青空のショウ少佐・ロザー黙示録
学園都市の深層に、暗い歴史が刻まれていた。ショウ少佐は、最近になってそれを知ることとなった。数百年前、かつての帝国――アル・ヴァーレ帝国の滅亡に関与した伝説の人物、ロザー・ザ・デストラクター。その名を知る者はほとんどいなかったが、少佐の目にはその足跡がくっきりと浮かび上がっていた。
「ロザー……」
ショウ少佐は、無線を介して転送された古びた記録を目にし、思わず呟いた。映像には、ロザーがかつて振るったという「狂王の剣」が映し出されていた。鋭い刃先、黒く血塗られた刀身。まるで死そのものを象徴するようなその剣は、今でも恐れられていた。
だが、何より恐ろしいのは、その剣が再び動き出す兆しがあるということだった。暗黒の力が復活しようとしているのだ。それを阻止しなければならない。
2. ロザーの復活
ショウ少佐は、直ちに調査を開始した。ロザーの記録が残っている場所――かつて帝国の神殿があった遺跡を訪れ、そこで恐るべき事実を知ることとなる。
「この力が……!」
ショウ少佐は、目の前に広がる遺跡の中心に立つ巨大な黒い石柱を見上げた。その周りには、古代の符号と呪文が書かれていた。その中には、ロザーが禁断の儀式を行い、再び命を得るために必要な儀式が隠されていたのだ。
突然、石柱が微かに震え始め、次第に光を放ち始める。その光はまるで、死者が再び蘇る時の兆しのようだった。そして、その光が消えると、そこには立つべきではない者が現れた――
「…我が名はロザー。再び、この世に戻る時が来た。」
ロザー、かつての狂王が、今や黒い鎧に身を包み、目の前に立っていた。狂王の剣を手に、その眼差しはただただ冷徹だった。ショウ少佐はその瞬間、心の中で決意を固める。
「お前がロザーか……。その力、今こそ止める!」
3. 戦いの幕開け
戦いは、予想以上に激烈だった。ロザーの振るう狂王の剣は、ただの刃物ではなかった。黒い炎がその刃を包み込み、空間すら切り裂くような力を放っていた。
「お前ごときが……!」
ショウ少佐は、冷静にオールラウンダー・マグナムショウを操り、ロザーに向かって攻撃を仕掛ける。左腕の鋏型レーザーソードが光を放ち、ガトリング砲の音が戦場を支配した。しかし、ロザーの剣の前ではすべてが無駄に思えるほどだった。
ロザーは笑みを浮かべる。
「その程度で俺を止められると思うな。俺の力は――」
だが、ショウ少佐はそこで冷静さを失わなかった。狂王の剣に隠された秘密が、少しずつ明らかになりつつあったのだ。剣がその力を増すたび、周囲の空間が歪み、エネルギーが集中していく――もしその力を放つ前に破壊すれば、ロザーの復活の儀式は途中で崩れる。
ショウ少佐は決断を下す。
「終わらせる!」
4. 狂王の剣の破壊
戦闘が繰り広げられる中、ショウ少佐は一瞬の隙を突いて狂王の剣に標準を合わせ、全力で攻撃を加える。ガトリング砲が炸裂し、その弾丸が剣に命中する。だが、剣から放たれる黒い力に弾かれ、攻撃は一時的に反射される。
その時、ショウ少佐の目に狂王の剣の弱点が映った。剣の鞘――そこにある特殊な符号が、ロザーの力を支えているのだ。
「これだ!」
彼はそのまま、スピーディに移動し、鋏型レーザーソードを剣の鞘に向けて突き刺す。強烈なレーザーが鞘を貫き、狂王の剣に致命的なダメージを与える。
「不可能だ!俺の力を――」
ロザーの怒りが爆発し、暴風のような力が周囲を席巻する。しかし、その力も次第に収束し、剣の力が次第に弱まっていく。
5. 最後の決戦
ロザーは力尽き、膝をつく。だが、彼の眼差しには未だ絶望的な輝きが宿っていた。
「お前に負けるわけにはいかない……」
「もう終わりだ、ロザー。お前の時代は終わった!」
ショウ少佐はその言葉と共に、最終的な一撃を加える。鋏型レーザーソードがロザーの胸を貫き、狂王の剣が完全に破壊される。
ロザーは塵となって崩れ、暗黒の力もそのまま消え去った。
6. 次なる戦い
戦いの後、ショウ少佐はその場に佇み、荒れ果てた戦場を見渡した。勝利を収めたはずなのに、心の中には未だ不安が広がっていた。
「……次は、誰が来る?」
勝利を祝う暇もなく、彼の心に新たな戦いの予感が響き渡った。ロザーが倒れたことで、次なる暗黒の力が目覚める時が近づいていることを、ショウ少佐は感じ取っていた。
「この戦いは、まだ終わらない。」
ショウ少佐は、次なる戦いへ向けて歩み出す――その足取りは、決して止まらなかった。
最終更新:2024年12月06日 23:50