第六艦隊とは自由惑星同盟軍の宇宙軍正規艦隊の一つ。

概略

1 経緯

 宇宙歴640年のダゴン星域会戦において同盟・帝国両艦隊が軍事衝突した後、対帝国戦力として第五艦隊と共に編成された。(七十七話)
 宇宙歴769年3月、第二次イゼルローン要塞攻防戦に他の艦隊とともに参加する。なお、当時の副司令官が後の反戦活動家ジェームズ・ソーンダイク少将。(115話)
 宇宙歴793年12月時点で、中間派ジルベール・シャフラン中将が司令官を務めている。(15話)
 宇宙歴794年2月、ヴァンフリート戦役第四艦隊第一一艦隊第一二艦隊とともに参加する。なお同艦隊C分艦司令官ロシャンボー少将にサイオキシンマフィアの疑いがかけられていた。(15話)
 宇宙歴795年4月、同盟軍首脳部は気鋭の新鋭であったウィレム・ホーランド少将をシャフラン司令官の後任に考えていた。(32話)同月の第三次ティアマト会戦における少将の失態でこの構想は立ち消えとなった。(34話)
 同年12月、司令官シャフラン中将の後任には内定していた第七方面軍司令官イーストン・ムーア中将がエル・ファシル海賊の活発化により第七方面軍から離れられなくなったため(38話)、海賊討伐で名高いエドワード・トインビー中将が選ばれた。(46話)
 宇宙歴796年9月、第七次イゼルローン出兵に第二艦隊第四艦隊第一二艦隊とともに参加し、同艦隊は第二陣を務める。(46話)しかし、レグニツァの悲劇において四割を失い、司令官トインビー中将らが戦死するという大損害を蒙る。(48話)生き残った第六艦隊D分艦隊司令官クリステア少将も階級据え置きで予備役に編入された。(56話)なお、このとき第六艦隊D分艦隊副司令官ラップ准将らが残兵をまとめて奮戦し、ぎりぎりで全軍壊滅を免れた。(48話)
 同じく大損害を蒙った第四艦隊とともに第四、第六艦隊再建問題は軍のみならず政界をも二分する大問題となった。同艦隊と第四艦隊には司令官代行が置かれたが、これは残存戦力の管理者に過ぎなかった。(50話)
 宇宙歴797年3月、「ヤン・ウェンリーの春」の訪れによって、同艦隊の再建問題は第四艦隊の残存戦力と合併し、新艦隊「第一三艦隊」を発足させるということで解決された。

 旧第六艦隊の将兵は名将ヤン・ウェンリー提督率いる第一三艦隊としてラグナロック戦役で空前の武勲を立てた。

 宇宙歴802年、トリューニヒト政権の同盟軍再編により、イゼルローン総軍の傘下に再び第六艦隊が編成された。 「教頭先生」ことエリック・ムライ大将が新司令官に就任した。(92話)司令部はティアマト星系第四惑星ラハムの南半球のアトラ・ハシース高原の中央部に置かれている。(102話)
 ヤン提督のもとで活躍した精鋭の半数は他の艦隊の基幹要員として引き抜かれ、残る半数も第四艦隊第一三艦隊と分け合っているため練度は大幅に低下している。第六、第一三艦隊同様、旧第一三艦隊隊員が基幹となり、新兵と再招集された予備役がわきを固める編成である。もっとも精鋭を多く配置した第一三艦隊は別にしても、ムライ提督の手腕により新兵と予備役が成長しており、旧第一三艦隊系の三個艦隊の中では第四艦隊よりは練度が高い。(103話)
 同年10月、第九次イゼルローン要塞攻防戦においては当初惑星ラハムにて第一三艦隊とともに待機していたが、ガイエスブルク要塞と帝国艦隊が前進し、同盟軍との衝突が避けられなくなった頃には参戦している。(111話)
 同年12月、司令官ムライ大将がイゼルローン総軍副司令官に栄達し、第四艦隊A分艦隊司令官カール・フォン・ゾンバルト中将が大将昇進の上で後任の司令官となった。(113話)

2 歴代司令官

氏名 派閥 任期 備考
ジルベール・シャフラン宇宙軍中将 中間派 宇宙歴792年4月 - 宇宙歴795年12月?
エドワード・トインビー宇宙軍中将 不明 宇宙歴795年12月?-宇宙歴796年9月 レグニツァの悲劇にて戦死
不明(艦隊司令官代行) 残存戦力の管理人に過ぎない
                    第一三艦隊に統合される
                    良識派体制の同盟軍再編によって解体
                    トリューニヒト政権の同盟軍再編によって再編成
エリック・ムライ宇宙軍大将 ヤン・ファミリー 宇宙歴802年2月 - 宇宙歴802年12月 イゼルローン総軍副司令官に昇進
カール・フォン・ゾンバルト宇宙軍大将 ヤン・ファミリー 宇宙歴802年12月 -


3 所属人物

不詳時代(第二次イゼルローン要塞攻防戦)

副司令官 ジャームズ・ソーンダイク宇宙軍少将

シャフラン提督時代


トインビー提督時代

最終更新:2023年07月17日 22:31