ヴァーンの戦争経済~S.S.T~ その3 蜻蛉は天にはばたく
蟻地獄に群がる者ども
156T、おもむろにテッサに宣戦を布告。これでシダーの敵はテッサ、ファラマー、キーリン、キャラドンの四人となった。
が、実際に領内に侵入していたのはまだキャラドンだけである。
テッサは宣戦したばっかりだし、キーリンはサバシエルと戦争中なのでまだこちらに軍を送る余裕は無い。
そしてラヌーンはクリオテイテと相互通商条約を結んでいないので、西のジャングル地帯を突っ切らないとケロの都市圏には入れない。
誰でもいいから早く来ないかなぁ、と思っていた所、
157T、ついにラヌーンのスタックが到着。
…ファラマーさん、流石にそれは可愛そうでしょう。せめてカタパルトくらいはつけても良かったろうに。まぁあっても暗殺者の餌食だが。
無論こんな戦力で丘に陣地を構えた鉄持ち長弓兵を倒せるはずもなく。
6T後には全員まとめて畑の肥やしとなりました。ファラマーさん、ごちそうさまでした。
168T、遂にハリッド・アストラケインが降臨。以後の戦争は、
暗殺者を突っ込ませてカタパルトを始末→火柱火柱火柱→がたがたになった敵スタックに一斉攻撃
これで大体何とかなってしまう。更にそれだけではなく忠誠や折伏Ⅲの修得が可能と、まさに縦横無尽の活躍をしてくれる存在である。
なおこの辺に関しては当wikiの文明雑感も読んでみて欲しい。
ちなみにハリッド以外にも、例えば深海の狂信者で津波起こしたり、ヴェールの儀式官で炎の輪を起こしたりするという手もアリかもしれない。
こちらは量産が効いたり聖職で使えたりするメリットもある…と思われるのだが、やった事が無いので良く分からない。
なおハリッドさんが強烈すぎるので目立たないのだが、ラタも結構便利である。目眩ましで敵スタックの足を止めたり、退却した敵を釘付けにしたり出来る。
さて、マンモンのバザールが欲しいので取りあえず数学は研究するとして、問題はこの後の研究である。
いつもは他文明がまだ研究していなければ工学、そうでなければギルドを目指す事が多いのだが…
今回は他文明の研究があんな感じだったので、秘術の知識を一直線で目指してみた。
周りが後進国ばっかりなら情報網はそれほど役に立たないし、研究力自体を強化して後で研究しても間に合うだろう…と、この時は思っていたのである。
なお、工学は貧民街やハンマーズ、更に道路の移動力ボーナスを解禁し、
ギルドは情報網とシャドウを、更にその前提技術である税制は専門家にビーカーボーナスを付けるカースト制を解禁するので、どこかで研究しておくと何かと役に立つ。
175T、サバシエルに弓師を要求された。
正直ドヴィエロ並みの後進国であるバンノールと組んでいる理由はあんまり無いのだが、ここは受諾しておく。
これでキーリンがバンノールと和平を結ぶ気になればもうけ物である。
176T、計 算 通 り。
いやただの偶然なんだろうけど。さぁこれでバルセラフもこっちに来るだろう。
生け贄が増えて嬉しい限りだ。
177T、四人目の予言者が誕生。
ルオンノタルの祭壇も第三段階に進化し、駐留している部隊に祝福が追加されるようになった。
これで長弓兵の戦闘力は8/9。鬼に金棒、鉄持ち長弓兵に祝福である。
183T、テッサのスタックを確認。
これも暗殺→火柱→一斉攻撃で何とかなる程度の軍勢でしかない。
さくっと片付けよう、と思っていた矢先、185Tの事である。
?! ?! ?!
ちょっと待て、貴様等(ルシュイアープだった)153Tの時点では数学も通貨も研究出来ていなかった筈だぞ!?
…アムリテとかシェアイムとかだったらアハリエンを取られていたかもしれない。まぁ、その場合は奪いに行けばいいだけなのだが。
これが天帝の恐ろしさだというのか…
戦争経済、最終段階へ
とまぁそんなアクシデントはあったものの、186Tには秘術の知識に一番乗りする事が出来た。アムリテもシェアイムもいないのでちょろいもんである。
すぐに奨学金制度を採用し、研究力が90程上昇。
ボーナスの大科学者は宿命の烙印に回した。神官枠増加おいしいです。
技術は狂信を経由して高潔の証に進む事にした。それが終われば、後は全知に一直線である。
更に、191Tにはアハリエンの王冠も完成。影人の定住が更に進んだこともあり、この5Tで研究力が一気に倍近く伸びた。
戦争経済屈指の脳汁タイムである。
時間が前後するが、187Tには偉大な技師も誕生。これでまた一歩勝利に近づいた。
というのも迅速の場合、技師が一人いてくれれば9000G足らずで最後の祭壇を緊急生産できるのだが、
戦争経済には9000G程度なら訳無く貯まってしまうからくりが存在するのだ。
と言うのも、ある程度以上大技師の定住が進むとユニットを一隊生産するだけで莫大な金銭が入ってくるようになるためである。
例えば基礎ハンマーが100(戦争経済の場合これ位はざらである)の場合、英雄叙事詩と現人神制、更に鍛冶屋の補正175%がかかり、出力は275。
迅速の場合長弓兵のコストは80なので、一回の生産で生じるあふれハンマーは195、持ち越されるハンマーは約70。
二回目には出力170×2.75で467。あふれハンマーは387、持ち越しは100だけなので、残り132は換金。
そして三回目は出力200×2.75で550。あふれハンマーは470で、195Gが換金される。
詳しくはハンマーあふれ考察に記載されているので、興味があれば是非。
つまり長弓兵を作り続けているだけで1Tに200G近く入ってくる計算になる。30Tもその状態を続けていれば、それだけで6000G。
その上で大商人や神官、(今回は殆ど布教できなかったが)ノクスをはじめとする聖典収入が入ってくるので…後は自分で実践して確かめてみて欲しい。
当プレイレポでもこの辺りから急激に金銭が増え始めるので、その辺りも注目して頂ければ幸いである。
アハリエンを完成させたターンに、ルシュイアープから動物の馴致、通貨、精錬を調達する。
通貨はともかく他の技術は情報網で手に入れる事が多いので、凄く損した気分だがまぁそんな事は言っていられない。
193T、ドヴィエロから経験値15の暗殺者をかっぱらうの図。
…折伏の有用性に気付いたのは、別のゲームでレベル6のユニットを折伏してしまった時だった。
別ゲームでバンノールのレベル6戦車兵を手に入れた時の図。
そんな訳で、ハリッドやドルイドを始めとする信奉ユニットには出来るだけ折伏をつけてみるのも一興かと思われる。
ここまで極端でなくとも、OCCにおいてどうしても足りなくなる量を補えるのは大きい筈だ。
またこの前後にファラマーとキーリンのスタックが侵入してきたが、どちらも問題なく撃退している。
混沌から飛び立つもの
205T、五人目の予言者誕生。
この時点における科学力と金銭。
あふれハンマーだけで凄い額の金銭が生み出されているのが分かる。
この時点で残る技術は自然との共生と全知のみ。どうやら予言者が生まれるか否かが勝利のタイミングを決めそうだ。という訳で、
213T、平和主義と神権政治を採用。更に食料増産の為、以降の影人は全て商人に回す。
加えてドルイドで平地を片っ端から草原にし、カーディスから魚を輸入するなどして、全力で予言者を確保しにいく。
ちなみにこれが213Tにおける技術の開発状況。
競争相手のいなかった宗教系と魔術系はまだトップをひた走っているが、153Tの頃に比べれば確実に差は縮まっている。流石は天帝と言ったところか。
なおカーディスとガリムが魔術を修得しているのは技術交換の際にこちらから魔術を提供しているためである。
215T、無事に六人目の予言者誕生。後一人である。
この時点における科学力と金銭はこんな感じである。20Tで2000G以上増えた。
収入が激増しているのは影人を大商人に回し始めたのが原因。
220T、全知研究完了。…カニ女の時から考えると信じられない位の研究速度である。戦争経済恐るべし。
研究は…せっかくの宗教志向なので神学に向かってみる。予言者が遅れれば役に建つかもしれない。
221T、駄目押しとして哲学志向を選択。これで更に偉人の生産が加速されよう。
こんな感じで、適応志向は土壇場で役に立ってくれる事が多い。久しぶりのS.S.Tとなった。
223T、順当に予言者が生まれれば、これが最後の敵スタックになろう。
いつもは研究力が1000を越えたあたりで全勢力と休戦して時間を稼いだり情報網を活かしたりするのだが、今回は少しでも大商人が欲しい。
なので片っ端から殲滅した。美味しかったよキーリン。
そして次のターン、ちょっとしたドラマが起きた。
何と最後の予言者はヴァーン・ゴッサムの嫁さんであるタリア・ゴッサムであった。予言者はいずれ生まれるだろうと思っていたが、これには私もびっくりである。
良かったじゃないかヴァーンさん。見た目は禿爺だけど、デキウスもいないし。
これも一種のS.S.Tなのだろうか。
ともあれこれで勝利の鍵は揃った。
先ずは各勢力と和平を結んだ上で、適当な技術を売り払って小金を稼ぐ。今回は2000Gほどふんだくる事が出来た。
その上で早速タリア女史に祭壇の第六段階を建立してもらい、更に全裸待機していた偉大な技師を最終段階の祭壇につぎ込む。
更に現人神制とカースト制、ついでに奨学金制も採用。
所持ゴールドは8096。次のターンには7000G足らずで祭壇を緊急生産できる。
226T、順当に祭壇勝利。
蟻地獄と化した混沌都市ケロから、光り輝く二人の蜻蛉が寄り添って天に昇っていく。
その姿を見て、ケロの市民たちは何を思ったのだろうか…