青のフラッグ

登録日:2018/06/10 Sun 02:00:02
更新日:2024/04/16 Tue 01:08:12
所要時間:約 3 分で読めます







ぼくらは今、青に、染まる――




『青のフラッグ』とはジャンプ+で連載されていたWebコミック。全54話
作者は『クロス・マネジ』『バディストライク』など週刊少年ジャンプで活動していたKAITO。


【概要】

高校3年生に進級した太一は同じクラスの二葉が自分の幼馴染の桃真に想いを寄せている事を知り、彼女の恋を応援するも徐々に二葉に惹かれていく――。
ここまでならよくある青春物と思うが、本作には同性愛*1についての描写があり様々な人物の恋愛や悩みが複雑に絡み合うのが特徴。




【登場人物】
  • 一ノ瀬 太一
ゲームが好きな少し冴えない少年。男性にしては身長は低め。幼なじみのトーマからはタイちゃんと呼ばれている。
お人好しな性格だがナイーブな面があり、自分と対照的なトーマに対して引け目を感じている節がある。
自分と似ていて不器用な二葉に当初は同族嫌悪のような感情を抱いていたが、次第に彼女に好意を持つ。
だが、二葉がトーマを好きである事を知っているため自分の想いに苦悩することになる。
ヨーキー・モンちゃん・オメガという友人がおり、よくつるんでいるがこの友人達のビジュアルは他の登場人物と比べるとかなり濃いビジュアルをしている。

  • 空勢 二葉
太一のクラスメイトで大人しい性格の少女。園芸部に所属しており花が好きだが不器用さが災いして枯らしてしまう事もあるようだ。
園芸部で二葉が育てていたミニトマトの苗にトーマがボールをぶつけてしまい、
それを気にしたトーマは毎日苗の様子を見にきてくれた。その時の出来事がきっかけで彼に想いを寄せるようになる。
引っ込み思案な反面、トーマの気を引かせようとロングヘアーだった髪をショートカットにしたり行動的な面もある。

  • 三田 桃真
太一の幼なじみで野球部に所属している少年。運動神経抜群で人当たりが良いクラスの人気者。友人からはトーマと呼ばれている。女子からモテるが特定の彼女はいないらしい。
小学生の頃に両親を交通事故で亡くしており、現在は兄と兄の妻と3人で暮らしている。
兄夫婦に気を遣っているかは定かではないが、大学に進学するつもりはなく卒業後は家を出て就職することを決めている。
太一とは高校に入ってから疎遠になっていたが、二葉がきっかけでまた親しくなる。時折太一に対して意味深な態度をとるが……?

  • 伊達 真澄
二葉の親友で大人びた雰囲気の少女。二葉の恋を応援する太一に対して当初は二葉とトーマの想いを無視していると辛辣な態度をとっていた。
動物が好きで獣医を目指している。
トーマの想い人に関して察しているような描写があり、更にそれに対して「私と一緒」と意味深な言葉をトーマに告げた。

  • 八木原 舞美
トーマの友人の1人でいつも取り巻きを連れている少女。
トーマに想いを寄せているようで積極的なアプローチをしている。トーマの事が好きなあまり、彼と親しい二葉あるいは太一に嫉妬の感情を向ける事もある。

  • 三田 誠也
トーマの兄。悪い人物ではないが少し強引なところがある。

  • 三田 明希子
誠也の妻でトーマの義理の姉。黒髪ロングのサバサバとした美人で、太一が以前トーマに聞いたトーマの好みのタイプと一致していたので太一はトーマが好きな相手は彼女と思っていた。




【余談】

本作の扉絵には度々花が描かれている。花には様々な花言葉があるので、読者の間ではその回の花が何を意味するのか考察が行われている。


3話で描かれた花は黄色いチューリップ
花言葉は「望みのない恋」「名声」
29話で描かれた花はタイツリソウ
花言葉は「失恋」「冷め始めた恋心」「従順」「魅惑する勇ましさ」

トーマの野球部は作中で甲子園の切符を手にし、甲子園での試合がテレビ中継されるがその時の対戦校はKAITOが以前連載していた『バディストライク』の主人公の高校と同じ名前である。
単に名前を使いまわしたのか対戦相手が前作の主人公のチームかは不明。



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最終更新:2024年04月16日 01:08

*1 ゲイやレズビアンという名称は使われていない