フランシスコ・メリダ(宇宙暦?年 - 宇宙暦801年)は自由惑星同盟の軍人。オリジナルキャラクターである。

略歴

 宇宙暦795年、前任の第一一艦隊司令官、マッシモ・ファルツォーネ中将の幕僚チームから横滑りする形で新任の第一一艦隊司令官クレメンス・ドーソン中将の幕僚チームに加わった。第一一艦隊副参謀長であり、階級は准将。シトレ派に所属。ドーソンからは能無し扱いされる。(31話)
 直言を好む性格で前司令官から信頼されたが、それゆえにドーソン中将の不興を買う。参謀としてのまっとうな責任感を有しており、第三次ティアマト会戦ではドーソン中将を立ち直らせるためのエリヤの言葉を追従とみなし、殺意すらこもった目線で睨みつけた。(33話)

 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦においては「第九艦隊所属(82話)」とされており、恐らく少将として第九艦隊司令官ジャミール・アル=サレム中将のもとで分艦隊司令官を務めていたものと推測される。そのままアル=サレム中将のもとで戦い続けたとすれば、ミズガルズ戦線においてリッテンハイム派主力を率いるエッデルラーク上級大将と戦ったことになる。

 宇宙暦799年、ラグナロック戦役後、イゼルローン要塞における要塞戦教範を作成したヤン・ウェンリー大将からイゼルローン方面艦隊司令官の候補者として推薦される。候補者には他に旧第一三艦隊エリック・ムライ中将、旧第七艦隊エドウィン・フィッシャー中将、旧第三艦隊ターオ・ゴシャール中将が候補に挙がった。この時、メリダが旧第九艦隊に所属していたと説明されている。候補者の中からメリダ中将が選ばれた後、コンピュータで模擬戦闘を行った。五回戦ってメリダ中将が四勝した。ヤン大将が勝った時も二週間を費やし、八〇〇〇隻の艦艇を失った。(82話)

 宇宙暦801年10月末、一〇月クーデター民主政治再建会議のクーデター)に参加。この時イゼルローン方面艦隊司令官で階級は中将。(79話)
 クーデター開始から10日目の11月9日、第八次イゼルローン要塞攻防戦において復員支援軍司令官のヤン大将によってトールハンマーで「味方ごと復員支援軍を吹き飛ばすか、復員支援軍を見過ごして味方を生かすか」の二択を迫られる状況を作り出され、戦闘中止を命令し、頭を撃ち抜いて自決した。(86話)

能力

 「豊かな経験と堅実な運用能力を持ち、与えられた役割を確実にこなす。だが、戦術能力は平凡」らしい。(82話)

性格

 第三次ティアマト会戦後、ロボス派アンドリュー・フォークエリヤから准将級で実績と能力のある人物と聞いて真っ先に思い浮かべ、同時に歓迎する人物。(34話)
 市民軍司令官エリヤ・フィリップス中将は彼を「剛直な性格」、「気骨の人」と評している。(79話)

座乗艦

  • 第一一艦隊旗艦「ヴァントーズ」(准将:第一一艦隊副参謀長として乗艦)
  第三次ティアマト会戦(第32話 - 33話)
最終更新:2021年04月15日 00:20