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25時のバカンス

登録日:2012/04/30 Mon 01:00:13
更新日:2025/10/20 Mon 20:19:42
所要時間:約 5 分で読めます




25時のバカンス
-市川春子作品集Ⅱ-

市川春子の単行本・第2作目となる本作。

前作「虫と歌」と同じく短編集の形式を採っており、計4話収録されている。
評価が二分されることもあるが、その独特のたおやかな雰囲気と画風・作者の生物学に対する造詣の深さがちりばめられた世界観が読者を引き込み、魅了すること間違いなしである。
ちなみに、人によっては(前作も)サラッとよんでわからないトコロが多かったりするので、じっくりと本やマンガをみる人向けな気がする。
(前述の世界観云々のため必然的にそうなるという面もあるが)

【作品紹介】


おまえなら知ってるかも知れないが 深海1000mには地上と違う独立した生態系があって

その中に眠っていた新種のバクテリアが発見された

そうだ 今 おれめずらしいでしょ? 何点?

あーあ おばけきょうだいになっちまったなあ

どうだ? 他人に見えないか?

姉ちゃんにしか見えねぇ

ああ あの人なんていうと
本当に誰だかわかんなくなってくるよ

25時のバカンス〔前編〕

灯台跡の観測所で、久しぶりの再会を果たす姉弟。試料の貝を食べてしまった姉に起きた変化とは。

  • 西甲太郎
20歳のカメラマン。あちこち飛び回っている。
成人祝いにと、姉に呼び出され観測所に来る。
前編では抜け気味の姉に振り回されがち。
優しくて雑、とは姉の談。

  • 西乙女
妙齢の美人天才科学者。深海生物圏研究室副室長で、部下からの信頼も厚い。彼女が研究対象だった貝を食べてしまったことから物語は始まる。

  • 貝×3
乙女の体内で共生(?)する貝たち。かわいい。忠義に厚く、ユーモラスで、貝だけに味のある連中。が、まずい。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

でも私は ラボを救う発見をひとつもできませんでした

さびしいですがお別れです

でも最後までやってみますよ
…少し考えてることがあります この休み中にまとめますから

姉ちゃん本当に貝殻なんだなぁ

でも
そのとき 限りなく近づくはずだ 満点に

誕生日おめでとう

おまえは私を 粉々にしてもいいんだ

25時のバカンス〔後編〕

表題作その二。
姉の正体を見た弟。順調に育つ貝達。姉の同僚たちの闖入。そして、物語の核心たる姉の真意は一体……

  • 西甲太郎
常識人のカメラマン。BBQもこなす。
自問の末理解する、彼の探していた答えとは果たして……
ここまで読むと彼について表紙とのギャップを感じる。

  • 西乙女
貝殻と化した変わり者の科学者。古代泳法もこなす。
研究者として、姉としての彼女の企みはついに実を結ぶ。
そして作中一の赤面屋さんの可能性が高い。

  • 同僚たち
かわいい年増の所長を初め、気さくな面々。
後編では遊んでばかりで、前編とは違い職場の雰囲気を知ることができる。連帯感も強いであろうことがある出来事からうかがい知れる。

  • 貝たち
今作の重要項。乙女との約束。誕生日プレゼント。故郷。
彼らなくしてこの物語は生まれない。



休み明け
うそでしたって言えば許してくれるよ
いい人達だし


許されなくてもいい

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



地球より13億キロ


44名の新入生の皆さん


ようこそ
土星の衛星パンドラへ
このハエマト・パンドラ女学院は
現在最も遠い学舎で
土星圏生物開発の重要拠点です

パンドラにて


  • 二条ナナ
素行不良少女。サボリ組に入っている。
頭脳明晰かつ博識で、試験の難題もスラスラと解く。
しかしかなり振り切れてるのか殺人未遂さえ犯そうとする。
実際彼女を快く思う生徒は少ない様子。
ロロとの交流から、彼女の中に変化が現れる……

  • ロロ
完全無欠の転校生。無口。
ほぼ常時ナナの傍に引っ付いていて、その障害となるセキュリティ等も即座に難なく解除する。
M疑惑アリ

  • サボリ組
ナナ含め計5人。セキュリティ部があるため、何らかの役割分担はある模様。
後半では解散した可能性が高い

  • 会長
ナナに甘いふにゃふにゃ担当。
殺人未遂の件も、バッテン2つで済ませた。
柔らかくてドキドキしちゃった

  • 「未来の番人」
土星圏開発責任者でナナの兄。新薬開発のため、有用な微生物等を片っ端から捕獲している。
兄妹仲は悪く妹には、極度の不安症で冷酷で疑り深く最も明日を恐れている男と評されている。


私はいつもおまえを見ていたが


見るほどどうしていいかわからなくなっていった


おまえはいつも満ち足りて見えた


それは

あなたといる時は幸せですもの



また会おうの一言だけほしい


次の面会の日の


希望を抱く自由があれば十分息ができる
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


月の葬式


  • 津田/よみち
天才高校生。お兄ちゃん。
勉強・親の期待からくるストレスで家出を決行。流れで間家に居候することに。
物語を通じて、彼は自身の使命というものに真正面から直面し、ある行動を起こす。

  • 間
療養で北海道へやって来たイケメン。高貴な雰囲気を纏っている。
居候生活の中で、よみちの魂の兄となる。忘れ物も探してる。
養母が5人いる

このまま順番に正解していく僕が月並みな塵の固まりになることもわかっています その気配で息が詰まっておかしくなったんでしょう

大事すぎて やになっちゃったの





あいつ疲れてんだろうな
何もしてやれないけど せめて
帰る夜道に
月明かりを
もし


許されるならこの町に
医者として戻ってきたいです


ああ おれがあやまりに行ってやるよ


頼りにしてますよ


兄さん



寂しいのは悪いことではありません
他のWiki籠りに感謝できます

追記は登録から削除されるまでの苦い贅沢品です
特にアニヲタのは上等の

一日も早く若の修正を加えてもらえるよう祈ってます

お元気で項目の母
瀕死の項目達を生まれ変わらせてくれたこと
忘れません
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最終更新:2025年10月20日 20:19