けていたため、ロッドの電撃をモロに受け気絶してしまう。 ロッドの電撃を浴びた直後にビアンカのSFSがロッドを切り落としたため深刻なダメージを受けずに済んだが、流石に効いたらしく帰還後にゲロっていた。 その後はモニカ大佐から「敵にクローディアがいることを知っており、クローディアの戦意を削ぐためにイオをスパルタンに配備したこと」、 そして「レヴァン・フウの正体が[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]であること」を明かされる。 南洋同盟が管轄する水上都市リグへの臨検で、逃亡する船団相手にアトラスガンダムと共に登場。8巻は丸々出番が無かったため、愛機共々久々の出番である。 南洋同盟の兵士たちが乗るブローバー級潜水艇を追いかけ、その途中で防衛のため迫る10機以上のジオン軍MSを全て撃墜。救難信号を拾ったゾックが間に入らなければ、そのままフィッシャーの乗る潜水艇は海の藻屑と化していただろう。 ビアンカの提案により、マーカス、オルフェ、デントとチームを結成する。 以前より殴り合いの喧嘩になるなど不仲が目立っていたが、リーダーとなったビアンカがイオを抑えて上手く統率し、継戦能力に以前から不安を抱えるアトラスガンダムのバックアップに他全員が支えるチームワークを主軸としている。 モニカ参謀から、水上都市リグで仇敵ダリル・ローレンツとクローディアが接触して彼女が誘拐された事を伝えられると、余りの運命の数奇さに笑いと怒りを堪えられなくなったイオはその場で警備兵をなぎ倒すなど暴走するが、パイク艦長に殴られ気絶し独房入りとなる。 東南アジアに位置するカンバル基地にスパルタンが着艦してもそれは続くが、艦の搭乗員はそれらを気にする事なく休暇を楽しんでいた。ただ一人艦を降りず独房へやってきたビアンカと影ながら聞いていたマーカスらに、クローディアには戦争とは無縁の人生を歩んでほしかったと心の内を曝け出す。 サンダーボルト宙域では人柱としての役割を求められ、地球に降りても「少年兵を盾にした外道」などと蜘蛛の巣を張られた状況が長く続いていたが、ビアンカらチームとして全員にタトゥーを施す事となり、尻の右側(イオのみ左側)にビアンカがデザインしたエンブレムをつける。その際チーム以外の人間も同じタトゥーを付ける者が大勢おり、以前のような疎外感は既に消え失せていた。 だが同時にコーネリアスは南洋同盟のスパイであり、以前から内偵活動を行っていた事が発覚。火山基地攻略まで誰にも露呈はしていないが、モニカ参謀の寄越したニュータイプ姉妹によって誰かスパイがいるのを察知されている。 火山基地攻略ではダリルに先手を打たれてチームが離散する羽目になるが、得意の水中戦を難なく熟して一番乗りで基地内部に侵入する。本来リーダーであるはずのビアンカを放って当人はひたすら内部へ突出し、多数の敵機を薙ぎ払う。そんな中でサイコザクに乗ったダリルと再会し、遂に決戦の時が来る。 フレームのみのサイコザク相手にやや優勢を保っていたイオだったが、寸の所で庇いに入ってきたザクタンク――しかも乗っていたパイロットは、本来救うはずのクローディア――にビームサーベルが向かっていき……。 #center(){ &font(#0000ff,u){&font(#ffffff,b){おれが…&br()ころした…}} &font(#0000ff,u){&font(#ffffff,b){クローディアを…&br()…おれが…}} &font(b,18){そうだ&ruby(イオ){英雄}。} &font(b,24){お前が、殺した。} ((本誌連載時の編集によるアオリ文。そのあまりの血も涙もない文体が評判を呼び、単行本発売時の宣伝にも再利用された。)) } 愛する人を自ら殺したという事実にイオは錯乱状態に陥った末に重度のPTSDを患い、病室のベッドで魂が抜けたかのような姿を晒す。 そこに南洋同盟のスパイであるコーネリアスが現れるとイオに向かって自身の正体と目的を明かし、毒薬を投与して殺害を試みる。 別れを告げるコーネリアスはイオになんとキスをするが、その時にシェリーナ姉妹が登場し、妹のイースが自身の能力でイオの[[毒]]の肩代わりとなる。 イースが毒の身代わりとなった事実に姉のリリーが混乱する中、コーネリアスが置いていた[[拳銃]]は意識を取り戻したイオが奪ってコーネリアスに向けていた。 一方、コーネリアスが[[スパイ]]であることに気が付いたスパルタンクルーがイオの元に向かい、コーネリアスを拘束しようとする。 しかし、既に静かに拳銃を向けていたイオはコーネリアスの頭を撃ち抜ち、仲間が騒然とする中で拳銃を落として眠りに入った。 イオの脳内には、クローディアやコーネリアスと[[夢]]を語って一生の友情を誓った青春の日々を思い出していた…。 しばらくして犠牲になった仲間の遺体を眺めて涙を流すイオは、自身の身代わりに命を落としたイースと感応を起こしたことをリリーに伝えて謝罪する。 本当に大切な人を失う哀しみを少しは理解できたと感じていたイオは、妹を失ったリリーと兄妹になることで彼女を支えたいと訴え、その要求はリリーに受け入れられた。 その場に現れたモニカによってコーネリアス殺害の件は正当防衛として不問となったことをイオは伝えられ、レヴァンの追撃の命令を下される。 全てを失いながらも立ち上がったイオはパイク艦長の最後の命令を遂行するため、宇宙に向かう。 その頃のダリルがパーフェクト・ガンダムを名乗る新たな機体で力を増す最中、イオも[[ライバル]]を倒すためにリリーと共に新たな機体を与えられていた。その機体はジオングだった…。 } *【アニメ版】 #center(){&font(#0000ff,b){俺の動きが予測できるなら撃ってみろ!&br()仲間を殺す覚悟があるならな!!}} 基本的にはコミック版と同一だが、コーネリアスの見解が「あいつは戦争の中でしか生きられない」といった風に変わっており、 それを示すように、1巻の「死んだ仲間への弔い」の台詞の削除など、より「戦場とMSが好きな中毒者」の側面が強調されている。 また、前述のように上記の台詞を吐きながらショーンの半壊したザクを盾にダリルの狙撃を封じ、最終的にはミサイルをザクの背中に押し付け、 ダリルへの飛び道具として使うなど狡猾さが目立つ改変も行われている。 スナイパー部隊や師団の戦艦を次々撃ち抜いていく姿はまさに「白い『悪魔』」そのもの。 &font(l){[[「これが主人公のやることかよぉー!!」>雨生龍之介 ]]} また、劇中のBGMは全て「イオorダリルが[[ラジオ]]で聞いている音楽」という設定であり、 イオ主軸の戦闘シーンでは菊地成孔の手がけたノリノリのジャズが戦場に響く。 これはダリル側も同様で、ラブソング系のポップスが劇伴として使われている。 *【[[ゲーム]]での活躍】 -ガンダムVSシリーズ 初出は『[[マキシブーストON>機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON]]』。フルアーマーガンダム及びアトラスガンダムのパイロットとして参戦。 アトラスガンダムの方はパイロット衣装が当初色違いだったが、後に修正されている。 好戦的な性格が色濃く反映されているために、台詞は強気なものが多め。 原作の要素はきちんと本作オリジナルのセリフに反映されており、[[ウッソ>ウッソ・エヴィン]]、[[三日月>三日月・オーガス]]といった子供のパイロットに対して反応がある他、 コーディネーターや強化人間、赤いザク(ダリル以外にこのゲームには[[3名の>シャア・アズナブル]][[該当者>ジョニー・ライデン]][[がいる>ルナマリア・ホーク]])やスナイパーといったものに対してはうんざりした様子を見せる。 また、ベルリ、[[アイーダ>アイーダ・スルガン]]、三日月、[[サーシェス>アリー・アル・サーシェス]]、『SEED』時代の[[アスラン>アスラン・ザラ]]とは本作オリジナルの掛け合いがある。 音楽の趣味は意外にも[[ベルリ・ゼナム]]と合うらしく、彼から格好良い音楽と褒められている。 [[EXVS2XB>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST]]ではFAガンダムの立ち絵と覚醒カットインが改められ、前者はドラムスティックを持った彼らしい立ち姿になっている。だが後者は非常に凶暴な顔つきをしたものになっており、多くのプレイヤーからあまりの異色さに驚かれていた。 #center(){&font(#0000ff,b){アニヲタwikiには、やっぱフリー・ジャズだ!&br()編集は大好きだぜ。追記も修正も。ここは自由だ!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,23) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 乙。しかし声が中村で、関係者にグラハム、ダリル… -- 名無しさん (2016-07-10 21:19:49) - 何故か日本の大仏を知ってる様子 -- 名無しさん (2016-07-10 22:17:07) - 腕そのものはどんくらいなんだろうなイオって。悪運はスゲー強いけども -- 名無しさん (2016-07-10 22:35:38) - ロウの悪運と比べたらどっちが凄いかな ついでにロウにアトラスガンダム弄らせてみよう -- 名無しさん (2016-07-11 01:35:12) - 名前がイアン・フレミング(007の原作者)と紛らわしい -- 名無しさん (2016-07-11 09:47:55) - ちょい悪系の中村ボイスはずるい -- 名無しさん (2016-07-11 19:46:49) - CMでガンダムに「夢中にさせてくれるか」みたいなこといってた時、中村ボイスだと気づいていたせいで「もう夢中になってるだろ」とツッコんでしまった -- 名無しさん (2016-07-11 20:09:24) - 冒頭のダリルとの会話って、アニメ版のもの? -- 名無しさん (2016-07-11 21:09:28) - ↑そうです -- 名無しさん (2016-07-15 18:53:20) - 技量は確かに知りたいとこだが、少なくともフルアーマーガンダムやアトラスガンダムといったガンダムタイプでもかなり特異な特性の機体を操れるあたり順応性は高いよなぁ -- 名無しさん (2016-11-21 23:17:00) - 四肢切断して機体とほぼ一体化して戦うデバイスに生身で互角以上と考えると… 化け物かこいつ… -- 名無しさん (2016-11-22 08:59:02) - 火器管制能力は多分薬物使ってたとはいえデンドロを使いこなしてたコウ並みかもしれん、全身武器庫寸前に魔改造されてもまだ足りないと豪語してるし… -- 名無しさん (2017-02-06 10:25:26) - ダリルに比べると・・・喰われているなぁ。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:30:40) - 坊主に元カノ取られてしまった。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:31:18) - ジム改であそこまで空中戦出来るんだから大したもんだよ。アニメだとより露悪的にされててなんかなあ…って 毒蛇の巣穴で緊張して酸素吸ったり水飲んだり鼻かんだりしてた以外な繊細さが無くなってたのが -- 名無しさん (2017-08-02 02:41:43) - 自分はどこまでも落とせるけど大切な相手にどう対すればいいのか解らない辺りが狂おしい -- 名無しさん (2017-11-02 22:22:30) - ダリルが入信して色々イッちゃったのに対して三馬鹿と打ち解けたりMS隊からの印象も良くなってきたり普通の主人公っぽくなってきたな -- 名無しさん (2018-04-02 18:57:40) - 内に秘めたある種狂気的な部分を自分の中に封じ込めてたダリルに対して確かな良識を内に秘めつつあえて狂気に向かって戦ってたイオの対比だったのが状況の変化で互いに曝け出すようになったせいで逆転しか感じ -- 名無しさん (2018-04-02 20:27:13) - イオも最終的にニュータイプに覚醒するのかな? -- 名無しさん (2019-04-17 16:39:33) - そういえばイオが登場していないよな最近。とりあえずクローディアを殺しちゃったことがトラウマになってるな。下手をしたらMSの乗れないレベルで -- 名無しさん (2019-11-01 15:02:10) - ↑これでコーネリアスが南洋同盟のスパイと知ったら、自害もんの絶望だぞ・・・ -- 名無しさん (2019-11-01 18:56:09) - ↑コーネリアスを撃つことが出来るかイオの分水嶺だね。再起するにしても精神崩壊するにしてもな。一応致死量の毒を与えられている状況だけど。(一応コーネリアスはイオを殺したら自決する覚悟でいたからな。当然殺されるならイオがいいとも思っているだろうし、しかもコーネリアスはモーホーだった) -- 名無しさん (2020-01-13 09:15:53) - ↑コーネリアス、マジか。アニメしか見てないけどビアンカとイオが仲良さそうにしてるの複雑そうな顔してたのビアンカに好意があるのかと思ったらイオの方かよ -- 名無しさん (2020-01-14 10:58:31) - ↑2信じたくないが、イオがコーネリアスを撃ってしまった・・・更に士官学校卒業時代の過去回想で涙腺崩壊待ったなしだった・・・・ -- 名無しさん (2020-01-25 22:06:24) - ↑どこぞのスーパーなコーディネーターの台詞を借りると「僕たちは…どうして… こんなところへ 来てしまったんだろう…」モノだよね。本来ならイオは木星開発の為木星圏へ、コーネリアスは月のアナハイム社の工場見学をしに、クローディアは地球で海に泳ぎに行くという夢からだいぶ遠くへ・・・・ -- 名無しさん (2020-01-26 15:58:04) - (撃たれる直前イオに対して穏やか表情を見せた)コーネリアスを撃ったイオは過去に友と語り合った夢の話を回想という形で思い出すんだよね。イオは再び銃を握れるんだろうか?そして理由はどうあれ友を撃ったイオに対してビアンカはどう思うのだろうか?(更に言うとコーネリアスは眼鏡キャラ特有の死亡フラグを発動したよな) -- 名無しさん (2020-01-27 08:45:44) - 恋人と友人を撃っちゃったしいろんな意味で大丈夫なのか… -- 名無しさん (2020-02-08 21:05:59) - ↑無事心は壊れる事はなかった。リリーとイースの過去を知り、悲しみを受け止めて復帰してからはヤンキーっぽさがなくなってた -- 名無しさん (2020-02-15 18:54:35) - ↑(片割れの少女を失った方no)ときょうだいになる展開もあったな -- 名無しさん (2020-02-16 15:08:06) - 色々ありすぎてなんか別人みたいに成長してきとるな→イオ -- 名無しさん (2020-02-16 15:15:28) - ↑ダリルも別人みたいな感じになるのかな -- 名無しさん (2020-02-28 13:54:00) - イオ自身も義手義足野郎になりそうだな -- 名無しさん (2020-03-10 17:47:11) - 正直これまではダリルと違って行き当たりばったり感が強かったけど、今後はどうなるんだろうなあ -- 名無しさん (2020-05-01 18:57:00) - ↑2 どうか五体満足のままであって欲しい。立ち直れたのにこれ以上絶望させるのはあんまりだ・・・ -- 名無しさん (2020-05-01 19:01:09) - 弱い。人間的にも能力的にも。 -- 名無しさん (2020-07-08 18:58:28) - ダリル乙 -- 名無しさん (2020-07-08 20:47:42) - まさか、ジオング乗るとは思わなかった・・・ -- 名無しさん (2020-10-01 19:17:58) - 最近はすっかり正統派主人公の様になってる、まぁ戦争に順応する為俺は頭のおかしいヤツの振りをしてた所為で色々無くしたから、メッキが剥がれたとも言える -- 名無しさん (2020-10-05 12:04:35) - 元カノ、親友、次は義妹も英雄の手で… -- 名無しさん (2021-06-28 16:47:54) - 爽やかになったのは良いが作中最強の無敵の人になったダリルにどこまで通用するか… -- 名無しさん (2022-03-13 21:00:53) - 宗教にハマって逝っちゃったダリルと違って真っ当な戦士となったイオには幸せになって欲しい。これ以上いじめないで -- 名無しさん (2023-02-12 17:50:50) - 終始またしても何も知らないイオ・フレミングさん状態なのが本当可哀想 -- 名無しさん (2023-06-18 14:50:13) #comment #areaedit(end) }
&font(#6495ED){登録日}:2016/07/10 (日) 20:52:45 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 16 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){ &font(#0000ff,b){よお!&br()お前がスナイパー部隊のエースらしいが、音楽の趣味は平凡だな!ガッカリだぜ} &font(#ff0000,b){運がいいだけの男は口が軽い} &font(#0000ff,b){義足野郎だけに、遠くからこそこそ撃つのがお似合いだ} &font(#ff0000,b){…っ! 俺の足を笑うのか!} &font(#0000ff,b){お前らの射点位置は把握した。帰りは死角を選んでクルージングだ} &font(#ff0000,b){今度会った時は逃さない!次は必ず仕留めてやる&br()} &font(b,20,#ff0000){俺はダリル・ローレンツ曹長、お前をいつも狙っているぞ!!} &font(b,20,#0000ff){イオ・フレミング少尉だ。ジャズが聴こえたら、俺が来た合図だ} } イオ・フレミングは『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]』の登場人物。 [[地球連邦軍>地球連邦(宇宙世紀)]]サイドの主人公を務める。 CV:[[中村悠一]] ---- #contents(fromhere) ---- *【概要】 『サンダーボルト』の連邦サイドの主人公であり、今作の[[ガンダム>RX-78-2ガンダム]]パイロット。 ア・バオア・クーへの補給路である「サンダーボルト宙域」を奪還すべく、宙域を構成するコロニーの残骸、 元サイド4「ムーア」の生き残りで構成された&bold(){「ムーア同胞団」}のパイロットのひとりとして宙域奪還作戦に参加している。 **【人物】 金髪のツンツン頭がトレードマーク。 性格はフランクで軽め。正規軍人のようなおカタさとは無縁で不真面目。 作戦中にコーネリアスとハレンチな話題で盛り上がるなど、髪型も相まってややヤンキーっぽい。 上官であるグラハムにも慇懃無礼な態度を崩さず、基本的に権威を振るうような人物に対しては反抗的である。 かつてのサイド4、ムーアの首長を父に持つ。 しかしその肩書きを気にする素振りは見せず、逆に「ムーア首長の息子」という立場からくるしがらみや偏見にうんざりしている。 ムーアに配備されたガンダムのパイロットになった際も、自身が「英雄的な[[死]]」を望まれている状況を薄々理解しており、 そんな運命から逃れようと戦場、そして戦いに没頭する。 そのせいか、MSと戦場を愛する&bold(){「戦争中毒」}とでも言える状態になっており、MSと戦場を&font(#0000ff,b){「好きだ」}とさえ公言している。 他の連邦パイロットが敵の狙撃にビビり、泣き言を言うような死地の中にあっても&bold(){ジャズのビートに乗り、軽口を叩く}など一見するとふざけたような態度を崩さない。 しかし、親友であるコーネリアスはイオ不在の状況で&bold(){「(イオは)戦争って狂気の中で正気を保とうと努力してる」}という見解を示しており、 これが正しいとすれば、これらの軽い態度は死への恐怖や、戦場から逃れられない宿命からの逃避の側面もあるのかもしれない。 (アニメ版ではコーネリアスの見解が変わっている。詳細は後述) 同僚のモブパイロットが撃墜されようと気にも留めない様は冷血にも見えるが、 明言はしないが仲間意識はあるようで、ぶっきらぼうではあるが戦友を思う気持ちが見える場面もいくつかある。 1巻ではフーバーのビッグ・ガンを破壊する際&font(#0000ff,b){「死んだ仲間への弔い」}と呟いているし、 6巻では(もともとそういう作戦なのだが)バンドメンバーのビアンカを助けるためにアトラスガンダムで[[ジオン>ゴッグ/ハイゴッグ(MS)]][[水泳部>ズゴック(MS)]]相手に無双していた。 &font(l){その余波でビアンカは雪だるまになったけどな!} 連邦の学徒兵たちに対しても、ガンダムに夢中の彼らに何だかんだ文句を言いつつも写真を撮るのに付き合ったり、 出陣前には少年兵たちに&font(#0000ff,b){「学徒兵はフルアーマーガンダム突入のための盾」}という事実を冷酷に告げつつも、&font(#0000ff,b){「生き残ったら乾杯だ」}と彼らを同胞と認め、励ましの言葉を送っている。 一年戦争終結後も、戦没者の墓でクローディアを含む犠牲者を軽んじたランディの股間を握り込みながら、&font(#0000ff,b){「俺の弟妹たちを哀れむ奴は半殺しだ」}と、表情は笑っていたが怒りを滲ませていた。 そして、彼を語る上で欠かせないのは&bold(){「ジャズ」}。 彼は&bold(){海賊ラジオ局「サンダーボルト放送局(サンダーボルト ステーション)」}で欠かさずジャズを聞いており、 その傾倒っぷりは戦闘時にも流してビートにノッているほど。 ミノフスキー粒子が濃く電波が届かない場所では録音したテープでジャズを聞くというこだわりぶりで、コーネリアスにも「20世紀人か!」とツッコまれていた。 反面、ダリルを思い出すからかポップスには苦手意識がある模様。 鼻炎気味で、コーネリアスにしょっちゅうポケットティッシュをねだっている。 **【技量】 MS操縦の技量は高い。 1巻では&bold(){いきなりビッグ・ガンに撃墜される}というちょっと情けないデビューを飾った彼だが、 その撃墜シーンでも一人だけ狙撃されることをうっすら確信していたフシがあり、 この時点で他の何もわからないまま落とされていったモブ兵士とは一線を画するパイロットであることがさり気なくわかる。 [[FAガンダム>フルアーマーガンダム(サンダーボルト)]]受領以降は元々の技量とガンダムの性能が合わさって手のつけられない存在となり、リビングデッド師団を蹂躙。 ガンダムの性能もあったとはいえ単騎でスナイパー部隊を圧倒、敵の艦隊にも大打撃を与えている。 リビングデッド師団が彼とガンダムに対抗するには、過去の戦闘で両足、宇宙戦争で両腕を失い、[[義肢>義手/義足]]となったダリルの駆る[[サイコ・ザク]]の参戦を待つしかなかった。 宇宙での最終決戦においてもサイコ・ザクと互角に渡り合い、満身創痍になりながらもあと一歩の所まで追い詰めている。 というか、&bold(){あの時サイコ・ザクにサンダーボルト宙域の「[[雷>雷(自然現象)]]」が落ちなければ、確実にイオは勝っていた。} その腕前は[[地球]]に降り、アトラスガンダムに乗り換えてからも遺憾なく発揮されている。 試作兵器のアトラスを難なく乗りこなし、ぶっつけ本番の水中戦も「宇宙戦に比べりゃ8ビートみたいに楽勝」と豪語。 道連れにはされかけたものの[[グラブロ>グラブロ(MA)]]にも完勝している。 アトラス修理中、南洋同盟との戦いではなんとアトラスよりも性能の劣る[[ジム改>ジム改/パワード・ジム]]で真横からドダイを蹴り飛ばして撃墜、 その後もビアンカのSFSを足場にしながら&bold(){5機のドダイに肉薄して飛行能力だけを奪い}(この時にもドダイの一機にハイキックを決めている)、 &bold(){クローディアの搭乗しているドダイにタッチダウンを決める}などエースと言うに相応しい腕前を遺憾なく発揮している。 戦場の環境を利用した巧みな戦術を駆使する知性派な面もあり、 1巻ではスナイパーの注意をひくために戦艦の残骸に[[ミサイルランチャー>ミサイル]]を押し付けて簡易的なデコイに仕立て、 ダリルの旧ザクとの一騎打ちにおいても切り離したバックパックを囮にあと一歩の所まで追い詰めた。 アニメ版ではショーンの半壊したザクを[[盾]]にダリルの旧ザクに迫るという残忍な戦術も駆使していた。 また、ダリルも毒づいたように彼は&bold(){「悪運」}に恵まれている。 彼は今までにおいて何度も悪運に救われており、 -1巻冒頭の撃墜シーン、ビッグガンが上半身を撃ち抜いたため間一髪コアブロックで脱出できた -1巻ラスト、ダリルのビッグガンによる狙撃が直撃コースだったところをサンダーボルト宙域の「雷」によって射線が曲げられ直撃を避ける -4巻ではチベ級がア・バオア・クーに不時着した衝撃で独房のロックが壊れ、脱出してコーネリアスら捕虜と合流するチャンスを得る など、要所で悪運に助けられている。 **【乗機】 -&bold(){[[RGM-79 ジム>ジム(MS)]]} 1巻で搭乗。数ページで上半身をビッグガンに撃ちぬかれ、お役御免に。 -&bold(){[[FA-78 フルアーマーガンダム>フルアーマーガンダム(サンダーボルト)]]} 同胞団から搬入されたガンダム。 グラハムには「イオにはこれに乗って華々しく戦死してもらい、彼を『英雄』として讃え士気高揚に利用する」という思惑があったようだが、イオは&font(#ff0000,b){本当に戦果を上げてしまう}。 イオの腕前もあってリビングデッド師団を単騎でほぼ壊滅に追い込む鬼神の如き活躍を見せたが、ダリルのサイコ・ザクと相打ちになり大破。 機体の残骸はジオン側に回収された。 -&bold(){RX-78AL [[アトラスガンダム]]} 地上戦に特化した新型ガンダム。ジオンの技術も導入された実験機。 自由に動くアームに繋がれたスラスター「サブレッグ」や、 電磁パルスで防御にも転用でき、一撃でMSを撃ち抜ける威力を有するレールガンなど他のMSにない実験的な兵装を多数搭載した高性能機。 舞台が地上に移ってからのイオの乗機となり大戦果を上げたが、現在はグラブロとの戦いで大きな損傷を受けたため修理を受けた。 後に長い修理期間を経て復帰するも、フルアーマーガンダムのような重武装が欲しいと強請るイオにはやや不満げのようだった。 -&bold(){[[RGM-79C ジム改陸戦型>ジム改/パワード・ジム]]} アトラスが修理中だったため、イオが南洋同盟の攻撃に際し乗り込んだ機体。 ビアンカのSFSとの巧みなコンビネーションで、飛行能力のないジムで「空中戦」をやってのけた。 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ -&bold(){MSN-02 [[パーフェクト・ジオング>パーフェクト・ジオング(サンダーボルト)]]} ア・バオア・クーにおいて連邦が接収したジオングを改修した機体。妹となったリリーと共に搭乗する。 ライバルのダリルが&bold(){[[パーフェクト・ガンダム>パーフェクトガンダム]]を名乗るザク}という悪趣味な機体を使う事に対抗するかの様に、こちらは&bold(){ジオンの名前の機体でありながらも胸に連邦のエンブレムが大きくデザインされている}という皮肉の応酬になっている。 下半身には増加装甲と、スラスター及びアポジモーター装備の大型プロペラントタンクが3本増設されており、大型機ながらサイコ・ザクに追従できる加速性と高機動性を両立している。 武装面もミサイルランチャーとビームサーベル装備の隠し腕が追加されており、原型機の弱点であったビーム防御手段を持つ相手や懐に飛び込んできた相手への対応も可能。 } *【人間関係】 -&bold(){ダリル・ローレンツ} ジオン側の主人公。公式で&font(b,#ff0000){「殺し合う宿命」}と言われる通り、 宇宙でのフーバーの死をきっかけに因縁ができ、以降熾烈な戦いを繰り広げた。 性格も、音楽の趣味も正反対の何をとってもそりの合わない因縁の敵。 -&bold(){クローディア・ペール} サイド4・ムーアが健在だった頃からの[[幼馴染>幼なじみ]]。幼少期~少年時代はクローディア・イオ・コーネリアスの3人組で色々やんちゃをしていたようだ。 クローディアの台詞から「友人以上の関係に踏み込んだ」とも取れる描写があるが、詳細は不明。 一度は宇宙での死闘で死別したと思っていたイオだが、運命のいたずらか、2人は「敵と味方」という形で再会することになる…。 -&bold(){コーネリアス・カカ} サイド4・ムーアが健在だった頃からの幼馴染。 イオの数少ない気心を許す友人で、イオはよく彼にポケットティッシュをねだっている。 地球編でもメカニックとしてスパルタンに配属されており、戻ってきたイオにFAガンダムとともに喪われたポケットラジオをプレゼントした時には、 &bold(){「愛してるぜ!」と言われながらイオに抱きつかれていた。}&font(l){[[アッー!]]} -&bold(){ビアンカ・カーライル} ペガサス級強襲揚陸艦「スパルタン」での同僚。 時折艦内でセッションを行うジャズ仲間で、音楽の趣味をきっかけに親交を深めた。 ライブではボーカルとピアノ担当。連邦軍入隊前は「少しは名の売れたミュージシャン」だったらしい。 -&bold(){リリー・シェリーナ} モニカの勤めていたNT研究所で人工的な強化に成功した[[双子]]の姉妹の姉。 [[妹>弟(妹)キャラ]]のイースがコーネリアスがイオの[[暗殺]]を試みた際に[[身代わりとなって犠牲になった>自己犠牲]]事件を機に、イオと兄妹の契りを結ぶことになる。 &font(#0000ff,u){&font(#ffffff){関係を結んだ後、イオと共にパーフェクト・ジオングのパイロットとなった。}} *【劇中での活躍】 **【宇宙編】 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ 幾度と無く繰り返される、かつての故郷・ムーアに陣取るスナイパー部隊の排除作戦。 イオはそれに参加するも、前述したように真っ先にビッグ・ガンに撃ち抜かれ乗機のジムを喪失。コアブロックでの脱出を余儀なくされる。 イオの撃墜を皮切りに、次々ダリルの神がかった狙撃により撃ち落とされていくジム達。 一方的な戦いの最中イオは敵スナイパー部隊が陣取る場所までたどり着き、ダリルの同僚であるフーバーが搭乗するリック・ドムに取り付いてフーバーを射殺。 ジオン系MSの訓練を受けていたイオはまんまとリック・ドムを奪い取り、 スナイパー部隊のエース――ダリルに記事冒頭の挨拶をすると、ビッグ・ガンを破壊して狙撃手の死角を通って離脱。 同時に、敵スナイパー部隊の布陣を記したデータをムーア同胞団に持ち帰ることに成功した。 先の戦いでイオよりも階級の高い士官が全員戦死したため、イオは納入された新型機、フルアーマーガンダムを受領することに。 ジムとは段違いのスペックのガンダムの性能に歓喜するイオ。ガンダムを駆るイオは水を得た魚のように、リビングデッド師団を蹂躙していく。 ダリル・ショーン・フィッシャーらを強襲し、ショーンを撃破、フィッシャーのドムも半壊させるが、一瞬の隙を突いてダリルが旧ザクで狙撃を敢行。 ダリルの位置に気づいていなかったイオに、その不意打ちの一射を避ける時間などなかった――&bold(){はずだった。} その時、&bold(){サンダーボルト宙域に一筋の「雷」が落ちる。} 射線に割り込んだ雷電はダリル渾身の狙撃を歪め、イオは悪運に味方され直撃を避ける。逆にダリルは狙撃の失敗により、自らの位置を晒す不利な状況に追い込まれた。 #center(){ &font(#0000ff,b){…格別に遠いな……。&br()この距離で狙撃するとは…間違いねえ…会いたかったぜ 義足野郎…} &font(#ff0000,b){…&ruby(カミナリ){放電}がビームを歪めるなんて……!&br()あいつ…強運過ぎて気味が悪い…} } 始まる一騎打ち。 ダリルの狙撃をデブリを遮蔽物にしてかわしながら接近するガンダム。 ダリルは大型の目につくデブリを破壊して逃げ場をなくすが、イオはダリルの意図を読み、 あえて最短距離でダリルの旧ザクに突っ込んでいく(曰く「チキンレース」)。 ダリルとイオの間にある最後のデブリを破壊し、現れるはずのガンダムに照準を定めようとしたダリルの視界に映ったのは、 切り離されたFAガンダムのバックパックだった。 バックパックを囮に、イオは下方からビームライフルを照射。ビームサーベルのように薙ぎ払われたそれは旧ザクの足場ごとビッグ・ガンを溶断する。 為す術なしか、と思われた瞬間、ダリルは照明弾を至近距離で起爆。照明弾はコロニーの残骸のミラーによって[[光]]を何倍にも増幅し、ガンダムの視界を奪う。 その隙にダリルは戦場から離脱し、2人の一度目の一騎打ちは決着することなく終わりを迎えた。 連邦のア・バオア・クー攻略が間近に迫る中、その補給路であるサンダーボルト宙域を奪還すべく総攻撃作戦もまた開始されようとしていた。 増援としてムーア同胞団から送り込まれた機体のパイロットは、その全てが訓練を受けて間もない学徒兵であった。 &font(#0000ff,b){「子守はまっぴらだ」}と難色を示すイオは、クローディアの所に直談判に向かう。 だがイオが艦長室で見たのは、「少年少女を戦場に送り込む」という重圧に耐えられなかったクローディアがドラッグに逃避する姿であった。 幼馴染の醜態を見かねて、クローディアにビンタをかましながら叱咤するイオ。 しかしクローディアはイオの軽薄な態度を&bold(){「無責任で身勝手で人の関わりに臆病」}と断じ、「この苦しみを味わえばいい」とイオに呪詛を叩きつける。 これにはイオも、言葉を返すことが出来なかった。 総攻撃の開始直前、彼は指揮官として学徒兵たちに残酷な真実を告げる。 &bold(){学徒兵部隊はガンダムの「盾」となること。&br()自分は一切部隊を助けず、敵本陣の攻撃まで戦力を温存すること。} そして真実を告げながらも、イオは彼らに「共に戦うパイロット」として、励ましの言葉を送った。 #center(){&font(#0000ff,b){あばよ 同じ消耗品の&ruby(きょうだい){弟妹}たち!!&br()未成年だろうと関係ねぇ!生き残ったら…共に乾杯だ!!}} 宙域奪還のために、そしてダリル・ローレンツとの決着をつけるために出撃するイオ。 ダリルがサイコ・ザクで同胞団艦隊を壊滅させるのとほぼ同時に、イオもドライドフィッシュを含むリビングデッド師団の艦隊を全滅に追い込む。 安堵する学徒兵たちを尻目に、彼は宿命の敵――ダリルとの二度目の一騎打ちへ向かう。 ムーアの残骸を舞台に、イオとダリルは互角の戦いを繰り広げる。 だが、戦いはRPDの力を得たダリル側優位にわずかながら傾いていた。 激しい銃火が交わされる中、ガンダムは顔面の左側に[[ザク・マシンガン]]を被弾。左側の視界を失い、被弾の余波でバックパックも損傷してしまう。 イオはバックパックを切り離し戦闘を続行。本体は健在だがマシンガンとシュツルムファウスト以外の武器を失ったサイコ・ザクに喰らいつき、 ミサイルの全弾斉射をかわされながらも、至近距離でダブル・ビームライフルを直撃させ左腕を奪う。 サイコ・ザクの突貫でサーベル以外の武器を失ったガンダムだったが、装甲をパージし、ダリルの息の根を止めるべくムーア内部に突入する。 一方のサイコ・ザクはライフルで吹っ飛ばされた左肩の関節部から噴き出した推進剤の勢いでコントロールを失い、 ムーアの内壁に叩きつけられ、ダリルはその衝撃に意識を失ってしまう。 #center(){ &font(#0000ff,b){コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス&br()コロス} &font(b,36,#0000ff){&ruby(コロ){殺}ス} } 機能停止したサイコ・ザクに向け、サーベルを構え突貫するガンダム! だが、&bold(){皮肉にも今度はサンダーボルト宙域の「雷」がダリルに味方した。} ムーアの残骸に落ちた雷が残骸全体に広がり、サイコ・ザクを、カーラの義手を通してダリルに伝わり、ダリルを覚醒させる。 そしてRPDはダリルの意志を読み取り、&bold(){最後の武器であるシュツルムファウストを反射的にガンダムに放っていた。} ガンダムのサーベルがサイコ・ザクの頭部を貫き、シュツルムファウストの弾頭がガンダムの頭部を砕く。 #center(){&font(#0000ff,b){何故だ!?&br()何故 奴に勝てない!?&br()何故だ!!}} 満身創痍の機体から脱出するイオ。そこで、「殺し合う宿命」の二人は初めて対面する。 イオが見たのは、四肢を義肢に置き換えたとても健常とは言えないパイロットの姿であった――。 #center(){&font(#0000ff,b){バカな…!!&br()そんな体で…!?&br()俺は…こんな奴に負けたのか………!?}} ムーア同胞団の降伏に伴い、リビングデッド師団の救援に現れたセイレーン機動艦隊に彼もまた捕虜として収容される。 憎むべき「白い悪魔」のパイロットであったイオはジオン兵たちに激しい暴行を受け、親衛隊が止めに入るまで成すがままにされていた。 そして親衛隊の案内でダリルはイオの独房へと入り、再び彼らは対面する。 #center(){ &font(#0000ff,b){ダリル…ローレンツ。&br()教えてくれよ……その哀れで、不自由な体をどう使って…モビルスーツを操るんだ?} &font(#ff0000,b){あんたを殺して…決着をつけたかった……&br()戦争が…俺から手足を奪った。&br()ガンダムを倒せば…俺は…戦争って悪夢から解放される気がしてたんだ……} &font(#0000ff,b){悪夢…?カハッ。&br()散々殺しまくって、今さら被害者面はねえだろ?&br()文字通り…MSに身を捧げて授かった悪夢の力だ。&br()ガンダムに勝っていい気分だったろ?} &font(#0000ff,b){あんたとの闘いは…退屈で不自由だった俺の人生で&br()初めて訪れた本物の興奮だった……} &font(#0000ff,b){戦争を呪いながら 戦争に魅入られていく、&br()俺たちは…&font(#ff0000){闘い続ける宿命}なのさ。} &font(b,16,#0000ff){そうだ…戦争は…まだ終わらない。} &font(b,24,#0000ff){俺たちふたりは、殺し合う宿命だ…!!} } } **【地球編】 #openclose(show=▽ネタバレ注意){ 連邦の「星一号作戦」のさなか、イオ達ムーア同胞団の捕虜を載せたセイレーン機動艦隊のチベ級はア・バオア・クーの地表に激突。 その衝撃でイオの独房のロックが壊れ、彼は脱出に成功。イオは脱出中のジオン兵を始末しつつ、同胞団の捕虜が入れられたブロックを発見。 そしていつも通り、コーネリアスにポケットティッシュ(と服)をねだるのだった。 一年戦争終結から7ヶ月後。彼は再建中の新たなムーアにいた。 イオは同胞団内部では「英雄」と讃えられながらも「ガンダムをジオンに奪われた」ことが連邦軍から問題視され、後方基地に左遷されていた。 彼は墓地でクローディアと学徒兵達の墓参りをしていたところを、クローディアの兄ランディと偶然出会う。 ランディに再会を祝したハグをするイオ。彼はハグを装いつつ&bold(){ランディを守るボディーガードの影で&font(#ff0000){ランディのタマをグシャッとできるように股間を握りこんで}脅迫。} 「大戦の影響でグループ企業を失ったペール家」の弱みに付け込み、 戦後復興で巨額の富を得ているゼネコン産業へ参入したいペール家をに「いい知恵」があると吹き込み、ランディに自分が持つフレミング社の株式を売却。 そのついでに&font(#0000ff,b){「無能なボディーガードはクビにしろ」「俺の弟妹たちを哀れむ奴は半殺しだ」}と&bold(){(彼のタマをギュッしながら)}忠告した。 彼はフレミング・インダストリーの社長である姉・キャシーに政治的に利用されることを嫌い、 ランディに株を渡してキャシーを&font(#0000ff,b){「それ以上株を売ったら、ペール家にフレミング・インダストリーは乗っ取られる」}と脅迫。 イオを「英雄」として利用したかったキャシーだったがこの脅迫には逆らえず、 「イオが戦死した時には保有するフレミング社の株式を譲る」という遺言を書くことを条件に、コネで彼を前線へと再び送り込んだ。 せめてもの仕返しか、キャシーは式典において勲章のクリップを軍服に血がにじむほどの力でイオの胸に突き立てたが、イオは顔色一つ変えなかった。 そしてイオは、リユース・サイコ・デバイスを手中に収めたとされる南洋同盟からデバイス関連の技術を接収、 あるいは破壊する作戦「サンダーボルト作戦」に従事するペガサス級強襲揚陸艦「スパルタン」のMS部隊に編入され、 その実力を買われて地上用の新型ガンダム「アトラスガンダム」を与えられる。 その後は、スパルタンを狙うジオン残党軍の、軌道上からのコムサイを特攻させての質量攻撃に際し迎撃に出撃。 アトラスの機動力で正面からコムサイに突撃、サーベルで一刀両断に叩っ斬って撃墜しアトラスの初陣で戦果を上げ帰還。 パイク艦長とモニカ大佐からは賞賛されたものの他のスパルタン隊員からの評価は低く、 &bold(){「ガンダムを奪われたパイロット」「少年兵を盾にした卑怯者」}と陰口を叩かれており、特にMS隊からの評判はよろしくない。 その後、スパルタンは南洋同盟の支配地域に侵入。 イオは同じジャズ好きのビアンカと意気投合し仲の良い友人となる。 不時着した1号揚陸艇に搭乗していたメンバーを救出すべくイオはアトラスで出撃、 レールガンによる狙撃とアトラスの滞空性能を生かしズゴッグ・ゴッグの混成部隊を難なく撃破。 その後はビアンカの指示通り水中の母艦を追撃、迎撃に出たグラブロと交戦し、 腕部のビーム砲をブレード・シールドで受け止めつつグラブロの右腕をライフル・レールガンの損失と引き換えに破壊。 切り札のメガ粒子砲も発射タイミングを見切ってかわし、グラブロに頭上からサーベルを叩き込んで撃沈。 盾で防いだビーム砲の余波でウォーター・ジェットが破損、浮上が不可能になり一度は水圧でペチャンコになりかけるが、 ビームサーベルの偏光を解除して海水を沸騰させながら上昇することで難を逃れる。 だがビームサーベルのエネルギーも切れてしまい再び窮地に陥るが、ビアンカのガンキャノン・アクアに救われ、アトラスは損傷するものの生還。 領域侵犯したスパルタン撃沈のために南洋同盟のグフ部隊が攻撃してきた時にはアトラスが修理中だったためにビアンカ共々待機を余儀なくされるが、 領域侵犯を通告してきた南洋同盟側の部隊の指揮官がクローディアであることを確認すると、いてもたってもいられず警備兵を殴り倒して勝手に出撃しようとする。 その後モニカ大佐が許可を下ろしたことでジム改でビアンカのSFSと共に出撃。 特攻してきたドダイを蹴り飛ばしてガンダムヘッド隊の窮地を救い、スパルタンの損傷も気に留めずマシンガンでチャウ・ミンのグフを撃退すると、 クローディアのドダイを目指して前述の神業めいた操縦技術でクローディアのドダイにタッチダウン。 この時、サンダーボルト宙域でクローディアに冷たい態度を取ったことを後悔していること、 そしてクローディアと一線を越えた関係にあったことを思わせる言動をとっている。 #center(){ &font(#0000ff,b){別れた女がどんな人生を生きようと俺の知ったことじゃないが&br()…クローディア お前だけは違う。} &font(#0000ff,b){サンダーボルト宙域で俺が、お前の心を追い詰めなければ…} &font(b,24,#0000ff){クローディア!!&br()&br()俺の名を言ってみろ!!} } ジムのコックピットを開けてクローディアに真意を問いただそうとするものの、チャウ・ミンが駆るグフのヒートロッドに絡み取られて電撃攻撃を受け失敗。 コックピットを開けていたため、ロッドの電撃をモロに受け気絶してしまう。 ロッドの電撃を浴びた直後にビアンカのSFSがロッドを切り落としたため深刻なダメージを受けずに済んだが、流石に効いたらしく帰還後にゲロっていた。 その後はモニカ大佐から「敵にクローディアがいることを知っており、クローディアの戦意を削ぐためにイオをスパルタンに配備したこと」、 そして「レヴァン・フウの正体が[[ニュータイプ>ニュータイプ(ガンダムシリーズ)]]であること」を明かされる。 南洋同盟が管轄する水上都市リグへの臨検で、逃亡する船団相手にアトラスガンダムと共に登場。8巻は丸々出番が無かったため、愛機共々久々の出番である。 南洋同盟の兵士たちが乗るブローバー級潜水艇を追いかけ、その途中で防衛のため迫る10機以上のジオン軍MSを全て撃墜。救難信号を拾ったゾックが間に入らなければ、そのままフィッシャーの乗る潜水艇は海の藻屑と化していただろう。 ビアンカの提案により、マーカス、オルフェ、デントとチームを結成する。 以前より殴り合いの喧嘩になるなど不仲が目立っていたが、リーダーとなったビアンカがイオを抑えて上手く統率し、継戦能力に以前から不安を抱えるアトラスガンダムのバックアップに他全員が支えるチームワークを主軸としている。 モニカ参謀から、水上都市リグで仇敵ダリル・ローレンツとクローディアが接触して彼女が誘拐された事を伝えられると、余りの運命の数奇さに笑いと怒りを堪えられなくなったイオはその場で警備兵をなぎ倒すなど暴走するが、パイク艦長に殴られ気絶し独房入りとなる。 東南アジアに位置するカンバル基地にスパルタンが着艦してもそれは続くが、艦の搭乗員はそれらを気にする事なく休暇を楽しんでいた。ただ一人艦を降りず独房へやってきたビアンカと影ながら聞いていたマーカスらに、クローディアには戦争とは無縁の人生を歩んでほしかったと心の内を曝け出す。 サンダーボルト宙域では人柱としての役割を求められ、地球に降りても「少年兵を盾にした外道」などと蜘蛛の巣を張られた状況が長く続いていたが、ビアンカらチームとして全員にタトゥーを施す事となり、尻の右側(イオのみ左側)にビアンカがデザインしたエンブレムをつける。その際チーム以外の人間も同じタトゥーを付ける者が大勢おり、以前のような疎外感は既に消え失せていた。 だが同時にコーネリアスは南洋同盟のスパイであり、以前から内偵活動を行っていた事が発覚。火山基地攻略まで誰にも露呈はしていないが、モニカ参謀の寄越したニュータイプ姉妹によって誰かスパイがいるのを察知されている。 火山基地攻略ではダリルに先手を打たれてチームが離散する羽目になるが、得意の水中戦を難なく熟して一番乗りで基地内部に侵入する。本来リーダーであるはずのビアンカを放って当人はひたすら内部へ突出し、多数の敵機を薙ぎ払う。そんな中でサイコザクに乗ったダリルと再会し、遂に決戦の時が来る。 フレームのみのサイコザク相手にやや優勢を保っていたイオだったが、寸の所で庇いに入ってきたザクタンク――しかも乗っていたパイロットは、本来救うはずのクローディア――にビームサーベルが向かっていき……。 #center(){ &font(#0000ff,u){&font(#ffffff,b){おれが…&br()ころした…}} &font(#0000ff,u){&font(#ffffff,b){クローディアを…&br()…おれが…}} &font(b,18){そうだ&ruby(イオ){英雄}。} &font(b,24){お前が、殺した。} ((本誌連載時の編集によるアオリ文。そのあまりの血も涙もない文体が評判を呼び、単行本発売時の宣伝にも再利用された。)) } 愛する人を自ら殺したという事実にイオは錯乱状態に陥った末に重度のPTSDを患い、病室のベッドで魂が抜けたかのような姿を晒す。 そこに南洋同盟のスパイであるコーネリアスが現れるとイオに向かって自身の正体と目的を明かし、毒薬を投与して殺害を試みる。 別れを告げるコーネリアスはイオになんとキスをするが、その時にシェリーナ姉妹が登場し、妹のイースが自身の能力でイオの[[毒]]の肩代わりとなる。 イースが毒の身代わりとなった事実に姉のリリーが混乱する中、コーネリアスが置いていた[[拳銃]]は意識を取り戻したイオが奪ってコーネリアスに向けていた。 一方、コーネリアスが[[スパイ]]であることに気が付いたスパルタンクルーがイオの元に向かい、コーネリアスを拘束しようとする。 しかし、既に静かに拳銃を向けていたイオはコーネリアスの頭を撃ち抜ち、仲間が騒然とする中で拳銃を落として眠りに入った。 イオの脳内には、クローディアやコーネリアスと[[夢]]を語って一生の友情を誓った青春の日々を思い出していた…。 しばらくして犠牲になった仲間の遺体を眺めて涙を流すイオは、自身の身代わりに命を落としたイースと感応を起こしたことをリリーに伝えて謝罪する。 本当に大切な人を失う哀しみを少しは理解できたと感じていたイオは、妹を失ったリリーと兄妹になることで彼女を支えたいと訴え、その要求はリリーに受け入れられた。 その場に現れたモニカによってコーネリアス殺害の件は正当防衛として不問となったことをイオは伝えられ、レヴァンの追撃の命令を下される。 全てを失いながらも立ち上がったイオはパイク艦長の最後の命令を遂行するため、宇宙に向かう。 その頃のダリルがパーフェクト・ガンダムを名乗る新たな機体で力を増す最中、イオも[[ライバル]]を倒すためにリリーと共に新たな機体を与えられていた。その機体はジオングだった…。 } *【アニメ版】 #center(){&font(#0000ff,b){俺の動きが予測できるなら撃ってみろ!&br()仲間を殺す覚悟があるならな!!}} 基本的にはコミック版と同一だが、コーネリアスの見解が「あいつは戦争の中でしか生きられない」といった風に変わっており、 それを示すように、1巻の「死んだ仲間への弔い」の台詞の削除など、より「戦場とMSが好きな中毒者」の側面が強調されている。 また、前述のように上記の台詞を吐きながらショーンの半壊したザクを盾にダリルの狙撃を封じ、最終的にはミサイルをザクの背中に押し付け、 ダリルへの飛び道具として使うなど狡猾さが目立つ改変も行われている。 スナイパー部隊や師団の戦艦を次々撃ち抜いていく姿はまさに「白い『悪魔』」そのもの。 &font(l){[[「これが主人公のやることかよぉー!!」>雨生龍之介 ]]} また、劇中のBGMは全て「イオorダリルが[[ラジオ]]で聞いている音楽」という設定であり、 イオ主軸の戦闘シーンでは菊地成孔の手がけたノリノリのジャズが戦場に響く。 これはダリル側も同様で、ラブソング系のポップスが劇伴として使われている。 *【[[ゲーム]]での活躍】 -ガンダムVSシリーズ 初出は『[[マキシブーストON>機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON]]』。フルアーマーガンダム及びアトラスガンダムのパイロットとして参戦。 アトラスガンダムの方はパイロット衣装が当初色違いだったが、後に修正されている。 好戦的な性格が色濃く反映されているために、台詞は強気なものが多め。 原作の要素はきちんと本作オリジナルのセリフに反映されており、[[ウッソ>ウッソ・エヴィン]]、[[三日月>三日月・オーガス]]といった子供のパイロットに対して反応がある他、 コーディネーターや強化人間、赤いザク(ダリル以外にこのゲームには[[3名の>シャア・アズナブル]][[該当者>ジョニー・ライデン]][[がいる>ルナマリア・ホーク]])やスナイパーといったものに対してはうんざりした様子を見せる。 また、ベルリ、[[アイーダ>アイーダ・スルガン]]、三日月、[[サーシェス>アリー・アル・サーシェス]]、『SEED』時代の[[アスラン>アスラン・ザラ]]とは本作オリジナルの掛け合いがある。 音楽の趣味は意外にも[[ベルリ・ゼナム]]と合うらしく、彼から格好良い音楽と褒められている。 [[EXVS2XB>機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST]]ではFAガンダムの立ち絵と覚醒カットインが改められ、前者はドラムスティックを持った彼らしい立ち姿になっている。だが後者は非常に凶暴な顔つきをしたものになっており、多くのプレイヤーからあまりの異色さに驚かれていた。 #center(){&font(#0000ff,b){アニヲタwikiには、やっぱフリー・ジャズだ!&br()編集は大好きだぜ。追記も修正も。ここは自由だ!}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,24) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 乙。しかし声が中村で、関係者にグラハム、ダリル… -- 名無しさん (2016-07-10 21:19:49) - 何故か日本の大仏を知ってる様子 -- 名無しさん (2016-07-10 22:17:07) - 腕そのものはどんくらいなんだろうなイオって。悪運はスゲー強いけども -- 名無しさん (2016-07-10 22:35:38) - ロウの悪運と比べたらどっちが凄いかな ついでにロウにアトラスガンダム弄らせてみよう -- 名無しさん (2016-07-11 01:35:12) - 名前がイアン・フレミング(007の原作者)と紛らわしい -- 名無しさん (2016-07-11 09:47:55) - ちょい悪系の中村ボイスはずるい -- 名無しさん (2016-07-11 19:46:49) - CMでガンダムに「夢中にさせてくれるか」みたいなこといってた時、中村ボイスだと気づいていたせいで「もう夢中になってるだろ」とツッコんでしまった -- 名無しさん (2016-07-11 20:09:24) - 冒頭のダリルとの会話って、アニメ版のもの? -- 名無しさん (2016-07-11 21:09:28) - ↑そうです -- 名無しさん (2016-07-15 18:53:20) - 技量は確かに知りたいとこだが、少なくともフルアーマーガンダムやアトラスガンダムといったガンダムタイプでもかなり特異な特性の機体を操れるあたり順応性は高いよなぁ -- 名無しさん (2016-11-21 23:17:00) - 四肢切断して機体とほぼ一体化して戦うデバイスに生身で互角以上と考えると… 化け物かこいつ… -- 名無しさん (2016-11-22 08:59:02) - 火器管制能力は多分薬物使ってたとはいえデンドロを使いこなしてたコウ並みかもしれん、全身武器庫寸前に魔改造されてもまだ足りないと豪語してるし… -- 名無しさん (2017-02-06 10:25:26) - ダリルに比べると・・・喰われているなぁ。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:30:40) - 坊主に元カノ取られてしまった。 -- 名無しさん (2017-03-31 10:31:18) - ジム改であそこまで空中戦出来るんだから大したもんだよ。アニメだとより露悪的にされててなんかなあ…って 毒蛇の巣穴で緊張して酸素吸ったり水飲んだり鼻かんだりしてた以外な繊細さが無くなってたのが -- 名無しさん (2017-08-02 02:41:43) - 自分はどこまでも落とせるけど大切な相手にどう対すればいいのか解らない辺りが狂おしい -- 名無しさん (2017-11-02 22:22:30) - ダリルが入信して色々イッちゃったのに対して三馬鹿と打ち解けたりMS隊からの印象も良くなってきたり普通の主人公っぽくなってきたな -- 名無しさん (2018-04-02 18:57:40) - 内に秘めたある種狂気的な部分を自分の中に封じ込めてたダリルに対して確かな良識を内に秘めつつあえて狂気に向かって戦ってたイオの対比だったのが状況の変化で互いに曝け出すようになったせいで逆転しか感じ -- 名無しさん (2018-04-02 20:27:13) - イオも最終的にニュータイプに覚醒するのかな? -- 名無しさん (2019-04-17 16:39:33) - そういえばイオが登場していないよな最近。とりあえずクローディアを殺しちゃったことがトラウマになってるな。下手をしたらMSの乗れないレベルで -- 名無しさん (2019-11-01 15:02:10) - ↑これでコーネリアスが南洋同盟のスパイと知ったら、自害もんの絶望だぞ・・・ -- 名無しさん (2019-11-01 18:56:09) - ↑コーネリアスを撃つことが出来るかイオの分水嶺だね。再起するにしても精神崩壊するにしてもな。一応致死量の毒を与えられている状況だけど。(一応コーネリアスはイオを殺したら自決する覚悟でいたからな。当然殺されるならイオがいいとも思っているだろうし、しかもコーネリアスはモーホーだった) -- 名無しさん (2020-01-13 09:15:53) - ↑コーネリアス、マジか。アニメしか見てないけどビアンカとイオが仲良さそうにしてるの複雑そうな顔してたのビアンカに好意があるのかと思ったらイオの方かよ -- 名無しさん (2020-01-14 10:58:31) - ↑2信じたくないが、イオがコーネリアスを撃ってしまった・・・更に士官学校卒業時代の過去回想で涙腺崩壊待ったなしだった・・・・ -- 名無しさん (2020-01-25 22:06:24) - ↑どこぞのスーパーなコーディネーターの台詞を借りると「僕たちは…どうして… こんなところへ 来てしまったんだろう…」モノだよね。本来ならイオは木星開発の為木星圏へ、コーネリアスは月のアナハイム社の工場見学をしに、クローディアは地球で海に泳ぎに行くという夢からだいぶ遠くへ・・・・ -- 名無しさん (2020-01-26 15:58:04) - (撃たれる直前イオに対して穏やか表情を見せた)コーネリアスを撃ったイオは過去に友と語り合った夢の話を回想という形で思い出すんだよね。イオは再び銃を握れるんだろうか?そして理由はどうあれ友を撃ったイオに対してビアンカはどう思うのだろうか?(更に言うとコーネリアスは眼鏡キャラ特有の死亡フラグを発動したよな) -- 名無しさん (2020-01-27 08:45:44) - 恋人と友人を撃っちゃったしいろんな意味で大丈夫なのか… -- 名無しさん (2020-02-08 21:05:59) - ↑無事心は壊れる事はなかった。リリーとイースの過去を知り、悲しみを受け止めて復帰してからはヤンキーっぽさがなくなってた -- 名無しさん (2020-02-15 18:54:35) - ↑(片割れの少女を失った方no)ときょうだいになる展開もあったな -- 名無しさん (2020-02-16 15:08:06) - 色々ありすぎてなんか別人みたいに成長してきとるな→イオ -- 名無しさん (2020-02-16 15:15:28) - ↑ダリルも別人みたいな感じになるのかな -- 名無しさん (2020-02-28 13:54:00) - イオ自身も義手義足野郎になりそうだな -- 名無しさん (2020-03-10 17:47:11) - 正直これまではダリルと違って行き当たりばったり感が強かったけど、今後はどうなるんだろうなあ -- 名無しさん (2020-05-01 18:57:00) - ↑2 どうか五体満足のままであって欲しい。立ち直れたのにこれ以上絶望させるのはあんまりだ・・・ -- 名無しさん (2020-05-01 19:01:09) - 弱い。人間的にも能力的にも。 -- 名無しさん (2020-07-08 18:58:28) - ダリル乙 -- 名無しさん (2020-07-08 20:47:42) - まさか、ジオング乗るとは思わなかった・・・ -- 名無しさん (2020-10-01 19:17:58) - 最近はすっかり正統派主人公の様になってる、まぁ戦争に順応する為俺は頭のおかしいヤツの振りをしてた所為で色々無くしたから、メッキが剥がれたとも言える -- 名無しさん (2020-10-05 12:04:35) - 元カノ、親友、次は義妹も英雄の手で… -- 名無しさん (2021-06-28 16:47:54) - 爽やかになったのは良いが作中最強の無敵の人になったダリルにどこまで通用するか… -- 名無しさん (2022-03-13 21:00:53) - 宗教にハマって逝っちゃったダリルと違って真っ当な戦士となったイオには幸せになって欲しい。これ以上いじめないで -- 名無しさん (2023-02-12 17:50:50) - 終始またしても何も知らないイオ・フレミングさん状態なのが本当可哀想 -- 名無しさん (2023-06-18 14:50:13) #comment #areaedit(end) }

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