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その他の艦船」(2024/02/05 (月) 00:12:23) の最新版変更点

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#CONTENTS ---- **韓国の駆逐艦は船体の大きさの割に重武装なんですが、日本の護衛艦は逆に船体の割に軽装です。これは実際の戦闘や艦隊運用にとって、どちらが優れているのですか? 韓国海軍は内海で活動するという目的だから凌波性能とかをある程度軽視できるんだろうね。 一般に重武装にすると復原性とか凌波性能とか外洋航海能力は低下するよ。 #right(){(7:390)} **DDHとかDDGは何の略なんでしょうか。HとかGの区別がわかりません。 G=ガイデッド・ミサイル H=ヘリコプター これらを搭載している駆逐艦、というわけです。 #right(){(8:482)} **PBR等の河川用舟艇について勉強したく思っています。ベトナム戦争というより、むしろその後どうなっているのかを学びたいです。 米海軍が運用していたPBRは乗員の訓練を経て全て南ベトナム軍 に引き渡されたはずです。当然統一されてしまったので北の物になった んでしょうけど。 運用できる場所が非常に限られているので沿岸警備艇(艦)とSEAL TEAM用以外にはほとんど使用されていないと思います。 この他にSEAL用にゴムボートをでかくしたようなものや50口径で武装 した上陸用舟艇のようなものがつい最近まで使われていたような。 カリブ海からスピードボートで麻薬を密輸する連中に対抗するために 高速艇の開発も進められています。建造中のハルだけ見せてもらった ことがあるのですが、エンジニアの話ではかなりの速度だそうで... #right(){(9:@潜)} **フリゲート艦ってのは、どういうモノなんでしょう? 何時の時代のフリゲート艦なのかな? 帆走時代からありましたけど。 戦列艦を護衛する艦で高速・細身の船体を有するもの。 第一次~第二次大戦の頃は、駆逐艦より小型でスループより大きい、 1.000~1.500トン程度の艦で、沿岸じゃない部分で使用する対潜水艦 の船団護衛艦としての位置づけ。 戦後は、駆逐艦より小型の護衛艦艇全てを指す。 #right(){(9:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} もともとは30門から60門程度の大砲を備えた木造快速帆船の事でした(18~19世紀)。 現代では小型駆逐艦を指します。 #right(){(9:209)} **DDHとかDDGのDDってDiffenceDestroyerの略?Destroyerって駆逐艦の意味? 駆逐艦で良いが、DDはDestroyerの略で、別にDのつく単語をもうひとつ省略しているわけではない。 略して一文字の場合は同文字を重ねる。 BB(バトルシップ、戦艦の艦種記号)もそう。 #right(){(10:238)} **給兵艦というのはどういった艦種なのでしょうか。弾薬補給するのに給兵艦というのはなぜですか。どなたか御教授お願いします。 軍需物資の補給を担うことを「兵站」と呼びます。 従って、「兵站ヲ補給スル」→「給兵艦」となるわけです。 給兵艦は既に書かれておられますように、艦載機のミサイル、機関砲の弾薬 のほか、艦艇に対しての弾薬補給(長期遠征などで補給施設のない場合には 弾切れになるわけにはいきませんから)、ミサイルの補充なども行います。 このほか、航空機の部品(エンジン)なども補給するものもあります。 #right(){(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 兵站を給する艦、という意味でAmmunition shipは一般に給兵艦と訳されます。 http://www.nvr.navy.mil/nvrships/details/AE32.htm にあるとおり、フリントはAmminition ship、弾薬補給艦です。T-AEが艦種記号ですから、 正確には弾薬輸送補給艦と訳すべきかも知れません。船体は弾薬庫とエレベーターから 構成され、運用するための民間乗組員と、同乗する海軍軍人、ヘリ要員以外の兵員輸送 設備はありません。 #right(){(10:system)} **ガレー船はどのくらいの時代まで使われていたのですか?コサックスというゲームだと17世紀にも使われているんですが実際はどうなんでしょうか? とりあえずレパントの海戦にはガレー船いたはずです。 ガレーで外洋には出られない(当たり前だけど)ので、 遅くまで運用されていたとすると 地中海沿岸(ベネチアやチュニジアの海賊、オスマン朝)、 あとは日本の瀬戸内系の水軍衆あたりなのでは ないでしょうか? #right(){(10:512)} **厳島や橋立は、その後海防艦になっていますが、どのような目的で運用されていたんでしょうか。 >速度や主砲を考えると、海防戦艦のようなものとしてとして使われていたのでは、と思っていたのですが #right(){(10:523)} いわゆる三景艦のことだと思います。 いずれも、竣工時(明治24~27年)には海防艦とされていました。 明治31年の類別標準制定により、2等巡洋艦に類別されました。 その後、火薬庫爆発により沈んだ松島を除く橋立・厳島は、大正元年に2等海防艦に 類別が変更になっています。 また、日清戦争の戦利艦で東洋一の堅艦(藁)鎮遠も、2等戦艦に類別されていましたが、 のちに1等海防艦に艦種が変更されています。 #right(){(10:550)} **駆逐艦ってどんな仕事をするのでしょうか 駆逐艦は主に潜水艦を駆逐します。 空母も潜ってる潜水艦は怖いんでな。 艦隊に駆逐艦は欠かせません。 #right(){(12:172)} さらに最近では対潜任務に加え、対空・対艦攻撃やトマホークでの対地攻撃など 様々な任務をこなす万能艦といった感じになってきていると思います。 #right(){(12:177)} 元々は「水雷艇駆逐」艦と言う名称で、敵の水雷艇を排除する軍艦として、開発されました。 水雷艇が魚雷を主武装とし、戦艦など大型艦に肉薄して魚雷を発射するのを阻止するため、魚雷の代わりに速射砲を搭載したものです。 後に水雷艇が廃れてくると、速射砲を積んで駆逐艦を駆逐する艦であると同時に、 水雷艇の代わりに魚雷を搭載して敵の大型艦を沈めるように性格が変わりました。 しかし、ドクトリンの変化でまたまた魚雷発射が廃れ、代わりに脅威となった 潜水艦を駆逐する艦として、駆逐艦の性格が再定義されました。 で、今は潜水艦を駆逐する艦であると同時に、対艦あるいは巡航ミサイルを搭載して、敵艦、地上目標を攻撃する艦になっています。 大概の国では、この駆逐艦が最大戦闘艦になっています。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **病院船ってのは一般的にどういう評価のされ方をしている物なのでしょうか? 補給艦に大規模な医療設備をもっているのが一般的です。 例えば日本によく来る外国艦ではカナダ海軍の補給艦プロテクターを見学した ことがありますが、たしか大小約10室の手術室を備え、湾岸戦争の時は他国軍 兵士も受け入れていたと話していました。 で、「病院船」というのは国際条約上、交戦国間で中立を保証されるというもの なので、憲法の建前からいって交戦状態があってはいけない我が国ではこの名称は 使われないでしょう。あえて医療船という名前にしたとしても厚生労働省の厚く 頑丈なお役所の縄張りの壁がありますから実現不可能です。この壁については最近 報道されている救急隊員の医療行為云々が典型的例です。 #right(){(27:262)} **掃海艇って木造なんですか? 掃海艇は機雷を撤去する艦艇です。 機雷にも多様な種類があり、この場合の掃海艇が木造なのは 金属の船体に反応する磁気機雷を避けるためです。 #right(){(27:532)} **ソ連海軍で建造された大型艦の甲板が茶色いのはなぜでしょうか? 木甲板を模して塗装しているといわれています。 #right(){(33:名無し軍曹)} **駆逐艦の「駆逐」というのは潜水艦を駆逐するからということで名づけられたときいたんですが実際はどうなんでしょうか? 魚雷が登場してから、数十トン程度の小艇に魚雷を積んで夜間襲撃する 「水雷艇」が発達しました。 フランス海軍はこれを愛し、ドーバー海峡を水雷艇で埋めるほど生産しました。 イギリス海軍はそれに対抗するため、小型砲艦を改造した 「水雷艇捕獲艦」を建造しましたが、軍艦構造でスピードに劣るため 水雷艇を大型化して、火力を充実させた「水雷艇駆逐艦」を建造するに至りました。 その後は>>469にあるとおりです。 #right(){(34:472)} 駆逐艦という艦種は>>472の理由により1893年のイギリスで生まれてます。 よって、それ以前には駆逐艦という艦種は存在しません。 #right(){(34:バッチ3)} 駆逐艦は水雷艇を駆逐するからということで名付けられました。 艦隊に突撃してくる水雷艇を主力艦に接近する前に迎撃するのが本来の任務でした。 後には自らが魚雷戦をやるようになりますが。 #right(){(34:469)} 元々は水雷艇を駆逐する船だったそうです「水雷駆逐艦」 後に魚雷で水上艦を沈める仕事が与えられ、今では対空・対潜・対艦 何でもする汎用性の高い船になっています しかしその国が駆逐艦と決めたら駆逐艦なので対潜能力がすべて高いわけでも無いです。 #right(){(34:予備海士長)} **「哨戒艇」って、一体どんな兵器なんでしょうか? 「哨戒艇」ですが、領海警戒を行う、比較的小型の艦艇です。 不審船を拿捕したりする為に、ある程度の武装と高速が必要です。 #right(){(36:184)} **掃海艇は磁気機雷対策として木造船が使用されていますが、アルミなど磁気を帯びない金属や高強度プラスチックで建造しないのは何故なのでしょうか? 大型の掃海艦まで木造するのは日本くらいです。 普通はFRPで作ります。ドイツなんかは鋼製(非磁性鋼)です。 #right(){(40:69)} >でも何故日本は木造にこだわったのでしょうか。 そのとおり。 FRPってもろいんです。こわれた場合、修復困難なんです。だからFRPでは作りたくないんですね。 他国は「木造でつくれない」からFRPが正解。 #right(){(40:73)} **トム・クランシーの「大戦勃発」で巡洋艦がICBMを撃墜しますが、そんなこと可能なんでしょうか? 技術的には可能ですが、実戦配備された兵器では存在しません。(SLBMの方が抑止上有利ですから) 初期のSLBMの実験は、水上艦から行ないました。 #right(){(42:872)} **ズムフォルト級ってどんな形になる予定だったんですか? スペックを一応書いておくと、 排水量10.000~12.000トン  乗組員数74名(プラス航空要員21名)  武装 VLS128~256セル(将来型陸上攻撃ミサイルALAMや戦術トマホークTAC-TOMを発射可) 155ミリ62口径砲AGS(噴進誘導弾ERGMを発射可)×2基 機関 統合電気推進ガスタービン3機 120.000馬力 でかすぎる上に陸上攻撃に特化しすぎているとして新計画DD(X)に引き継がれることに なったのは周知のとおりです。 #right(){(53:名無し軍曹)} **日本は人名がついてる艦が無いのはなぜですか? 日本の場合、明治天皇の時代に人名は不可という方針が天皇ご自身から 出され、それから不文律として今まで続いています。 #right(){(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AOEはFast Combat Support Shipつまり補給艦との事ですが、なぜ、FCSSなどではなく、AOEなんでしょうか? 基本的に補給艦というのは補助艦の一種です。 なので、Auxiliaryの頭文字を取って、Aが入ります。 次のOは、給油艦の意味でOilのOです。 Eは多分高速の意味だと思うので、ExpressのEでは無いでしょうか。 #right(){(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 略称じゃなく符丁ってことです AOが高速になってAOEとなりました たとえばLSTもTank landing shipだしょ 出来るだけ紛らわしくなく重ならないようになってまふ #right(){(54:927)} **巡視艇と護衛艦についてどこが違うのか教えてください。 巡視艇は海自じゃなくて海保 護衛艦と巡視船との違いは兵隊さんとお巡りさんの違い #right(){(59:248)} **上陸用舟艇やホバークラフトで敵前上陸した時、上陸部隊を降ろした後これらのボートはどうしているのでしょうか? >いつでも部隊を回収できるように海岸にとどまるのか 小規模ならありえるかもですが、これはないような気がします 後続部隊も到着しますので混雑して危険です 揚陸艇も数に限りがありますので再び母艦に戻って 第3波あたり(すでに第2波は進撃してるはず)でまた揚陸します #right(){(60:401)} **雑誌にドリフター何隻と書かれていました ドリフターって何? 船の用語でドリフターといえば、流し網漁船の事を指します。 その雑誌の記事を読まないと詳細はわかりませんが、軽巡洋艦と言う表記からして、 大戦中に軍が徴用してパトロールなどに使った漁船の事を指しているのでは? #right(){(64:511)} **DDGにヘリを搭載しても運用目的が防空任務だったらDDGのままということですか?で、もし、ヘリ運用が目的ならDDHに変わるんでしょうか? 確かに、おっしゃるとおりの機能を持つ艦であれば、「艦隊防空も可能なDDH」という言い方に なろうかと思いますが、とかくこのような「なんでもできる」方向で装備をてんこ盛りにしてしまう と、実際の運用が非常に面倒であったり、システムとしての冗長性に欠けたりするのではない かと。 #たとえば、SM3運用可能なDDHがあったとして、これがあぼ~んされると、ヘリ運用能力と艦 #隊防空能力が一度に奪われてしまったり。 艦に限らず、兵器というのはあれこれと欲張らず、目的を絞り込んで作ったほうが有用ではないかと。 #right(){(68:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} かわるだろうけど、たぶんそれはありえない。 艦隊防空能力を与えるのは高価であり現状ならイージスシステムをつむ わけで、これを副業にしたDDHというのは想定しづらい。 #right(){(68:201)} ちょいと一例をあげておくと、カナダのイロクォイ級駆逐艦はもともとヘリコプター搭載型 駆逐艦(DDH)として建造されましたが、近代改装を受けた際にMk.41VLSとスタンダードSAM を装備して他国のDDGに匹敵する艦隊防空駆逐艦に生まれ変わりました。 しかし、ヘリコプター施設はそのままで艦種記号は依然DDHとされています。 #right(){(68:名無し軍曹)} **兵器庫艦ってなんですか? アーセナルシップ(Arsenal Ship)でぐぐれ。 たぶん、その事だと思われ。 #right(){(68:594)} **LCACを使って揚陸すると早いのは最初の一回だけで、全体の揚陸は遅くなる様な気がするのですが、気のせいですか? 海岸から沖合いの揚陸艦への往復時間を短縮できますから、全体の揚陸時間も いちじるしく短縮できます。 #right(){(70:54)} **巡洋艦と駆逐艦てどう違うのでしょうか。 簡単にいえば戦闘群単位の指揮をとれる機能を持つかによります #right(){(71:840)} 駆逐艦と巡洋艦は昔は明確な基準で線引きされてましたが、 現在はたいして意味はありません。 #right(){(71:841)} そりはなかなかむずかしい。 なんつったって巡洋艦よりもでかい駆逐艦があるからなあ。でかさじゃなくなってる。 #right(){(71:842)} **キッド級って具体的に、どの位弱いの? >それとアメリカ海軍では、どのように使われていたの? キッド級は全然弱くなんかないですよ。 むしろイージス艦を除けば対空/対潜能力がもっとも高い駆逐艦と評価されていました。 キッド級こそスプルーアンス級駆逐艦の本来の姿だったとさえいえます。 1988年から近代化改装も実施されており、スタンダードSM2-MRが発射可能でした。 キッド級は艦種をDDGに分類されており、艦隊防空にあたっていました。 #right(){(73:名無し軍曹)} キッド級は本来、イラン帝国海軍に輸出するために製造されたものです。 ところが、革命のどさくさでイランへの兵器輸出が禁じられたため、やむなく 米海軍が引き取りました。 ただ、艦体は兎も角、米海軍の中では異端児ですので、台湾へ全艦売却されて、基隆級駆逐艦 (Kee Lung class) として運用されています。 #right(){(73:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}※売却の部分を修正 **日本海軍の「海防艦」というのは,どういう種類(役割)の軍艦なのでしょうか 明治期から太平洋戦争前までは、第一線を退いた戦艦・巡洋艦と言った老朽軍艦の 余生を送る艦種でした。 明治31年に制定されたときは、7,000t以上が一等海防艦、3,500t以上が二等海防艦、 それ以下を三等海防艦に類別しています。 三景艦は海防艦でも海防戦艦的な役割を果たしたものと考えられます。 その名の通り、海上防衛用の艦でしたが、後に巡洋艦に変更されました。 太平洋戦争勃発後は新造護衛艦の種別となり、軍艦籍から外すようになりました。 #right(){(76:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 昭和15年の海軍艦艇一覧表には、占守型の基準排水量は「8600トン」と1桁間違えて記載されている。 当時、「海防艦」には旧式の装甲巡洋艦等、1万トン前後の艦が多かった為、誰かが「直して」しまったのであろうが、 全長や全幅は間違えてなかった為、「何で作ればそんなに重くなるんだ?」という事になってしまう #right(){(76:940)} **映画「007ダイ・アナザー・デイ」にて地雷原でもホバークラフトあるから大丈夫!みたいなシーンがありましたが、実際どうなんでしょ? >地雷敷設のセオリーがわからないのでなんですが、 >1.対戦車地雷オンリー >2.対人地雷オンリー >3.ミックス >それぞれの場合どうなんでしょうか? 多分全部引っかかる #right(){(79:332)} 地雷は防御兵器であり、敵を潜ませたり通したりしたくないところに敷設します 単に地雷原注意と書いた看板だけでも相手をビビらせるのに有効です 対戦車地雷を敷設するときは処理を難しくするために対人地雷も同時に敷設するのがセオリーでつが 対人地雷は使用しないとする国もありますのでそういう国は対戦車地雷のみを敷設するのかも 対人地雷のみの場合は敵の補給路とか、味方の拠点の周囲にある森やブッシュ、あるいは敵の進入路になると思われる所、 すなわち敵の通りそうな所に敷設しまつ 民兵とかが民間人等に嫌がらせをするために敷設することもあるようですが・・・ また戦闘後のことも考えて地雷の位置はちゃんと記録すべきですが そうしていない所では戦後の処理が問題になっています #right(){(79:334)} 圧力反応型ならたぶん引っかからないだろ。 #right(){(79:339)} **「特務艦」とは特に自衛隊・米軍において一体どういうことに使うものなのでしょうか? 日本に於いても、米国に於いても、戦闘任務以外、補給などの補助任務に就く 艦艇ということになっています。 但し、日本の場合もう一つあって、退役寸前の自衛艦が除籍前に過ごす姥捨て山 みたいなものでもあります。 #right(){(80:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 訓練、教育に使われる艦もあります。 #right(){(80:剣恒光 ◆yl213OWCWU)}  ボブ・ウッドワード「ヴェール」によれば, http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3e4e7450df74f0105f48?aid=p-jokai28866&bibid=00577577&volno=0000 USSでは諜報任務に就く特務潜水艦も存在しました.  恐らく今も存在しているでしょう.  もっとも,夢を壊すようで悪いですが,この特務潜水艦は,オーバー・ テクノロジー満載の最新鋭艦ではなく,第一線任務に適さなくなって, その任務に回された旧式艦です. #right(){(80:消印所沢@FAQ者)} 戦略任務を解かれたSLBM原潜が艦内容積の大きいのを利用して特殊部隊送り込みなんかに使われている。 #right(){(80:98)} **チリ海軍の練習船にエスメラルダ号と言う帆船があるのですが、練習船に帆船を使う利点は何でしょうか。 エスメラルダ号にもエンジンは付いているよ #right(){(80:114)} 別に練習上のメリットで帆船使っているわけではない。 歴史的意義や見栄えの問題で残っている。 海自に帆船がないのは軍事上も歴史上も帆船をわざわざ残す必要がないから。 #right(){(80:115)} 船乗りの基礎を学ぶのでしょう #right(){(80:116)} ある種の精神教育のため、ということなんでしょう。 航海訓練所のサイトに似たようなQ&Aがありましたのでご参考まで。 #right(){(80:117)} 要は団体行動が出来る人間を養成するのが目的なわけだ #right(){(80:119)} **人間魚雷といわれている「回天」と「甲標的」ってどう違うんでしょう? 甲標的は、一応きちんと設計された小型潜水艇です。 つまり、潜水艦としての一通りの機能および設備を備えています。 回天は、単に酸素魚雷に人間が填まり込むスペースと操舵装置を追加しただけの代物です。 つまり、浮上・潜航を行うための機能を持たず、前進して命中・爆発するだけの 文字通りの「魚雷」なわけです。 #right(){(82:71)} 甲標的は特攻兵器じゃないですよ。 魚雷攻撃して、ちゃんと帰ってくる…… はずだったんだけど、真珠湾とか、帰ってこなかったことが 多いんで特攻みたく思われるんです。 #right(){(82:78)} **15万トン級のタンカーを空母に改造することは可能ですか? 改造するならタンカーよりコンテナ船のほうが向いています。 それでも、ヘリやVTOLを発着させることは出来ると言う程度で 本格的な運用は出来ません。 #right(){(82:348)} **アーセナル艦案は何がマズかったのでしょうか? 空母と同じで、アーセナル艦が中核になった場合、それを守り機能を発揮させるたの艦隊を構成する 必要があり、空母艦隊並みに高くつく物になる上、飛行機は飛ばせない、という事情だったと思います。 補足  実際、今回の第二次湾岸戦争(あるいはイラク戦争)を見ていても、上空に常在する攻撃機、爆撃機から 臨機出現目標に対して即座に攻撃する、という展開が多く、また有効でした。沖合いのアーセナル艦から のんびりミサイルを撃っていたのでは、移動しては遮蔽を取る目標に対して有効な攻撃は出来ません。 また、隣接被害や誤爆を最小限に抑えるための精密照準も困難です。今回でも、座標などを伝達した 上で、攻撃機(あるいはそのデータリンク機)が目標を直接視認して(といってもセンサーポッドの望遠で) から攻撃していることも多かったようです。 理屈では敵上空で一定時間滞空し、同様に臨機目標に突入するミサイルも使用可能ですが、出現しなかった 場合、自爆するしかなく、データリンク、センサーなどの高額機器もろとも捨ててしまうことになります。一見 高くつくようでも戦闘機、爆撃機から低価格の精密誘導兵器を落とし、不要なら持って帰る方がずっと 安上がりで効果的なのです。そこでアーセナル艦方面ではなく、空母×無人攻撃、爆撃機の方向に 進むことになったわけです。 #right(){(82:system)} そんな高尚な理屈じゃなくて、単に提唱者が米海軍内部の政治抗争に 敗れただけ、つー方が真実に近いぞ それにアーセナル艦は個艦防衛を全面的にステルスに頼ることがその 構想のキモで(維持運用経費の大幅削減)、周辺に護衛をつけることは 考えられていなかった(少なくとも提唱した側の論理では) 米海軍内で支持を集め得なかった最大の原因は「空母や巡洋艦の館長を 目指してきたエリートたる海軍将校が、単なる兵器庫の番人に成り下が れるか」という感情的反発であったはずだ #right(){(82:551)} **ペリーの黒船ってどんな船だったんですか? 帆走フリゲートと蒸気船 #right(){(83:692)} サスケハナ号でググレ #right(){(83:693)} **ソビエトの軍艦に”モスクワ”という艦がいましたが、今でも現役でしょうか? >あと、同型艦で”レニングラード”という艦もいましたが、ソビエト崩壊後”サンクトペテルブルグ”に改名されたのですか? 改名はされていません モスクワ 96年11月7日除籍、97年6月インドで解体 レニングラード 91年6月24日除籍、同年9月ギリシャで解体 #right(){(84:94)} >では、”サンクトペテルブルク”という艦は別に存在するのでしょうか? お尋ねの艦については>>94の通りですが、補足します。 「スラヴァ」が現在改名され「モスクワ」として就役中です。 1年前の資料では「ペテル」の名を持つ艦はありません。 大型の新造艦はありませんが、最近は少なくなったとはいえ、改名される艦もあります。 興味が有ればそちらを当たってみた方がよいでしょう。 #right(){(84:98)} **DDHがヘリをたくさん積む事のメリットってなに? ローテーションが組みやすい、いっぺんにたくさん飛ばせる、 1機喪失したときの全体の戦力ダウンが低くなる、etc... え、だったらヘリ空母にしろ?もっともだがそれはそれで、また予算とか別の問題が #right(){(85:727)} 整備能力を集約化できる。というのもある。14DDHの使用目的のひとつに 他艦のヘリの整備能力を補完するというものもあったはず。 #right(){(85:728)} 整備スペースの確保。 >素人考えだと、もっと直接的な打撃力もった艦の方がよさそうに思うんだけど。 水平線の向こうを見る手段が無いのに、水平線外に届く「直接的な打撃力」を持ってても仕方ないだろ。 常時一機を飛ばすためには搭載機は一機じゃ足りないし、 飛ばしたヘリを次の日も飛べるようにするにはそれなりの整備スペースも必要なの。 #right(){(85:732)} **「28センチ単装砲」なる砲を装備した船って実在したのですか? 28糎単装砲を装備した艦船ですが、Austria-Hungary二重帝国海軍の 艦艇に1881年10月竣工の、中央砲廓艦Tegetthoffがあります。 竣工時は、28cm18口径クルップ砲を6門、中央の砲廓部に備えていました。 後に、24cm34口径クルップ砲に換装していますが。 #right(){(86:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **駆逐艦、フリゲート、コルベットの区別って 何を基準にするんですか。 基準はあってなきがごとし、です。 その国が駆逐艦と分類すれば、他国で同じ艦がフリゲートでも駆逐艦です。 強いて挙げれば艦長の位階が一つの判断基準になるでしょうか? 自衛艦の場合、一応艦種記号でDDG、DDH、DD、DEに区分されています。 全部護衛艦と呼ばれているのはご存知の通り。 #right(){(88:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **米軍の「事前集積船」には具体的にどういう物が積み込まれているのでしょうか。 >水や食料、弾薬といった消耗品に止まるのでしょうか、それとも戦車や自走砲といった正面装備も含まれるのでしょうか。 正面装備も積載されています。平時でも大規模な演習を行うときは演習場に出向く わけですが自前の部隊装備を全て列車で輸送して持ち込むわけではなく 演習場に戦車が用意されていてそれを用いることもあります。 #right(){(90:26)} 米陸軍の事前集積の例として http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/aps.htm ここのページが出てきます。 http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/aps-3.htm これなどは事前集積船ということになると思います。 また、 http://www.army.mil/search.htm ここでpreposition stock fleet aps Afloat Pre-positioning Force などの単語で検索しても資料は得られると思います。 米陸軍のことは米陸軍公式サイトに聞いたほうが正確で速いと思います。 #right(){(90:28)} **ロシアのキーロフは、何故原子力機関に加えてわざわざ重油使用機関を積んでいるのですか? キーロフ級等の原子力水上艦に用いられている加圧水型原子炉は 蒸気タービンに送られる水蒸気の温度・圧力が通常の石油焚きの缶に比べて低いためです。 このため、通常の巡航速度では原子炉の蒸気を使用し、高速力が必要な場合は 石油焚きの缶を使って更に加熱して蒸気タービンに送るCONAS (Combined Nuclear and Steam)を使用しているのです。 原子力機関だけでも必要出力は確保できますが、そのためには通常動力より 大きな機関区画を必要とし、放射線の遮蔽にも大きなスペースの確保が必要なため スペース確保や開発費用を考えて妥協した設計になったものと思います。 #right(){(93:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} それは冷戦たけなわの頃の西側の妄想で、実際には石油炊きのボイラーは原子力機関が故障した ときの予備動力として搭載されました。 #right(){(93:40)} **ホバークラフトには装甲がつけられているんでしょうか?小銃弾一発で壊れてしまいそうに見えるんですが おそらくホバー部分が弱そうだと思われているのでしょうが、 小銃弾程度なら多少穴が開いても問題ないでつ。 扇風機にビニール袋かぶせて膨らませてみてください。 針でぷちぷち穴を開けても何も変わりません。 もちろん、絶対的な意味では脆弱です。 十分な各種支援と迅速な離脱が大切。 #right(){(97:743)} 統計的な資料はないので答えられないけど、有効なことははっきりしてます。 ホバークラフトは、少々穴が空いてもすぐに止まってしまうわけではないんです。修理も簡単ですし。 #right(){(97:744)} ホバークラフトを使えるのは沼地での密漁・密売取締とか、 LCACみたいに上陸用にしか使えんよ。 間違えても戦車と戦わせようとか思わないように(w #right(){(97:746)} >プライベートライアンみたいな激しい上陸戦の時は、 >ホバークラフトよりもライアンに出てきたような上陸用舟艇の方が強度は高そうに見えるんですが・・・ そういう上陸戦が今後あるかどうかは別として、 強い抵抗が予想される場所へわざわざホバーを つっこませたりはしません。 脅威の無いところ、あるいはあってもそれを弱体化させてから上陸します。 逆に、そういった脅威をあらかじめ空などから取り除ける 自信があるから上陸用ホバークラフトを持っているとも言えるわけで。 #right(){(97:757)} あのような激しい上陸になったのはドイツ軍がある程度上陸地点を予測出来たから。 ところがホバークラフトは全世界の海岸の70%に上陸出来るようになったため防衛側としては対策をたてにくいわけだ。 たとえ強度の面で多少の不安があってもそれを補う能力をホバークラフトは持っているわけだ。 #right(){(97:759)} 従来、揚陸艦は上陸地点から10kmほどの海上から上陸用舟艇を発進させていた。 しかし、対艦ミサイル等の発達により、水平線外45km以上の距離から上陸用舟艇を発進させる必要性が生じた。 これを実現するには従来型の上陸用舟艇では速度不足で、戦車等の重装備を搭載して、 時速70km以上の速度で航行可能な上陸用舟艇の開発が求められた。 LCACの開発は1970年に着手され、1984年に部隊配備を開始した。 LCACの実用化は揚陸作戦に劇的変化をもたらした。 従来型上陸舟艇は速度が時速20km程度と遅く、ゆるい傾斜の砂浜にしか上陸できないため、 上陸地点は世界の海岸の15%に限定されていた。 また、機雷や上陸阻止用の障害物に弱い。 これに対して、エアクッション型のLCACは世界の海岸線の70%以上に上陸可能となり、 敵側はLCAC上陸地点の予測が困難となった。防御の手薄な海岸を選んで上陸できるため、 生存性が向上、運用面での柔軟性も増した。 また、海岸よりさらに内陸部へ輸送も可能である。 #right(){(97:クレオ=パトラ子)}※配備数は古い情報なので削除 もう一つ言えるのは、ホバー(&ヘリ)の高速機動力。 つまり、支援砲撃で上陸地点を制圧してすぐに兵力を送り込めるということ。 在来型舟艇だと敵が立ち直る恐れがある。 #right(){(97:764)} **水上機母艦の千歳型は搭載機は常用の24機のみで補用機は搭載していなかったんでしょうか? 千歳級は常用24機(甲標的母艦時は12機)、補用4機なのですが…。 瑞穂が、常用24機、補用8機ですね。 甲標的母艦の任務に就いている場合は、上甲板のみに水上機を搭載するので、補用機の搭載 スペースがないと判断されたのではないでしょうか。 それに、補用機は確か、戦力として即用ではなく、分解した機体を組立てる必要が有ったわけで、 それを考えると、補用機は省いて考えられたのかも知れません。 #right(){(100:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **FACとはミサイル艇でしょうか FACはミサイル艇や魚雷艇などの小型高速戦闘艦のことです。 #right(){(102:660)} **イージス艦からイージスシステムをとったらなんて呼ぶの? ミサイル駆逐艦、護衛艦、DDG #right(){(104:399)} あくまでイージス艦というのはイージスシステム搭載の駆逐艦や巡洋艦またはフリゲートですから 当然イージスシステムをとったら元の名前でよぶだけです #right(){(104:400) **海保の巡視艇は放水能力を備えているのが普通なのでしょうか? >軍艦には僚艦の火災を消火するための設備は搭載されているのでしょうか? 巡視艇もですし、大抵の護衛艦にもこの手の放水装置はついとります。 あと、化学兵器での攻撃を受けた際にそれを洗い流す放水装置もついてます。 #right(){(105:533)} 例えば、米空母フランクリン (CV-13)が1945年3月19日に九州沖で日本機の爆撃により 大破しましたが、このとき軽巡サンタフェ (CL-60)が横付けして消火に当たっています。 この助けもあり、フランクリンは弾薬の誘爆を免れかろうじて沈没には至りませんでした。 #right(){(105:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **アーセナル艦の開発はなぜ中止されたんでしょうか。 自己完結性の無い艦の運用に疑問符が抜けないから。 #right(){(111:779)} 779さんの書かれた通りです。あえて追加するなら、アーセナル艦が 火力自体の大半を持ち、他の艦艇は策敵、指向に使用するとなると 艦隊全体に占めるアーセナル艦の役割が極端に大きくなり、 その機能が失われると艦隊自体の能力がなくなります。 このため、現在の空母艦隊のようにアーセナル艦を中核とし、 護衛する大規模な艦隊が必要になります。 しかも、対潜機や早期警戒機を運用できる空母と違って アーセナル艦は自身ではミサイルの発射しかできません。 また、高価で嵩張る精密誘導ミサイルを使用するには割の合わない標的も存在します。 結局、アーセナル艦を含む艦隊を、安全かつ効率的に運用するためには空母が必要となり、 であればアーセナル艦の存在意義はなんなのだ、という議論となって終止符が打たれました。 ステルス性を持たせる、半潜水構造にして発見されないようにする、といった 対策も考えられましたが、それだけに賭けるには大きすぎる資産でもあったわけです。 #right(){(111:system)} >空母と比べて比較的安価で高火力な艦と考えていましたが、汎用性の無さはかなりの欠点ですね。 逆だ逆。アーセナルシップはステルスが実現したからこそ構想されたのであって 「空母に守ってもらわなくてもよいようにステルス性を持たせる」 といった論理で構築された概念じゃない。 #right(){(111:786)} **黒船の緒元を教えてください。 >速力とか主砲の性能とか、測距儀はついていたのでしょうか? サスケハナ号のデータ 全長:78.3m 全幅:13.7m 最大速力:10ノット 武装:64ポンド滑腔砲2門・8インチ滑腔砲12門(竣工時・南北戦争当時は武装の一部を100ポンド施条砲に換装) #right(){(112:586)} 建艦は1850年ね。トン数は2450t。 #right(){(112:593)} **ナウシカにバムケッチって船がでてくるけど、あれはどういう艦種なのか気になるんですけど。 帆走艦時代、英国の軍艦序列は以下のようになっています。 戦列艦>フリゲート(これらは砲門数に応じて1~6等まで分かれています)  >スループ>ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー で、このうちの砲艦の一種、ガン・ブリッグ登場の前にその下位に位置づけられていた 小型の砲艦で、大型臼砲を搭載していたものを、ボブケッチ(バムケッチ)と読んでいます。 コルベットは、上記の序列にも書かれていますが、時代、国によって異なります。 元々はフランスの艦種で、それがナポレオン戦争期に英国に伝わったもので、 元来の意味はスループのフランス語名称でした。 1850年代には、フリゲートの小型版としてコルベットの名が登場しますが、 大体1000~2000t級のものを言っていました。 第一次大戦には復活しますが、今度は1000t未満の対潜護衛艦艇を指し、以降それが定着します。 但し、米国では戦後の一時期、大型駆逐艦の対潜専用艦にコルベットを採用しようとして、混乱を来しています。 補足と訂正。 1~6等に区分しているのは、砲門数であり、戦列艦とかフリゲートに限った話ではありません。 失礼シマスタ。 ボム・ケッチの補足ですが、吃水線が浅い利点と、垂直落下の臼砲弾の利点を生かして、 海岸線に接近して、砲台、援護物の陰にいる陸上の敵を攻撃する軍艦で、 17世紀フランスにて開発されたと伝えられています。 また、その大型臼砲発射の反動を吸収するため、極めて船体は堅牢に作られており、更に船底は丸く、 浅吃水なので、氷海での氷の圧力に耐えられ、氷の圧力を受けても丸い船底が 氷の上に押し上げてくれるので、屡々、極地探検船としても使用されています。 また、コルベットは平甲板の小型艦で、上甲板の構造物が殆ど無く、極めて風通しが良かった上、 戦闘力もそこそこ兼ね備えていたので、現地住民との砲艦外交や植民地に於ける叛乱の鎮圧など、 植民地用艦艇としても良く用いられていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー この辺りは装帆形式だから大きさを表すわけではない。 一般的にはカッターよりスクーナーの方が大きい。 ブリッグは二本マストの横帆船、スクーナーは複数マストの縦帆船でカッターは一本マストの縦帆船。 ケッチは二本マストで前マストが後ろより大きい形式を指す。 #right(){(113:242)} **サスケハナって艦名の語源というか由来はなんなのでしょう? サスケハナはハワイの言葉って聞いたことがある・・・ #right(){(113:441)} 別に「佐助花」とかではないです。 その程度は自分でぐぐればおわかりになるかと。 #right(){(113:442)} サスケハナ(Susquehanna)はアメリカ先住民の部族名。 ペンシルバニア州には、サスケハナ川とかサスケハナ大学もある。 #right(){(113:447,448)} **米国駆逐艦「コール」が、イスラムの爆弾テロの標的になって片舷側面に大穴があいていた映像が以前流れておりましたが、 >あんな大穴があいて良くぞご無事で という気がするんですが 1発魚雷くらってボカチンは、排水量の少ない昔の駆逐艦や 弾薬庫付近に受けて運悪く誘爆とか、金剛のように走り続けてダメコン失敗の場合が多い。 現在の駆逐艦クラスとは比較できないし、軍艦は水密区画を多数もうけているので 即死ダメージでないなら戦闘中でなければ何とかなる。 #right(){(115:364)} イエメンでボートに突っ込まれた「コール」は駆逐艦ながら排水量が WW2の大型軽巡並。 WW2の駆逐艦とは一概には比較できない。ダメコンの差もあるしね。 #right(){(115:365)} 当たり所がたまたま良かった事もあるでしょう WWⅡの駆逐艦でも艦橋から前の船体を切断されても生還してますよ #right(){(115:387)} **ホバークラフトが戦争に使われた事はあるのですか。 少なくとも湾岸戦争では米海兵隊が使ってました。> ホバークラフト揚陸艇 #right(){(115:system)} イラン・イラク戦争で、イラン海軍が英国製のBritish Hovercraft Co.製のBH.7、SR.N6の二種を 沿岸攻撃兼物資補給用に投入し、数隻が撃沈されています。 ベトナム戦争でも同型機が使われたような記憶もありますが、こちらはうろ覚え。 ちなみに、ホバークラフトは、第一次大戦の1915年、オーストリア・ハンガリー二重帝国海軍に よって沿岸用魚雷艇として使用するべく、試作されています。 使い勝手が悪く、翌年には部品を他の艇に取られて、解体されましたが。 #right(){(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} Patrol Air Cushion Vehicleをメコン川でつかっています。 #right(){(115:827)} **河川砲艦という艦種は現在でも存在するのですか? 河川砲艦に類別される船舶は今の日本にはない。 海外を見ると、ルーマニアとかハンガリーなどがドナウ川に小艦隊を保有しており、 それらを河川砲艦と呼んでもかまわないかもしれない。 #right(){(117:263)} 南米の海軍(ブラジル、コロンビア、パラグァイなど)では未だに現役です。 #right(){(117:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **昔の装甲巡か前ド級戦艦を改装して4吋位の対空砲を載せた軍艦があったと思うのですが、艦名、主な用途などを教えて下さい。 防空巡洋艦のことかと思ったのですが違いますね。 King George V級(第二次世界大戦のものではない)のCenturionは、 1926年から戦艦の任を解かれ、無線操縦の標的艦として、1941年4月まで使用されました。 その後、新しい戦艦であるAnsonに似せて改造され、1942年、インドに回航されて、 その後、対空砲台としてスエズ運河の防空用途で活動しています。 最終的には、1944年11月9日、Normandy上陸作戦で、 Mulberry埠頭を構築する際に、沈められました。 英海軍には他には特設対空砲艦と防空巡洋艦くらいでしょうか。 独海軍にもありますけどね。 外輪船改造は沿岸用で、船団護衛用に大型船を改造したものがあります。 ドイツの場合は、宿泊船として使われていた小型巡洋艦Gazelle級のArcona、Medusaを 1942年に対空砲台に改造していますし、ノルウェーやデンマークの海防戦艦を占領後に 接収して、練習艦兼防空砲台としています。 英国の防空巡洋艦は、その通り、C級の改造型で、Caledon、Coventry、Curlew、Cairo、 Calcuttaが改造されています。 主兵装はいずれも4in連装高角砲を3~4基に換装され、ポムポム砲を2基程度装備して います(後に撤去され、40mm単装砲と20mm機関砲に換装されていますが) またD級のDelhiは、1941~42年にかけて米国改造されたため、5in単装両用砲5門、 ポムポム砲2門に換装されています。 #right(){(119:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AOとAOEっていうのはだいたい20ktぐらいが分かれ目なんですか? 速度で分けているのではなく、作戦行動中の艦隊に随伴できるか否かの 能力で分けているという方が正しいかと。 艦隊に随伴するために25~26ノット(米海軍)22~24ノット(海自)の速力が必要で、 そうでなければせいぜい出力が20.000馬力ほどで20ノットも出れば十分と。 #right(){(122:865)} **”フリゲート(フリゲイト)艦”の「フリゲート」の語源とは何なのでしょうか? 装帆形式。もっとも、すぐに「シップ形式やバーク形式の中型軍艦」の意味になった。 装帆形式ってのは帆の張り方。 「船」を表すシップも元は「三本マストで横帆、横帆、縦帆の順」という意味。 「横縦縦」とか「縦縦」とかの形式で大体の大きさと能力が分かったわけだ。 #right(){(122:806)} **フリゲート艦、護衛艦てなに? フリゲート艦、駆逐艦、巡洋艦などは艦種名 護衛艦というのはその艦が護衛任務に就いている場合に護衛艦と呼称される、いってみれば任務に対応した名前だな。 護衛艦任務に就いた巡洋艦、駆逐艦、フリゲート艦その他、と言った具合。 海自の護衛艦は軍艦、戦闘艦という呼び方を避けるための特殊な例と言っていい。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:107} **木だけで作ったような小さな船は艦艇のレーダーに引っかかるんですか? それにモーターつけたら脅威になるような 引っかかりにくい だから最近はテロを警戒して見張りの数も増やしてる #right(){(480:230)} **病院船、給糧艦、工作艦などは船団を組んで行動していたのでしょうか? 病院船は、通常は単独航行。目立つので船団には入れないのが普通。 ただし、国際法上の病院船でない国内限りの病院船の場合、迷彩塗装したうえで上陸作戦に参加してる場合がある。 あと、艦隊や船団の移動中の傷病者支援を任務とする場合も、船団加入する。(例:バルチック艦隊) それ以外の給糧艦や工作艦は、移動の必要がある場合は、同行可能な船団があれば加入して行動することがある。 日本海軍の小型給糧艦の場合、護衛艦として期待されて編入されることもあったようだ。 #right{(499:608)} **ズムウォルト級のステルス性ってどれくらいなのですか? RCSは一般的な艦船の1/50になる予定 単純に考えると、レーダーによる被探知距離は4割程度に抑えられる 赤外線の放射も従来より抑制されるようだ #right{(503:452)} **北朝鮮が持ってるような工作員潜入用の小型潜水艇ですが,どのように警戒、探知すれば良いのでしょうか? >小型でしかも複雑な海岸沿いに航行するので探知が難しそうに思えます。 ・海沿いの重要施設の警備を強化する ・小型潜水艇で潜入してくる工作員は携行品が少なくいわゆる土台人の支援がないと動きがとりづらいので  そちらの監視を強化する。 #right{(358:30)} 冗談に聞こえるかもしれないが、 網を仕掛ける と言う手もある。 昔から港湾等に潜水艦が侵入するのを防ぐ、防潜網と言うものもあったりしますが、 最近の魚網は丈夫なので、実際に北韓の小型潜水艇を韓国の漁船が「漁獲」した例もあったり。 #right{(358:70)} **現代の駆逐艦って何で足が遅いんですか? >第2次世界大戦でも40ノットの船とかあったのに。 名前は同じ駆逐艦でも、かなり用途が異なってきてる面があるのです。 WW2頃の駆逐艦は、敵大型艦に接近して魚雷を撃ち込み、逃げるというのが重要任務のひとつ。 そのために、襲撃・離脱をする際の一時的な最高速が要求されました。 敵大型艦よりかなり高速でないと有利な位置が取れませんし、 接近する前にやられてしまいます。逃げるにも足が速いほうがもちろん有利。 現代の駆逐艦は、そうした魚雷攻撃任務を持たなくなったため、極端な最高速は重要で無いです。 その代わり、巡航速力は技術進歩のおかげでかなり速くなってますね。 #right{(525:651)} **MEKO型フリゲートの設計思想を真似した艦がほかに無いようなのですが、なにか不利な点があるのでしょうか? 重くてスペースを食います。 同じ能力を与えるのならその能力に最適化した設計の方が当然小さく、軽くまとまります。 モジュール化されているということは想定装備のどれにでも適合するように冗長性を大きめにとられている、 つまりデッドスペースやデッドウェイトが避けられないのです。 #right(){(554:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **潜水艦でも水上機を搭載可能なものがあるのに、駆逐艦にそのようなものがないのはなぜですか? 飛行機を載せるには駆逐艦は小さく造られすぎている。飛行機を必要としない任務に就く。 必要な場合は艦隊内の他の艦から出撃した機を用いる。 軽巡には駆逐艦隊の司令部的な役割もあるので、これに載せる。 なお、水上機を運用できる駆逐艦もあるにはあった。 #right(){(556:370)} 初期フレッチャー級に水上機を搭載していたものがありましたよ。 Pringle、Stevens、Halfordの3隻ですね。 #right(){(556:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **小型の船舶に巨砲をひとつ積むという兵器は意味ないでしょうか? そういうのはモニター艦といって実際に作られた。 あまり主流とはいえない。 戦艦の主砲を一機だけ積む。 意味無いな。戦艦クラス主砲の発射速度は1分数発、で意外と砲そのものも重い。大和級だと2000トンオーバー 艦の安定等を考えると5000トンクラスの軽巡洋艦の大きさになる。非常に効率の悪い船にはなるけど対地攻撃には有効だったらしい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%89%A6 日本海軍が、作った三景艦(松島、厳島、橋立)が有名。 ただ、4000トン級の船に32cm砲を一門積んだため、砲を横に向けると 艦のバランスが崩れて傾斜したり、発砲するとその反動を吸収できず、進路が 変わったりとろくに使い物にならなかった。 #right(){(556:474.478,483)} **商船のはずなのに潜水艦と信号をやり取りできるソナーを持つマンギョンボン号は異常ですか? ソ連があった頃には 米第7艦隊の電波を受信できる漁船がありましたので 特にマンゲ号が異常とは言えないでしょう。 さらにさかのぼれば、 イタリア特殊潜航艇の基地になっていた 「座礁船」というものも存在しましたし。 #right(){(344:204)} **現在、戦艦ほどでなくとも大砲による弾薬投射量に優れた艦種というのはあるのでしょうか? 単艦で戦艦並みの火力、と言うのは流石にないが、上陸作戦において戦艦並みの大口径砲 (と言うか戦艦と同じ主砲塔を一基)を搭載して火力支援を行う目的の「モニター」と言う艦が WW1を中心に建造(なお、それ以前のモニターは戦艦の前身である沿岸防衛用装甲砲艦であり、 WW1以降はWW2においてイギリスが運用したのみで廃れていった)された。また、アメリカ海軍は WW2期に上陸艇を改造してロケット砲を大量に搭載した上陸支援艇を大量に建造、運用 (沖縄戦や硫黄島のドキュメンタリーで大量のロケット弾を発射する船の映像が良く使われるが、 それがこの上陸支援艇)している。 #right(){(569:51)} **嚮導駆逐艦って、駆逐艦隊の旗艦となるべき軍艦とのことですが、旗艦としての機能のスペースをとる分だけ、対潜能力や対艦能力は普通の駆逐艦に比べて劣るんですか? 同等、あるいはそれ以上になる。旧海軍では軽巡洋艦を充てていた。 戦後の米海軍の嚮導駆逐艦であれば、通常の駆逐艦よりも明らかに 大型で、DASHを搭載したりもしたが艦の種別変更によってフリゲート (当時の米海軍では駆逐艦より大きな水上戦闘艦艇)とされた。 #right(){(574:177)} **22DDHを見て思ったのですが、最近では、何故空母もどきの多目的艦の建造が流行るんですか? >巡洋艦、航空母艦、輸送艦、揚陸艦、補給艦、給油艦、指揮艦なのかよく分からない、 >空母もどきの多目的艦を建造し就役させるのが世界の流行なのでしょうか? スマトラ島沖地震などでの各国の救援体制を見るとその手の ヘリ空母を兼ねたような多目的艦の有用性が証明されたから。 また、日本でも新潟沖地震でおおすみ級を活用した給水活動や 入浴設備の供給などマスコミを通じてアピールしてるので予算が通りやすい。 #right(){(587:393)} **最近、そこそこお金の用意出来る国の海軍は皆、多目的艦を購入してるように思えるけど、何故? 今日においては中規模程度の海軍を持つような国家においても遠距離輸送揚陸能力が 重要視されるようになってきたからです。 つまりそのような国家がPKOやPKF、その他軍事作戦で編成された多国籍軍に参加して 自国外で共同作戦を行うことが多くなっており、また大規模災害の救援活動など 非軍事作戦でも海外展開を行うことがあります。 こういった多種の作戦で部隊や物資を長距離輸送し、現地で支援する艦として あのような多目的艦が建造されたわけです。 #right(){(595:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **掃海艇には掃海だけでなく機雷の敷設能力もありますか? 基本的にどんなフネでも機雷を積んで落っことしてくるだけなら可能。 とは言え機雷は重いから、専用の弾庫や敷設軌条のある敷設艦には能力の面でかなわない。 掃海艇に機雷積んで敷設艦にするのは、搭載能力の点で不足してるので無駄が多い。 #right(){(326:708)} **タンカーと給油艦は違うのですか? タンカー は「油槽船」。 海上給油装置がなければ「給油艦」にはならない。 民間の「タンカー」のほとんどには海上給油装置はない。 #right(){(611:198)} **ステルス護衛艦は従来の護衛艦に比べて、どの様な長所・短所がありますか? 第一世代であれば大きさの欺瞞、ミサイルへの気休め程度。RCSは大体1/10に 第二世代であればRCSを1/100程度。 第三世代であればRCSを1/1000程度。 第一世代は例えばキーロフなんかの「形状を考慮した」という程度のモノ 第二世代はラファイエットなんかの「本格的にやってみました」って艦。 第三世代はDD(X)なんかの「航空機のステルス技術も取り入れてみました」って奴。 短所 デッドスペースが増える、甲板作業がしにくくなる #right(){(310:303-305)} **衛生兵ならぬ衛生船というのは無いのでしょうか? http://en.wikipedia.org/wiki/Convoy_rescue_ship 小型貨物船で、舷側に登攀できるよう網を垂らしてある。 救命ボートは開けた海面で使うのに向いたものに替えてある。 救助者向けに厨房と食糧庫を大きくしてあり、船室も増やしてあるみたいだ。 そして、船医の手術室に、病室も備えてあること多し。 #right(){(633:782)} **南極砕氷船が海軍の管轄なのはなぜですか? >南極観測が軍事目的に使用できるわけでもなし、政府の仕事かと思うのですが。 日本で言うなら砕氷艦の運用は海自だが、観測や越冬は極地研究所と海上保安庁の任務だ。 アルゼンチンなんかは領土主張のために海軍管轄。 一方で、アメリカの砕氷船は沿岸警備隊所属。 日本も「宗谷」まで海保の管轄だったが「ふじ」以降は海自の管轄へ。 まぁ、海自に移管された理由は海保の経済的な理由もさることながら 海自のイメージアップを図りたいという思惑もあったらしいが・・・ #right(){(308:92)} **ヘリコプター揚陸艦で攻撃ヘリを運用することってあるんですか? アメリカの強襲揚陸艦には戦闘ヘリ(コブラ)が搭載されてるよ。 #right(){(俺初質スレ431:451)} **第一次大戦後のイギリスのモニター艦って軍縮条約ではどういう扱いなのでしょう? 「特殊艦船」という別枠扱いで一隻一隻艦名まで上げて 軍縮条約で保有を認められています。 ちなみに日本でこの特殊艦船の枠に入ったのは かつての装甲巡洋艦が主で 阿蘇・常盤・浅間・八雲・出雲・磐手・春日、 そして砲艦の淀です。 #right(){(637:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)} **デストロイヤーには「駆逐艦」って訳語があるのに、なんでコルベットにはないんでしょう? 明治の初め頃、海軍の軍艦の種類を定めた頃は、適当な訳語がなかったので、 そのまま原語で「コルベット」「スループ」などと呼んでいました。 その後、日本式の軍艦の艦種名が定めたときに、コルベットを丸ごと一つのカテゴリーに 放り込むのではなく、大きさなどによって「砲艦」「海防艦」などに再分類しました。 そのため、コルベットそのものに対応する訳語は存在しないのです。 #right(){(292:328)} **何で補給艦の最高速度が、空母打撃群の最高速度である32ノットを大きく下回っているんでしょうか? >補給艦は空母打撃群に随伴して補給任務を行うんですよね。 最高速度に追従する必要はないからです。 湾岸戦争時、アメリカ本土から紅海に移動した、ルーズベルトの平均速力は15ノット足らずでした。 艦載機の発艦時や、緊急時には空母に付いていけませんが、後から追いつけば、つまり 艦隊の平均速度が維持できていれば、補給の役は果たせるわけです。予算や艦型との兼ね合いで、 現在の速度程度になっているわけです。 #right(){(673:system ◆systemVXQ2)} **フリーダム級とインデペンデンス級は現場での評判が悪く、オリバー・ハザード・ペリー級の方が良かったと言う意見があるようですが 速度優先にしたため装甲がとても薄いとか、ソナーが標準装備でないから対潜無防備とか、 LCS-1艦橋のガラスは防弾でないから悪天候で割れるのではないかとか、 ガスタービンもウォータージェットも高速なら良いが、低速では大変効率が悪く、 行動時間、兵站に制限が生じるとか(ついでに、フリーダム級のタービンが故障したとか)、 ヘリ甲板は広いが、軽量化のため強度が低く、CH-53が降りられないとか。 要するに、高速を得るために、生残性、行動時間、拡張性、作戦能力などを すべて犠牲にしているが、その高速がなんの役に立つんだ?非対称戦争的な打撃に耐え、 (現在の装甲はRPGで簡単に撃破されるという話)長時間持続して行動でき、将来性を考えるなら 大きなエネルギー余力を持つべきではないか、巨額の投資で、たった3000トンの限られた能力、 限られた拡張性の船を造るのは問題じゃないか、モジュール運用とかいうが、現場で横からヒョイと 載せ替えるわけにはいかんだろうが、的な議論があるようです(沿岸警備、密輸取締には評判良いらしい)。 鳴り物入りで登場した万能ストライカーがM1A1やM2を代替できなかったのと同じニオイがしますかね。 費用も大きな問題なので、リットラルシップが御破算になる可能性は十分あるでしょう。 #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} **なぜ護衛艦などのヘリ甲板は艦尾にあるの? 日本に限らず艦首に風や波の影響を受けすぎるため、ヘリ甲板はすべからく艦尾におかれる。 必然的に武装の多くは艦首に集中し一部が艦体中央、後CIWSやRAMといった近接兵装を各所に配置するのが一般的。 #right(){(684:548)} **ナウシカにバムケッチって船がでてくるけど、あれはどういう艦種なのか気になるんですけど。 帆走艦時代、英国の軍艦序列は以下のようになっています。 戦列艦>フリゲート>スループ>ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー で、このうちの砲艦の一種、ガン・ブリッグ登場の前にその下位に位置づけられていた 小型の砲艦で、大型臼砲を搭載していたものを、ボブケッチ(バムケッチ)と読んでいます。 コルベットは、上記の序列にも書かれていますが、時代、国によって異なります。 元々はフランスの艦種で、それがナポレオン戦争期に英国に伝わったもので、元来の意味は スループのフランス語名称でした。 1850年代には、フリゲートの小型版としてコルベットの名が登場しますが、大体1000~2000t級の ものを言っていました。 第一次大戦には復活しますが、今度は1000t未満の対潜護衛艦艇を指し、以降それが定着します。 但し、米国では戦後の一時期、大型駆逐艦の対潜専用艦にコルベットを採用しようとして、混乱を 来しています。 ボム・ケッチの補足ですが、吃水線が浅い利点と、垂直落下の臼砲弾の利点を生かして、海岸線 に接近して、砲台、援護物の陰にいる陸上の敵を攻撃する軍艦で、17世紀フランスにて開発された と伝えられています。 また、その大型臼砲発射の反動を吸収するため、極めて船体は堅牢に作られており、更に船底は 丸く、浅吃水なので、氷海での氷の圧力に耐えられ、氷の圧力を受けても丸い船底が氷の上に押 し上げてくれるので、屡々、極地探検船としても使用されています。 また、コルベットは平甲板の小型艦で、上甲板の構造物が殆ど無く、極めて風通しが良かった上、 戦闘力もそこそこ兼ね備えていたので、現地住民との砲艦外交や植民地に於ける叛乱の鎮圧など、 植民地用艦艇としても良く用いられていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **帆船の時代には前方砲って無かったの? 艦の大きさによっても違うが、艦首に2~4門ほど、 前方に向けて撃てる砲(バウ・チェイサー)を備えるのが普通。 同様に、艦尾には後方に向けて撃てる砲(スターン・チェイサー)を装備する。 #right(){(俺初質スレ432:900)} **「潜水艦救難艦」という潜水艦救難を専門にした船は、いつ頃から作られる様になったんでしょうか。 Salvage Shipsと言う区分では、潜水艦以前から有ったようですが、明確に"Submarine Salvage Ship" として建造されたものは、1914年にItaly海軍が建造したAnteoが最初です。 (Italyの区分では、"Pontone per ricupero Sommergibili"と言うようです。 これは、排水量2,100tの移動可能な台船で、沈没した潜水艦を2基の200tクレーンで引揚げるという ものでした。 #right(){(131:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **キッド級をアップグレードしていたらなし崩し的にイージス艦になる可能性もあるんでしょうか? まず、ならないかと。 そんな事するくらいなら既に退役済みの、 CGタイコンデロガ級のベースライン艦4隻を導入した方が安上がりです。 と、言いますか非イージスDDGとしてはキッド級はかなり高性能です。 非イージス艦と大型揚陸艦を、脅威度が低い環境で指揮統制する為に、 各種レーダーを統合するSYS-2(V)IADTシステムが搭載されています。 (Integrated Automatic Detection and Tracking) 他にもミサイル艦用のMk14WDS(武器指揮システム)と、 NTDS(戦術データ・システム)を備えており、艦隊の防空中枢艦としての性能は高いです。 総合的な打撃力で言えばスプルーアンス級やタイコンデロガ級の方が優れていますが、 防空駆逐艦として建造されたキッド級は、その様々な指揮通信システムにより、 台湾海軍が望む「旗艦」としての役割は現状でも充分に果たす事が出来ます。 #right(){(240:552-555)} **DE(護衛駆逐艦)とFF(フリゲート)とはどうちがうのでしょうか? DE(Destroyer Escort)は米海軍(と海上自衛隊)で用いられていた(いる) 艦種記号で、諸外国のフリゲイトに相当します。 米海軍は戦時中に船団護衛用としてDEを大量建造しましたが、これとは別に イギリスのリヴァー級フリゲイトを基礎にしたタコマ級を建造し、これを PF(Patrol Frigate)として就役させてコースト・ガードの乗組員によって運用しました。 第二次大戦後諸外国では高価で汎用性の高い駆逐艦に対して比較的安価な護衛艦を フリゲイトとして整備しました。 ところが米海軍のみは護衛艦をDEとして整備し、フリゲイトはむしろ 駆逐艦より大型の艦と位置付けました。 例えば、1953年には対潜巡洋艦として建造した5.600トンのノーフォークと3.675トンの 超大型駆逐艦ミッチャー級をDL(Destroyer Leader)に類別し、これをフリゲイトと 称しています。 しかし、世界的な艦種呼称との違いには他国から違和感をもたれたのか、 1975年にはついにフリゲイトを他国並みの艦種に変更しました。 これに伴い、PFとして整備が図られていたO.H.ペリー級とノックス級・ブルック級・ ガーシア級などのDEをフリゲイト(FF)とし、これまでフリゲイトと呼ばれていた 艦のうち4.700トンのクーンツ級を駆逐艦に、5.670トンのレイヒ級以上を 巡洋艦に類別しました。 #right(){(205:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **ロシアのポモルニク級エアクッション型揚陸艇は、上陸地沿岸部まではどうやって移動するのでしょうか? 全て自力で移動します #right(){(63:292)} ****
#CONTENTS ---- **韓国の駆逐艦は船体の大きさの割に重武装なんですが、日本の護衛艦は逆に船体の割に軽装です。これは実際の戦闘や艦隊運用にとって、どちらが優れているのですか? 韓国海軍は内海で活動するという目的だから凌波性能とかをある程度軽視できるんだろうね。 一般に重武装にすると復原性とか凌波性能とか外洋航海能力は低下するよ。 #right(){(7:390)} **DDHとかDDGは何の略なんでしょうか。HとかGの区別がわかりません。 G=ガイデッド・ミサイル H=ヘリコプター これらを搭載している駆逐艦、というわけです。 #right(){(8:482)} **PBR等の河川用舟艇について勉強したく思っています。ベトナム戦争というより、むしろその後どうなっているのかを学びたいです。 米海軍が運用していたPBRは乗員の訓練を経て全て南ベトナム軍 に引き渡されたはずです。当然統一されてしまったので北の物になった んでしょうけど。 運用できる場所が非常に限られているので沿岸警備艇(艦)とSEAL TEAM用以外にはほとんど使用されていないと思います。 この他にSEAL用にゴムボートをでかくしたようなものや50口径で武装 した上陸用舟艇のようなものがつい最近まで使われていたような。 カリブ海からスピードボートで麻薬を密輸する連中に対抗するために 高速艇の開発も進められています。建造中のハルだけ見せてもらった ことがあるのですが、エンジニアの話ではかなりの速度だそうで... #right(){(9:@潜)} **フリゲート艦ってのは、どういうモノなんでしょう? 何時の時代のフリゲート艦なのかな? 帆走時代からありましたけど。 戦列艦を護衛する艦で高速・細身の船体を有するもの。 第一次~第二次大戦の頃は、駆逐艦より小型でスループより大きい、 1.000~1.500トン程度の艦で、沿岸じゃない部分で使用する対潜水艦 の船団護衛艦としての位置づけ。 戦後は、駆逐艦より小型の護衛艦艇全てを指す。 #right(){(9:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} もともとは30門から60門程度の大砲を備えた木造快速帆船の事でした(18~19世紀)。 現代では小型駆逐艦を指します。 #right(){(9:209)} **DDHとかDDGのDDってDiffenceDestroyerの略?Destroyerって駆逐艦の意味? 駆逐艦で良いが、DDはDestroyerの略で、別にDのつく単語をもうひとつ省略しているわけではない。 略して一文字の場合は同文字を重ねる。 BB(バトルシップ、戦艦の艦種記号)もそう。 #right(){(10:238)} **給兵艦というのはどういった艦種なのでしょうか。弾薬補給するのに給兵艦というのはなぜですか。どなたか御教授お願いします。 軍需物資の補給を担うことを「兵站」と呼びます。 従って、「兵站ヲ補給スル」→「給兵艦」となるわけです。 給兵艦は既に書かれておられますように、艦載機のミサイル、機関砲の弾薬 のほか、艦艇に対しての弾薬補給(長期遠征などで補給施設のない場合には 弾切れになるわけにはいきませんから)、ミサイルの補充なども行います。 このほか、航空機の部品(エンジン)なども補給するものもあります。 #right(){(10:名無しさん@眠い人 ◆ikaJHtf2)} 兵站を給する艦、という意味でAmmunition shipは一般に給兵艦と訳されます。 http://www.nvr.navy.mil/nvrships/details/AE32.htm にあるとおり、フリントはAmminition ship、弾薬補給艦です。T-AEが艦種記号ですから、 正確には弾薬輸送補給艦と訳すべきかも知れません。船体は弾薬庫とエレベーターから 構成され、運用するための民間乗組員と、同乗する海軍軍人、ヘリ要員以外の兵員輸送 設備はありません。 #right(){(10:system)} **ガレー船はどのくらいの時代まで使われていたのですか?コサックスというゲームだと17世紀にも使われているんですが実際はどうなんでしょうか? とりあえずレパントの海戦にはガレー船いたはずです。 ガレーで外洋には出られない(当たり前だけど)ので、 遅くまで運用されていたとすると 地中海沿岸(ベネチアやチュニジアの海賊、オスマン朝)、 あとは日本の瀬戸内系の水軍衆あたりなのでは ないでしょうか? #right(){(10:512)} **厳島や橋立は、その後海防艦になっていますが、どのような目的で運用されていたんでしょうか。 >速度や主砲を考えると、海防戦艦のようなものとしてとして使われていたのでは、と思っていたのですが #right(){(10:523)} いわゆる三景艦のことだと思います。 いずれも、竣工時(明治24~27年)には海防艦とされていました。 明治31年の類別標準制定により、2等巡洋艦に類別されました。 その後、火薬庫爆発により沈んだ松島を除く橋立・厳島は、大正元年に2等海防艦に 類別が変更になっています。 また、日清戦争の戦利艦で東洋一の堅艦(藁)鎮遠も、2等戦艦に類別されていましたが、 のちに1等海防艦に艦種が変更されています。 #right(){(10:550)} **駆逐艦ってどんな仕事をするのでしょうか 駆逐艦は主に潜水艦を駆逐します。 空母も潜ってる潜水艦は怖いんでな。 艦隊に駆逐艦は欠かせません。 #right(){(12:172)} さらに最近では対潜任務に加え、対空・対艦攻撃やトマホークでの対地攻撃など 様々な任務をこなす万能艦といった感じになってきていると思います。 #right(){(12:177)} 元々は「水雷艇駆逐」艦と言う名称で、敵の水雷艇を排除する軍艦として、開発されました。 水雷艇が魚雷を主武装とし、戦艦など大型艦に肉薄して魚雷を発射するのを阻止するため、魚雷の代わりに速射砲を搭載したものです。 後に水雷艇が廃れてくると、速射砲を積んで駆逐艦を駆逐する艦であると同時に、 水雷艇の代わりに魚雷を搭載して敵の大型艦を沈めるように性格が変わりました。 しかし、ドクトリンの変化でまたまた魚雷発射が廃れ、代わりに脅威となった 潜水艦を駆逐する艦として、駆逐艦の性格が再定義されました。 で、今は潜水艦を駆逐する艦であると同時に、対艦あるいは巡航ミサイルを搭載して、敵艦、地上目標を攻撃する艦になっています。 大概の国では、この駆逐艦が最大戦闘艦になっています。 #right(){(12:眠い人 ◆ikaJHtf2)} **病院船ってのは一般的にどういう評価のされ方をしている物なのでしょうか? 補給艦に大規模な医療設備をもっているのが一般的です。 例えば日本によく来る外国艦ではカナダ海軍の補給艦プロテクターを見学した ことがありますが、たしか大小約10室の手術室を備え、湾岸戦争の時は他国軍 兵士も受け入れていたと話していました。 で、「病院船」というのは国際条約上、交戦国間で中立を保証されるというもの なので、憲法の建前からいって交戦状態があってはいけない我が国ではこの名称は 使われないでしょう。あえて医療船という名前にしたとしても厚生労働省の厚く 頑丈なお役所の縄張りの壁がありますから実現不可能です。この壁については最近 報道されている救急隊員の医療行為云々が典型的例です。 #right(){(27:262)} **掃海艇って木造なんですか? 掃海艇は機雷を撤去する艦艇です。 機雷にも多様な種類があり、この場合の掃海艇が木造なのは 金属の船体に反応する磁気機雷を避けるためです。 #right(){(27:532)} **ソ連海軍で建造された大型艦の甲板が茶色いのはなぜでしょうか? 木甲板を模して塗装しているといわれています。 #right(){(33:名無し軍曹)} **駆逐艦の「駆逐」というのは潜水艦を駆逐するからということで名づけられたときいたんですが実際はどうなんでしょうか? 魚雷が登場してから、数十トン程度の小艇に魚雷を積んで夜間襲撃する 「水雷艇」が発達しました。 フランス海軍はこれを愛し、ドーバー海峡を水雷艇で埋めるほど生産しました。 イギリス海軍はそれに対抗するため、小型砲艦を改造した 「水雷艇捕獲艦」を建造しましたが、軍艦構造でスピードに劣るため 水雷艇を大型化して、火力を充実させた「水雷艇駆逐艦」を建造するに至りました。 その後は>>469にあるとおりです。 #right(){(34:472)} 駆逐艦という艦種は>>472の理由により1893年のイギリスで生まれてます。 よって、それ以前には駆逐艦という艦種は存在しません。 #right(){(34:バッチ3)} 駆逐艦は水雷艇を駆逐するからということで名付けられました。 艦隊に突撃してくる水雷艇を主力艦に接近する前に迎撃するのが本来の任務でした。 後には自らが魚雷戦をやるようになりますが。 #right(){(34:469)} 元々は水雷艇を駆逐する船だったそうです「水雷駆逐艦」 後に魚雷で水上艦を沈める仕事が与えられ、今では対空・対潜・対艦 何でもする汎用性の高い船になっています しかしその国が駆逐艦と決めたら駆逐艦なので対潜能力がすべて高いわけでも無いです。 #right(){(34:予備海士長)} **「哨戒艇」って、一体どんな兵器なんでしょうか? 「哨戒艇」ですが、領海警戒を行う、比較的小型の艦艇です。 不審船を拿捕したりする為に、ある程度の武装と高速が必要です。 #right(){(36:184)} **掃海艇は磁気機雷対策として木造船が使用されていますが、アルミなど磁気を帯びない金属や高強度プラスチックで建造しないのは何故なのでしょうか? 大型の掃海艦まで木造するのは日本くらいです。 普通はFRPで作ります。ドイツなんかは鋼製(非磁性鋼)です。 #right(){(40:69)} >でも何故日本は木造にこだわったのでしょうか。 そのとおり。 FRPってもろいんです。こわれた場合、修復困難なんです。だからFRPでは作りたくないんですね。 他国は「木造でつくれない」からFRPが正解。 #right(){(40:73)} **トム・クランシーの「大戦勃発」で巡洋艦がICBMを撃墜しますが、そんなこと可能なんでしょうか? 技術的には可能ですが、実戦配備された兵器では存在しません。(SLBMの方が抑止上有利ですから) 初期のSLBMの実験は、水上艦から行ないました。 #right(){(42:872)} **ズムフォルト級ってどんな形になる予定だったんですか? スペックを一応書いておくと、 排水量10.000~12.000トン  乗組員数74名(プラス航空要員21名)  武装 VLS128~256セル(将来型陸上攻撃ミサイルALAMや戦術トマホークTAC-TOMを発射可) 155ミリ62口径砲AGS(噴進誘導弾ERGMを発射可)×2基 機関 統合電気推進ガスタービン3機 120.000馬力 でかすぎる上に陸上攻撃に特化しすぎているとして新計画DD(X)に引き継がれることに なったのは周知のとおりです。 #right(){(53:名無し軍曹)} **日本は人名がついてる艦が無いのはなぜですか? 日本の場合、明治天皇の時代に人名は不可という方針が天皇ご自身から 出され、それから不文律として今まで続いています。 #right(){(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AOEはFast Combat Support Shipつまり補給艦との事ですが、なぜ、FCSSなどではなく、AOEなんでしょうか? 基本的に補給艦というのは補助艦の一種です。 なので、Auxiliaryの頭文字を取って、Aが入ります。 次のOは、給油艦の意味でOilのOです。 Eは多分高速の意味だと思うので、ExpressのEでは無いでしょうか。 #right(){(54:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 略称じゃなく符丁ってことです AOが高速になってAOEとなりました たとえばLSTもTank landing shipだしょ 出来るだけ紛らわしくなく重ならないようになってまふ #right(){(54:927)} **巡視艇と護衛艦についてどこが違うのか教えてください。 巡視艇は海自じゃなくて海保 護衛艦と巡視船との違いは兵隊さんとお巡りさんの違い #right(){(59:248)} **上陸用舟艇やホバークラフトで敵前上陸した時、上陸部隊を降ろした後これらのボートはどうしているのでしょうか? >いつでも部隊を回収できるように海岸にとどまるのか 小規模ならありえるかもですが、これはないような気がします 後続部隊も到着しますので混雑して危険です 揚陸艇も数に限りがありますので再び母艦に戻って 第3波あたり(すでに第2波は進撃してるはず)でまた揚陸します #right(){(60:401)} **雑誌にドリフター何隻と書かれていました ドリフターって何? 船の用語でドリフターといえば、流し網漁船の事を指します。 その雑誌の記事を読まないと詳細はわかりませんが、軽巡洋艦と言う表記からして、 大戦中に軍が徴用してパトロールなどに使った漁船の事を指しているのでは? #right(){(64:511)} **DDGにヘリを搭載しても運用目的が防空任務だったらDDGのままということですか?で、もし、ヘリ運用が目的ならDDHに変わるんでしょうか? 確かに、おっしゃるとおりの機能を持つ艦であれば、「艦隊防空も可能なDDH」という言い方に なろうかと思いますが、とかくこのような「なんでもできる」方向で装備をてんこ盛りにしてしまう と、実際の運用が非常に面倒であったり、システムとしての冗長性に欠けたりするのではない かと。 #たとえば、SM3運用可能なDDHがあったとして、これがあぼ~んされると、ヘリ運用能力と艦 #隊防空能力が一度に奪われてしまったり。 艦に限らず、兵器というのはあれこれと欲張らず、目的を絞り込んで作ったほうが有用ではないかと。 #right(){(68:ちゃぎ ◆m6O6.vzjpM)} かわるだろうけど、たぶんそれはありえない。 艦隊防空能力を与えるのは高価であり現状ならイージスシステムをつむ わけで、これを副業にしたDDHというのは想定しづらい。 #right(){(68:201)} ちょいと一例をあげておくと、カナダのイロクォイ級駆逐艦はもともとヘリコプター搭載型 駆逐艦(DDH)として建造されましたが、近代改装を受けた際にMk.41VLSとスタンダードSAM を装備して他国のDDGに匹敵する艦隊防空駆逐艦に生まれ変わりました。 しかし、ヘリコプター施設はそのままで艦種記号は依然DDHとされています。 #right(){(68:名無し軍曹)} **兵器庫艦ってなんですか? アーセナルシップ(Arsenal Ship)でぐぐれ。 たぶん、その事だと思われ。 #right(){(68:594)} **LCACを使って揚陸すると早いのは最初の一回だけで、全体の揚陸は遅くなる様な気がするのですが、気のせいですか? 海岸から沖合いの揚陸艦への往復時間を短縮できますから、全体の揚陸時間も いちじるしく短縮できます。 #right(){(70:54)} **巡洋艦と駆逐艦てどう違うのでしょうか。 簡単にいえば戦闘群単位の指揮をとれる機能を持つかによります #right(){(71:840)} 駆逐艦と巡洋艦は昔は明確な基準で線引きされてましたが、 現在はたいして意味はありません。 #right(){(71:841)} そりはなかなかむずかしい。 なんつったって巡洋艦よりもでかい駆逐艦があるからなあ。でかさじゃなくなってる。 #right(){(71:842)} **キッド級って具体的に、どの位弱いの? >それとアメリカ海軍では、どのように使われていたの? キッド級は全然弱くなんかないですよ。 むしろイージス艦を除けば対空/対潜能力がもっとも高い駆逐艦と評価されていました。 キッド級こそスプルーアンス級駆逐艦の本来の姿だったとさえいえます。 1988年から近代化改装も実施されており、スタンダードSM2-MRが発射可能でした。 キッド級は艦種をDDGに分類されており、艦隊防空にあたっていました。 #right(){(73:名無し軍曹)} キッド級は本来、イラン帝国海軍に輸出するために製造されたものです。 ところが、革命のどさくさでイランへの兵器輸出が禁じられたため、やむなく 米海軍が引き取りました。 ただ、艦体は兎も角、米海軍の中では異端児ですので、台湾へ全艦売却されて、基隆級駆逐艦 (Kee Lung class) として運用されています。 #right(){(73:眠い人 ◆gQikaJHtf2)}※売却の部分を修正 **日本海軍の「海防艦」というのは,どういう種類(役割)の軍艦なのでしょうか 明治期から太平洋戦争前までは、第一線を退いた戦艦・巡洋艦と言った老朽軍艦の 余生を送る艦種でした。 明治31年に制定されたときは、7,000t以上が一等海防艦、3,500t以上が二等海防艦、 それ以下を三等海防艦に類別しています。 三景艦は海防艦でも海防戦艦的な役割を果たしたものと考えられます。 その名の通り、海上防衛用の艦でしたが、後に巡洋艦に変更されました。 太平洋戦争勃発後は新造護衛艦の種別となり、軍艦籍から外すようになりました。 #right(){(76:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 昭和15年の海軍艦艇一覧表には、占守型の基準排水量は「8600トン」と1桁間違えて記載されている。 当時、「海防艦」には旧式の装甲巡洋艦等、1万トン前後の艦が多かった為、誰かが「直して」しまったのであろうが、 全長や全幅は間違えてなかった為、「何で作ればそんなに重くなるんだ?」という事になってしまう #right(){(76:940)} **映画「007ダイ・アナザー・デイ」にて地雷原でもホバークラフトあるから大丈夫!みたいなシーンがありましたが、実際どうなんでしょ? >地雷敷設のセオリーがわからないのでなんですが、 >1.対戦車地雷オンリー >2.対人地雷オンリー >3.ミックス >それぞれの場合どうなんでしょうか? 多分全部引っかかる #right(){(79:332)} 地雷は防御兵器であり、敵を潜ませたり通したりしたくないところに敷設します 単に地雷原注意と書いた看板だけでも相手をビビらせるのに有効です 対戦車地雷を敷設するときは処理を難しくするために対人地雷も同時に敷設するのがセオリーでつが 対人地雷は使用しないとする国もありますのでそういう国は対戦車地雷のみを敷設するのかも 対人地雷のみの場合は敵の補給路とか、味方の拠点の周囲にある森やブッシュ、あるいは敵の進入路になると思われる所、 すなわち敵の通りそうな所に敷設しまつ 民兵とかが民間人等に嫌がらせをするために敷設することもあるようですが・・・ また戦闘後のことも考えて地雷の位置はちゃんと記録すべきですが そうしていない所では戦後の処理が問題になっています #right(){(79:334)} 圧力反応型ならたぶん引っかからないだろ。 #right(){(79:339)} **「特務艦」とは特に自衛隊・米軍において一体どういうことに使うものなのでしょうか? 日本に於いても、米国に於いても、戦闘任務以外、補給などの補助任務に就く 艦艇ということになっています。 但し、日本の場合もう一つあって、退役寸前の自衛艦が除籍前に過ごす姥捨て山 みたいなものでもあります。 #right(){(80:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} 訓練、教育に使われる艦もあります。 #right(){(80:剣恒光 ◆yl213OWCWU)}  ボブ・ウッドワード「ヴェール」によれば, http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3e4e7450df74f0105f48?aid=p-jokai28866&bibid=00577577&volno=0000 USSでは諜報任務に就く特務潜水艦も存在しました.  恐らく今も存在しているでしょう.  もっとも,夢を壊すようで悪いですが,この特務潜水艦は,オーバー・ テクノロジー満載の最新鋭艦ではなく,第一線任務に適さなくなって, その任務に回された旧式艦です. #right(){(80:消印所沢@FAQ者)} 戦略任務を解かれたSLBM原潜が艦内容積の大きいのを利用して特殊部隊送り込みなんかに使われている。 #right(){(80:98)} **チリ海軍の練習船にエスメラルダ号と言う帆船があるのですが、練習船に帆船を使う利点は何でしょうか。 エスメラルダ号にもエンジンは付いているよ #right(){(80:114)} 別に練習上のメリットで帆船使っているわけではない。 歴史的意義や見栄えの問題で残っている。 海自に帆船がないのは軍事上も歴史上も帆船をわざわざ残す必要がないから。 #right(){(80:115)} 船乗りの基礎を学ぶのでしょう #right(){(80:116)} ある種の精神教育のため、ということなんでしょう。 航海訓練所のサイトに似たようなQ&Aがありましたのでご参考まで。 #right(){(80:117)} 要は団体行動が出来る人間を養成するのが目的なわけだ #right(){(80:119)} **人間魚雷といわれている「回天」と「甲標的」ってどう違うんでしょう? 甲標的は、一応きちんと設計された小型潜水艇です。 つまり、潜水艦としての一通りの機能および設備を備えています。 回天は、単に酸素魚雷に人間が填まり込むスペースと操舵装置を追加しただけの代物です。 つまり、浮上・潜航を行うための機能を持たず、前進して命中・爆発するだけの 文字通りの「魚雷」なわけです。 #right(){(82:71)} 甲標的は特攻兵器じゃないですよ。 魚雷攻撃して、ちゃんと帰ってくる…… はずだったんだけど、真珠湾とか、帰ってこなかったことが 多いんで特攻みたく思われるんです。 #right(){(82:78)} **15万トン級のタンカーを空母に改造することは可能ですか? 改造するならタンカーよりコンテナ船のほうが向いています。 それでも、ヘリやVTOLを発着させることは出来ると言う程度で 本格的な運用は出来ません。 #right(){(82:348)} **アーセナル艦案は何がマズかったのでしょうか? 空母と同じで、アーセナル艦が中核になった場合、それを守り機能を発揮させるたの艦隊を構成する 必要があり、空母艦隊並みに高くつく物になる上、飛行機は飛ばせない、という事情だったと思います。 補足  実際、今回の第二次湾岸戦争(あるいはイラク戦争)を見ていても、上空に常在する攻撃機、爆撃機から 臨機出現目標に対して即座に攻撃する、という展開が多く、また有効でした。沖合いのアーセナル艦から のんびりミサイルを撃っていたのでは、移動しては遮蔽を取る目標に対して有効な攻撃は出来ません。 また、隣接被害や誤爆を最小限に抑えるための精密照準も困難です。今回でも、座標などを伝達した 上で、攻撃機(あるいはそのデータリンク機)が目標を直接視認して(といってもセンサーポッドの望遠で) から攻撃していることも多かったようです。 理屈では敵上空で一定時間滞空し、同様に臨機目標に突入するミサイルも使用可能ですが、出現しなかった 場合、自爆するしかなく、データリンク、センサーなどの高額機器もろとも捨ててしまうことになります。一見 高くつくようでも戦闘機、爆撃機から低価格の精密誘導兵器を落とし、不要なら持って帰る方がずっと 安上がりで効果的なのです。そこでアーセナル艦方面ではなく、空母×無人攻撃、爆撃機の方向に 進むことになったわけです。 #right(){(82:system)} そんな高尚な理屈じゃなくて、単に提唱者が米海軍内部の政治抗争に 敗れただけ、つー方が真実に近いぞ それにアーセナル艦は個艦防衛を全面的にステルスに頼ることがその 構想のキモで(維持運用経費の大幅削減)、周辺に護衛をつけることは 考えられていなかった(少なくとも提唱した側の論理では) 米海軍内で支持を集め得なかった最大の原因は「空母や巡洋艦の館長を 目指してきたエリートたる海軍将校が、単なる兵器庫の番人に成り下が れるか」という感情的反発であったはずだ #right(){(82:551)} **ペリーの黒船ってどんな船だったんですか? 帆走フリゲートと蒸気船 #right(){(83:692)} サスケハナ号でググレ #right(){(83:693)} **ソビエトの軍艦に”モスクワ”という艦がいましたが、今でも現役でしょうか? >あと、同型艦で”レニングラード”という艦もいましたが、ソビエト崩壊後”サンクトペテルブルグ”に改名されたのですか? 改名はされていません モスクワ 96年11月7日除籍、97年6月インドで解体 レニングラード 91年6月24日除籍、同年9月ギリシャで解体 #right(){(84:94)} >では、”サンクトペテルブルク”という艦は別に存在するのでしょうか? お尋ねの艦については>>94の通りですが、補足します。 「スラヴァ」が現在改名され「モスクワ」として就役中です。 1年前の資料では「ペテル」の名を持つ艦はありません。 大型の新造艦はありませんが、最近は少なくなったとはいえ、改名される艦もあります。 興味が有ればそちらを当たってみた方がよいでしょう。 #right(){(84:98)} **DDHがヘリをたくさん積む事のメリットってなに? ローテーションが組みやすい、いっぺんにたくさん飛ばせる、 1機喪失したときの全体の戦力ダウンが低くなる、etc... え、だったらヘリ空母にしろ?もっともだがそれはそれで、また予算とか別の問題が #right(){(85:727)} 整備能力を集約化できる。というのもある。14DDHの使用目的のひとつに 他艦のヘリの整備能力を補完するというものもあったはず。 #right(){(85:728)} 整備スペースの確保。 >素人考えだと、もっと直接的な打撃力もった艦の方がよさそうに思うんだけど。 水平線の向こうを見る手段が無いのに、水平線外に届く「直接的な打撃力」を持ってても仕方ないだろ。 常時一機を飛ばすためには搭載機は一機じゃ足りないし、 飛ばしたヘリを次の日も飛べるようにするにはそれなりの整備スペースも必要なの。 #right(){(85:732)} **「28センチ単装砲」なる砲を装備した船って実在したのですか? 28糎単装砲を装備した艦船ですが、Austria-Hungary二重帝国海軍の 艦艇に1881年10月竣工の、中央砲廓艦Tegetthoffがあります。 竣工時は、28cm18口径クルップ砲を6門、中央の砲廓部に備えていました。 後に、24cm34口径クルップ砲に換装していますが。 #right(){(86:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **駆逐艦、フリゲート、コルベットの区別って 何を基準にするんですか。 基準はあってなきがごとし、です。 その国が駆逐艦と分類すれば、他国で同じ艦がフリゲートでも駆逐艦です。 強いて挙げれば艦長の位階が一つの判断基準になるでしょうか? 自衛艦の場合、一応艦種記号でDDG、DDH、DD、DEに区分されています。 全部護衛艦と呼ばれているのはご存知の通り。 #right(){(88:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **米軍の「事前集積船」には具体的にどういう物が積み込まれているのでしょうか。 >水や食料、弾薬といった消耗品に止まるのでしょうか、それとも戦車や自走砲といった正面装備も含まれるのでしょうか。 正面装備も積載されています。平時でも大規模な演習を行うときは演習場に出向く わけですが自前の部隊装備を全て列車で輸送して持ち込むわけではなく 演習場に戦車が用意されていてそれを用いることもあります。 #right(){(90:26)} 米陸軍の事前集積の例として http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/aps.htm ここのページが出てきます。 http://www.globalsecurity.org/military/agency/army/aps-3.htm これなどは事前集積船ということになると思います。 また、 http://www.army.mil/search.htm ここでpreposition stock fleet aps Afloat Pre-positioning Force などの単語で検索しても資料は得られると思います。 米陸軍のことは米陸軍公式サイトに聞いたほうが正確で速いと思います。 #right(){(90:28)} **ロシアのキーロフは、何故原子力機関に加えてわざわざ重油使用機関を積んでいるのですか? キーロフ級等の原子力水上艦に用いられている加圧水型原子炉は 蒸気タービンに送られる水蒸気の温度・圧力が通常の石油焚きの缶に比べて低いためです。 このため、通常の巡航速度では原子炉の蒸気を使用し、高速力が必要な場合は 石油焚きの缶を使って更に加熱して蒸気タービンに送るCONAS (Combined Nuclear and Steam)を使用しているのです。 原子力機関だけでも必要出力は確保できますが、そのためには通常動力より 大きな機関区画を必要とし、放射線の遮蔽にも大きなスペースの確保が必要なため スペース確保や開発費用を考えて妥協した設計になったものと思います。 #right(){(93:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} それは冷戦たけなわの頃の西側の妄想で、実際には石油炊きのボイラーは原子力機関が故障した ときの予備動力として搭載されました。 #right(){(93:40)} **ホバークラフトには装甲がつけられているんでしょうか?小銃弾一発で壊れてしまいそうに見えるんですが おそらくホバー部分が弱そうだと思われているのでしょうが、 小銃弾程度なら多少穴が開いても問題ないでつ。 扇風機にビニール袋かぶせて膨らませてみてください。 針でぷちぷち穴を開けても何も変わりません。 もちろん、絶対的な意味では脆弱です。 十分な各種支援と迅速な離脱が大切。 #right(){(97:743)} 統計的な資料はないので答えられないけど、有効なことははっきりしてます。 ホバークラフトは、少々穴が空いてもすぐに止まってしまうわけではないんです。修理も簡単ですし。 #right(){(97:744)} ホバークラフトを使えるのは沼地での密漁・密売取締とか、 LCACみたいに上陸用にしか使えんよ。 間違えても戦車と戦わせようとか思わないように(w #right(){(97:746)} >プライベートライアンみたいな激しい上陸戦の時は、 >ホバークラフトよりもライアンに出てきたような上陸用舟艇の方が強度は高そうに見えるんですが・・・ そういう上陸戦が今後あるかどうかは別として、 強い抵抗が予想される場所へわざわざホバーを つっこませたりはしません。 脅威の無いところ、あるいはあってもそれを弱体化させてから上陸します。 逆に、そういった脅威をあらかじめ空などから取り除ける 自信があるから上陸用ホバークラフトを持っているとも言えるわけで。 #right(){(97:757)} あのような激しい上陸になったのはドイツ軍がある程度上陸地点を予測出来たから。 ところがホバークラフトは全世界の海岸の70%に上陸出来るようになったため防衛側としては対策をたてにくいわけだ。 たとえ強度の面で多少の不安があってもそれを補う能力をホバークラフトは持っているわけだ。 #right(){(97:759)} 従来、揚陸艦は上陸地点から10kmほどの海上から上陸用舟艇を発進させていた。 しかし、対艦ミサイル等の発達により、水平線外45km以上の距離から上陸用舟艇を発進させる必要性が生じた。 これを実現するには従来型の上陸用舟艇では速度不足で、戦車等の重装備を搭載して、 時速70km以上の速度で航行可能な上陸用舟艇の開発が求められた。 LCACの開発は1970年に着手され、1984年に部隊配備を開始した。 LCACの実用化は揚陸作戦に劇的変化をもたらした。 従来型上陸舟艇は速度が時速20km程度と遅く、ゆるい傾斜の砂浜にしか上陸できないため、 上陸地点は世界の海岸の15%に限定されていた。 また、機雷や上陸阻止用の障害物に弱い。 これに対して、エアクッション型のLCACは世界の海岸線の70%以上に上陸可能となり、 敵側はLCAC上陸地点の予測が困難となった。防御の手薄な海岸を選んで上陸できるため、 生存性が向上、運用面での柔軟性も増した。 また、海岸よりさらに内陸部へ輸送も可能である。 #right(){(97:クレオ=パトラ子)}※配備数は古い情報なので削除 もう一つ言えるのは、ホバー(&ヘリ)の高速機動力。 つまり、支援砲撃で上陸地点を制圧してすぐに兵力を送り込めるということ。 在来型舟艇だと敵が立ち直る恐れがある。 #right(){(97:764)} **水上機母艦の千歳型は搭載機は常用の24機のみで補用機は搭載していなかったんでしょうか? 千歳級は常用24機(甲標的母艦時は12機)、補用4機なのですが…。 瑞穂が、常用24機、補用8機ですね。 甲標的母艦の任務に就いている場合は、上甲板のみに水上機を搭載するので、補用機の搭載 スペースがないと判断されたのではないでしょうか。 それに、補用機は確か、戦力として即用ではなく、分解した機体を組立てる必要が有ったわけで、 それを考えると、補用機は省いて考えられたのかも知れません。 #right(){(100:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **FACとはミサイル艇でしょうか FACはミサイル艇や魚雷艇などの小型高速戦闘艦のことです。 #right(){(102:660)} **イージス艦からイージスシステムをとったらなんて呼ぶの? ミサイル駆逐艦、護衛艦、DDG #right(){(104:399)} あくまでイージス艦というのはイージスシステム搭載の駆逐艦や巡洋艦またはフリゲートですから 当然イージスシステムをとったら元の名前でよぶだけです #right(){(104:400) **海保の巡視艇は放水能力を備えているのが普通なのでしょうか? >軍艦には僚艦の火災を消火するための設備は搭載されているのでしょうか? 巡視艇もですし、大抵の護衛艦にもこの手の放水装置はついとります。 あと、化学兵器での攻撃を受けた際にそれを洗い流す放水装置もついてます。 #right(){(105:533)} 例えば、米空母フランクリン (CV-13)が1945年3月19日に九州沖で日本機の爆撃により 大破しましたが、このとき軽巡サンタフェ (CL-60)が横付けして消火に当たっています。 この助けもあり、フランクリンは弾薬の誘爆を免れかろうじて沈没には至りませんでした。 #right(){(105:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **アーセナル艦の開発はなぜ中止されたんでしょうか。 自己完結性の無い艦の運用に疑問符が抜けないから。 #right(){(111:779)} 779さんの書かれた通りです。あえて追加するなら、アーセナル艦が 火力自体の大半を持ち、他の艦艇は策敵、指向に使用するとなると 艦隊全体に占めるアーセナル艦の役割が極端に大きくなり、 その機能が失われると艦隊自体の能力がなくなります。 このため、現在の空母艦隊のようにアーセナル艦を中核とし、 護衛する大規模な艦隊が必要になります。 しかも、対潜機や早期警戒機を運用できる空母と違って アーセナル艦は自身ではミサイルの発射しかできません。 また、高価で嵩張る精密誘導ミサイルを使用するには割の合わない標的も存在します。 結局、アーセナル艦を含む艦隊を、安全かつ効率的に運用するためには空母が必要となり、 であればアーセナル艦の存在意義はなんなのだ、という議論となって終止符が打たれました。 ステルス性を持たせる、半潜水構造にして発見されないようにする、といった 対策も考えられましたが、それだけに賭けるには大きすぎる資産でもあったわけです。 #right(){(111:system)} >空母と比べて比較的安価で高火力な艦と考えていましたが、汎用性の無さはかなりの欠点ですね。 逆だ逆。アーセナルシップはステルスが実現したからこそ構想されたのであって 「空母に守ってもらわなくてもよいようにステルス性を持たせる」 といった論理で構築された概念じゃない。 #right(){(111:786)} **黒船の緒元を教えてください。 >速力とか主砲の性能とか、測距儀はついていたのでしょうか? サスケハナ号のデータ 全長:78.3m 全幅:13.7m 最大速力:10ノット 武装:64ポンド滑腔砲2門・8インチ滑腔砲12門(竣工時・南北戦争当時は武装の一部を100ポンド施条砲に換装) #right(){(112:586)} 建艦は1850年ね。トン数は2450t。 #right(){(112:593)} **ナウシカにバムケッチって船がでてくるけど、あれはどういう艦種なのか気になるんですけど。 帆走艦時代、英国の軍艦序列は以下のようになっています。 戦列艦>フリゲート(これらは砲門数に応じて1~6等まで分かれています)  >スループ>ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー で、このうちの砲艦の一種、ガン・ブリッグ登場の前にその下位に位置づけられていた 小型の砲艦で、大型臼砲を搭載していたものを、ボブケッチ(バムケッチ)と読んでいます。 コルベットは、上記の序列にも書かれていますが、時代、国によって異なります。 元々はフランスの艦種で、それがナポレオン戦争期に英国に伝わったもので、 元来の意味はスループのフランス語名称でした。 1850年代には、フリゲートの小型版としてコルベットの名が登場しますが、 大体1000~2000t級のものを言っていました。 第一次大戦には復活しますが、今度は1000t未満の対潜護衛艦艇を指し、以降それが定着します。 但し、米国では戦後の一時期、大型駆逐艦の対潜専用艦にコルベットを採用しようとして、混乱を来しています。 補足と訂正。 1~6等に区分しているのは、砲門数であり、戦列艦とかフリゲートに限った話ではありません。 失礼シマスタ。 ボム・ケッチの補足ですが、吃水線が浅い利点と、垂直落下の臼砲弾の利点を生かして、 海岸線に接近して、砲台、援護物の陰にいる陸上の敵を攻撃する軍艦で、 17世紀フランスにて開発されたと伝えられています。 また、その大型臼砲発射の反動を吸収するため、極めて船体は堅牢に作られており、更に船底は丸く、 浅吃水なので、氷海での氷の圧力に耐えられ、氷の圧力を受けても丸い船底が 氷の上に押し上げてくれるので、屡々、極地探検船としても使用されています。 また、コルベットは平甲板の小型艦で、上甲板の構造物が殆ど無く、極めて風通しが良かった上、 戦闘力もそこそこ兼ね備えていたので、現地住民との砲艦外交や植民地に於ける叛乱の鎮圧など、 植民地用艦艇としても良く用いられていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} >ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー この辺りは装帆形式だから大きさを表すわけではない。 一般的にはカッターよりスクーナーの方が大きい。 ブリッグは二本マストの横帆船、スクーナーは複数マストの縦帆船でカッターは一本マストの縦帆船。 ケッチは二本マストで前マストが後ろより大きい形式を指す。 #right(){(113:242)} **サスケハナって艦名の語源というか由来はなんなのでしょう? サスケハナはハワイの言葉って聞いたことがある・・・ #right(){(113:441)} 別に「佐助花」とかではないです。 その程度は自分でぐぐればおわかりになるかと。 #right(){(113:442)} サスケハナ(Susquehanna)はアメリカ先住民の部族名。 ペンシルバニア州には、サスケハナ川とかサスケハナ大学もある。 #right(){(113:447,448)} **米国駆逐艦「コール」が、イスラムの爆弾テロの標的になって片舷側面に大穴があいていた映像が以前流れておりましたが、 >あんな大穴があいて良くぞご無事で という気がするんですが 1発魚雷くらってボカチンは、排水量の少ない昔の駆逐艦や 弾薬庫付近に受けて運悪く誘爆とか、金剛のように走り続けてダメコン失敗の場合が多い。 現在の駆逐艦クラスとは比較できないし、軍艦は水密区画を多数もうけているので 即死ダメージでないなら戦闘中でなければ何とかなる。 #right(){(115:364)} イエメンでボートに突っ込まれた「コール」は駆逐艦ながら排水量が WW2の大型軽巡並。 WW2の駆逐艦とは一概には比較できない。ダメコンの差もあるしね。 #right(){(115:365)} 当たり所がたまたま良かった事もあるでしょう WWⅡの駆逐艦でも艦橋から前の船体を切断されても生還してますよ #right(){(115:387)} **ホバークラフトが戦争に使われた事はあるのですか。 少なくとも湾岸戦争では米海兵隊が使ってました。> ホバークラフト揚陸艇 #right(){(115:system)} イラン・イラク戦争で、イラン海軍が英国製のBritish Hovercraft Co.製のBH.7、SR.N6の二種を 沿岸攻撃兼物資補給用に投入し、数隻が撃沈されています。 ベトナム戦争でも同型機が使われたような記憶もありますが、こちらはうろ覚え。 ちなみに、ホバークラフトは、第一次大戦の1915年、オーストリア・ハンガリー二重帝国海軍に よって沿岸用魚雷艇として使用するべく、試作されています。 使い勝手が悪く、翌年には部品を他の艇に取られて、解体されましたが。 #right(){(115:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} Patrol Air Cushion Vehicleをメコン川でつかっています。 #right(){(115:827)} **河川砲艦という艦種は現在でも存在するのですか? 河川砲艦に類別される船舶は今の日本にはない。 海外を見ると、ルーマニアとかハンガリーなどがドナウ川に小艦隊を保有しており、 それらを河川砲艦と呼んでもかまわないかもしれない。 #right(){(117:263)} 南米の海軍(ブラジル、コロンビア、パラグァイなど)では未だに現役です。 #right(){(117:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **昔の装甲巡か前ド級戦艦を改装して4吋位の対空砲を載せた軍艦があったと思うのですが、艦名、主な用途などを教えて下さい。 防空巡洋艦のことかと思ったのですが違いますね。 King George V級(第二次世界大戦のものではない)のCenturionは、 1926年から戦艦の任を解かれ、無線操縦の標的艦として、1941年4月まで使用されました。 その後、新しい戦艦であるAnsonに似せて改造され、1942年、インドに回航されて、 その後、対空砲台としてスエズ運河の防空用途で活動しています。 最終的には、1944年11月9日、Normandy上陸作戦で、 Mulberry埠頭を構築する際に、沈められました。 英海軍には他には特設対空砲艦と防空巡洋艦くらいでしょうか。 独海軍にもありますけどね。 外輪船改造は沿岸用で、船団護衛用に大型船を改造したものがあります。 ドイツの場合は、宿泊船として使われていた小型巡洋艦Gazelle級のArcona、Medusaを 1942年に対空砲台に改造していますし、ノルウェーやデンマークの海防戦艦を占領後に 接収して、練習艦兼防空砲台としています。 英国の防空巡洋艦は、その通り、C級の改造型で、Caledon、Coventry、Curlew、Cairo、 Calcuttaが改造されています。 主兵装はいずれも4in連装高角砲を3~4基に換装され、ポムポム砲を2基程度装備して います(後に撤去され、40mm単装砲と20mm機関砲に換装されていますが) またD級のDelhiは、1941~42年にかけて米国改造されたため、5in単装両用砲5門、 ポムポム砲2門に換装されています。 #right(){(119:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **AOとAOEっていうのはだいたい20ktぐらいが分かれ目なんですか? 速度で分けているのではなく、作戦行動中の艦隊に随伴できるか否かの 能力で分けているという方が正しいかと。 艦隊に随伴するために25~26ノット(米海軍)22~24ノット(海自)の速力が必要で、 そうでなければせいぜい出力が20.000馬力ほどで20ノットも出れば十分と。 #right(){(122:865)} **”フリゲート(フリゲイト)艦”の「フリゲート」の語源とは何なのでしょうか? 装帆形式。もっとも、すぐに「シップ形式やバーク形式の中型軍艦」の意味になった。 装帆形式ってのは帆の張り方。 「船」を表すシップも元は「三本マストで横帆、横帆、縦帆の順」という意味。 「横縦縦」とか「縦縦」とかの形式で大体の大きさと能力が分かったわけだ。 #right(){(122:806)} **自家用駆逐艦持ってた大富豪いたよね? 英王室 #right(){(123:336)} **フリゲート艦、護衛艦てなに? フリゲート艦、駆逐艦、巡洋艦などは艦種名 護衛艦というのはその艦が護衛任務に就いている場合に護衛艦と呼称される、いってみれば任務に対応した名前だな。 護衛艦任務に就いた巡洋艦、駆逐艦、フリゲート艦その他、と言った具合。 海自の護衛艦は軍艦、戦闘艦という呼び方を避けるための特殊な例と言っていい。 #right(){(くだらない質問はここに書け!:107} **木だけで作ったような小さな船は艦艇のレーダーに引っかかるんですか? それにモーターつけたら脅威になるような 引っかかりにくい だから最近はテロを警戒して見張りの数も増やしてる #right(){(480:230)} **病院船、給糧艦、工作艦などは船団を組んで行動していたのでしょうか? 病院船は、通常は単独航行。目立つので船団には入れないのが普通。 ただし、国際法上の病院船でない国内限りの病院船の場合、迷彩塗装したうえで上陸作戦に参加してる場合がある。 あと、艦隊や船団の移動中の傷病者支援を任務とする場合も、船団加入する。(例:バルチック艦隊) それ以外の給糧艦や工作艦は、移動の必要がある場合は、同行可能な船団があれば加入して行動することがある。 日本海軍の小型給糧艦の場合、護衛艦として期待されて編入されることもあったようだ。 #right{(499:608)} **ズムウォルト級のステルス性ってどれくらいなのですか? RCSは一般的な艦船の1/50になる予定 単純に考えると、レーダーによる被探知距離は4割程度に抑えられる 赤外線の放射も従来より抑制されるようだ #right{(503:452)} **北朝鮮が持ってるような工作員潜入用の小型潜水艇ですが,どのように警戒、探知すれば良いのでしょうか? >小型でしかも複雑な海岸沿いに航行するので探知が難しそうに思えます。 ・海沿いの重要施設の警備を強化する ・小型潜水艇で潜入してくる工作員は携行品が少なくいわゆる土台人の支援がないと動きがとりづらいので  そちらの監視を強化する。 #right{(358:30)} 冗談に聞こえるかもしれないが、 網を仕掛ける と言う手もある。 昔から港湾等に潜水艦が侵入するのを防ぐ、防潜網と言うものもあったりしますが、 最近の魚網は丈夫なので、実際に北韓の小型潜水艇を韓国の漁船が「漁獲」した例もあったり。 #right{(358:70)} **現代の駆逐艦って何で足が遅いんですか? >第2次世界大戦でも40ノットの船とかあったのに。 名前は同じ駆逐艦でも、かなり用途が異なってきてる面があるのです。 WW2頃の駆逐艦は、敵大型艦に接近して魚雷を撃ち込み、逃げるというのが重要任務のひとつ。 そのために、襲撃・離脱をする際の一時的な最高速が要求されました。 敵大型艦よりかなり高速でないと有利な位置が取れませんし、 接近する前にやられてしまいます。逃げるにも足が速いほうがもちろん有利。 現代の駆逐艦は、そうした魚雷攻撃任務を持たなくなったため、極端な最高速は重要で無いです。 その代わり、巡航速力は技術進歩のおかげでかなり速くなってますね。 #right{(525:651)} **MEKO型フリゲートの設計思想を真似した艦がほかに無いようなのですが、なにか不利な点があるのでしょうか? 重くてスペースを食います。 同じ能力を与えるのならその能力に最適化した設計の方が当然小さく、軽くまとまります。 モジュール化されているということは想定装備のどれにでも適合するように冗長性を大きめにとられている、 つまりデッドスペースやデッドウェイトが避けられないのです。 #right(){(554:ゆうか ◆9a1boPv5wk)} **潜水艦でも水上機を搭載可能なものがあるのに、駆逐艦にそのようなものがないのはなぜですか? 飛行機を載せるには駆逐艦は小さく造られすぎている。飛行機を必要としない任務に就く。 必要な場合は艦隊内の他の艦から出撃した機を用いる。 軽巡には駆逐艦隊の司令部的な役割もあるので、これに載せる。 なお、水上機を運用できる駆逐艦もあるにはあった。 #right(){(556:370)} 初期フレッチャー級に水上機を搭載していたものがありましたよ。 Pringle、Stevens、Halfordの3隻ですね。 #right(){(556:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **小型の船舶に巨砲をひとつ積むという兵器は意味ないでしょうか? そういうのはモニター艦といって実際に作られた。 あまり主流とはいえない。 戦艦の主砲を一機だけ積む。 意味無いな。戦艦クラス主砲の発射速度は1分数発、で意外と砲そのものも重い。大和級だと2000トンオーバー 艦の安定等を考えると5000トンクラスの軽巡洋艦の大きさになる。非常に効率の悪い船にはなるけど対地攻撃には有効だったらしい。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8B%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%89%A6 日本海軍が、作った三景艦(松島、厳島、橋立)が有名。 ただ、4000トン級の船に32cm砲を一門積んだため、砲を横に向けると 艦のバランスが崩れて傾斜したり、発砲するとその反動を吸収できず、進路が 変わったりとろくに使い物にならなかった。 #right(){(556:474.478,483)} **商船のはずなのに潜水艦と信号をやり取りできるソナーを持つマンギョンボン号は異常ですか? ソ連があった頃には 米第7艦隊の電波を受信できる漁船がありましたので 特にマンゲ号が異常とは言えないでしょう。 さらにさかのぼれば、 イタリア特殊潜航艇の基地になっていた 「座礁船」というものも存在しましたし。 #right(){(344:204)} **現在、戦艦ほどでなくとも大砲による弾薬投射量に優れた艦種というのはあるのでしょうか? 単艦で戦艦並みの火力、と言うのは流石にないが、上陸作戦において戦艦並みの大口径砲 (と言うか戦艦と同じ主砲塔を一基)を搭載して火力支援を行う目的の「モニター」と言う艦が WW1を中心に建造(なお、それ以前のモニターは戦艦の前身である沿岸防衛用装甲砲艦であり、 WW1以降はWW2においてイギリスが運用したのみで廃れていった)された。また、アメリカ海軍は WW2期に上陸艇を改造してロケット砲を大量に搭載した上陸支援艇を大量に建造、運用 (沖縄戦や硫黄島のドキュメンタリーで大量のロケット弾を発射する船の映像が良く使われるが、 それがこの上陸支援艇)している。 #right(){(569:51)} **嚮導駆逐艦って、駆逐艦隊の旗艦となるべき軍艦とのことですが、旗艦としての機能のスペースをとる分だけ、対潜能力や対艦能力は普通の駆逐艦に比べて劣るんですか? 同等、あるいはそれ以上になる。旧海軍では軽巡洋艦を充てていた。 戦後の米海軍の嚮導駆逐艦であれば、通常の駆逐艦よりも明らかに 大型で、DASHを搭載したりもしたが艦の種別変更によってフリゲート (当時の米海軍では駆逐艦より大きな水上戦闘艦艇)とされた。 #right(){(574:177)} **22DDHを見て思ったのですが、最近では、何故空母もどきの多目的艦の建造が流行るんですか? >巡洋艦、航空母艦、輸送艦、揚陸艦、補給艦、給油艦、指揮艦なのかよく分からない、 >空母もどきの多目的艦を建造し就役させるのが世界の流行なのでしょうか? スマトラ島沖地震などでの各国の救援体制を見るとその手の ヘリ空母を兼ねたような多目的艦の有用性が証明されたから。 また、日本でも新潟沖地震でおおすみ級を活用した給水活動や 入浴設備の供給などマスコミを通じてアピールしてるので予算が通りやすい。 #right(){(587:393)} **最近、そこそこお金の用意出来る国の海軍は皆、多目的艦を購入してるように思えるけど、何故? 今日においては中規模程度の海軍を持つような国家においても遠距離輸送揚陸能力が 重要視されるようになってきたからです。 つまりそのような国家がPKOやPKF、その他軍事作戦で編成された多国籍軍に参加して 自国外で共同作戦を行うことが多くなっており、また大規模災害の救援活動など 非軍事作戦でも海外展開を行うことがあります。 こういった多種の作戦で部隊や物資を長距離輸送し、現地で支援する艦として あのような多目的艦が建造されたわけです。 #right(){(595:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **掃海艇には掃海だけでなく機雷の敷設能力もありますか? 基本的にどんなフネでも機雷を積んで落っことしてくるだけなら可能。 とは言え機雷は重いから、専用の弾庫や敷設軌条のある敷設艦には能力の面でかなわない。 掃海艇に機雷積んで敷設艦にするのは、搭載能力の点で不足してるので無駄が多い。 #right(){(326:708)} **タンカーと給油艦は違うのですか? タンカー は「油槽船」。 海上給油装置がなければ「給油艦」にはならない。 民間の「タンカー」のほとんどには海上給油装置はない。 #right(){(611:198)} **ステルス護衛艦は従来の護衛艦に比べて、どの様な長所・短所がありますか? 第一世代であれば大きさの欺瞞、ミサイルへの気休め程度。RCSは大体1/10に 第二世代であればRCSを1/100程度。 第三世代であればRCSを1/1000程度。 第一世代は例えばキーロフなんかの「形状を考慮した」という程度のモノ 第二世代はラファイエットなんかの「本格的にやってみました」って艦。 第三世代はDD(X)なんかの「航空機のステルス技術も取り入れてみました」って奴。 短所 デッドスペースが増える、甲板作業がしにくくなる #right(){(310:303-305)} **衛生兵ならぬ衛生船というのは無いのでしょうか? http://en.wikipedia.org/wiki/Convoy_rescue_ship 小型貨物船で、舷側に登攀できるよう網を垂らしてある。 救命ボートは開けた海面で使うのに向いたものに替えてある。 救助者向けに厨房と食糧庫を大きくしてあり、船室も増やしてあるみたいだ。 そして、船医の手術室に、病室も備えてあること多し。 #right(){(633:782)} **南極砕氷船が海軍の管轄なのはなぜですか? >南極観測が軍事目的に使用できるわけでもなし、政府の仕事かと思うのですが。 日本で言うなら砕氷艦の運用は海自だが、観測や越冬は極地研究所と海上保安庁の任務だ。 アルゼンチンなんかは領土主張のために海軍管轄。 一方で、アメリカの砕氷船は沿岸警備隊所属。 日本も「宗谷」まで海保の管轄だったが「ふじ」以降は海自の管轄へ。 まぁ、海自に移管された理由は海保の経済的な理由もさることながら 海自のイメージアップを図りたいという思惑もあったらしいが・・・ #right(){(308:92)} **ヘリコプター揚陸艦で攻撃ヘリを運用することってあるんですか? アメリカの強襲揚陸艦には戦闘ヘリ(コブラ)が搭載されてるよ。 #right(){(俺初質スレ431:451)} **第一次大戦後のイギリスのモニター艦って軍縮条約ではどういう扱いなのでしょう? 「特殊艦船」という別枠扱いで一隻一隻艦名まで上げて 軍縮条約で保有を認められています。 ちなみに日本でこの特殊艦船の枠に入ったのは かつての装甲巡洋艦が主で 阿蘇・常盤・浅間・八雲・出雲・磐手・春日、 そして砲艦の淀です。 #right(){(637:ゆうか ◆u8WC078ef5ch)} **デストロイヤーには「駆逐艦」って訳語があるのに、なんでコルベットにはないんでしょう? 明治の初め頃、海軍の軍艦の種類を定めた頃は、適当な訳語がなかったので、 そのまま原語で「コルベット」「スループ」などと呼んでいました。 その後、日本式の軍艦の艦種名が定めたときに、コルベットを丸ごと一つのカテゴリーに 放り込むのではなく、大きさなどによって「砲艦」「海防艦」などに再分類しました。 そのため、コルベットそのものに対応する訳語は存在しないのです。 #right(){(292:328)} **何で補給艦の最高速度が、空母打撃群の最高速度である32ノットを大きく下回っているんでしょうか? >補給艦は空母打撃群に随伴して補給任務を行うんですよね。 最高速度に追従する必要はないからです。 湾岸戦争時、アメリカ本土から紅海に移動した、ルーズベルトの平均速力は15ノット足らずでした。 艦載機の発艦時や、緊急時には空母に付いていけませんが、後から追いつけば、つまり 艦隊の平均速度が維持できていれば、補給の役は果たせるわけです。予算や艦型との兼ね合いで、 現在の速度程度になっているわけです。 #right(){(673:system ◆systemVXQ2)} **フリーダム級とインデペンデンス級は現場での評判が悪く、オリバー・ハザード・ペリー級の方が良かったと言う意見があるようですが 速度優先にしたため装甲がとても薄いとか、ソナーが標準装備でないから対潜無防備とか、 LCS-1艦橋のガラスは防弾でないから悪天候で割れるのではないかとか、 ガスタービンもウォータージェットも高速なら良いが、低速では大変効率が悪く、 行動時間、兵站に制限が生じるとか(ついでに、フリーダム級のタービンが故障したとか)、 ヘリ甲板は広いが、軽量化のため強度が低く、CH-53が降りられないとか。 要するに、高速を得るために、生残性、行動時間、拡張性、作戦能力などを すべて犠牲にしているが、その高速がなんの役に立つんだ?非対称戦争的な打撃に耐え、 (現在の装甲はRPGで簡単に撃破されるという話)長時間持続して行動でき、将来性を考えるなら 大きなエネルギー余力を持つべきではないか、巨額の投資で、たった3000トンの限られた能力、 限られた拡張性の船を造るのは問題じゃないか、モジュール運用とかいうが、現場で横からヒョイと 載せ替えるわけにはいかんだろうが、的な議論があるようです(沿岸警備、密輸取締には評判良いらしい)。 鳴り物入りで登場した万能ストライカーがM1A1やM2を代替できなかったのと同じニオイがしますかね。 費用も大きな問題なので、リットラルシップが御破算になる可能性は十分あるでしょう。 #right(){(684:system ◆systemVXQ2)} **なぜ護衛艦などのヘリ甲板は艦尾にあるの? 日本に限らず艦首に風や波の影響を受けすぎるため、ヘリ甲板はすべからく艦尾におかれる。 必然的に武装の多くは艦首に集中し一部が艦体中央、後CIWSやRAMといった近接兵装を各所に配置するのが一般的。 #right(){(684:548)} **ナウシカにバムケッチって船がでてくるけど、あれはどういう艦種なのか気になるんですけど。 帆走艦時代、英国の軍艦序列は以下のようになっています。 戦列艦>フリゲート>スループ>ブリッグ>ガン・ブリッグ>カッター>スクーナー で、このうちの砲艦の一種、ガン・ブリッグ登場の前にその下位に位置づけられていた 小型の砲艦で、大型臼砲を搭載していたものを、ボブケッチ(バムケッチ)と読んでいます。 コルベットは、上記の序列にも書かれていますが、時代、国によって異なります。 元々はフランスの艦種で、それがナポレオン戦争期に英国に伝わったもので、元来の意味は スループのフランス語名称でした。 1850年代には、フリゲートの小型版としてコルベットの名が登場しますが、大体1000~2000t級の ものを言っていました。 第一次大戦には復活しますが、今度は1000t未満の対潜護衛艦艇を指し、以降それが定着します。 但し、米国では戦後の一時期、大型駆逐艦の対潜専用艦にコルベットを採用しようとして、混乱を 来しています。 ボム・ケッチの補足ですが、吃水線が浅い利点と、垂直落下の臼砲弾の利点を生かして、海岸線 に接近して、砲台、援護物の陰にいる陸上の敵を攻撃する軍艦で、17世紀フランスにて開発された と伝えられています。 また、その大型臼砲発射の反動を吸収するため、極めて船体は堅牢に作られており、更に船底は 丸く、浅吃水なので、氷海での氷の圧力に耐えられ、氷の圧力を受けても丸い船底が氷の上に押 し上げてくれるので、屡々、極地探検船としても使用されています。 また、コルベットは平甲板の小型艦で、上甲板の構造物が殆ど無く、極めて風通しが良かった上、 戦闘力もそこそこ兼ね備えていたので、現地住民との砲艦外交や植民地に於ける叛乱の鎮圧など、 植民地用艦艇としても良く用いられていました。 #right(){(113:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **帆船の時代には前方砲って無かったの? 艦の大きさによっても違うが、艦首に2~4門ほど、 前方に向けて撃てる砲(バウ・チェイサー)を備えるのが普通。 同様に、艦尾には後方に向けて撃てる砲(スターン・チェイサー)を装備する。 #right(){(俺初質スレ432:900)} **「潜水艦救難艦」という潜水艦救難を専門にした船は、いつ頃から作られる様になったんでしょうか。 Salvage Shipsと言う区分では、潜水艦以前から有ったようですが、明確に"Submarine Salvage Ship" として建造されたものは、1914年にItaly海軍が建造したAnteoが最初です。 (Italyの区分では、"Pontone per ricupero Sommergibili"と言うようです。 これは、排水量2,100tの移動可能な台船で、沈没した潜水艦を2基の200tクレーンで引揚げるという ものでした。 #right(){(131:眠い人 ◆gQikaJHtf2)} **キッド級をアップグレードしていたらなし崩し的にイージス艦になる可能性もあるんでしょうか? まず、ならないかと。 そんな事するくらいなら既に退役済みの、 CGタイコンデロガ級のベースライン艦4隻を導入した方が安上がりです。 と、言いますか非イージスDDGとしてはキッド級はかなり高性能です。 非イージス艦と大型揚陸艦を、脅威度が低い環境で指揮統制する為に、 各種レーダーを統合するSYS-2(V)IADTシステムが搭載されています。 (Integrated Automatic Detection and Tracking) 他にもミサイル艦用のMk14WDS(武器指揮システム)と、 NTDS(戦術データ・システム)を備えており、艦隊の防空中枢艦としての性能は高いです。 総合的な打撃力で言えばスプルーアンス級やタイコンデロガ級の方が優れていますが、 防空駆逐艦として建造されたキッド級は、その様々な指揮通信システムにより、 台湾海軍が望む「旗艦」としての役割は現状でも充分に果たす事が出来ます。 #right(){(240:552-555)} **DE(護衛駆逐艦)とFF(フリゲート)とはどうちがうのでしょうか? DE(Destroyer Escort)は米海軍(と海上自衛隊)で用いられていた(いる) 艦種記号で、諸外国のフリゲイトに相当します。 米海軍は戦時中に船団護衛用としてDEを大量建造しましたが、これとは別に イギリスのリヴァー級フリゲイトを基礎にしたタコマ級を建造し、これを PF(Patrol Frigate)として就役させてコースト・ガードの乗組員によって運用しました。 第二次大戦後諸外国では高価で汎用性の高い駆逐艦に対して比較的安価な護衛艦を フリゲイトとして整備しました。 ところが米海軍のみは護衛艦をDEとして整備し、フリゲイトはむしろ 駆逐艦より大型の艦と位置付けました。 例えば、1953年には対潜巡洋艦として建造した5.600トンのノーフォークと3.675トンの 超大型駆逐艦ミッチャー級をDL(Destroyer Leader)に類別し、これをフリゲイトと 称しています。 しかし、世界的な艦種呼称との違いには他国から違和感をもたれたのか、 1975年にはついにフリゲイトを他国並みの艦種に変更しました。 これに伴い、PFとして整備が図られていたO.H.ペリー級とノックス級・ブルック級・ ガーシア級などのDEをフリゲイト(FF)とし、これまでフリゲイトと呼ばれていた 艦のうち4.700トンのクーンツ級を駆逐艦に、5.670トンのレイヒ級以上を 巡洋艦に類別しました。 #right(){(205:名無し軍曹 ◆Sgt/Z4fqbE)} **ロシアのポモルニク級エアクッション型揚陸艇は、上陸地沿岸部まではどうやって移動するのでしょうか? 全て自力で移動します #right(){(63:292)} ****

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