OCC金融大陸その5
ハンニバルの最期
朝鮮危機の段階でかなり前からワイナ、オラニエ公が手一杯である。
ワイナ、マンサ間の停戦後、積極的に外交介入できなかったのも、彼らの動きが読みきれなかったからである。
AD1100ワイナがオラニエ公に宣戦布告。
仕掛けたのはワイナだが、停戦介入可能なのはオラニエ公のみ。
(ワイナは「自分で話してくれ」と言ってくる。)
オラニエ公は沿岸都市が多い上に、ワイナの遺産の文化押しで都市圏を削られている。
ダイク前なので、ハンマー的にはワイナ優位と思われ意外に思ったが、原因は技術にあった。
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なぜか先進国中で、ワイナだけがライフリングを持っていない。
加えて職業軍人、軍事学も市場に出ておらず、ワイナは騎士でライフル兵と戦うこととなる。
(なお、この段階で生物学、医術も独占しており停戦用の技術は問題ない。)
ワイナはスコア的には頭ひとつ抜けており、ワイナ不利で戦局が進むのは問題ない。
ワイナの技術力ならライフリングは早期に入手可能と判断し、傍観を決め込む。
そして同時期にマンサが手一杯に。ワイナの背後を突いて都市を落とされると拙い。
マンサ、ワイナ間の国境に宣教師を派遣して、動きを見守る。
AD1140ブルグント(ワイナ)をオラニエ公が占領。
AD1200オラニエ公にワイナとの停戦介入。
予想を裏切りワイナが何時まで待ってもライフリングを獲得しない。どうも、文化スライダーに割り振っている様だ。
オラニエ公を大国化させるわけにはいかないので、自由主義を渡して停戦させる。
AD1220マンサがハンニバルに宣戦布告
そして遂にマンサが動く。停戦介入は双方不可。マンサが完全に勝ちにきている。
王建、ワイナともに対マンサの参戦は不可。もはや、ハンニバルの滅亡は避けられない。
ここでは、マンサの巨大化を防ぐべく善後策を講じる。
AD1230王建に対ハンニバル宣戦要請。
AD1240王建の要請を受けて、Playerがハンニバルに宣戦布告。
AD1270ケルクアン(ハンニバル)を王建が占領。
AD1280ウティカ(ハンニバル)を王建が占領。
AD1330ワラタ(ハンニバル)をマンサが占領。
AD1330ハンニバルがマンサに降伏。
やむなく、王建にハンニバルの都市を落とさせて、マンサの取り分を減らす。
マンサの取り分は一都市だけとはいえ、ハンニバルの脱落は痛い。
OCCに於いて独立国の減少は外交の選択肢の減少に繋がり、決して望ましくない。
この間に、内政面では無線通信まで取るも、ブロードウェイはワイナに奪われる。
この時期、製鉄所無しで他国の生産都市にハンマーで対抗するのは困難。
無線通信の遺産はコルコバードのキリスト像を最優先。
第二次外交介入
他国の妨害目的の外交介入では鍵となる技術がひとつ存在する。民主主義だ。
民主主義後の戦争は、商業力をハンマーに変換できるため、それ以前の戦争よりも遥かに強力に技術開発を阻害する。
これは文化出力にも言える事で、予防的戦争は文化勝利を著しく阻害する。
文化勝利目前まで待って都市を落とすのとは違い、勢力を均衡させたまま文化勝利を防げるのが大きな強みだ。
先進国に民主主義が広がるのを待って、次なる外交介入を始める。
AD1420王建がワイナに自発的に宣戦布告。
AD1505ダレイオスが自発的にマンサの属国に。
AD1530マンサに対ワイナ宣戦依頼。(内燃機関を提供)
AD1530王建に停戦介入。
この間にダレイオスがマスメディアルートを駆け抜け、電気系遺産を多数建設している。
ワイナの文化勝利が遠ざかり、ありがたい。
ダレイオスの属国化は計算外だがマンサに宣戦依頼。
歩兵、長距離砲前の機関銃兵は鉄壁なので都市が落ちる事は無いだろう。
Playerを除き唯一歩兵持ちのオラニエ公は放置せざるを得ない。
AD1615ヴィルカス(ワイナ)をマンサが占領。
AD1630ダレイオスがマンサから独立。
AD1635ヴィルカス(マンサ)をワイナが占領。
AD1645ヴィルカス(ワイナ)をマンサが占領。
AD1655王建に対ダレイオス宣戦依頼。
AD1670デン・ハーグ(オラニエ公)がワイナに文化転向。
予想に反して都市のやり取りが生じる。ワイナがあまり真剣に戦っていない様だ。
とはいえ、一応の均衡は保てており問題ない。そして、
AD1685インターネットが完成
文化勝利 vs 宇宙勝利
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まずは上の技術テーブルを見て欲しい。インターネット直後のものである。
途中から違和感を感じていたが、インターネットが完成したことで、確信に変わった。
即ち、プレイヤー以外誰も宇宙勝利を狙っていない。
天帝でのこの技術差はそれ以外考えられない。
今後はネットがほぼ機能しないと思われるので、都市改善は商業重視を維持せざるを得ない。
こうなるとここからは、文化勝利との戦いである。
しかし、この時点で筆者は勝利を確信していた。
何故ならAIの文化勝利には以下の様な致命的な欠陥があるからだ。
-
AIはビーカーに関しては反則的な難易度補正を受けるが、文化勝利には補正が無い。
-AIは文化勝利に重要な偉人調整を全く使いこなせていない。
-AIは体制変更要請で容易に表現の自由を放棄する。
-AIは宗教流入を意識しないため、建てられる聖堂の種類が少ない。
この中で特に重要なのは3番目で、ここまでの段階でも、表現の自由を採用した文明に対しては即座に官僚制に変更させている。
(AIは偉人が使いこなせないので、首都の文化力は文化勝利の律速段階ではない。)
遺産の中でコルコバードを最優先したのも、コルコバードを取られるとこの妨害が成立しないからである。
以下はその後の展開であるが完全な消化試合である。
AD1765ダレイオスが王建と和平。
AD1785王建がワイナに宣戦布告。
AD1790王建に対ワイナ停戦介入。
AD1802オラニエ公が王建に宣戦布告。
AD1804ケルクアン(王建)をオラニエ公が占領。
AD1806オラニエ公に対王建停戦介入。
AD1812ケルクアン(オラニエ公)が平和的にハンニバルに返還される。
AD1854フェニキア(ハンニバル)をワイナが占領。
AD1854フェニキア(ワイナ)をハンニバルが占領。
AD1858ワイナ、マンサ間でイベント停戦。
AD1858Playerが宇宙船発射。
AD1860マンサに対オラニエ公宣戦依頼。
AD1888マンサがオラニエ公と和平。
そして、
AD1898Playerが宇宙勝利を達成。
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OCC宇宙勝利のスコアは20,000前後でほぼ安定している。
おまけ
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上は勝利一ターン前の情報。
独占技術がまだ5個あり、歩兵が守るバントゥーにはこちらの現代機甲部隊が隣接している。
(ワイナの文化押しの為、バントゥーは1ターン占領可能。)
OCCでの宇宙勝利は一度優位に立てば、本レポの様な圧勝になることも少なくない。
その一方で、一度不利になると逆転が非常に困難な為、どこで優位を作るかが問題となる。
それを自由主義ボーナスに求める、というのが本レポのもうひとつの主題だったのかもしれない。