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順調にイギリスの都市を落とし、首都ロンドンまであと一歩と迫ったラグナル達。
だが、目前にして響いたのは思いがけぬ和平のラッパだった。
最終鬼畜兵器ラグナル
AD1675。チャーチルが抵抗を諦め、アレクサンドロスに降伏。
「我が軍がヨークを落としたそのターン、アレクサンドロスがコペントリーを落とし、
降伏の引き金を引いたようです……。ガンジーと停戦させ、チャーチルに専念させたのが
裏目に出ましたね。ロンドンに近接していた兵も、和平により全て弾きだされました」
「あと1ターン、あと1ターン早いか遅けりゃいいものを!」
「……えー。ここで先生、皆さんに残念なお知らせがあります。
アレクサンドロスがチャーチルを呑んだことにより、両方ともが『降伏』の選択肢を持たなく
なりました。更に、一旦休戦を挟んだことにより、それまでの対チャーチルの戦果がパー。
ここから再び独立させ、降伏まで叩くには、ほぼ滅亡ぐらいまで持ってかなければなりません」
「似合いませんね、その口調……。しかも、その間アレク大王とも対峙しなければいけないという
前提の下で、ですね。更にチャーチルは防衛志向。残りは海から離れた内陸都市が主体で、都市を
燃やせばレジスタンスが出てくる有様です。生半可な軍量では対抗できません。えー、つまり……」
「うむ。戦術でどうにかなる部分は終わってしまったということじゃな。
端的に言えば、この先は物量戦です」
「やはり、そうなりますか……。チャーチル方面からは厄介で、やりにくいということは
宗主国のアレクサンドロスを先に叩いて独立を促すのですか?」
「うむ。具体的には、まず、アレクの全都市を焼きます。それからチャーチルを燃やします」
「ああ、そうですか……って、はいぃ!? 今なんて言いました!?」
「あ? だからアレクの全都市を──」
「──本気ですか!? 冗談ですよね!?」
「本気も本気じゃ。このラグナル、やるといったらやるわい。領土と人口の比率で独立を促すには
それが一番手っ取り早いんじゃい。さ、お遊びは終わりじゃ。弾き出されてヨーク付近に集まった
兵を移動させい。中立地帯でまだ隙間が空いているうちに、懐深くまで侵入するぞ!」
「うう、わかりました……ってヨークは!? 守備兵0ですよ!?」
「必殺、空城の計じゃ! こんなことになるなら燃やしておけばよかったがの。これは別に
忘れたわけではないぞ。アレクが取ってもしばらくは使い物にならんし、後続が次々に生産されて
くるから、その気になればすぐ海上から再占領可。チャーチルが取れば、周りの都市は焼くので
比率が変わる。そして、そんな守備兵あったら首都攻撃に使う! 以上じゃ!」
(画面は開戦後)
「研究は今の鉄道が終わったら、ライフリングを通り、職業軍人を交換して騎兵隊を出す。
カルタゴ併呑と重なった事で、蒸気機関と交換でラムセスから流してもらえる筈のライフリングが、
貰えなくなってしまったからのう。痛い誤算だが、まだ許容範囲じゃ。丁度国有化も導入したし、
生産力は申し分ない。既存全都市で厩舎を建設。それから騎兵隊を連続生産せよ!」
ヨークに関してはノリの部分もあるのだが、実際に1ターンで届く沿岸都市は
海を制したラグナル達にとっては、既に鉄道でつながれているのに等しい。再占領時に焼くこともできる。
幸い、アレクは民主主義がまだなので、レジスタンスの心配は今の所ない。
そしてアレクサンドロス首都に向けた軍の配置も完了。
「さあ、野郎ども。準備はいいか!? ──Let’s Party!!」
「パーリィ──!」
AD1685 ラグナルがアレクサンドロス・チャーチルに宣戦布告!
AD1690 無人の、ヨーク(ヴァイキング)がアレクサンドロスによって占領!
今回は属国にも力を発揮してもらう。特に大量生産を完成させたカルタゴは力強い味方だ。
しかもこちらの軍勢では、一番に先駆けてハンニバルが都市を落とす。そしてそのまま
南方のチャーチルの抑えに。
今回の熊先生は輝いている……!
AD1690 カンタベリー(ギリシャ)がハンニバルによって占領!
AD1730 スキタイ(ギリシャ)がラムセス2世によって占領!
東の主力は北上し、ギリシャ首都へ。本国の労働者は、これまたハンニバル先生に頼み込んで
貸して貰った石炭を使い、優先して前線へと必死に鉄道を引く。
追加生産したカノン・擲弾兵達は一旦、旧ラムセス領東端の都市、メンフィスに集結。
そこである程度のスタックを組み、まとまってからギリシャ西部へと同時突入する。
以下、海賊どもの本領発揮。
AD1700 アテネ(ギリシャ首都)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1715 ボンペイ(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落!
「! そこは占領しておいてください!」
AD1725 スパルタ(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1730 アグラ(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1735 ラホール(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1740 ボンペイ(ヴァイキング)がギリシャによって再占領!
「言わんことか! 道路つきの、しかも自領の範囲を、視界外からでも自由に行き来出来る
騎乗ユニットの侵攻力をあなどるな! 少数で維持しようと思うな。焼いてしまえ!」
AD1745 ボンペイ(ギリシャ)がヴァイキングによって再陥落! 破壊!(うっかり)
「そこ、ユダヤの聖都ですよ……」
「あ……。べ、別に今更、聖都なんていらんわい! どうせガンジーと戦う時にだって
邪魔になるだけじゃ! むしろ宗教なんていらんわい!」
「(嗚呼、イザベラ陛下、ユスティニアヌス陛下……。あなた方は紛れもない宗キチで
仏教仏教という度に、また瞑想かこの野郎と思ったものですが。本当の、人間の幸せとは
果たして一体どういうものなのでしょうか……)」
AD1745 ミケーネ(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 占領!
「よし、ここはアレク領唯一の港町じゃ。占拠し、拠点軍港にする!
生産ユニットもここを目指して集結させよ! そして数が集まったら突撃じゃあ!」
AD1760 コリンス(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1765 クノッソス(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1770 ハリカナッソス(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1775 ロードス(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1775 エフェソス(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1775 ようやくチャーチルがアレクサンドロスのくびきから離れて独立!
「もういいですよね──!? 後は占領しますよ!! 何故か涙が止まりません!」
「あー。まあいいかのう。後、ピラミッドを使って警察国家に変えといてくれ。
何か戦争嫌だとか言う奴らがうるさくてな」
AD1780 ヨーク(ギリシャ)がヴァイキングによって再占領。
AD1780 ファルサロス(ギリシャ)がヴァイキングによって占領。
AD1790 アルゴス(ギリシャ)がヴァイキングによって占領。
「よし、仕上げじゃ! さらばだアレクサンドロス!」
AD1800 コペントリー(ギリシャ)がヴァイキングによって陥落! 破壊!
AD1800 ギリシャ文明(アレクサンドロス)滅亡!
「え、俺の見せ場は?」
「いえ、途中から余りの酷さに、記録班が泣いてイヤイヤをしたもので……」
実際にはファルサロス攻略のあたりで、残存主力部隊と激突。こちらの大将軍が戦死するような
激戦だったんだけどね。残念ながら、ユニット管理が複雑すぎてそこは再現不可。
before。
after。
計、4都市を占領。11都市を破壊。(ユダヤ聖都含む)
この酷い動乱の元を文字通り叩き潰したヴァイキングは、続いて南下。
AD1810 ロンドン(イギリス首都)占領!
AD1812 イギリス降伏。今回は1都市占領の時点で諦めてくれた。
「大勝利じゃわい! 後はガンジーだけじゃな! ガーッハッハッハッハ!
おお、国庫も随分潤ったぞ! 都市だけで2000Gぐらいは奪ったのではないか?」
「もう早く終わらせましょう……この悪夢を……」
ラグナルよ、永久に…
研究はライフリング後、内燃機関・大量生産などを通り電気へ。
戦艦と戦車を解禁する産業主義を目指す。
「(そこにいたのにいなかったという表情の海兵隊)」
ぶっちゃけていえば、駆逐艦で湾内のゴミ掃除をして、小物は騎兵でプチ潰して、
数が少なくなったら列車で歩兵を運んで、それでダメなら戦車で轢こうという
脳筋大概な思考。
そして全ての準備が完了。最後の敵インドへと海賊達は掠奪、もとい征服に向かう。
AD1820 ラグナルがガンジーに宣戦布告!
「よし、追加生産軍は左から。主力は右からかかれい! シンプルな挟み撃ちじゃ!」
「HEY、マイク。あのラグナルが攻めてくると聞いたぜ。大丈夫かい?」
「OH! ボブ。死ぬ時は一緒と誓ったじゃあないか! どんな時も俺はいつでも側にいるぜ!」
「HAHAHA、そうだったな! 俺達の友情は神様だって切れやしない!
こいつはうっかりしてたぜ! マイク!」
「HAHAHA! そうだとも、ボブ! ──おっと、ちょっと催してしまったようだ。
悪いが少し失礼するよ!」
「これから敵が来そうってのに暢気なヤツだぜ! マッタク! ん──? ありゃあ──」
ザッザッザッザッ
「OH…。HAHAHA、こいつは笑うしかないね。ビックリだ。
それにしてもマイクのヤツ、トイレにしては長すぎやしないかい。どこまで行ってるんだ。
ヘイ、マーイク! マーーイク!!」
ガンジーは既に鉄道の研究を終えており、都市によっては機関銃が出ている。
特に西部国境では強固な守りに支えられた機関銃兵が、舐めてかかった10数体の歩兵の波を
撃退し続け、シモ・ヘイへと名づけてもよいぐらいの戦果を上げる。
これに対し、ラグナルは各地において秘策、みんなで渡れば怖くない&戦いは数だよ兄貴作戦を決行。
件の機関銃兵も、やがては軟弱な歩兵に業を煮やした複数のカノンで防御度ごとふっとばした。
計6都市を破壊。そしてAD1834──。
ついにインド降伏。これで全ての勢力を傘下におさめることになった。
「長い戦いだったのう……。ようやくこれで統一というわけか。産業主義が終わらず、
最強の海上ユニット、戦艦の完成を見ることができなかったのが唯一の心残りじゃな」
「……ええ、本当に。こんな結末になるとは、最初始めた時は思いもしませんでしたよ」
「まあ、思い通りにいかないのが、Civ4の辛いところでもあり、面白い所じゃ。
だが、随分楽しめたからそれで良しとしようではないか! ガーッハッハッハッハハ!
よし、では交渉画面を一旦キャンセル! 近隣を掠奪して総仕上げじゃ!」
「おい、やめろ、馬鹿──!?」
キャプテン・ラグナル (BC4000~AD1836?)
5000年以上の長きに渡って、ヴァイキング及びこの惑星の発展に貢献したように見える人物。
当初は平和な海洋国家として発展。最新の技術を持って外洋交易に乗り出そうとした所に、
卑劣なケルト民族の襲撃を受け、これを辛くも撃退する物の丸腰で平和を説く愚を悟り、
遂に武による統一を決意する。
金銀よりも畑や鉱山で汗を流すのを好む質実剛健な人物で、むしろ余分な金は全て、皆が笑って
暮らすために研究に充てるようにと、新しい土地の者にも強く奨励した。
牙を剥くものに対しては、断固非情な処置をとることも多くあったが、心ならずも互いに拳を
交えた者とは、その後再び親友として共に歩み続けるといった、大きな包容力を見せることもあり
まさに、その姿は漢の中の漢と、いうべきものであった──(←ここでとうとうペンが折れたような跡)
・部外秘 超極秘
「もういい…そこまでだ。この幕を閉じよう、ラグナル!」
「ラグナルではない、ラグナル船長と呼べい! ──惜しい男よ、貴様もワシを倒せる力が
ありながら、病(胃痛)に倒れる! 天はやはり、このワシに奪われたがっているのだ!」
「その野望を止めるのも副長としての最後の努め! 船長! 今、私は貴方を越える──!」
「面白い! うぬがこのワシを見事止められるかどうか、やってみせい! 副長──!」
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「──AD1836、とある科学相記す……(赤い文字でサイン)」
パイレーツ・オブ・Inland_Sea ~とある科学相の憤慨~ 完
あとがきにかえて 一寸小話 愉快な海賊達の真の力
「船長、私には貴方が最大の強敵だった……。
お疲れ様でした。感想などありましたら、お待ちしております」