精林連邦で話されているクレオール言語。生まれたての妖精でも使えるほど簡単と言われている。
【発音】
【発音】
- 区別される音は、子音がパ行p[p], タ行t[t̻], カ行k[k], サ行s[s], ラ行r[ɾ], マ行m[m], ナ行n[n̻], ワ行w[w], ヤ行j[j], ア行'[ʔ]の10種類(いずれも0拍。[]内は次にaがきた時の発音)、1拍の母音が アa[a~aː], イi[i~iː], ウu[u~uː]の3種類, 2拍の母音がアンaq, インiq, ウンuqの3種類(ただしq[m̚~n̻̚~ŋ̚~ɴ̚~ã~ĩ~ũ])。
- ひとつの単語の拍数が合計1になるとき、母音が長音化して発音される(表記に変化はない)。
- 単語は「子音+母音」を基本とする音節に分解可能である。子音同士や母音同士が連続することはない。また、子音が最後に来ることはなく、母音が最初に来ることもない(ただし、アルファベットで書くさい、たとえば「'a」は「a」のように書いてもよい。このように書くと母音が最初に来ているように見えるが、実際には「っあ」のように小さいツ[ʔ]が短く入っている。このため、たとえばiq aは「イナ」でなく「インア」のように発音する)。
- 'は必ず単語の最初に来る。jの後にiが来ることはない。またkとwの後にはa以外こない。
- アクセントは強弱アクセントであり、単語の最初に来る。
- 初期体系はアブギダである。つまり、いずれかの子音字の周りにいずれかの母音記号を添えることで1音節を表す(ただしa単体のための記号はない)。ローマ字でたとえるなら、s「さ」、 ś「し」、 ș「す」、ş「さん」、š「しん」、s̨「すん」…などのように書くということである。
【文法】
- (語彙的)品詞は他動詞, 等位接続詞, 従位接続詞, 関係接続詞, 感嘆詞, 前置詞, 修飾語のみ。自動詞と名詞は存在しない(単語が文法的に名詞として扱われる場合はある)。
- 前置詞でない単語の最後の音節がqで終わっていたら、必ず動詞である。そうでなければ、必ずその他の品詞である。修飾語の語尾にqをつけることで動詞にすることができる。
- SVO語順である。つまり、文の最初の語が主語, 動詞の次の語が目的語である。前置詞の次の語は名詞として扱う。
- 受動態は存在しない。「ドアが開く」は「誰かがドアを開ける」Uni manaraq puru.または「ドアが自分自身を開ける」Puru manaraq si.のように表現する。推奨はされないが、前者は「誰か」uniを省略しても良い。
- 修飾語は、そのままでは「〜である」を表す。「〜が所有する」「〜に所属する」を表すには前置詞piが必要である。例:
rusu (ta) ruka
薔薇 (〜である) 赤
「赤い薔薇」
薔薇 (〜である) 赤
「赤い薔薇」
rusu pi ruka
薔薇 〜の 赤
「赤に所属する薔薇」(=「赤をまとった薔薇」)
薔薇 〜の 赤
「赤に所属する薔薇」(=「赤をまとった薔薇」)
- 目的語の後の前置詞句は基本的に動詞を修飾する。前置詞句で目的語または修飾語, ないし前置詞の後の語を修飾したい場合、前置詞の後に-qをつけるか、等位接続詞kaja「そして」を用いる。
rusu ruka (ta) para (=rusu ruka kaja para)
薔薇 赤 (〜である) 淡い (=薔薇 赤 そして 淡い)
「淡く、かつ赤い薔薇」
薔薇 赤 (〜である) 淡い (=薔薇 赤 そして 淡い)
「淡く、かつ赤い薔薇」
rusu ruka taq para
薔薇 赤 〜である 淡い
「淡い赤色をした薔薇」
薔薇 赤 〜である 淡い
「淡い赤色をした薔薇」
- 「AはBだ」は「誰かがAをBとして存在させる」のように表す。この場合、文が二語以内になるなら「存在させる」iqを省いても良い。
(Uni) iq siti (taq) tapu
(誰か) 存在させる これ (〜として) 机
「これは机である」
=Siti tapu
(誰か) 存在させる これ (〜として) 机
「これは机である」
=Siti tapu
【単語】
各音には対となる音がある。外来語でない対義語同士には、この対となる音が使用される。その対とは、
p⇔n
t⇔w
k⇔m
s⇔j
r⇔'(語頭のみ)
a⇔i
aq⇔iq
u, uq…対なし
対義語を作るには、単語を構成する全ての音を対となる音に置き換えた上で語頭にma-をつける。
pirumaq(閉じる)⇔manirukuq(開ける)
ただし、複合語はこの限りでない。また、入れ替えた結果として例えばkの後にuやiが来ても良い(kuやkiを発音できないなら、それらをkaとして発音する)。
各音には対となる音がある。外来語でない対義語同士には、この対となる音が使用される。その対とは、
p⇔n
t⇔w
k⇔m
s⇔j
r⇔'(語頭のみ)
a⇔i
aq⇔iq
u, uq…対なし
対義語を作るには、単語を構成する全ての音を対となる音に置き換えた上で語頭にma-をつける。
pirumaq(閉じる)⇔manirukuq(開ける)
ただし、複合語はこの限りでない。また、入れ替えた結果として例えばkの後にuやiが来ても良い(kuやkiを発音できないなら、それらをkaとして発音する)。
【補足】
- 代名詞
mi わたし ju あなた ri 彼(女)/それ jumi 私とあなた
mimi 私たち juju あなたたち riri それら jumijumi あなたと私たち
mimi 私たち juju あなたたち riri それら jumijumi あなたと私たち
- 前置詞 (同時に2つ以上使ってもいい)
ta 〜として taq (=q) 〜である
pi 〜に所属して piq 〜の aru 〜へ ini 〜の中で ti 〜から
ti ini 〜の中から
aqta 前 turi 3 taka 日
pi aqta pi 〜の前に
pi aqta q taka pi 3日前に
pi 〜に所属して piq 〜の aru 〜へ ini 〜の中で ti 〜から
ti ini 〜の中から
aqta 前 turi 3 taka 日
pi aqta pi 〜の前に
pi aqta q taka pi 3日前に
- 命令形は副詞jaを使う。
Maqkaq pumu ja.
食べる 林檎 〜せよ!
「林檎を食べろ」
食べる 林檎 〜せよ!
「林檎を食べろ」
- 疑問形は副詞Tuを使う。一番最初に置くといい。
Tu ju maqkaq pumu?
〜か? あなた 食べる 林檎
「あなたは林檎を食べますか」
〜か? あなた 食べる 林檎
「あなたは林檎を食べますか」
- 接続詞とか
kaja そして, かつ ruja または tija さもなくば
saju もし〜なら saraju 〜なので kaju 〜ところの
saju もし〜なら saraju 〜なので kaju 〜ところの
- その他の副詞
nuru 〜しない sapu 〜した waru 〜するつもり