パーフェクト・ジオング(サンダーボルト)

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&font(#6495ED){登録日}:2022/01/26 (水) 18:20:36 &font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red) &font(#6495ED){所要時間}:約 7 分で読めます ---- &link_anchor(メニュー){▽}タグ一覧 &tags() ---- #center(){&sizex(6){&bold(){&color(gold,mediumblue){We are trust!!}}}} パーフェクト・ジオングとは、『[[機動戦士ガンダム サンダーボルト]]』に登場したモビルスーツ(MS)。 *【諸元】 名称:パーフェクト・ジオング 型式番号:MSN-02 所属:地球連邦軍 生産形態:試作機 *【機体解説】 [[一年戦争]]におけるア・バオア・クー攻防戦において、地球連邦軍が接収に成功した量産中だった[[ジオング>ジオング(MS)]]の1機を独自改修して完成させた機体。 対南洋同盟の切り札として戦場への投下が決定され、[[イオ・フレミング]]とニュータイプであるリリー・シェリーナの二人によって運用される。 機体の操縦などはイオが担当し、火器管制はリリーが担当。 基本的なデザインはオリジナルから大きく変わっていないが、カラーリングがややガンダムチックなトリコロール寄りとなり、&bold(){&color(red){胸部には大きな連邦軍のマークがデザインされている}}。 「ジオン」の名前を持つ機体に反して連邦の象徴を大きく掲げるその姿は、&bold(){ジオンへの侮辱}と評しても過言ではないだろう。&font(l){誰が名付けたか、通称「レンポウグ」。} しかも連邦要素を後付けされまくったジオングが「パーフェクト(完璧・完全)なジオング」を名乗るのだから、最早「&bold(){敗戦国の兵器の末路}」でも言うべきか…。 しかし、このパーフェクト・ジオングは&bold(){&color(red){存在自体がブラックボックス状態}}という最大の欠陥を抱えている。 連邦はジオングを鹵獲したまでは良かったが、操作マニュアルを手に入れてもサイコミュを初めとしたシステムを解明できなかった。 機体のメンテナンスでもサイコミュの十分な整備が出来ず、スパルタンのメカニックの技術では&bold(){故障を起こした際の修理は不可能}と断言されている。 *【仕様】 スカート部分には念願の%%かざり%%脚…ではなく、大型のプロペラントタンク兼ブースターが接続。&bold(){つまり脚のように見えて脚じゃない。} 肩部などにも大きなスラスターが増設されており、スカート内のサブブースターもオリジナルから2基増加((5基→7基))されている。 機体の巨大化と引き換えに機動力が向上しており、作中ではその巨体に不相応な激しい動きを見せる(無論、イオの操縦技術もあっての動きだが)。 スカートはミサイルランチャーや応用の利くサブアームなどを大量に収納した武器庫と化しており、元の機体よりも火力と汎用性を強化した。 ただし大火力の反面単純な加速力や機動性はサイコ・ザクに軍配が上がる。 コックピットには当時としては最新鋭の全天周囲モニターを採用しており、全方角からの視認性に優れている。 座席はニュータイプとの連携による運用を前提としているため、複座型の独特なカプセル状のシートを採用。 カプセルの中は、戦闘中のGからパイロットを保護するようにジェルで満たしている。 なおブラックボックス扱いという関係上、パーフェクト・ジオングのサイコミュはニュータイプの覚醒の強化と脳への激しい精神的負担を与えてしまうが、その影響が与える結果について誰も想定や想像ができていない。 サイコミュ制御と射撃管制を担当しているリリーは&bold(){戦闘中でも鼻血を吹き出す}など激しい負担を感じており、長期的な戦闘には支障が出てしまう。 ジオングの売りであるサイコミュによるオールレンジ攻撃も、リリーが負担を感じていれば使用が困難となって柔軟に使うことが出来ない。 そして何より、&bold(){&color(red){「100%の性能を発揮するにはイオとリリーのシンクロが絶対条件」}}と断言されるほどピーキーな前提条件がパイロットの2人に要求されることになる。 *【武装】 **頭部メガ粒子砲 頭部の口部分から発射するメガ粒子砲。 一撃でガルバルディをシールドごと貫通して撃墜する威力を誇る。 **腰部メガ粒子砲 従来のジオングと同様に腰部に存在しているメガ粒子砲。 **有線制御式5連装メガ粒子砲 ジオングの武装としてシリーズファンは印象深いであろう、両腕の指に搭載されたビーム砲。 作中では、&bold(){腕部分のみが宇宙空間という暗闇の中からいきなり現れて相手の機体を焼く}という、&bold(){&color(red,black){ホラー漫画のような演出}}が描かれている。 腕のみが動く姿とMSとしては桁違いのメガ粒子砲の破壊力は南洋同盟のパイロットを恐怖に陥れた。 **ビームサーベル サブアーム内に2基装備されており、隠し腕から展開する。 オリジナルにおける接近戦用の武装がないという弱点をフォローしており、隠し腕なので不意打ち的な奇襲も可能である。 その出力は大きいようで、正面から鍔迫り合った[[サイコ・ザク]]のヒートホークの刃を叩き割る威力を発揮した。 **ミサイルポッド/6連装ミサイル・ポッド フロントスカートに装備しているミサイルポッド。 オリジナルには搭載されてなかった実弾兵器であり、戦艦も顔負けのミサイル弾幕を展開することが可能。 **I・フィールド ブラウ・ブロのビームを完全に遮断した。 **バリュード 本来は大気圏突入用の装備だが、その耐熱性の高さに着目し、マイトレーヤ作戦では万が一ソーラ・レイが発射された時のために装備された。(ちなみにアトラスガンダム等ホッドロッド艦隊のMSは皆装備している。) 図体の大きいパーフェクト・ジオングは縦に2つ付けられたが、それでも足のプロペラントブースターまではカバーできていない。 *【劇中の活躍】 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(blue){さあ…戦ろうぜ。}}}} スパルタン残存部隊の再編中にダリル・ローレンツのサイコ・ザクがパーフェクト・ガンダムを名乗ってブラウ・ブロを奪取した情報も入り、ダリルへの対抗馬として投入が決定されて起動試験が行われる。 トラスト隊はサンダーボルト宙域においてサイド3攻略の訓練を行っていたビビ・ベンソン率いる南洋同盟の部隊を奇襲を行い、パーフェクト・ジオングはダミー戦艦から出現。 リリーの肉体的負担の影響もあって危うい様子も見せるが、ビビのサイコ・ザクを撃破するなど大きな戦果を上げ、作戦の成功に大きく貢献。 後に南洋同盟の捜索中にヨハン・ガレの宇宙要塞を破壊するが、リリーがその戦闘において衰弱してしまう。 それを受けてモニカ・ハンフリーはフォン・ブラウン市で休息を取ることを決定し、フラナガン機関においてジオング専門の技術者の補充を決める。 マイトレーヤ作戦ではパーフェクト・ガンダムと激突し互角の戦いを繰り広げるが……。 #openclose(show=恐怖の怪現象を見せるジオングの謎){ 作中では途中から誰も操縦していない無人の状態にも関わらず、&bold(){&color(red){モノアイが唐突に自己意思を持つかのように勝手に点灯して動き出す}}という現象が起きている。 この現象はスパルタンの一部のメカニックも気が付く寸前の状況であり、MSに対して熱意があるであろう彼らにすら「正直怖い」と恐怖感を覚えられている。 その雰囲気は機械と言うよりも人のようでもあり、まるでパーフェクト・ジオングが何かを考えているような錯覚を読者に覚えさせるが…。 コンペイ島でのバーフェクト・ガンダムとの戦いの最中ではI・フィールドが勝手に起動する現象も見られた。そして、リリーとダリルは誰かの気配を感じ始める……。 } *【因縁?】 このパーフェクト・ジオング、様々な方面に対して対比した関係性を作っている。 **サイコ・ザクとの関係性 ジオングは「腕を飛ばして攻撃する足のない機体」だが、これは皮肉にも「手足のないパイロットの代わりの手足となる機体」であるサイコ・ザク系列の機体と対照的である。 つまり、「&bold(){&color(red){五体満足の身体のパイロットが運用する欠損した形のMS}}」と「&bold(){&color(blue){四肢欠損したパイロットが運用する五体満足の形のMS}}」が激突することになる。 また、「リユース・サイコ・デバイス」の脅威に対して「サイコミュ」が迎え撃つという、「&bold(){サイコVSサイコ}」という構図にもなっている。 **パーフェクト・ガンダムとの関係性 ダリルが完成させたパーフェクト・ガンダムは、&bold(){フルアーマーガンダムの装甲を[[サイコ・ザク]]に被せる}という&bold(){&color(red){ガンダムを徹底的に冒涜した構図}}だった。 このように「連邦の象徴をジオンの象徴で侮蔑する」という偽ガンダムのエピソードが展開された直後に、上述したようにジオンの名前の機体に徹底的に連邦の象徴を詰め込んだパーフェクト・ジオングのエピソードが展開されている。 要はこの2機が作中で登場する流れは、連邦とジオンによる冒涜合戦・皮肉合戦とも言う醜悪な構図になっている(正確に言えばパーフェクト・ガンダムはジオン勢力とも敵対しているのだが)。 **[[シャア・アズナブル]]との関係性 元祖であるジオングとそのパイロットであるシャアに対しても、一種のオマージュ・対比の様子が見られる。 そもそもイオ自体が「金髪、死んだコロニーの首長の息子、一流パイロット、本性を隠している性格」というキャラ設定から、シャアのオマージュキャラという説がある。 ところが、ジオングに搭乗するまでのシャアは[[ニュータイプである大事な人>>ララァ・スン]]を失い、精神的に大きく疲弊しながら苦悩を続けた。 一方でイオも大事な人を次々と失って精神崩壊しかける寸前まで来たのだが、そんな最中でも弱い自分の本性を晒しながらニュータイプのリリーを支えることを決意し、残された仲間と共に戦う覚悟を決めている。 ジオングの初出陣も「&bold(){一人で苦しみながら戦うジオング}」と「&bold(){多くの仲間と支え合いながら戦うジオング}」という対照的な様子となっている。 *【余談】 -元ネタは疑うまでもなく漫画『プラモ狂四郎』やMSVに登場するパーフェクト・ジオングだろう。&br()&br() -トリコロールカラーで胸に地球連邦軍のマークを付けたジオングには前例があり、遡ること約20年前のアーケードゲーム「機動戦士ガンダム 連邦vsジオンDX」において、地球連邦軍を選んでジオン軍の機体を使用した際のいわゆる鹵獲機体カラーとして採用されている。&br()&br() -初期案ではブラウ・ブロとの合体案や従来のパーフェクト・ジオングのような脚付きのデザインも構想されていた模様。&br()ブラウ・ブロとの合体というギミックは、パーフェクト・ガンダムの方で採用されている。&br()&br() -作中ではニュータイプですら短時間の運用だけでサイコミュの過負荷に苦しみ戦闘後医務室に搬送される姿が描かれているが、結果として&bold(){ジオングへの初搭乗で一人で操縦の管理と未経験のサイコミュの使用の両立を成し遂げているシャアの操縦技術とニュータイプ能力の化け物っぷりがよく分かる構図となっている}。&br()シリーズにおいてはニュータイプとしては他のキャラに劣るような描写がされやすいシャアだが、シャアが劣るというよりはアムロを初めとした周囲のニュータイプの発達具合があまりにもおかしすぎるのだろう。&br()正史世界とは[[パラレルワールド]]とされるサンダーボルトの世界でもシャアはア・バオア・クー攻防戦において正史と同様の活躍をしていたことが示唆されており、優れたパイロットであるサム・シェパードを絶体絶命に追い込むなど絶大な力を見せつけていたようだ。&br()&br() -上述したようにジオンを侮蔑するかのような機体だが、雑誌掲載時の柱コメントでは「&bold(){&color(orange){退け!これが連邦のパーフェクト・ジオング!}}」など、スペリオール編集部までもがジオンを煽っているかのようなノリを見せている。一方、南洋同盟はソーラレイ奪取のためサイド3,つまりジオン本国を襲撃する計画を立てているため「祖国の危機に国の名を持った機体が立ち上がる」という一見ヒロイックな構図であるのもまた皮肉である。 #center(){&bold(){&color(gold){ジオングの項目を100%編集するにはWiki篭りの追記・修正能力が必要なんだ!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,15) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 個人的に物凄く好きなモビルスーツ。もし立体化したら買いたいけど、出るかなぁ? -- 名無しさん (2022-01-26 18:41:25) - ↑アーティファクトに期待、かな?  VOBから手が生えたような、と思ったらジオングだった。というのが初見の感想。 -- 名無しさん (2022-01-26 19:19:56) - パーフェクトガンダムという尊厳破壊兵器同士で戦うという地獄がこの先目に見えている -- 名無しさん (2022-01-26 20:13:00) - 模型誌に -- 名無しさん (2022-01-26 20:24:16) - 個人的にネオ・ジオングの機能(サイコシャードを除く)を盛り込んだジオングってイメージ、ネオ・ジオングも機体根幹部分のシステムはブラックボックス化されているし -- 名無しさん (2022-01-26 21:59:24) - VSシリーズは無理かな… -- 名無しさん (2022-01-26 22:06:16) - まあ50mくらいはありそうだしアクションゲーだとスピードバランスの問題とかもあって被弾が恐い -- 名無しさん (2022-01-26 22:12:35) - ジオングなら首分離機能はあるんだろうし、パイロット分けて首切り離してオールレンジ兵装風に使ったら、リリーだけ死ぬ、そういうオチかな。 -- 名無しさん (2022-01-27 00:18:32) - まあ正史でも後にハイザックやっちゃってるしなあ……「わざと零戦そっくりに造って、わざと旧日本軍カラーに塗った軍用機を、連合国側の識別表付けて終戦直後の東京の上空飛び回らせる」ようなもんだろアレ…… -- 名無しさん (2022-01-27 00:50:04) - キット化したらネオングよりは安く出そう。 -- 名無しさん (2022-01-27 14:53:23) - 最後はアムロとシャアの最終決戦のオマージュありそうだな。「うわあああああこうくるのか」ってドン引きするような狂気の展開しそう -- 名無しさん (2022-01-27 23:00:06) - 大丈夫?このジオング(…美しい)とか思ってない? -- 名無しさん (2022-01-28 10:14:23) - イオが「やったな!?」みたいに後ろ振り向いたら力を使い果たしたリリーが鼻血吹いて絶命してる構図が容易に目に浮かんだ -- 名無しさん (2022-01-28 21:41:14) - ↑やめてくれよ… もう幼馴染2人とも殺してる身なのにそんなこと起きたらいよいよイオがもたんぞ -- 名無しさん (2022-01-29 00:01:59) - ↑一時的に立ち直ったけど、修羅道を行ってるからなあ。「戦いは終わって命は助かったけど悉くを失って廃人になったイオ。地球の片田舎で揺り椅子に座って呆けてる」っていうエンディングで驚きはしない -- 名無しさん (2022-01-30 00:01:57) - ↑テッカマンフレミングやめれw -- 名無しさん (2022-03-13 01:08:53) - 冒涜合戦・皮肉合戦よりもザクVSジオングという同じジオン製MSで戦うという皮肉の印象が強い -- 名無しさん (2022-03-30 21:46:40) - こいつを見て分かった、大和は水上特攻に投入して正解だったんだ。 -- 名無しさん (2022-03-30 21:54:56) - 尊厳破壊vs尊厳破壊。サンボルのイカれ具合は芸術 -- 名無しさん (2022-03-30 23:56:31) - ↑思えば宇宙世紀正史、ハイザックの例はある反面「ジオン残党軍がガンダムを使う」例ってあんまないんだな……(ガンダム試作2号機は「目的に合う機体がガンダムだった」サイコ・ガンダムMk-Ⅱは「どさくさで拾ったNT用機がガンダムだった」で「強いMSの象徴であるガンダムをこちらが使い脅威を示す」意図は多分ないか薄いだろうし) -- 名無しさん (2022-06-29 17:11:22) - 魔改造されたこれと比べちゃいけんけど、イオとリリーが消耗するこれを一人で乗りこなしたシャア凄かったんだな -- 名無しさん (2022-10-12 16:56:11) - Iフィールド持ちだったか -- 名無しさん (2022-10-28 13:05:50) - 死ぬほど格好良い。コイツの格好良さはイオとリリー込みだと思っている -- 名無しさん (2023-02-16 00:54:10) - Iフィールド?だったり、こんなんよく使おうと思ったなと言う位どうやって動いてるのか良く分からんのが怖い。他にダリルを止められるヤツが居ないから仕方が無いのだが -- 名無しさん (2023-03-21 19:58:20) - ハイザックとかキャスバル専用ガンダムとか昔からあったから「国の尊厳」とかは過剰反応しすぎな気がする……特に連邦はガンダムをどちらかというと「何をするかわからん」と疎んじている風だしなあ…… -- 名無しさん (2023-03-21 20:19:56) - 後の時代でアムロはともかく、ガンダムの方は御輿や連邦の強さの象徴みたいな扱い受けてるよ -- 名無しさん (2023-04-14 19:40:38) - でもガンダムって反攻の象徴みたいな扱われ方してなかったっけ?Vガンダムとかで。 -- 名無しさん (2023-04-14 20:06:17) - デラーズフリートの仕業とはいえサイサリスが核撃ち込んだり、ティターンズがガンダムを御旗にして好き勝手やった後の話じゃ変わるよ、そりゃ -- 名無しさん (2023-04-14 20:22:43) - まさかレヴァンフウの頭だけクローンを搭載してるとは……… -- 名無しさん (2023-10-31 08:46:22) - 坊主デバイスとはたまげたなぁ -- 名無しさん (2023-11-11 19:32:47) #comment(striction) #areaedit(end) }
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機体のメンテナンスでもサイコミュの十分な整備が出来ず、スパルタンのメカニックの技術では&bold(){故障を起こした際の修理は不可能}と断言されている。 *【仕様】 スカート部分には念願の%%かざり%%脚…ではなく、大型のプロペラントタンク兼ブースターが接続。&bold(){つまり脚のように見えて脚じゃない。} 肩部などにも大きなスラスターが増設されており、スカート内のサブブースターもオリジナルから2基増加((5基→7基))されている。 機体の巨大化と引き換えに機動力が向上しており、作中ではその巨体に不相応な激しい動きを見せる(無論、イオの操縦技術もあっての動きだが)。 スカートはミサイルランチャーや応用の利くサブアームなどを大量に収納した武器庫と化しており、元の機体よりも火力と汎用性を強化した。 ただし大火力の反面単純な加速力や機動性はサイコ・ザクに軍配が上がる。 コックピットには当時としては最新鋭の全天周囲モニターを採用しており、全方角からの視認性に優れている。 座席はニュータイプとの連携による運用を前提としているため、複座型の独特なカプセル状のシートを採用。 カプセルの中は、戦闘中のGからパイロットを保護するようにジェルで満たしている。 なおブラックボックス扱いという関係上、パーフェクト・ジオングのサイコミュはニュータイプの覚醒の強化と脳への激しい精神的負担を与えてしまうが、その影響が与える結果について誰も想定や想像ができていない。 サイコミュ制御と射撃管制を担当しているリリーは&bold(){戦闘中でも鼻血を吹き出す}など激しい負担を感じており、長期的な戦闘には支障が出てしまう。 ジオングの売りであるサイコミュによるオールレンジ攻撃も、リリーが負担を感じていれば使用が困難となって柔軟に使うことが出来ない。 そして何より、&bold(){&color(red){「100%の性能を発揮するにはイオとリリーのシンクロが絶対条件」}}と断言されるほどピーキーな前提条件がパイロットの2人に要求されることになる。 *【武装】 **頭部メガ粒子砲 頭部の口部分から発射するメガ粒子砲。 一撃でガルバルディをシールドごと貫通して撃墜する威力を誇る。 **腰部メガ粒子砲 従来のジオングと同様に腰部に存在しているメガ粒子砲。 **有線制御式5連装メガ粒子砲 ジオングの武装としてシリーズファンは印象深いであろう、両腕の指に搭載されたビーム砲。 作中では、&bold(){腕部分のみが宇宙空間という暗闇の中からいきなり現れて相手の機体を焼く}という、&bold(){&color(red,black){ホラー漫画のような演出}}が描かれている。 腕のみが動く姿とMSとしては桁違いのメガ粒子砲の破壊力は南洋同盟のパイロットを恐怖に陥れた。 **ビームサーベル サブアーム内に2基装備されており、隠し腕から展開する。 オリジナルにおける接近戦用の武装がないという弱点をフォローしており、隠し腕なので不意打ち的な奇襲も可能である。 その出力は大きいようで、正面から鍔迫り合った[[サイコ・ザク]]のヒートホークの刃を叩き割る威力を発揮した。 **ミサイルポッド/6連装ミサイル・ポッド フロントスカートに装備しているミサイルポッド。 オリジナルには搭載されてなかった実弾兵器であり、戦艦も顔負けのミサイル弾幕を展開することが可能。 **I・フィールド ブラウ・ブロのビームを完全に遮断した。 **バリュード 本来は大気圏突入用の装備だが、その耐熱性の高さに着目し、マイトレーヤ作戦では万が一ソーラ・レイが発射された時のために装備された。(ちなみにアトラスガンダム等ホッドロッド艦隊のMSは皆装備している。) 図体の大きいパーフェクト・ジオングは縦に2つ付けられたが、それでも足のプロペラントブースターまではカバーできていない。 *【劇中の活躍】 #center(){&sizex(4){&bold(){&color(blue){さあ…戦ろうぜ。}}}} スパルタン残存部隊の再編中にダリル・ローレンツのサイコ・ザクがパーフェクト・ガンダムを名乗ってブラウ・ブロを奪取した情報も入り、ダリルへの対抗馬として投入が決定されて起動試験が行われる。 トラスト隊はサンダーボルト宙域においてサイド3攻略の訓練を行っていたビビ・ベンソン率いる南洋同盟の部隊を奇襲を行い、パーフェクト・ジオングはダミー戦艦から出現。 リリーの肉体的負担の影響もあって危うい様子も見せるが、ビビのサイコ・ザクを撃破するなど大きな戦果を上げ、作戦の成功に大きく貢献。 後に南洋同盟の捜索中にヨハン・ガレの宇宙要塞を破壊するが、リリーがその戦闘において衰弱してしまう。 それを受けてモニカ・ハンフリーはフォン・ブラウン市で休息を取ることを決定し、フラナガン機関においてジオング専門の技術者の補充を決める。 マイトレーヤ作戦ではパーフェクト・ガンダムと激突し互角の戦いを繰り広げるが……。 #openclose(show=恐怖の怪現象を見せるジオングの謎){ 作中では途中から誰も操縦していない無人の状態にも関わらず、&bold(){&color(red){モノアイが唐突に自己意思を持つかのように勝手に点灯して動き出す}}という現象が起きている。 この現象はスパルタンの一部のメカニックも気が付く寸前の状況であり、MSに対して熱意があるであろう彼らにすら「正直怖い」と恐怖感を覚えられている。 その雰囲気は機械と言うよりも人のようでもあり、まるでパーフェクト・ジオングが何かを考えているような錯覚を読者に覚えさせるが…。 コンペイ島でのバーフェクト・ガンダムとの戦いの最中ではI・フィールドが勝手に起動する現象も見られた。そして、リリーとダリルは誰かの気配を感じ始める……。 } *【因縁?】 このパーフェクト・ジオング、様々な方面に対して対比した関係性を作っている。 **サイコ・ザクとの関係性 ジオングは「腕を飛ばして攻撃する足のない機体」だが、これは皮肉にも「手足のないパイロットの代わりの手足となる機体」であるサイコ・ザク系列の機体と対照的である。 つまり、「&bold(){&color(red){五体満足の身体のパイロットが運用する欠損した形のMS}}」と「&bold(){&color(blue){四肢欠損したパイロットが運用する五体満足の形のMS}}」が激突することになる。 また、「リユース・サイコ・デバイス」の脅威に対して「サイコミュ」が迎え撃つという、「&bold(){サイコVSサイコ}」という構図にもなっている。 **パーフェクト・ガンダムとの関係性 ダリルが完成させたパーフェクト・ガンダムは、&bold(){フルアーマーガンダムの装甲を[[サイコ・ザク]]に被せる}という&bold(){&color(red){ガンダムを徹底的に冒涜した構図}}だった。 このように「連邦の象徴をジオンの象徴で侮蔑する」という偽ガンダムのエピソードが展開された直後に、上述したようにジオンの名前の機体に徹底的に連邦の象徴を詰め込んだパーフェクト・ジオングのエピソードが展開されている。 要はこの2機が作中で登場する流れは、連邦とジオンによる冒涜合戦・皮肉合戦とも言う醜悪な構図になっている(正確に言えばパーフェクト・ガンダムはジオン勢力とも敵対しているのだが)。 **[[シャア・アズナブル]]との関係性 元祖であるジオングとそのパイロットであるシャアに対しても、一種のオマージュ・対比の様子が見られる。 そもそもイオ自体が「金髪、死んだコロニーの首長の息子、一流パイロット、本性を隠している性格」というキャラ設定から、シャアのオマージュキャラという説がある。 ところが、ジオングに搭乗するまでのシャアは[[ニュータイプである大事な人>>ララァ・スン]]を失い、精神的に大きく疲弊しながら苦悩を続けた。 一方でイオも大事な人を次々と失って精神崩壊しかける寸前まで来たのだが、そんな最中でも弱い自分の本性を晒しながらニュータイプのリリーを支えることを決意し、残された仲間と共に戦う覚悟を決めている。 ジオングの初出陣も「&bold(){一人で苦しみながら戦うジオング}」と「&bold(){多くの仲間と支え合いながら戦うジオング}」という対照的な様子となっている。 *【余談】 -元ネタは疑うまでもなく漫画『プラモ狂四郎』やMSVに登場するパーフェクト・ジオングだろう。&br()&br() -トリコロールカラーで胸に地球連邦軍のマークを付けたジオングには前例があり、遡ること約20年前のアーケードゲーム「機動戦士ガンダム 連邦vsジオンDX」において、地球連邦軍を選んでジオン軍の機体を使用した際のいわゆる鹵獲機体カラーとして採用されている。&br()&br() -初期案ではブラウ・ブロとの合体案や従来のパーフェクト・ジオングのような脚付きのデザインも構想されていた模様。&br()ブラウ・ブロとの合体というギミックは、パーフェクト・ガンダムの方で採用されている。&br()&br() -作中ではニュータイプですら短時間の運用だけでサイコミュの過負荷に苦しみ戦闘後医務室に搬送される姿が描かれているが、結果として&bold(){ジオングへの初搭乗で一人で操縦の管理と未経験のサイコミュの使用の両立を成し遂げているシャアの操縦技術とニュータイプ能力の化け物っぷりがよく分かる構図となっている}。&br()シリーズにおいてはニュータイプとしては他のキャラに劣るような描写がされやすいシャアだが、シャアが劣るというよりはアムロを初めとした周囲のニュータイプの発達具合があまりにもおかしすぎるのだろう。&br()正史世界とは[[パラレルワールド]]とされるサンダーボルトの世界でもシャアはア・バオア・クー攻防戦において正史と同様の活躍をしていたことが示唆されており、優れたパイロットであるサム・シェパードを絶体絶命に追い込むなど絶大な力を見せつけていたようだ。&br()&br() -上述したようにジオンを侮蔑するかのような機体だが、雑誌掲載時の柱コメントでは「&bold(){&color(orange){退け!これが連邦のパーフェクト・ジオング!}}」など、スペリオール編集部までもがジオンを煽っているかのようなノリを見せている。一方、南洋同盟はソーラレイ奪取のためサイド3,つまりジオン本国を襲撃する計画を立てているため「祖国の危機に国の名を持った機体が立ち上がる」という一見ヒロイックな構図であるのもまた皮肉である。 #center(){&bold(){&color(gold){ジオングの項目を100%編集するにはWiki篭りの追記・修正能力が必要なんだ!}}} #include(テンプレ2) #right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/ #vote3(time=600,16) } #include(テンプレ3) #openclose(show=▷ コメント欄){ #areaedit() - 個人的に物凄く好きなモビルスーツ。もし立体化したら買いたいけど、出るかなぁ? -- 名無しさん (2022-01-26 18:41:25) - ↑アーティファクトに期待、かな?  VOBから手が生えたような、と思ったらジオングだった。というのが初見の感想。 -- 名無しさん (2022-01-26 19:19:56) - パーフェクトガンダムという尊厳破壊兵器同士で戦うという地獄がこの先目に見えている -- 名無しさん (2022-01-26 20:13:00) - 模型誌に -- 名無しさん (2022-01-26 20:24:16) - 個人的にネオ・ジオングの機能(サイコシャードを除く)を盛り込んだジオングってイメージ、ネオ・ジオングも機体根幹部分のシステムはブラックボックス化されているし -- 名無しさん (2022-01-26 21:59:24) - VSシリーズは無理かな… -- 名無しさん (2022-01-26 22:06:16) - まあ50mくらいはありそうだしアクションゲーだとスピードバランスの問題とかもあって被弾が恐い -- 名無しさん (2022-01-26 22:12:35) - ジオングなら首分離機能はあるんだろうし、パイロット分けて首切り離してオールレンジ兵装風に使ったら、リリーだけ死ぬ、そういうオチかな。 -- 名無しさん (2022-01-27 00:18:32) - まあ正史でも後にハイザックやっちゃってるしなあ……「わざと零戦そっくりに造って、わざと旧日本軍カラーに塗った軍用機を、連合国側の識別表付けて終戦直後の東京の上空飛び回らせる」ようなもんだろアレ…… -- 名無しさん (2022-01-27 00:50:04) - キット化したらネオングよりは安く出そう。 -- 名無しさん (2022-01-27 14:53:23) - 最後はアムロとシャアの最終決戦のオマージュありそうだな。「うわあああああこうくるのか」ってドン引きするような狂気の展開しそう -- 名無しさん (2022-01-27 23:00:06) - 大丈夫?このジオング(…美しい)とか思ってない? -- 名無しさん (2022-01-28 10:14:23) - イオが「やったな!?」みたいに後ろ振り向いたら力を使い果たしたリリーが鼻血吹いて絶命してる構図が容易に目に浮かんだ -- 名無しさん (2022-01-28 21:41:14) - ↑やめてくれよ… もう幼馴染2人とも殺してる身なのにそんなこと起きたらいよいよイオがもたんぞ -- 名無しさん (2022-01-29 00:01:59) - ↑一時的に立ち直ったけど、修羅道を行ってるからなあ。「戦いは終わって命は助かったけど悉くを失って廃人になったイオ。地球の片田舎で揺り椅子に座って呆けてる」っていうエンディングで驚きはしない -- 名無しさん (2022-01-30 00:01:57) - ↑テッカマンフレミングやめれw -- 名無しさん (2022-03-13 01:08:53) - 冒涜合戦・皮肉合戦よりもザクVSジオングという同じジオン製MSで戦うという皮肉の印象が強い -- 名無しさん (2022-03-30 21:46:40) - こいつを見て分かった、大和は水上特攻に投入して正解だったんだ。 -- 名無しさん (2022-03-30 21:54:56) - 尊厳破壊vs尊厳破壊。サンボルのイカれ具合は芸術 -- 名無しさん (2022-03-30 23:56:31) - ↑思えば宇宙世紀正史、ハイザックの例はある反面「ジオン残党軍がガンダムを使う」例ってあんまないんだな……(ガンダム試作2号機は「目的に合う機体がガンダムだった」サイコ・ガンダムMk-Ⅱは「どさくさで拾ったNT用機がガンダムだった」で「強いMSの象徴であるガンダムをこちらが使い脅威を示す」意図は多分ないか薄いだろうし) -- 名無しさん (2022-06-29 17:11:22) - 魔改造されたこれと比べちゃいけんけど、イオとリリーが消耗するこれを一人で乗りこなしたシャア凄かったんだな -- 名無しさん (2022-10-12 16:56:11) - Iフィールド持ちだったか -- 名無しさん (2022-10-28 13:05:50) - 死ぬほど格好良い。コイツの格好良さはイオとリリー込みだと思っている -- 名無しさん (2023-02-16 00:54:10) - Iフィールド?だったり、こんなんよく使おうと思ったなと言う位どうやって動いてるのか良く分からんのが怖い。他にダリルを止められるヤツが居ないから仕方が無いのだが -- 名無しさん (2023-03-21 19:58:20) - ハイザックとかキャスバル専用ガンダムとか昔からあったから「国の尊厳」とかは過剰反応しすぎな気がする……特に連邦はガンダムをどちらかというと「何をするかわからん」と疎んじている風だしなあ…… -- 名無しさん (2023-03-21 20:19:56) - 後の時代でアムロはともかく、ガンダムの方は御輿や連邦の強さの象徴みたいな扱い受けてるよ -- 名無しさん (2023-04-14 19:40:38) - でもガンダムって反攻の象徴みたいな扱われ方してなかったっけ?Vガンダムとかで。 -- 名無しさん (2023-04-14 20:06:17) - デラーズフリートの仕業とはいえサイサリスが核撃ち込んだり、ティターンズがガンダムを御旗にして好き勝手やった後の話じゃ変わるよ、そりゃ -- 名無しさん (2023-04-14 20:22:43) - まさかレヴァンフウの頭だけクローンを搭載してるとは……… -- 名無しさん (2023-10-31 08:46:22) - 坊主デバイスとはたまげたなぁ -- 名無しさん (2023-11-11 19:32:47) #comment(striction) #areaedit(end) }

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