南マジョリア - アルカナアリアwiki

マジョリア大陸及びその周辺の地理的・文化的区分の一つ。
地理的にはメグルム以南とその周辺のナイラシャ海を指す
文化的には厳しいカースト制度を持つバランダル文明によって特徴づけられる。
この地域ではガラス状になった何らかの塊が乱立する奇妙な地形が散見されるが、これはエルニア帝国とバーリッド朝中心の連合軍が激突した古代戦争の結果としてエルニア帝国の超兵器に焼き払われたかつての都市国家たちである。
多くの居住地が短期間に全滅して有用だった土地が悉く利用不能になったこの地では、知的種族の生活は極めて厳しい。

歴史

古代にはナーガ種族が率いる大国バーリッド朝の主導権の下で多くの都市国家がゆるい統一のもと繁栄を謳歌し、閉鎖的ながら同時期の劉帝国と並ぶ古代の先進地域の一つだった。
しかし土地柄由来の閉鎖性はある時山脈を越えて訪れたエルニア帝国の使者を門前払いするという外交的事件につながる。
この失敗は原初の悪魔によりつけ込まれ、南マジョリア諸国はエルニア帝国弱体化策に利用された。悪魔の暗躍により屈辱感を敵意へと変えられた世論に押され、エルニア女帝アヴェントゥラは南マジョリアへの侵攻を命じたのである。
メグルム山脈の要害に拠る南マジョリア諸国と攻め登るエルニア帝国は停滞した戦線で出血を続けた。これ以上の兵力と物資の浪費は看過できないと見たアヴェントゥラは部下ヂロイザ・シ・ミカを派遣、彼女が振るう超兵器カエルムによって南マジョリア諸国は焼き払われガラス化していったのだった。