
アヴィス兄弟は背中に三葉の刺青があり、頭部だけが猛禽類で、それ以外は人間の身体を持つ異形の兄弟である。兄カルム・アヴィスはタカの頭を持ち、小柄で冷静な性格。事故によって左腕を失い、右手に銛を携えている。弟グラウド・アヴィスはワシの頭を持ち、カルムとは対照的に大柄で力強いが、頭が悪く感情的。右手には巨大な棍棒を、左手には袋を持ち歩いている。
彼らは人間?と獣人のハーフとして生まれ、その異形と血筋を理由に親から捨てられた。生き延びるため、危険ながらも比較的報酬の良い素潜り漁師として働くようになった。
ある日、真珠を採るために兄弟で海に潜った際、帰路で魔物に襲われる。カルムは弟を守るため、採った真珠を捨て、自らの左腕を食いちぎり魔物の餌にすることで命を繋いだ。しかし、雇い主は真珠を失ったことに激怒し、カルムの腕の欠損に対する補償も支払わず、兄弟を解雇しようとした。
その理不尽な仕打ちにグラウドが激怒し、木製の棍棒で雇い主を殴打。兄弟はそのまま雇い主の家を襲撃し、金品を奪って逃走。やがてトレーボル・カルテルの庇護下に身を寄せることとなる。
現在、彼らはトレーボル・カルテルの裏稼業として、裕福層の子供を中心に誘拐を行う「ヴェネトの怪鳥」として知られている。ヴェネトの街では、夜に子供のもとへ三葉の怪鳥が現れると囁かれ、恐れられている。
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