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第一部 -天気晴朗ナレドモ波高シ
-第二部 -世界のセレブに仲間入り-
-第三部 -戦乱は続くよ何時までも-
***第二部 -世界のセレブに仲間入り- [#q2417cb6]
行政官「サー、鹿児島の沿岸に見たこともない旗印を掲げた船舶が停泊しているとの報せが!!」
徳川「ようやく他大陸とのコンタクトが可能になる時がきたか。すぐにTell番を聞きだしてこい!」
行政官「て、Tell番?!」
徳川「外交ウィンドウってテレビ電話じゃないの?リアルタイムで相手の表情や仕草が見えるし…」
行政官「そういえばそうですね…、今まで気にしたこともありませんでした…。
どうやらドイツの宰相ビスマルクの配下の者のようです。通信の準備が出来ておりますが」
徳川「うむ、回線を開け」
ビスマルク「やぁ徳川、後退しかけた貴国のためにも…おや?意外とトレード可能な技術が多いようだな」
徳川「そ、そんなことはないさ。精々、紙と哲学くらいのものだよ」
ビスマルク「貴国が必要とする技術いくつかと交換する用意がこちらにはあるが…?」
徳川「いや、まだ時期が早い。もう少しだけ待ってくれれば必ず応じよう」
ビスマルク「そうか、残念だが仕方ない。では世界一周旅行の途中なのでこれにて失礼させてもらうよ」
アメリカ以外では初めて接触をしてきたドイツの技術レベルがそれほど進んではいない事に目を付け、
他の文明が接触してくるまでもう少しだけ待つことにした。
推測だが、別大陸では戦争が盛んでそれほど科学技術の取引が行われてはいないのだろうと踏んだのだ。
とは言えもう一つの孤島の国アメリカとは今のうちに取引しておかねばならないと考え、
アメリカの歓心を得るため一神教の技術を差し出し、更に数ターン後またホワイトハウスへのホットラインを開くことにした。
徳川「やぁ、ルーズベルト。儒教ついてはよく学んでいるかね?」
ルーズベルト「いや全くもって孔子の教えは素晴らしいと言う他ないよ。
ところで我が友徳川よ、今日はどのような用件でこちらへ?」
徳川「我が国とアメリカは国交開設以来1200年の長きに渡って友情を育み、共に平和を愛でてきた。
だが科学技術の取引に関しては殆ど全く手つかずだった。その事に関して貴国の意見を聞きたいと思ってね」
ルーズベルト「確かに我々はほんの少し努力するだけで互いに多くの利益を得ることが出来るだろう。
こちら側に否やは無い、さぁ要求を述べてみたまえ」
徳川「こちら側からは幾らかの技術と我が国の地図を差し出そう。
代わりに数学、鋳造、君主制、それに羅針盤の技術を頂けないだろうか?」
ルーズベルト「もちろんOKだ、貴国とこのように有益な取引が出来て光栄に思うよ」
ここにきて遂に君主制を手に入れるに至り、ようやく最大人口5(首都は6)の呪縛から開放された。
更にインカが接触してきたのを機に、数ターンかけてドイツ、アメリカ、インカから
通貨、封建制度、建設、機械、暦、乗馬、弓術、同業組合などの技術を取引によって手に入れることが出来た。
しかしインカと取引をしてしまった為に遅れて接触してきたギリシャの不興を買ってしまっていたようだ。
また、科学者を消費して教育の開発を急ぎ、続けて生まれてきた科学者で首都にアカデミーを創設。
リベラリズムは黄金期真っ盛りのインカが先取していたので後回しにして、
代わりに憲法へと続くナショナリズムへ手を出すことにした。
しかしこちらが教育の開発中に既にリベラリズムの開発を終了していたインカの資金力と技術力は
未だ宗教が一つしかない身の日本が文化勝利する上で必ず障害となる、そう思っていた矢先に、
アレキサンダーが尋ねてきた。
徳川「やぁ偉大な指導者ことアレキサンダー大王。貴君の栄光は遠く離れた極東の我が国にまで届き、
貴国の繁栄は他に並ぶものとて無き程だ。再び見える事が出来て光栄の至り」
アレキサンダー「徳川よ、余のサーガを謳う詩人なら間に合っているぞ。今日は君の賛美歌を聞きに来た訳ではない。
用件はたった一つ、戦争だ」
徳川「ええと、その、なんだ。確かに貴国と我が国との間にはそれほど親密な友情は築かれていない。
だが突然戦争はどうかと思うなー、ウン。ぶっちゃけ勘弁してくださいお願いします、攻めないで」
アレキサンダー「勘違いするな、余は貴国を攻める気など無い、少なくとも今のところは」
徳川「でも今、戦争だって…」
アレキサンダー「うむ、戦争だ、貴国とインカの、な」
徳川「つまり我が国にインカを攻めろ、と?」
アレキサンダー「最初からそう言っておる」
徳川「(言ってねーじゃねーか)あー、えーっと、そのー、今インカと戦争をしても勝てる見込みがない。
というより大洋を渡って兵を送り込む手段が我々にはまだないのでね、すまないが今回は応じることは出来ない」
アレキサンダー「良かろう、だが我が国と貴国の関係が今まで以上に悪化したことは忘れるな!」
徳川「色好い返事が出来ず申し訳ない(逆ギレカコワル)」
外交ウィンドウを閉じると、Alexander has declared war on Huayna Capac!という赤い文字が。
徳川「なんだ、自分も攻めるならそう言ってくれりゃいいのに…。要請するだけで
自分は攻めない奴もいるからその手のタイプかと思って拒否したのに…」
こうしてギリシャの超精鋭軍団(攻撃的な文明特性に封建制と神権政治を公民とする国家の軍を精鋭と言わずして何と言うだろう?)
はインカへと攻め入る運びとなり、また、ギリシャと国教を同じくするドイツも
10ターン後には対インカ戦に参戦しインカの斜陽は明らかなものとなってきた。
その後ギリシャは早々に対インカ戦争を引き上げ、その代わりにとドイツが我が国対して参戦要請をしてきたので応じることに。
参戦して3ターン後にはドイツもインカ戦を切り上げてしまったが、もはや海を渡って攻撃してくるだけの力も無いようで
数ターン後にはインカが賠償金200弱を手土産に休戦を申し入れてきたのでこれを受ける。
(裏ではこの1ターン前にインドがインカに対して宣戦布告した事実があった模様、
更に皮肉な事に我が国がインカと休戦した同ターンにギリシャが対インド戦を開始した)
この頃、憲法の技術を開発し我が国日本の公民は代議制+官僚制+カースト制+重商主義+平和主義という
完全な偉人量産体制が整った。
トレードで活版印刷と音楽、銀行制度に工学も獲得することが出来たが、
どの都市でも衛生と幸福が不足気味でジリ貧なのは明らかであった。
徳川「遂にここまで漕ぎつけたな。しかしココからも判断ミスは絶対に許されない。心して掛かるように」
行政官「了解しております、して次に開発する技術はどれに?」
徳川「代議制と平和主義の効果を更に活かす為に自由の女神像が欲しい所だ。文化も生み出すし、
未だどの国も憲法を発明していないところを見ると秘匿しておけば手に入れれなくもないだろう」
行政官「では民主主義の開発から進めておきます。しかし我が国には銅が無く他国から輸入しなければ
女神像の建造に時間が掛かり過ぎ、もたもたしている間に他国に先を越されてしまいますのでお気をつけください」
徳川「ふむ、まだ2つ文明があるはずなのだが接触してくる気配もないし…、ドイツが銅を余らせているようだが
輸出する気は無いようだしな…。まぁその時になって考えれば良いか…。ん?何かおかしくね?」
行政官「何か引っかかることでも?」
徳川「な・ん・で?なんで天文学持ってないのにドイツと交易出来るの?」
行政官「何をいまさら…、我が国の島最北の凍土地帯にドイツが新都市を作っているではありませんか」
徳川「し、しまったあぁぁあぁぁぁぁ!!!資源が全くないから放置してたの忘れてたぁぁぁぁぁ!
何時の間に作りやがったんだぁぁぁぁぁ!!?」
行政官「ギリシャがインカの噛ませ犬になってくれたことを殿がほくそ笑んでる時に、です」
徳川「むぅぅ、そうでもドイツとの友好関係に頭を悩ませている最中に国境問題も追加とは…」
行政官「今のところ国境問題についてはドイツも余り気にしてはいないようですし、
ここはむしろ、距離による維持費の増加というペナルティをドイツに与えたと思って開き直られては?」
徳川「そうだな…、排除する手段が皆無な以上そう思うほかあるまい。しかし警戒はしておかねばならんな」
と、ここでドイツを自国の島内への進出を許すことになってしまったが、お陰で資源の取引も可能になり、
もはや殆ど必要の無い石材と交換にワインを輸入することにし、ようやく初の幸福資源を手に入れた。
徳川「あれ?幸福資源手に入れるの初?」
行政官「そうですが、何か問題でも?」
徳川「鯨は?」
行政官「まだ、光学を手に入れてないので入手不可能です」
徳川「あー、そうだったな、うん…、そっちもどうにかしないとな」
鯨のことは本気でこの時まで忘れていた。他に優先すべき技術もあったし、国防と幸福獲得を兼ねて
世襲制にしてユニットを徐々に作っていた上に、代議制にしてからは文化に20%振り込むことによって
幸福を生み出して凌ぎ、科学は70~80%でなんとかなっていた。
100%注ぎ込んでも資金が回っていたのは一重に相当数の偉人を定住させていたのと組織的の文明特性のお陰だろう。
(最終的に首都に聖職者1、第二都市に聖職者3に芸術家1、第三都市に芸術家3を配置していた)
この間にルーズベルトが何をトチ狂ったのかギリシャに宣戦布告し、
(ギリシャと戦争中のインドがアメリカに参戦要請してそれに応えたのだろうが、
こちらはインドと未接触だった為、ルーズベルトにモンテズマが乗り移ったようにしか見えなかった)
どちらかから参戦要請があった場合どうしたものかと悩まされたので
とりあえず交易停止は自主的に行っておいた。(重商主義だったし)
民主主義を開発した後はリベラリズム→光学→天文学と開発していった~。
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[ちょっとだけダイジェスト]
インド文明は日本の文明と遂に一度も接触することなくギリシャの手により悠久の時の流れに沈んで逝った。
アメリカはインド没落の報せを聞きギリシャと休戦するも新たな領土を我が物にせんと大陸に思いを馳せる。
戦う相手のいなくなったギリシャは徳川の調略により対インカ戦線を再開する。
その動きを見て虎視眈々と領土拡充を狙う中原の超大国ドイツ。
そして宰相ビスマルクの手によって僻地に追いやられた中国は日本との初めての邂逅を果たす。
いよいよ歴史はその勝利者を決める為に加速し始める。