【まさかの再戦】
封印したマガツを
アリシアに祓ってもらうため単身王都へ向かったおじさん。(エルフやオートム達とは別れている)
しかし眠っている間にマガツが脱走し、今度は信徒の少女リリファンに憑依する。
そうしておじさんとのリベンジマッチを仕掛けてきたが、その最中に大量の魔物が乱入。
やむをえず二人は共闘する事になる。
その流れでおじさんが自分と同郷であると知った事。
さらに毒霧を受け(超常ではなく生体由来なので簒奪できなかった)、大穴に落ちた時におじさんに助けられた事で
徐々におじさんに心を開き始める。
最終的にマガツはヒドラに憑依し、おじさんとの最後の決着に挑み…
結果、おじさんのとっておきの魔法の前に敗れた。
【屍の王の真実】
かつてのマガツは「悪辣な愚王を討ち取る」との名目で戦っていた。
しかし戦勝後に「指導者」によって斬られてしまう。
マガツは騙され、使い捨てにされてしまったのだ。
(今となっては旧国王派が本当に悪辣だったのかどうかすら怪しい、もはや確かめる術はないが…)
しかも戦いで降伏した人々は新王国の国民として迎え入れる、という約束も
反故にされていたと知ったマガツは最後の力を振り絞って指導者の体に憑依し乗っ取る。
その指導者の目から見たマガツ本来の肉体は明らかに小さい子供のものだった。
(なお性別ははっきりわからないよう描かれている)
そして何も知らずに現れた「指導者の部下であろう女性」から
捕虜にしたはずの人間がすでに始末されている事を改めて知ったマガツは
無数の骨の兵を召喚し、国を滅ぼした。
マガツが一国を滅ぼしたという逸話にはそういった事情があったのである。
あまりに壮絶な過去を明かされ、思わずマガツに近づき涙を流すアリシアだったが…
そこでマガツはアリシアに憑依してしまう。
(ただしこの時マガツは王神剣でアリシアの髪に触れている。アリシアを傷つけないようにとのマガツなりの礼儀…だったのかもしれない)
【結末】
アリシアの体を乗っ取ったマガツは一瞬にしておじさん以外のその場にいた人間たちを拘束。
もはや打つ手なしとおじさんは「俺の肉体を奪え。アリシアは解放…」と言いかけた所で、
マガツ(見た目はアリシア)がおじさんの唇を奪ったのである。「ズキュウウウン」と効果音が聞こえたのは筆者だけではないはず。
なお、おじさんのファーストキスである。
これにて満足した、とマガツはアリシアの除霊魔法を自分にかける。
その後に王神剣をおじさんに託し、おじさんもまた自分の本名をマガツに教え、最後にもう一度だけキスをしてマガツは消滅した…
…性別は結局明かさないまま。
はじめは恐ろしい強敵として登場したはずのマガツが
最終的にヒロインとなって実質殿堂入りして去っていったのである。
一部の読者からは「劇場版ヒロイン」と呼ばれる事も。
実際マガツが残っていればエルフもアリシアも
メイベルもかなわなかっただろう。
(後発の登場にも関わらずヒロインレースをぶっちぎったキャラという事で
彼女を思い出した人もいたのでは?)
【余談】
単行本の書下ろしから、王神剣を得た際の本来の願いは「誰の血も流さずに邦(くに)を護る力」だったと考えられる。
マガツが憑依した「指導者」はどうなったのか?
初登場時に王神剣が刺さっていた白骨死体がそうだと
たかふみが推測している。
80年憑依された指導者は、見知らぬ地下ダンジョンで目覚め、老いてしまったわが身に絶望して死んだらしい。
指導者の人生そのものを簒奪したマガツの恨みの深さが窺い知れる。
指導者がマガツを騙した時おどけたポーズを取っているが
後にマガツがシャリオンを騙した時似たポーズを取っている。
マガツにとってよほど印象深く、かつ屈辱的だったと察せられる。