エリック・ムライ(宇宙暦?年 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

薄めの黒髪を七三分けにした神経質そうな中年男性。

2 略歴

2-1 前世

 第十三艦隊結成以来ヤン提督の参謀長を務めた。宇宙歴801年3月21日、オーベルシュタインの草刈りでラグプール刑務所に収監され、同年4月16日の同刑務所の暴動では混乱と銃火を避ける為に裏門まで歩いていたが、爆風で地に叩きつけられ昏倒していたが兵士に発見され病院に運ばれる。治療中腹膜炎を起こし一時意識不明の重体に陥ったが、病状は安定から回復への直線路を辿り同年6月末退院し軍部の世界から完全に身を引いた。(1話)

2-2 逆行後

 宇宙歴794年の第六次イゼルローン要塞攻防戦時、第五艦隊副参謀長を務めている。階級は宇宙軍代将。(24話)
 宇宙歴797年、ヤン・ウェンリー宇宙軍少将を指揮官とする非公式部隊「イゼルローン攻略部隊」の副司令官を務める。階級は宇宙軍准将。同年に発足した第一三艦隊では副司令官を務める。この時、宇宙軍少将に昇進している。(52話)
 宇宙歴798年の「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦中に功績が認められ、宇宙軍中将に昇進する。(63話)第二次ヴァルハラ会戦では第四統合軍集団全体の指揮を執るヤン・ウェンリー宇宙軍大将に代わって、第一三艦隊の指揮を執った。(68話)第四統合軍集団司令官ヤン提督のもとで華々しい武勲を挙げたようである。
 宇宙歴801年には復員支援軍宇宙戦力指揮官を務めた。(82話)
 宇宙歴802年トリューニヒト政権の同盟軍再編後はイゼルローン総軍所属の第六艦隊司令官を務めている。階級は宇宙軍大将。「教頭先生」という異名で知られ、(92話)ヤン・ウェンリー一二星将の一人に数えられている。(108話)同年10月から始まった第九次イゼルローン要塞攻防戦ではエリヤの消極策で士気が低下していることを受けて控えめな言い方で方針転換を求めた。(109話)その後の戦いでは慎重すぎて後手後手に回った。が、帝国軍のヘルムート・レンネンカンプ上級大将、コルネリアス・ルッツ宇宙軍大将らが率いる精鋭部隊が攻勢に出た際には第一辺境総軍副司令官ジェフリー・パエッタ宇宙軍大将の指揮の下、第二艦隊司令官代理サミュエル・アップルトン宇宙軍中将らと共に四度にわたる攻撃を難なく防いだ。(111話)同攻防戦の後、イゼルローン総軍副司令官に就任する。(113話)
 宇宙歴804年5月末、上級大将に昇進の上、キャリー・ギールグッド提督の後任として宇宙軍教育総隊司令官に就任する。(121話)

3 能力

 イゼルローン方面艦隊司令官を選ぶ際に旧第三艦隊ターオ・ゴシャール中将、旧第七艦隊エドウィン・フィッシャー中将、旧第九艦隊フランシスコ・メリダ中将と共に名前が挙がった。「四人とも豊かな経験と堅実な運用能力を持ち、与えられた役割を確実にこなす。だが、戦術能力は平凡」らしい。
 独創性に欠けるが堅実な艦隊運用が持ち味。旧第一三艦隊の練度管理を一手に引き受けた提督で、育成が得意。

4 性格

常識と規律の信奉者である。しかし、口が裂けても『祖国を愛せ』とは言わない。リベラリストとしてもかなり極端な部類。
最終更新:2024年05月06日 16:00