名前:マノン
種族:ホムンクルス
性別:女
年齢:入団時4歳(享年7歳)
所属:アルカナ団、『死神』
一人称:ワタシ
外見:赤目、白髪をショートカット、褐色肌、フード付きマント、各所に暗器を隠したシーフ風の衣装
種族:ホムンクルス
性別:女
年齢:入団時4歳(享年7歳)
所属:アルカナ団、『死神』
一人称:ワタシ
外見:赤目、白髪をショートカット、褐色肌、フード付きマント、各所に暗器を隠したシーフ風の衣装
ぼんやりとした雰囲気を纏うジト目がちな無表情のホムンクルスの少女。「〜であります」と軍人のような丁寧語で喋る。
エルニア帝国軍の隠密部隊、『グリムスイーパー』に所属していた元暗殺者。標的の油断を誘いやすいように華奢な少女型としてデザインされ、安定性よりもスペックを優先して使い捨て前提の「調整」が為された。そのため優れた身体能力と引き換えに予測最大稼働期間(寿命)は約7年間と生まれた時から短命が決定付けられている。
根底にある「使われたい」という奉仕欲求以外の性格、情緒、感情などの精神面の要素すらも削られたため「自分らしさ」といった個性は希薄であり、生まれた当初は「613」と識別番号で呼ばれるだけで個別の名前すら持っていなかった。
戦闘スタイルは暗殺者らしく音も無く標的の背後に忍び寄って一撃で仕留める奇襲特化。一番得意な獲物はナイフだが、必要とあらばあらゆる武器やその辺の道具を即興で扱って暗殺を熟す。魔術は機動力を中心とした簡単な身体強化しか使えないものの、元々高かった身体能力という長所をさらに伸ばすので上手く噛み合っている。
製造後はただ命令された仕事だけを行う機械のように無機質な日々を送っていたが、ある時同じ部隊のホムンクルス達と共にアルカナ団を襲撃するものの返り討ちに合い拿捕される。
そのまま殺されると思ったが恐怖心を見せない自分達を「ただそのように育てられただけの被害者」と判断されて処刑を免れる。
任務に失敗した以上帝国には帰れず、命を救われた経緯から志願したホムンクルス達は新たな主人としてアルカナ団に鞍替えすることを決める。
入団の際に自我を獲得することを願って、呪字において「目覚め」を意味する「マノン」と名付けられた。
個人としての名前、温かい食事と寝床と言葉、罵倒や虐待の無い日常。
全てが人殺しの装置として造られたホムンクルス達にとって何もかもが初めてのものであった。
それから「613」改めマノンは暗殺者のトップとして活躍しつつ、団員や帝国に虐げられてきた民衆と交流を重ねる日々を送ることとなる。
エルニア帝国軍の隠密部隊、『グリムスイーパー』に所属していた元暗殺者。標的の油断を誘いやすいように華奢な少女型としてデザインされ、安定性よりもスペックを優先して使い捨て前提の「調整」が為された。そのため優れた身体能力と引き換えに予測最大稼働期間(寿命)は約7年間と生まれた時から短命が決定付けられている。
根底にある「使われたい」という奉仕欲求以外の性格、情緒、感情などの精神面の要素すらも削られたため「自分らしさ」といった個性は希薄であり、生まれた当初は「613」と識別番号で呼ばれるだけで個別の名前すら持っていなかった。
戦闘スタイルは暗殺者らしく音も無く標的の背後に忍び寄って一撃で仕留める奇襲特化。一番得意な獲物はナイフだが、必要とあらばあらゆる武器やその辺の道具を即興で扱って暗殺を熟す。魔術は機動力を中心とした簡単な身体強化しか使えないものの、元々高かった身体能力という長所をさらに伸ばすので上手く噛み合っている。
製造後はただ命令された仕事だけを行う機械のように無機質な日々を送っていたが、ある時同じ部隊のホムンクルス達と共にアルカナ団を襲撃するものの返り討ちに合い拿捕される。
そのまま殺されると思ったが恐怖心を見せない自分達を「ただそのように育てられただけの被害者」と判断されて処刑を免れる。
任務に失敗した以上帝国には帰れず、命を救われた経緯から志願したホムンクルス達は新たな主人としてアルカナ団に鞍替えすることを決める。
入団の際に自我を獲得することを願って、呪字において「目覚め」を意味する「マノン」と名付けられた。
個人としての名前、温かい食事と寝床と言葉、罵倒や虐待の無い日常。
全てが人殺しの装置として造られたホムンクルス達にとって何もかもが初めてのものであった。
それから「613」改めマノンは暗殺者のトップとして活躍しつつ、団員や帝国に虐げられてきた民衆と交流を重ねる日々を送ることとなる。
誰にも命じられていないのに拠点の片隅に咲いた名も無き花に水を与えて世話をする。
夕食のデザートを巡って仲間と争う。
死した同胞や先に寿命を迎えたホムンクルスを埋葬し、その墓の前で立ち尽くす。
夕食のデザートを巡って仲間と争う。
死した同胞や先に寿命を迎えたホムンクルスを埋葬し、その墓の前で立ち尽くす。
少しずつ。それでも着実に。
マノンをはじめとしたホムンクルス達は無表情であることには変わらないが、「心」らしき温かいナニカを得ていった。
マノンをはじめとしたホムンクルス達は無表情であることには変わらないが、「心」らしき温かいナニカを得ていった。
しかし、ある時ヌトゥリア・マリナ率いる帝国軍の策に嵌り団は敗走。本隊が拠点に迫る中で誰かが足止め役の殿を務めねばならない事態に陥る。
担えば絶対確実な死が待っている。
だが、何者かが犠牲になるしかない。
だが、何者かが犠牲になるしかない。
そのような状況の中、マノンは真っ先に立候補。
周囲は止めようとしたが普段の従順な彼女らしく無い毅然とした態度で「限界稼働時間は既に近くにまで迫っていた」、「この場で一番価値の無い人材は自分」、「他の各団員達は生き残ってやるべきことがある」といった理由を並び立てて頑なに譲らなかった。
周囲は止めようとしたが普段の従順な彼女らしく無い毅然とした態度で「限界稼働時間は既に近くにまで迫っていた」、「この場で一番価値の無い人材は自分」、「他の各団員達は生き残ってやるべきことがある」といった理由を並び立てて頑なに譲らなかった。
そもそも暗殺者なのだから正面戦闘など得意であるはずもない。
末端の団員を肉壁にすれば幹部は逃げられるかもしれない。
特にその優れた機動力を駆使すれば自分だけは確実にそれを果たせる。
末端の団員を肉壁にすれば幹部は逃げられるかもしれない。
特にその優れた機動力を駆使すれば自分だけは確実にそれを果たせる。
だが、マノンは自己犠牲を選択した。
本人は「この場で取り得る最も合理的な判断」と述べたが、その矛盾点の多すぎる拙い説得は仲間達からしてみれば自分達を死なせまいと献身を尽くす「人間らしさ」にしか写らなかった。
本人は「この場で取り得る最も合理的な判断」と述べたが、その矛盾点の多すぎる拙い説得は仲間達からしてみれば自分達を死なせまいと献身を尽くす「人間らしさ」にしか写らなかった。
彼女の最後の命の使い道の意思を汲んだ団員達と別れた後、無断でついてきた末端団員のホムンクルス達と共に帝国軍の追撃部隊と対峙。
肉体の崩壊と引き換えに炉心である心臓を臨界させた捨て身の奮戦で敵兵を蹴散らして団員達が逃げ果せる時間を稼いだものの、ついには限界を迎えて糸の切れた人形のようになった隙を直接赴いたヌトゥリア・マリナ大佐の一射を受けて致命傷を負い機能を完全に停止する。
その後、偶然生き残ったホムンクルスの一人により回収されて仲間達に届けられたその亡骸は安らかな笑顔を浮かべているようであったという。
肉体の崩壊と引き換えに炉心である心臓を臨界させた捨て身の奮戦で敵兵を蹴散らして団員達が逃げ果せる時間を稼いだものの、ついには限界を迎えて糸の切れた人形のようになった隙を直接赴いたヌトゥリア・マリナ大佐の一射を受けて致命傷を負い機能を完全に停止する。
その後、偶然生き残ったホムンクルスの一人により回収されて仲間達に届けられたその亡骸は安らかな笑顔を浮かべているようであったという。