クロウズ選手物語

+ クロウズ
投手を使いきってしもて、やむなく登板させた三池が押し出しフォアボール。
苦労する年になりそうや。

+ 烏丸光二郎監督
クロウズは参入初年度、なかなか勝てなかった。

ある日、監督と島津がミーティングをしていた。
それを見ていた柳沢が、
「クロウズは勝つのに くろうす るよね。」

監督と島津は風邪をひいて、1週間試合に出られなかった。

今年は柳沢のダジャレに"十分"注意や。
二人がいない間、6連敗したらしいからな。

クロウズ野手

+ 島津
島津はな、身体能力がすごく高い選手なんや。
強肩・俊足・強打で、ピッチャーもこなしおる。
顔は怖いけど、心は優しい選手会長や。
付いたあだ名は「ゴリラ」。本人も気に入ってるらしいで。

でな、島津は、もう30ちょいのオジサンなんや。
体の衰えに負けんように、毎日、夜中に公園でトレーニングしとる。
島津は集中すると周りが見えなくなるタイプでな、
気が付いたら深夜2時、なんてこともザラやったんや。

ある日、真夜中のトレーニングを柳沢と一緒にやったんや。
お互い能力も年齢も近いからな。結構仲良しなんやで。

夜中の2時前までトレーニングして、柳沢はもうヘロヘロやった。
でも島津はピンピンしてたんや。
「体冷やすといけないから、もう帰ろうか。お疲れ様。」
キツイ練習の後でも全く疲れていない島津に、柳沢は感心してこう言ったんや。
「島津さん、毎日寝る間も惜 しまず に練習しているなんて、すごいですね」
 ・・・・・・・・・・・・。

島津は次の日、風邪をひいて試合に出場できんかった。
今年は夜中の運動と柳沢のダジャレに注意や。

+ 島津ver2
島津さんが年甲斐もなくチームメイトの望月に告白しとった。
望月は最初のほうは、
「島津さんは先輩としか見れない」
とか
「私なんかが…」
とか、可愛いこと言っとったけど、
島津さんが胸触ったり、尻触ったりしたり、押し倒したりしたあたりから
「おっさんだから生理的に無理」
と、どぎついこと言われてベンチで凹んどった。

今年はあきらめが大事や

+ 浅木
クロウズ屈指のバイプレーヤー浅木。
かつての名セカンド吉川が肩の手術で戦線離脱した際に代わりにスタメン起用されるようになってから,持ち前の泥臭い守備とミート力を発揮して繋ぎ役としてレギュラーに定着した。

そんなある日の隼戦でのこと,その日はショートでスタメン出場していたが柴田に代走が送られた後,須藤がショートに入り浅木が珍しくファーストに回ったことがあった。
そしたら柳沢がヒットで出塁し,浅木に話しかけた。
「あれ,浅木なんで一塁にいるんだ? ああさっき 代わったんだったな」
浅木は一週間風邪を引いて,打撃の弱い横井をスタメン起用せざるを得なくなり,クロウズは連敗した。


+ 小山田
小山田はな、超安打製造機や。8年連続首位打者や。
これで長打があればいいなあなんて考え出したんや。人間の欲にはきりがないな。
そこで毎日素振り練したんや。
半年くらいたったら長打もでてきたんや。インド人も島津もびっくりや。
今日も遅くまで練習をしてたら、なぜか柳沢がでてきたんや。
「おや、まだ練習ですか。」ってな…………

小山田は一週間風邪を引いて試合にでれんかった。
練習の成果も全部パーや。
今年は欲を出しすぎないことが大切や。

+ 柴田
柴田はな、野球を始めたのは中学なんや。天性の運動能力で、あっという間に上達していった。
しかし、それを嫉む嫌な先輩がおったんや。そいつはこう言った。
「なんだべ。この前始めたばっきゃの奴にスタメン奪われたぁ。じっじが泣いてたさぁ。」
それをたまたま聞いた柴田はノイローゼでまったく打てなくなってしもた。
そのとき支えてくれたのが当時のチームメイト、現リザーズの脇坂やった。
いつもいつも居残り練習に付き合ってくれたんや。おかげで柴田は復調し、最後の全中では大活躍できたんや。
今では柴田が恩返しゆうて毛髪の研究をしてるらしいで。

+ 篠原
クロウズが誇る和製大砲篠原。柴田,戸井田の影に隠れがちだがその勝負強さは折り紙付きで各球団の投手たちを沈めてきおった。
高校時代には選抜高校野球で大会屈指の名投手南方から逆転サヨナラホームランを放ち,大きな番狂わせを演じたことでも有名や。
大学に進学すると公式戦通算20本塁打とその実力を発揮し,クロウズにドラフト2位で指名されとった。

そんな篠原の悩みは脚が遅いことや。その大柄な体格をもってしたら無理もないのやが,キャンプの短距離ダッシュではいつも最下位で,罰走を科されるのが恒例となっておる。
柴田が敬遠されたあと,低めの変化球をひっかけてゲッツーに討ち取られることもしばしばや。
外野の守備は球際の強さを生かして難しい打球をアウトにすることも多いが,監督にはそのドタバタ走りが目についたのか柴田が負傷で出遅れた時には一塁手の練習をしたこともあったんや。

そこで篠原は島津に相談したんや。「脚が速くなりたいです。どうしたら島津さんみたいに速く走れるのでしょうか。」
島津は答えた「そんなん気合いや気合い。」
篠原は呆然としとった。

脚が遅いならホームランを打ってゆっくりベース一周すればええんやと開き直った篠原は,さらなるパワーアップを目指し,日々ウェイトトレーニングに励むようにしているとのことや。


+ 三池
野手能力が全部7の三池を監督が面白がって、
猿相手に7番レフトで起用しおった。
「能力、打順、守備 ぜんぶ7やぁー」こんなこと言っとった。

ちなみにスタメンマスクかぶった徳重が丹羽にいじめられとった。
三池はレフトで申し訳なさそうにしとったで。三池自身は無難に守備しとったけどな。

やっぱり勝負事は真剣勝負が一番や。

+ 三池ver2
その日は突然訪れた…

須藤の引退により2軍から期待の新人?川又が昇格、さらにまさかの徳重の捕が6→8になって三池はあっという間にスタメン落ちしてしまった。

人生は山あり谷あり

+ 秋谷
「飛ばせ運べ スタンドへ~」
秋谷はこの自らの応援歌を聴くたび、微妙な顔をしとった。
パワーがない自分にホームランを要求され、いざ打席に立てば単打・二塁打ばかりやった。

そんな秋谷には目標とする選手がいたんや。
それは、チームの選手会長である島津や。
俊足・長打・ミート全てを兼ね備え、トリプルスリーに最も近い日本人である島津に、秋谷は尋ねたんや。

「島津さん、長打を上げるためにはどんな練習をすれば良いのでしょうか?」
島津は即答やった。
「ん?そんなん、気合だろ気合!それよりランニング付き合ってや」
秋谷は天才肌の島津には付いて行けんかったんや。
そして、ランニングにもついて行けんかったんや。

+ 徳重
徳重は悩んどった

なんで自分は打撃能力は高いのに三池に捕手とられてスタメンは落ちるわ、代打では吉川に蜂須賀もどきにと、いっぱいおって到底出番が来る前には試合は終了。
置物じゃないのに置物みたいになっとった

そこで自分の悪いところを考えた。
んで、出てきたんが能力がぱっとせずスタメンで出ない場合は守備固めにも代打にも中途半端やってことやった。

最初は捕手エスピノーサにセーフティ決めれるから出れるかなみたいな甘っちょろい考え方をしとった。

でも、やはりこれではだめだと考えた徳重はなんか特徴をつくろうと思った
で、最初は打撃かなと思ったがなぜか伸び悩んどった。
思い切りのいい徳重は思い切って守備を鍛えた。
守備ポジションを広げようかなと思ったが、今の能力じゃ代打もスタメンもいっぱいで到底守備固め。しかし守備は優秀な奴らがわんさかおるから、中途半端なユーティリティじゃ、やっていけんかった。
結果、捕手守備を鍛えることにした。

3ヶ月たって練習の成果がグンと出て捕手適性は8、肩はそのままや。
打撃力は巧打が8それ以外が6まで下がってて、スタメンはもう厳しかった。

そして本番、一点差ランナー3塁でバッター真木が出てきよった。
烏丸監督はすかさず捕手守備固めを考えた。
徳重はやっと出番やと思った。

そして烏丸監督の口から・・



「捕手須藤!!」


徳重は愕然とした。

須藤はもう3塁or遊撃守備固めで定番やったから捕手守備できることをすっかり忘れてた。

それからや、徳重が置物と呼ばれるようになったんわ


今回のはよく見ればわかるけど、烏は隠れた能力持ちが多いんや、

今年は視野を広げたり変えたりしてみれば吉や、そうすれば道が開けたり失敗を減らしたりできるんやで


                ~~PS~~

柳沢「みんなでクロウズのだzy・・ ではなく選手物語をもっとつくろうず」

+ 徳重ver2
「ヤッホー、置物から正捕手にジャンプアップだぜーい!!」

+ 望月
望月がモチつきしとったら、カラスが飛んできおった。
「うちのチームマークやし、優しくせなアカンな」
と思った望月は、カラスにダンゴを作ってあげたんや。カラスは喜んで食っとった。

それからというもの、クロウズの試合が無い日には
望月の家の周りにカラスがいっぱい来るようになったんや。
望月も頑張ってモチをつきまくってな、そのおかげで腕の筋肉が鍛えられて、
長打力が上がったそうや。でも、ご近所の評判は下がったそうや。当たり前やな。

ゴミ散らかすし、フン公害があるから、カラスにエサやったらあかんで。

+ 望月ver2
望月はな…実は女なんや。
もちろん相当の美少女や。
なんで、女がプロに居るかというとな、
足がすごく早いからなんや。
なんと!クロウズの男どもの中で圧巻の2位や。
長打力も須藤の野郎と比べたら圧倒的に高いんや。
なっとくできるやろ。

まぁ、それでこんなんやし、紅一点やしということで、
クロウズの男どもにモテモテというわけや。
特にかわいい男の三池とかっこいい男の秋谷は望月に入れ込んでるようやった。
あと、チームエースのおっさん男の島津も入れ込んどるみたいやった。

それで当の望月はどうしたかというとな、
結局、三池くんも秋谷くんも島津さんも振ってしまったようなんや。
理由は何やと聞くとな、
望月「三池くんも秋谷くんもなにか物足りないの…」
とのことやった。
ついでに、島津さんのことも聞いたったんやけど、
望月「先輩としては尊敬できるけど、おっさんだから…」
とのことやった。

そんで、三池くんも秋谷くんも小山田くんも振ってしもうて、もったいないことしたなと思っとったら、
何を血迷ったか須藤の野郎とくっついてしもうた。

今年は0.1%位は可能性があるかもしれん。

+ 横井-よっこいしょういち
つらいときどんなときでも、よっこいしょういち
成績下がってベンチ入りでも、よっこいしょういち
成績上がってスタメン入りでも、よっこいしょういち
プロ野球辞めたいそんなときでも、よっこいしょういち
よっこいしょういち

横井「どうですかこの詩集」
柿沼「いかんでしょ」


+ 戸井田-戸井田のこめとぎ
こめ研いで
みんなに振る舞う
戸井田かな

+ 吉川

★☆★☆電撃移籍 吉川 ドリーグへ!!★☆★☆ 週刊 黒い鳥



プロ野球もオフシーズン、12月某日にこんな記事が掲載された。
なんでも最近は若い小山田とやらに長年守り続けたセカンドの座を取られ代打に甘んじているからだそう。

むこうのリーグならヒッティングがうまければ大活躍できると聞いて思いついたそうだ。
その話を聞いて守備が悪く日本代表で控えに甘んじている伊達選手やさらなる活躍を求めて倉科選手、強肩強打の久野選手、さらにはダリーグでは微妙な活躍だった真木、西森選手までひと花咲かせようと移籍の話をほのめかしているようす。控え要員に甘んじているため強肩内野手の少ないドリーグに活躍の場を求めて新堂(浩)までもが長打力のある選手とのトレードを希望しているとも。

また、モンキーズの丹羽選手が「ちょっと広島いってくる」twitterで発言したことも論争を呼んでいる。本人は旅行に行くだけだと否定しているが、実際ドリーグの広島には丹羽に似た能力ながらも少し劣る選手が在籍していることもありそのポジションを奪うのではないかとうわさが広がったようだ。


ただ、ダリーグとドリーグ間の移動は非常に複雑な手続きがあるため話は難航している模様。
今シーズン中の移籍は厳しいとも。

ちなみに昨シーズンに二軍落ちし、その後劇的な成長をして帰ってきたマクブライトも移籍しようとしていたそうだがヒッティングが低いのに、行ってどうするつもりだったのだろうか。

今年も個性豊かなダイナマイトリーグをお楽しみに。



今年は転勤がありそうや。

+ 高居
新しい子供が生まれた高居家に柳沢がやってきた。
柳沢「子供抱っこしていい?」
高居「いいですよ。将一っていうんです」
柳沢「将一、 たかい たかい ~~~」
高居一家は一週間かぜをひいてしまった。

+ 柿沼
柿沼は元投手やった。
しかし、ストレートしか投げれずプロでは通用せんかったんや。

そんな中、監督に川島と柿沼が呼ばれたんや。
監督は「どちらか野手に転向してくれ」と告げたんや。
二人とも速球派であり、バッティングセンスもあったからこういう話は仕方ないな。

投手で勝負したい川島は反対したが、柿沼は
(俺の実力じゃ、このままクビになるだけだ)
と転向を受諾したんや。

外野手として再スタートを切った柿沼は強肩を生かし、守備固めで重宝されたんや。
また、川島はすっかりクローザーに定着したんや。
二人ともそれぞれ選んだ道で頑張ってほしいもんやで。

+ 川又
須藤の引退後、川又は一軍に呼ばれたんや。
長打の打てる捕手としてスタメンを張り、5番にも座ったんや。
ただ、それをみた徳重が守備を鍛え、いつの間にか監督の信頼を勝ち取ったんや。

そんな川又が目を付けたのが外野や。
篠原に外野手のイロハを教えてもらい、練習に励んだんや。
すると、ライトのポジションを篠原から奪い再び5番に定着したんや。

更にはサードの練習も始めたらしいし、川又の今後に期待やな。

+ 川又Ver2
そんなこんなでレギュラーとして活躍してた川又やけどな、ある年の最終戦、勝てば優勝というところだったんや。最終戦の相手はファルコンズや。最終回の裏、2アウト2・3塁の場面で回ってきたのが川又や。巧打7なもんやから相手投手の笹原のシュートを危なっかしくもカットしてたんや。そしたら三塁守っとった柳沢が言ったんや。「川又が入って、クロウズも『かわ』っち『まった』なぁ。」打者の川又は右なわけやからそれがきれいに耳に入ってもうたんや。そいでな、川又は寒気がしたんよ。でな、川又は、笹原のシュートに対して、なんとかバットに当てたんやけど、運悪く三塁へのゴロになってもうた。足7やから内野安打にはならんで、結局クロウズは優勝を逃してもうた。ちなみに、その時の優勝はタートルズやった。ダイナマイトリーグの中で唯一、レギュラーが宇宙人と交信してて、風邪ひかなかったからな。他の球団はファルコンズも含めてレギュラーがみんな風邪ひいてまったからな。柳沢もカラーゾに2回目に言った時返り討ちにされてもうたんで結局、各球団のレギュラーの中で唯一風邪ひかなかったんが福田だったって話や。ま、63人もダジャレで風邪にした柳沢はこの後当面の間謹慎処分になって対外試合に出なくなったんや。おかげでな、翌シーズンはファルコンズのすべての選手が風邪ひいて、それ以外の球団は誰も風邪ひかんかったからファルコンズは143試合で23勝120敗とかいうとんでもない成績で最下位になってもうたんや。隼の監督、柳沢を採ったこと後悔しとったで。


元クロウズ野手

+ 須藤
一流の守備力を持つ、須藤。
しかし須藤には悩みがあってな、一言で言えば気が小さいんや。小柄な外見も相まってな。
ある日プライベートで買い物に出かけたら、たまたまファルコンズの柳沢に会ったんや。
須藤は軽く会釈して通り過ぎようとしたんやけどな、それも小さすぎて気付いてくれへんかった。
柳沢は言ったんや。
「須藤さん、冷たいなぁ。 すどう りなんて。」
須藤は次の日、風邪をひいて試合に出場できんかった。
今年は柳沢のダジャレに注意や。後な、一度思い切って明るく振舞ってみるのも悪くないで。
きっと後悔はせんはずや。

クロウズ投手

+ 菅原
チーム内で唯一安定していて特徴がない。チーム内では雑魚野手キラーとしてエースに君臨する
ちなみに実家は先祖代々ゴミ収集屋。付いた呼名は「ゴミ処理の菅原」
ゴミ処理の菅原は今日も投手崩壊の危機からチームを救う。

+ 尾崎
尾崎はクロウズ一の巨漢でな、ついたアダ名がジャンボや。
せやけど体がでっかいばかりでいつものんびりマイペース、一軍昇格はありえないと噂されとった。

ある日、二軍キャンプで紅白戦がおこなわれることになってな。
基本的に全員起用するっちゅう話やったさかい、コーチはジャンボをどのポジションで使うか頭を悩ましとったんや。
そこに現れたのが監督の烏丸はん。
しばらく全体練習を見つめたあと、開口一番、監督は言い放った。
「あのでかいやつ、サード守備固めで使ってみてくれ」

一ヵ月後、尾崎はピッチャー兼サード守備固め要員として一軍入りしたんや。
尾崎に眠っていた強肩と巧みなフィールディング能力を瞬時に見抜いた烏丸監督、さすがやな。

まだ球種は少ないしスタミナも打撃も甘い、内野守備も須藤には及ばんけど、お前はまだまだこれからや。
はばたけ、ジャンボ! クロウズの星になれ!

+ 尾崎ver2
尾崎は毎朝の必ず投球の調整をするんや。
朝早く起きてなあ、体が温まるまで直球だけひたすら投げこむんや。ま、2球種しかない訳やがな。

そんな時に、球場へ向かおうとしてる柳沢に会ったんや。
柳沢は言ったんや。

「尾崎さん、毎朝早いのに調整とは凄いですね。では僕は おさき に行ってきます。」

尾崎は風邪を引いて試合に出れへんかった。柳沢のダジャレには毎度毎度注意が必要やで。
あと毎日物事を続けるってのは凄い事なんやで。何でもええから毎日続けられるものを少しずつ伸ばしていったら後には凄い差があるはずや。
そういう努力を忘れんようにな。

+ 川島
川島はな、ノーコンやからな、最初は他チームに「あの球だけ速い奴」とか呼ばれてな、名前も覚えてくれへんかったんや。川島はな、それが悔しくてな、リザーズとの試合の2日前に加賀谷に挑戦状を出したんや。勝手な奴やな
なんで加賀谷なのかっていうとな、実はな、川島はな、加賀谷にいろいろピッチングについて教わってたんや。速球10はその教わった成果なんや。
~挑戦状~
明後日、僕が先発することになりました。
加賀谷さんも明日先発して、直球対決と行きませんか。
対決したいなら、自分が先発したいって今すぐ監督に言ってください。
加賀谷さんと対決するの、今から楽しみです。

加賀谷はその日のうちに監督に言いに行ったそうや。(久しぶりに勝ち投手になれそうやからな)
監督もな、熱意に負けてな、加賀谷の登板を許したんや。

そして、2日後な、ついに対決が実現したんや。
するとな、初回から差は歴然や。加賀谷が直球1本で打たれまくってるのに対し、川島は、フォークでうまくバッターを次々と三振に打ちとったんや。この勝負、川島の圧勝や。恩返しできたわけやな。
そのあとな、ビデオで川島の投球を研究してた柳沢が言ったんや。
「川島さんは、直球とフォークでうまくリザーズ打線を かわしま すね・・・」
恩を忘れなかったら、ええこともあるもんやで。それと、今年は、くだらんおやじギャグは言わん方がええで。

+ 柳瀬
球界屈指のサブマリンと称される男、それが柳瀬や。
まあ、ライバルは猿の置物保谷くらいのもんやから当然っちゃ当然かもしれんがな。
左右の鋭い変化球にサブマリンとしては安定した制球、十分以上の速球。先発、中継ぎ、抑えなんでもござれや。

でもな、ある日蜥蜴戦に先発したら、上位打線に変化球を器用に流された挙句ガルシアに被弾して三失点。マウンドを降りたんや。
打線も頑張ったんやけどな、蜥蜴のエース渋谷に力負けして万事休す。1-4で負けたんや。

柳瀬は思った。横変化だけじゃダメや。スピード、フォークを鍛えるんや、と。

でもアンダースローじゃそうそう球速はでえへんし、フォークも相性が悪い。
思いつめた柳瀬は、ついにフォームをオーバースローに変更したんや。


一年後、ストレートは8、フォークは7まで上がっていた。
でもアンダースローで鍛えた制球、横変化は完全に廃れとった。コントロール3、左右はどちらも1や。
それでもめげずに投げ込んだんやけど、もともと技巧派や、頭打ちになってもうた。

しかも速球派は川島がおった。柳瀬は完全に置物になってしもうたんや。

今年は「自分にしかできないこと」を鍛えると吉や。誰にも代わりの務まらない力は、誰しもが持ってるんやで。

+ 柳瀬ver2
柳瀬はサブマリンストレートと左右の変化球で打者を翻弄する技巧派投手なんやけど、実は打者としても技巧派なんや。
何がかっていうと、まあ、巧打力が高いんや。投手だというのに、難しい球でもきっちりバントを決めるんやからな。

そんなある日の隼戦、巧打力を買われて監督指示はカットや。投手が最後の向井やったからな、捕まえれば事実上は試合終了や。9回表1−2、良いとこ見せるチャンスや。

向井投球数10、もう6球カットしておった。誰もがクロウズの逆転を予感しとった。
その時、サードにいた柳沢が呟いたんや。


「ピッチングだけじゃなくバッティングも技巧派かぁ。柳瀬さん、い やなせ んしゅだなあ。」


向井が最後の一球を投げた時、柳瀬の背中に悪寒が走ったんや。それでもバットは振ったんやけど、縦スライダーを追いきれず空振り。ゲームセットや。

今年はフォークの無い選手の縦変化に気をつけた方が良さそうや。後、柳沢のダジャレには毎度毎度注意が必要やで。

+
境は球界屈指のフォークを持っとる。フォークだけなら南方や雑賀よりも上と言われた。
でもな、彼はフォークしか投げない。フォーク以外の球を投げるのは面倒くさいらしい

だがプロでやっていくにはそれだけじゃ通用しない…そこで彼はコントロールを磨いた
来る日も来る日も投げ続けた。
そしたら遂に南方並のコントロールを身に付けた。

あと彼にとって足りないもの…それはスタミナしかない
そこでどうしたらスタミナが付くのかファルコンズの雑賀に聞いたんや
雑賀「とにかく走り込むだけさ」
というわけで来る日も来る日も走った
でもな短距離ばっか走ってたんや。当然短距離じゃ持久力はのびない
1回ももたない体力は改善されなかった。
気が付いたらチームでも島津に次ぐ俊足になってた

監督「彼に一番足りないのは、恐らく頭だろう」

+ 境ver2
境が高校時代の話や

3年の春に甲子園を見て境は感動した。俺も夏の大会に出たいって思ったんや

そんで境はプロ野球をテレビで見たんや。そしたら偶然フォークで三振を取った場面が映ってた。
「これだ!フォークを練習しよう。」
その日から境はフォークを投げ続けた。1日も休まずにな。

そして勝負の夏になったんや。でも境には野球のベンチメンバーに入ってなかったんや
そんで先生に聞いたんや。「なんで僕が入ってないんですか?」って
「何言ってんだ?お前サッカー部だろ」

+ 境ver3
境はフォークしか投げない男や。
とある試合で抑えに境が入ってな、得意なフォークを投げ取ったら倉科、松橋、真木にいやらしく3安を決められてな、
境は頭が足りないから右ライン際を攻めなかったんや、本当バカやなwせっかくのコントロールが勿体無い。
そのあとガルシアにサヨナラ満塁ホームラン打たれてゲームセットや。

その試合を見てた柳沢は言ったんや。

「境さんも今日の試合を さかい に、横の変化球も習得してみてはどうですか?」

境は1週間風邪を引いて試合に出れへんかった。柳沢のダジャレには毎回注意が必要やで。

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最終更新:2021年03月14日 11:13
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