スザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ

登録日:2023/11/02 Thu 07:02:43
更新日:2024/11/19 Tue 22:27:11
所要時間:約 8 分で読めます





スザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガは漫画『異世界おじさん』の登場人物。
CV:戸松遥(アニメ)、佐倉綾音チェインクロニクルコラボ版)

目次

【概要】

異世界『グランバハマル』でおじさんが命を助けたエルフの金髪美女。ヒロインその1。たかふみからは「ツンデレさん」と呼ばれている。
本名は長らく伏せられていた為、おじさんは彼女の翡翠色(ひすいいろ)の綺麗な眼から(スイ)というニックネームをつけた*1。エルフさん本人は気に入ってる模様。
日本人から見て美男美女揃いのグランバハマル人達ですら見惚れるほどの美貌の持ち主であり、エルフが人間の国を訪れること自体が極めて稀らしい。

30話にて漸く判明した名前は「スザイルギラーゼガルネルブゼギルレアグランゼルガ=エルガ」
非常に長く覚え辛い名前であるが、権威の象徴たる名を端折って呼ぶ事は不敬であるからと国が許さないらしく、彼女は幼い頃に名前に関して辛い経験があったらしい。
名前を古語で直訳すると、その意味するところは「敵対者の村を焼き恐ろしいほど強靭に民衆を従える、万象特に雷に極めて祝福されし者を讃え奉れ
さらに姓のエルガだけでも「敵対者を細切れにする」という意味合いがある。
名前と言うものは直訳するとエラいことになるのでエルガ氏族の真意不明だが*2、作中において一族そのものが蛮族という疑惑が浮上している。
そりゃ魔物や外敵の脅威から庇護してくれる蛮族存在は偉大な存在だし、不敬働いたら殺されかねないよね。

作中の異世界パートのメインキャラなのだが、素性は長らく語られる事はなかった。しかし話が進むにつれ少しずつではあるが明かされ始めている。
実はエルフの国の王族の姫君であり、任務で世界各地に散逸した古代魔導具の探索・回収してまわっている。
これはエルフが古い文化を大事にしているからで、知性あるもの総ての宝として刹那的な享楽にふける市井から救い出すのが目的。
彼女自身が持っている武器や防具も基本的に強力な古代魔導具であり、知識も豊富で日本からの転移者のことや凍神剣のことも知っていた。
ただし凍神剣などの神の創造物についてはヒトの文化とは関係ないため「神の導きのままに」ということで放置している。

【人物】

魔毒龍(ヴェノムドラゴン)に追い詰められていたところをおじさんに助けられ、それを契機に強烈な印象を刷り込んできたおじさんに好意を抱いたものの、性格がツンデレのため好意に気付いてもらえなかった。
「ツンデレ」という概念と言葉が誕生したのが2002年ごろ、普及したのは2004年ごろのため、
おじさんはツンデレという概念を知らず、自分に向けられるツンを単なる罵倒や嫌がらせとしか捉えないのである。
またデレた際にもおじさんが話を聞いていなかったり曲解されたりで全く想いが伝わらないままだが、それでもおじさんのことを諦めずに付き纏っている。
この様子を見たたかふみと藤宮も、思いが報われない彼女の受難には同情している。
……とはいえ、彼女がたびたび口にするオーク呼びはおじさん視点だとグランバハマルにおける迫害の根本原因でもあるため、結果的に言動がツンで収まらず重度のヘイトスピーチを執拗に連発するような行為となってしまい好意が伝わらないのは致し方ないのも事実ではあるが。悲しいすれ違いである。

当初は異世界でおじさんの本名を知っている唯一の人物…だったが、それでアドバンテージに酔っていたら速攻でライバル二人にも明かされ、特権が無くなることに悔しがっていた。
最近ではおじさんの周りに女性が増えてきたこともあり、好感度に比例して嫉妬心が増大。
周囲の女性におじさんとの親密さ(指輪)をアピールしたり、オーラで威圧したりと隠す気がない。
挙句の果てにおじさんが女性と親密そうにしていると、一応外れるコースではあるが遠距離から魔法で狙撃する*3という方法で邪魔をしたり。
当初の「嫌がらせされた」というのがあながちおじさんの誤解とも言えない行動もちらほら。
人前以外でならおじさんからセクハラ行為を受けるのも、おじさんが将来金欠無職のヒモになった場合に養い続けることも吝かでもない。
おじさんと2人で魔物退治に海岸に来た際は、これまで見せたことがないほど上機嫌で内心は水着デートの方を楽しみにしていた。
すぐに魔物が現れたが、デートを邪魔されるのが嫌だったのか1人で速攻始末し、全力で戦いたかったおじさんをからかって怒らせている*4
そんなおじさんのことは異性同性構わず手当たり次第にコトに及ぼうとする変態性欲モンスターと半ば本気で思っている。
だが、それを受け入れてどこまでも付いていく変態女変わった女性である。

こんな彼女だが初対面時にはおじさんの醜さと紳士さに感情がバグり、礼儀正しく微笑みながらナイフを持って醜さを訴えるという状態になった。*5

おじさん曰く、毎日まとわりついて嫌がらせをされたので、最終的に何処かの町でまいて逃げたらしい。
ただし、作中を経るにつれておじさんの語りとは異なる実情が明らかになりつつある。
彼女が無断で立ち去ったと勘違いした際に、おじさんは少々寂しそうな反応を示したり。
疑問が浮かぶと「どうせすぐ再会するから分からないことをその時質問しよう」と考えていたり。
出会ってから三年も経つ頃には、おじさんは明らかに撒く意志を見せなくなっている。
更には、おじさんは女体化する時はツンデレエルフの姿になるのだが、初披露時には「たかふみの叔母(=おじさんの嫁)」を自称した。
こうした事情から、記憶操作魔法の副作用でおじさんの記憶や感情が封印されてバグっているのでは?と読者から推測されているが、真相は今後明らかになっていくことだろう。

……余談だが、この容姿と声で撮った動画を投稿すると非常に受けが良く、再生数が普段の100倍以上に跳ね上がる。おじさんとたかふみにとっては困窮した時の奥の手である。

【戦闘能力】

戦闘スタイルは魔導具を駆使して空中を高速で飛んだりして戦う高機動魔法剣士。
剣の魔導具は可変機能付きで、状況に応じて武器を変形させあらゆる距離で戦うことが可能なゴリゴリの前衛タイプ。
鎧は術者の雷系魔法のエネルギーを蓄積しており、これにより空中を飛べる。
古代魔道具の性能も手伝ってか、戦闘能力は非常に高く作中ではおじさんに次ぐ実力者。
変化の魔法によりおじさんが一ヵ月間も竜と化して暴走した際も、作中屈指のファンタジーバトル*6を繰り広げた挙句しばき倒して正気に戻らせた。
その強さはおじさんにも「強い」と認められ、数十人単位の兵士が相手でも全く臆せず瞬殺すると豪語している。
とある冒険者が「わずかでも理性があればあれを倒せるなんて考えもしない。倒せるやつがいたらバケモノ」と言った怪物すら倒した。
おじさんとはまた別の意味でバケモノの領域に足を踏み入れている。
良くも悪くも先入観に囚われがちで諦めが悪く、特に敵が現れたらとにかく戦って倒せばいいと考えるあたりはおじさんの同類。

【装備・技】

力を収束して放つ性質を持つ古代魔導具。メインウエポン。
鎧に蓄積された術者の雷系魔法のエネルギーが動力源となっている。
  • 長重穿孔(ちょうじゅうせんこう)
剣型の古代魔導具の刀身を変形させて大型の銃身を構築。
狙撃銃の要領で狙いを定めて長距離から精密に標的を撃ち抜く。
連射も可能であり、外見はさながらビームライフルレールガン
  • 超長星破斬(ちょうちょうせいはざん)
剣型の古代魔導具の刀身を開くように展開。
開いた刀身から超巨大かつ長大な魔力の刃を形成し、剣を規格外のサイズの大剣に変えて超高速で突撃した後ぶった斬る大技。
イメージはラフトクランズのオルゴンソードやダイゼンガーの斬艦刀のそれ。
ただし鎧に蓄積された魔力を著しく消費するため正真正銘の奥の手でもある。
  • 過速崩撃(かそくほうげき)
ナックルダスター型の古代魔導具で強化した拳撃を、鎧の肩当てから生み出した無数の小型魔法陣を介し超高速・超連打で叩き込む。
普通なら絶対に倒せないはずの骸骨兵士を力業で無理やり殴り砕いた。
この骨はオートム曰く「地獄を煎じ詰めた不死の化け物」「わずかでも理性があれば倒せるなんて考えもしない」「もし倒せる奴がいたらバケモノ」
ただし二体倒すだけで鎧に蓄積した機動の力を半分近く消費してしまう*7
  • 天星石の指輪
世界に7つしかないという超レアアイテム。
人魚の涙を魔法で結晶化したものに七色珊瑚から削り出したリングを取り付けたもので、異世界では城1つ建つほどの価値があるらしい。
おじさんはこれを複数所有しており、「指輪を渡す」という行為に対して無頓着なおじさんは賠償金代わりにポンポン渡してしまう。
渡す際何故か決まって指にはめようとするため渡されたヒロインたちは求愛されたと誤解し、
おじさんにその意図がなかったと知りショックを受けるのがお約束のようになっている。
日本にも1つ持ち帰っており、換金しようとしたが地球には存在しない物質でできているためオモチャと思われ、査定は50円だった。

おじさんから作中で最初に天星石の指輪を贈られたものの、速攻で目の前で質屋に入れられてしまった。
ショックを受けながらも当初はそのまま放置していたが、後に出会ったメイベルが同じように指輪をもらって*8危機感を抱く。
そして悪徳高利貸しのレグファルゲン商会と「闇の盟約呪符」という契約を交わし、自ら首に借金を返せなければ奴隷になる呪いを受けてしまう。
ここまでして指輪を取り戻そうとしたほどの入れ込みっぷりは、彼女のおじさんへの想いの強さと諦めの悪さを象徴するエピソードである。
なお、この呪いはおじさんが「肩にゴミついてたぞ」レベルの軽さで解いてしまった。
そのうえ借金をふいにした事で悪いと思ったおじさんは、高利貸しにも弁済するために別の天星石の指輪を(直接指にはめる形で)譲渡。
その様子を見て本気でブチギレたエルフにビビった高利貸しは、全力でその場から逃亡した。

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  • 須郷が大好きなアスナ
最終更新:2024年11月19日 22:27

*1 SEGAネタが大好きなおじさんだが、この名付けに関してはゲームネタではない純粋な好意。

*2 例えば日本語において、「道」という文字は「開いた地の安全祈願の為に人間の生首を埋める」行為が由来。「草」という文字も「腐る」「臭い」等のように硫黄が噴き出す危険地帯の警告が由来。と言う次第で、単語の由来に沿って名前を直訳すると名付け親の意志とは違う明後日の方向へ飛んでいく。

*3 結界をぶち抜くぐらいガチな威力で、このせいでおじさんは「エルフは遊び半分で人間狩りを行う」と誤解している

*4 おじさんはその後もエルフのアプローチそっちのけでずっと悔しがっていたが、自分のことしか眼中にない姿勢には流石のたかふみ達もキレていた。

*5 ちなみにこの時におじさんは数少ない地球からの持ち物であるパーカーをパクられた。

*6 作中でも、たかふみが本格的な異世界ファンタジーが見れるとかなり興奮していた。

*7 これは場所が減衰のダンジョンである事も原因

*8 まんざらでもなさそうな上におじさんの顔がオークに見えてないことを知って