7/29 7人パンゲア(モンゴル視点)
マルチ初プレイ
顔見知りと何度か対戦は経験したがGamespyでのパブリック対戦は初である。プレイヤーの性格を読みきれない、というより完全に自分の希望的観測に基づいて動いたことを反省すべきプレイとなった。
文明の立ち上げ
ランダムで選ばれた文明はモンゴル。序盤からユニークユニットを活用する攻撃的な文明であり、その特性に従って方針を決めることにする。初期の発展は都市の拡張と軍事を優先し、宗教と文化遺産は完全に無視、首都「ポケモンランド」、第二都市「ネヴァーランド」、第三都市「カラコルム」の近郊で馬、銅、鉄と立て続けに戦略資源が発見される。まさに戦争の星の下に生まれたと言って良いだろう。大量の剣士とケシクの増産を開始する。
文明の関係
斥候及びチャリオットを大陸中縦横無尽に走らせ、各文明の大まかな位置関係を把握する。ギリシャはわが国のすぐ南に位置し、マリとドイツはその左右、かなり距離が近い。大陸中央は国境紛争の火種が絶えなそうな配置であり、紛争の中心はギリシャとなるだろう。モンゴルとしてはその紛争に積極的に関与し利益を追求していきたいものだ、、、とこの時点では漠然と思っていた。
ドイツの更に東部、要するに大陸の南東部にはイギリス、その北には中国、大陸の北東部に日本という配置だ。これで合計七カ国である。画像があれば張りたいがちょっと今すぐ用意できなそう。。。
特にギリシャの西部から南西部に広がるマリの領土はツンドラが多く発展に苦労しそうな気配だ。まず、マリに個別チャットでギリシャ攻撃の可能性と意志を問う。まだ諸国はせいぜいアルファベット開発が終わるか否かという時期であり、戦争という刺激的な言葉に拒否感を示しているのか反応が無い。次にギリシャの東に位置するドイツに同様に呼びかけてみたが、やはり応とも否とも返事が無い…一体どうなっているのか。どう考えてもギリシャはマリとドイツの発展の邪魔となるだろう。こちらから協力すると言っているのだから逆に感謝してもらいたい…くらいの気分だった。
紛争の火種 BC500頃
首都ポケモンランドの南方でギリシャの開拓者が護衛もつけず近づいてくるのが見えた。このとき、国境付近では数隊のケシクが哨戒を行っており、この無用心な”侵略者”を拉致してやろうかとも考えた。そのときギリシャから個別チャットが入る。
ギ「ここに都市を作っていいですか」
そこは首都ポケモンランドの文化圏の隣であった。狙いは我が文化圏内ギリギリに位置する象であろう。率直に言って意味の無さそうな拡張である。象を得るには文化圏を押し返さなくてはならないのだが逆にわが国に飲み込まれかねない。早期に「音楽」>「無料芸術家」>「文化爆弾」のコンボを仕掛ければ可能性もあるが、わが国がそれを黙って見ているとでも思うのだろうか。この拡張は争いを生むだけで益が無い。だがわざわざ丁寧に聞いてきてくれたので、
モ「そこに建てるのは困る」
と、遺憾の意をはっきり伝えた。一方でそこから6,7スクエア東方に第四都市を建設する。
ギ「そちらも建てているじゃないか」
ギリシャはそういうと当方の遺憾の意にも関わらず結局ギリシャ第三都市をそこに建設した。ただし護衛無しで、である。こちらが第四都市を持ったのはそれと全く関係の無い話だと思ったし、防御無しで目の前に都市を建てるのは挑発的では無いかな。カラコルムのスラムをガールが裸で歩くようなものだ。
対ギリシャ戦争 BC100頃
単独ですぐに戦争をしかけても良かったしギリシャを完全攻略する自信もあったが、確実に目立ってしまうだろう。大陸を混乱に陥れる「人類初の戦争指導者」の汚名を一緒にかぶってくれる精神的な協力者が欲しかった。わが国の東方、ギリシャと領土を接するにはまだ時間的余裕のある中国がこの呼びかけに真っ先に応じてくれた。モンゴルと中国、、、運命的な組み合わせだ。見事この大陸に戦争の中華を咲かそうではないか。
ただ、それ以前にギリシャに不満の意志をはっきりと伝えるため、問題の国境に剣士とケシクをあわせて1ダース置いた。それを見てさすがに警戒したのかギリシャは都市に数隊の弓兵を配置し始める。中国からギリシャに仕掛けるには移動だけで時間が掛かりそうだ。隗より始めよという中国のことわざもあるし、同盟の信頼を高めるため単独で先陣を切った。
弓兵3体と斥候に守られた問題の都市は1ターンで灰となりその名前も記録に残らなかった。さらに大量の軍を南の首都アテネに向ける。しかし終戦は余りにも早く訪れた。
ギ「第二都市スパルタと技術を譲渡するので滅亡だけは見逃して欲しい」
あっけなさ過ぎる。中国はまだ宣戦すらしていない。ギリシャの恐れ知らずな態度も戦争を現実視していなかった故なのか。ここで二つの選択肢が目の前に現れた。ただ勝利を目指すならギリシャの提案を無視し吸収するのも得策だろう。しかしここで「一つの文明を死滅させた指導者」という汚名を被るのが怖くなり降伏を認めることになる。戦争を至上の手段とする文明にとってこのような判断はベストと言えない。頭では分かっているのだが、他国が戦争面で大いに出遅れているのはエネルギーグラフから明らかで、ギリシャ一国見逃すくらい大した問題とならないだろうという傲慢さも心にあった。
対ドイツ戦争 AD300頃
ユダヤの聖都スパルタを併合したことでわが国は大きくスコアを伸ばした。だがここで「大量のケシクの維持費」が脳裏をよぎる。戦争前提で国家を運営してきたため文化面、経済面で遺産競争に走るイギリス、マリに明らかに劣る。しかし維持費を軽減するために軍事ユニットを削減してもそれに費やした時間は返ってこない。戦争文明は戦争を続けるしか道は無いのだ。振り上げたコブシを降ろす先が必要だった。それに中国と共同戦線の絆を深めるためにも敵が必要である。
ギリシャと講和を結んだ直後後、軍隊をギリシャ東方に位置するドイツの首都ベルリンに向け、国境に到着した時点で宣戦布告した。中国も形だけの宣戦を行う。宣戦布告の理由は「対ギリシャ戦争の協力を拒んだ不遜な態度」であった。恥も外聞も無い、誰が見てもモンゴルはならず者国家である。ベルリンの防衛もわずか2ターンで陥落し、ケシクの群れをさらに東方のミュンヘンにも向ける。ドイツも慌てて全技術と金をわが国に提供し誇りなき降伏を選んだ。ここでもドイツを滅亡させるのは簡単であったのだが、やはりギリシャの時と同じ決断を下す。
対イギリス戦争 AD450頃
ベルリンはわが国のはるか南東、中国の南方に位置する。ケシクの遠征軍がかなりの補給費を食い潰しており、ベルリンの維持費を供出するのは困難と判断、中国にこれを譲渡する。翻って次に視界に入ったのはイギリスである。二度の戦争は余りに容易で、モンゴルの油断は最高潮に達していた。
イギリスは序盤からアポロ神殿を初めとするいくつかの世界遺産の建造に成功しており、スコアも頭一つ飛びぬけている。大陸に戦乱をもたらした元凶の最後の良心としてイギリスの一人勝ちを見逃すわけには行かない。ミュンヘンを包囲するモンゴル軍から見てロンドンは目と鼻の先である。防衛の準備の時間を与えないうちに攻略できる。宣戦布告だ!
モ、中「我々に断りなく発展しやがって、イギリスめ許さん」
我ながら何と言おうか… 北の将軍様も真っ青な言い分である。第一陣にケシク、後続に剣士スタックと中国の斧スタックが殺到する。対するはイギリスの象兵団。ユニットの質はイギリスの方が上だが、量はモ、中の中華同盟が圧倒している。ロンドンの陥落は確実だろう。ただ、その後都市を維持するのは困難だろうし奪還されるとやっかいだ。よってロンドンは占領後焼きつくす。それだけでイギリスの凋落は約束されるはずである。
そこに我らが鳴らしたものでは無い宣戦布告のラッパが響く。極東の武勇の国、日本だ!
防衛戦争1 AD700~
他国が共同戦線を張ることはある程度予想できた、むしろこれまで無かったのが不思議なくらいだ。問題は日本軍の量だった。多すぎる、と中国の悲鳴が上がる。これまで日本はチャットに全く姿を見せず、こちらもどういうわけか完全に意識の範疇外だった。しかしエネルギーのグラフを見ると、戦争のみを考えていた我がモンゴルとほとんど同レベル。これだけの軍隊を今まで使わずに何処に向けるつもりだったのか… しかしいまや、我ら中華同盟は分かりやすい世界の敵となってしまった。日本も折角の鉄剣の切れ味を試すのに最適というわけだ。
斥候に当たっていたチャリオットを中国の首都北京に向ける。うげえぇぇ、ざっと見でも20体近くの剣士がいる。幾らなんでもこれはまずい。モンゴルと中国はロンドン包囲の軍隊を北京防衛のために急遽帰還させる。イギリスが「逃げるのか!」と挑発してくるが応じる余裕は無い。
日本の侵略軍に対し中国とモンゴルの防衛軍がゲリラ的に応戦、基本的に防衛有利のゲームなので早くも泥沼の様相を呈してきた。日本はあれだけのユニットを抱えているのに浪費を嫌ったのか撤退を開始する。それをケシクで追う。いくつかの改善と資源を破壊したが残念ながら京都や大阪を陥落させるだけの余力は無い。
遅れてイギリスの反撃部隊が北京に到着、泥沼の防衛戦が再開される。さらに個別チャットでイギリスからモンゴルに降伏勧告のメッセージが投げつけられる。
イ「中国領土から撤退し、中国が滅亡するのを見捨てろ」
防衛戦争2 AD900~
わが国にも最低限の意地というものがある。中国をそそのかした責任はモンゴルにある。中国を見捨てモンゴルだけが生き恥を晒せというのか。イギリスも中国の殲滅戦争をするのに多大な犠牲を払うことになるぞ。これでは戦争に参加しないマリやギリシャの一方的な漁夫の利となるではないか。
一方で唯一戦争を経験していない文明であるマリに呼びかける。
モ「イギリスは戦前からスコアトップだが、このまま中国を飲み込むのを見ているのか」 モ「イギリスが我らに勝利することがあれば、逆転は難しくなるぞ」
やはり返事が無い… 外交を余りにも怠りすぎたようだ。開口一番「ギリシャを一緒に攻撃しませんか」なんて直接的な外交は駄目なのか…
防衛戦争3
AD1100頃 ドイツが中国に宣戦布告! ギリシャがモンゴルに宣戦布告! マリがモンゴルに宣戦布告!
イ「これが外交というものだ!」
イギリスの威勢の良い掛け声とともに世界中の軍が中国とモンゴルの都市に殺到する。駄目だ、北京の防衛だけにこれ以上戦力を割けない。中国よ、生きていたらまた会おう。
確かにモンゴルは分かり易い悪党である。しかし、悪を叩くことは必ずしも自国の利益に繋がらない、悪の外馬に乗る方がむしろ得というものだぞ!しかしそんなモンゴルの叫び声もむなしくモンゴルと中国の都市が次々と攻略されていく。都市が落ちるたびにモンゴルの発言は影響力を失い、イギリス脅威論が寒々しく感じられる。
モ「中国よ、申し訳ない。破滅につき合わせてしまった。」 中「ま、別にいいですよ。仕方のないことです。」
中国は既に運命を受け入れているようだった。本当に僅かな間であったが華々しく輝いた覇王の流星はここに散った。
終戦と没落
AD1200年、中国滅亡。世界は一段と平和に近づいた。さらに数年後、ギリシャとモンゴルの間で独断の無条件降伏の条約が調印され、第三都市カラコルムは鉄鉱山の権利とともにギリシャに譲渡される。ギリシャはこれ以前にユダヤの聖都スパルタを奪還、またモンゴルの第四都市を焦土にしている。次いでマリとモンゴルの間で停戦合意が交わされ、首都ポケモンランドを開城する。モンゴルは大陸最西端のネヴァーランドに遷都し、今後の世界の大勢に影響することもされることもなく、細々とオブザーバーとして生きてゆくことになった。
一方、中国の領土はイギリス、日本、ドイツの東側諸国で割譲したようだ。こうしてモンゴルによって引き金を引かれた世界大戦は終結した。
戦後の東西対決
モンゴル役後約500年に亘り平和な時代が続いたが、イギリスの国力(スコア)は圧倒的で誰も是を覆すことはできないようだった。可能性があるとすれば日、マ、ギ、独の四カ国同盟でイギリスを攻撃するしかない。しかしそれにしてはエネルギーグラフの動きが鈍い。戦前からスコアトップだったイギリスは先の大戦で中国のかなりの領土を併合しており、時間が立てば立つほど加速するのは明白であった。
モ「モンゴルの世界制覇の野望を引き継ぎ、イギリスの脅威に対抗する意思のある文明にはモンゴルの最後の兵力を譲渡しよう」
カラコルムとポケモンランドはほとんど無血開城であったため、ネヴァーランド駐留軍と合わせかなりの数の軍(斧、槍、カタパルト、ケシクで約15体)がまだ残っていた。と言っても世界を揺るがす程ではない。そもそもモンゴルがそのような軍を持っていたら生存は許されなかっただろう。しかし、攻撃乃至防御の十分な支援となるはずだ。これらをアップグレードするだけの財力はもう無い。よって時代遅れになる前に早く戦端を開くべきである。
…しかし、この呼びかけに応じる者は居なかった。
この後の平和の時代にギリシャからマリへのカラコルムの譲渡、ドイツの地方都市の文化転向(→マリ)などがあったようで二番手のスコアが幾度か入れ替わる。
AD1700頃、埋まらないスコアの差に業を煮やしたマリがイギリスに宣戦布告、次いでギリシャがマリに、日本がイギリスに協力する形で参戦。ときに日本よ… 本当にこれで良いのか? その頃、モンゴルのキャラベル船が世界初の地球一周を果たす。ちょっとした反抗で気分が良い。
ギリシャがモンゴルユニットの譲渡を要求、これに応えるがとき既に遅し、もはや焼け石に水だろう。更にネヴァーランドで新規生産したカタパルトを数台、マリに譲渡するがイギリスの最新鋭の赤服の前にはほとんど効果が無いようだ。
ドイツはイギリスとギリシャの狭間で戦争が過ぎるのをただ祈っているようだ。
独「イギリスとギリシャが怖い」
まるで小国の悲哀を共有しようとばかりにドイツがポツリと漏らしてきた。確かにドイツはモンゴルによる占領を経験した。だがかなり早い段階でベルリンを奪還し、更に中国の一都市も占領したので十分発展の余地があったはずだ。モンゴルはキャラベル船で得た京都と大阪の防衛状況(長弓兵一体ずつ)を伝え、ドイツに奇襲攻撃を行うよう促した。しかしゲルマン人は短い戦争の栄光よりも生存を選ぶ聡明な人種であるようだ。
オブザーバーモンゴルは残ったケシクを走らせマリ、ギリシャとイギリスの戦争の状況をつぶさに観察する。イギリスはギリシャの西側海岸から浸入、都市を一つ破壊し、続いて首都アテネに奇襲をかけるが、予想以上の守りに断念する。そこでイギリス軍は進路を変え、大陸北東部のマリ-日本の国境線に赤服を大量投入。これが決定打となりギリシャ、マリ連合は降伏。結局、圧倒的な実力差を覆すことはできず、日本もイギリスの世界支配を認め、AD1900イギリス一国の勝利となった。
感想
序盤、各国の警戒と注目を集めノリノリだったのは言うまでもありませんが、勝利を目指すには稚拙な戦略となってしまい反省してます。中国さんは笑っていました。早期に滅ぶことになってすんません。 ちなみに可能性の低いビジョンとして、対イギリス開戦時、ギリシャさんが乗ってくれたら、ドイツとイギリスの領土を譲渡し中原三国で世界を制覇する予定でした(もちろんモンゴルを越えない範囲で)。チャットでも呼びかけたつもりでしたが忘れていたかも。何にせよ信頼を得られるようなプレイでは無かったです。やはり反省。 ドイツさんは寡黙な方でした。最初のギリシャ攻撃要求でなんらかの返事を頂けたらもう少し流れが変わったかもしれません。(否だったらギリシャさんを誘って最初にドイツ攻撃に向かっていたでしょうがw) マリさんは一度途中で落ちてしまわれたのですが、私の好戦プレイを見て怒ったのではないか?と内心心配でした。攻撃の詰めが甘かったのもその辺にありますw(言い訳) イギリスさんは終始トップを維持し、堅実なプレイでお見事でした。私の稚拙な攻撃が逆にイギリスさんを活気付け、マリさんの逆転の目を摘んでしまったようにも見えますが、、、日本さんの大量スタックの脅威が無ければとりあえずロンドンは落ちていました、と強がってみます。お疲れ様でした。