レッドコード・オブリビオン

青空のショウ少佐・レッドコード

暗黒の策謀、色彩の野望



序章:陰謀の幕開け

古代の廃墟、「アル・ヴァーレ帝国」の滅びた遺跡。その最深部に一人の男が立っていた。黒いマントが揺れ、暗闇の中で炎のように赤く輝く瞳を持つ者――暗黒のシドだった。

シド:「久しいな、黒城 死瞳。貴様も私と同じく、この文明の残骸に惹かれたのか?」

暗がりからもう一人、優雅な足取りで近づいてくる男が現れる。彼は冷ややかな笑みを浮かべ、視覚を失った瞳を覆うカラーヴァイザーを調整していた。

黒城:「お久しぶりですね、シド。どうやら私たちの目的は一致するようです。『色彩エネルギー』の完全なる支配……そして、この学園都市の掌握。」

シドはその言葉にうっすらと笑みを浮かべ、手にした黒炎の剣「エクリプス・デバウアー」をかざす。

シド:「そうだ。だが、単なる支配ではつまらん。もっと劇的に、奴らに絶望を味わわせようではないか。そのために、これを用意した。」

彼の手元に現れたのは、漆黒のデバイス――ナノマシン兵器「レッドコード・オブリビオン」の制御装置だった。黒城は興味深そうにそれを見つめる。

黒城:「なるほど、ナノマシンと色彩エネルギーを融合させた新たな兵器か。さすがはシド、狡猾ですね。」

シド:「この兵器はただのウイルスではない。都市のネットワークに侵入し、人体にも感染する。意識を支配し、肉体を破壊する。これを投下すれば、学園都市は我々のものとなるだろう。」

黒城:「ふふ、楽しみですね。では早速、計画を始めましょう。」

第一章:狂乱の都市

数時間後、学園都市の空には謎の黒雲が広がり始めていた。突然、電子機器が一斉にダウンし、都市中のモニターに謎のメッセージが映し出される。

「Ooops, your important files are encrypted. Pay the price or face oblivion. - The Dark Shid」

混乱に包まれる都市。その中心に、バイクを走らせながら通信機を操作する一人の男――ショウ少佐がいた。

ショウ:「おいおい、どうなってやがる!?これは単なるサイバー攻撃じゃねぇ、何かが街全体に撒かれてるぞ。」

通信機越しに、いつもの相棒の声が響く。

レウス:「ショウ少佐、これはナノマシン兵器だ。『レッドコード・オブリビオン』ってやつだぜ。」

ショウ:「くそっ、あのシドの仕業か。ランバルド、お前も聞いてるか?」

通信機から、少し間の抜けた声が返ってくる。

ランバルド:「おう、ついやっちゃうんだよな!まさかの大事件ってわけか、面白そうじゃねぇか!」

ショウはため息をつきながらも、バイクのスピードを上げる。

ショウ:「ランバルド、今は遊びの時間じゃねぇ。レウス、やつらの居場所は?」

レウス:「色彩エネルギーの反応を追跡中だ。……いた!中央広場だ。急げ!」

第二章:死闘の幕開け

中央広場にたどり着いたショウ少佐、レウス、そしてランバルド。そこには、黒い霧に包まれたエリアが広がっていた。

ショウ:「くそっ、この霧……ナノマシンの煙幕か!」

レウス:「気をつけろ、ショウ少佐。このナノマシンは触れるだけで感染する。俺の魔力フィールドで防御するが、長くは持たないぞ。」

ランバルドは笑いながら前に進む。

ランバルド:「なら、俺の『ランバルドマジック』でこいつらを笑顔にしてやるさ!」

ランバルドが手をかざすと、彼の洗脳能力が発動し、ナノマシンの煙幕が一時的に薄れた。

ショウ:「今だ!行くぞ、レウス!」

レウス:「SWEEP!」

レウスがモップを振り回し、ナノマシンの集団を掃き散らす。だが、その瞬間、黒城 死瞳の冷たい声が響く。

黒城:「愚かな者たち。私の『レッドコード・オブリビオン』を止められると思うのですか?」

黒城が姿を現し、ディメンションクローを構える。彼の目は冷徹そのものだ。

第三章:色彩の瞳と暗黒の炎

戦場の裏側、異次元の空間にて、暗黒のシドと黒城 死瞳が対峙していた。

シド:「ふん、奴らはなかなかやるようだな。しかし、我々の計画に狂いはない。」

黒城:「ええ、ただの抵抗にすぎません。ですが、ショウ少佐たちは予想以上の力を持っている。色彩エネルギーを完全に支配するには、彼らを排除する必要があるでしょう。」

シドは不敵な笑みを浮かべ、暗黒の杖「ナイトフォール・スタッフ」を掲げる。

シド:「ならば、もっと闇を解き放とう。漆黒の炎で、この世界を焼き尽くしてやる。」

最終章:決戦、そして希望

学園都市の中心部、ナノマシン兵器の中心核にたどり着いたショウ少佐たち。レウスが渾身の一撃を放つ。

レウス:「これで終わりだ!『モップラッシュ・フィニッシュ』!」

ナノマシンの中心核が破壊され、黒い霧が消え去る。だが、その瞬間、黒城が再び姿を現す。

黒城:「ふふ、見事ですね、ショウ少佐。そしてレウス、ランバルド。ですが、これは始まりにすぎません。」

ショウは黒城を睨みつける。

ショウ:「てめぇ、まだ何か企んでるのか?」

黒城は淡々と答える。

黒城:「色彩エネルギーの支配は、まだ終わっていないのです。では、また会いましょう。」

黒城は空間を切り裂き、姿を消す。ショウは深いため息をつき、空を見上げる。

ショウ:「まったく、厄介な奴らだ。だが、これでしばらくは平和だな。」

レウス:「ああ、だが次に会う時はもっと厄介かもな。」

ランバルド:「ついやっちゃうんだよな!まぁ、楽しみにしてるぜ!」

エピローグ:陰謀の残響
異次元の空間に戻ったシドと黒城。シドは微笑んでいた。

シド:「奴らの成長は予想外だったが、面白いことになりそうだ。」

黒城:「ええ、これからが本番です。色彩エネルギーの支配まで、あと一歩。」

二人の陰謀は、まだ終わっていなかった――。
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最終更新:2024年12月07日 00:08