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		| 武将名 | あしかがたかうじ | 征夷大将軍 | 
		| 足利尊氏 | 統一名称:足利尊氏 生没年:1305~1358
 
 「すべて揃った……
 今こそ、運命を従える時だ!!」
 
 室町幕府初代征夷大将軍。
 後醍醐天皇に呼応した倒幕軍討伐に向かう途上で鎌倉幕府に反旗を翻し幕府打倒に貢献。
 建武政権で第一の功臣となるが天皇方と決裂して室町幕府を開く。
 以降も内紛や南朝方の反乱鎮圧で軍事の異才を振るった。
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		| 勢力 | 紫 | 
		| 時代 | 中世 | 
		| レアリティ | ER | 
		| コスト | 3.5 | 
		| 兵種 | 騎兵 | 
		| 武力 | 10 | 
		| 知力 | 8 | 
		| 特技 | 昂揚 先陣 | 
		| 計略 | 天龍の覇道 | 【渾身】(発動時の士気が必要士気に近いほど効果が大きい) 紫の味方の武力が上がる。ただし効果終了時に自身は撤退する。
 一定以上武力が上がると、さらに移動速度が上がり、覇気が溜まる量が増える
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		| 必要士気 | 9 | 
		| 効果時間 | 知力時間 | 
		| Illust. | 平坂康也 | 
		| 声優 | 杉田智和 | 
計略内容
		| カテゴリ | 士気 | 発動時士気 | 武力 | 知力 | 速度 | 兵力 | 効果時間 | 備考 | 
		| 渾身号令 | 9 | 9以上10未満 | +10 | - | +70% | - | 9.2c(知力依存0.2c) | 紫限定 効果終了時自身撤退
 | 覇気上昇量+70% | 
		| 10以上11未満 | +8 | - | +60% | - | 覇気上昇量+50% | 
		| 英傑号令 | 11以上 | +6 | - | - | - | - | 
(最新Ver.2.6.0F) 
調整履歴
		| 修正Ver. | 変更点 | 内容 | 備考 | 
		| Ver.2.5.0C | 士気9~10未満時 速度上昇値 +40% → +50% 士気10~11未満時 速度上昇値 +30% → +40%
 | ↑ | - | 
		| Ver.2.5.0E | 士気9~10未満時 速度上昇値 +50% → +70% 士気10~11未満時 速度上昇値 +40% → +60%
 | ↑ | - | 
		| Ver.2.6.0E | 効果時間 9.2c → 9.6c | ↑ | - | 
		| Ver.2.6.0F | 効果時間 9.6c → 9.2c | ↓ | - | 
所感
紫では初登場となる3.5コスト騎兵。
数値スペックはコストから見るとやや低めだが、先陣を備えているため前半戦はコスト相応に戦える。
計略「天龍の覇道」は紫限定の渾身に対応する号令。
渾身発動時には武力上昇に加え、移動速度上昇と覇気ゲージ上昇が追加される。
士気9の渾身号令だけあってポテンシャルは高く、渾身を発動できれば最強クラスの破壊力を持つ。
ただし移動速度上昇がかなり高いため、効果中は迎撃を受ける兵種が出てくることに注意。
渾身の強弱や英魂の有無でも迎撃基準が細かく変動するため、デッキ構築の段階で誰がどの状態で迎撃対象になるかを把握しておいた方が良い。
覇気ゲージ上昇を活かすためにも、なるべく攻勢を仕掛けている状況で使いたい。
最大の欠点は効果終了時に
尊氏が撤退すること。
号令が切れると同時に3.5コストが落ちるため、継戦能力が激減してしまう点が手痛い。
号令の打ち合いなどで、城ゲージの有利を大して取れずに終わってしまった場合は苦しい展開になりやすい。
茶々で計略効果を打ち消して尊氏の撤退を防ごうにも、「天龍の覇道」が渾身計略であるため後続の計略に士気を用意するのは難しい。
尊氏本人が3.5コスト騎兵と重いうえに城攻撃力上昇や知力上昇などはないため、敵の殲滅に時間をかけてしまうと思ったよりも攻城が取れないこともある。
非渾身では消費士気に見合わない武力上昇になるばかりか
撤退のデメリットはそのままのため、よほどの状況でない限り使用することはない。
また計略範囲がかなり狭く、ダメージ計略や妨害計略にめっぽう弱いのも難点。
特に知力低下や速度低下系の妨害は攻城に大きく影響するため注意。
低枚数デッキで戦闘力と攻城力を高め、ここぞの渾身で一気に畳みかける展開に持っていくのが理想的だろう。
時代が一致している戦器「鬼丸国綱」は不足しがちな攻城力を補うことができるため、爆発力をさらに高めることができる。
解説
調べれば調べるほど
わけのわからない天下人という評価に落ち着く室町幕府初代将軍。
ただでさえ滅茶苦茶な南北朝時代をこれでもかと引っかき回した。
諱は幕臣時代は
北条高時の偏諱を受けて「高氏」、建武の新政後は後醍醐天皇の諱「尊治」の偏諱を受けて「尊氏」に改めている。
北朝を立てるまでの間は、良くも悪くも後醍醐天皇に振り回されていた。
二人が関わるようになったきっかけとされるものは、1324年から26年に後醍醐天皇が編纂を命じた続後拾遺和歌集とされ、和歌が好きな尊氏もこれに応募し一首収録されている。
『太平記』によると鎌倉幕府から「お前の父の葬儀なんか後にして西国の討幕勢力をなんとかしろ」と言われたことで倒幕を決意する。
このとき隠岐島から脱出していた後醍醐天皇から送られた密勅を受け取る。
佐々木道誉、
赤松円心ら反幕府勢力と合流し京に上り六波羅探題を滅ぼしたことで勲功第一となる。
2年後の中先代の乱では弟・
直義が北条時行に敗れたので、鎌倉奪還のために後醍醐天皇に直訴するも失敗、仕方なく独断で軍を率いて鎌倉を奪還する。
これが後醍醐天皇の怒りを買い、
新田義貞に尊氏追討の命が下る。
追い詰められた尊氏は出家で手打ちにしようとするがこれも失敗、追いかけてきた新田にボコボコにされやむなく九州に逃げる。
九州で戦力を整え、後醍醐天皇と対立していた光厳上皇の後ろ盾を得て京を奪還、新田を追い出し
楠木正成を討ち取っている。
尊氏の死後に南北朝の争いは更に激しいものになるが、三代将軍義満の代で北朝を残す形で収束した。
次男基氏の末裔は喜連川を名乗り、代々喜連川藩の藩主を務めた。
なお、形式上は五千石の外様大名だが参勤交代および軍役負担を免除されていた。
自称源氏(新田)の末裔である徳川(松平)による、正真正銘源氏の末裔である足利の面子を潰さないための措置とみられている。
『未来記』とは、江戸時代に発見された、聖徳太子が編集したといわれる『先代旧事本紀大成経』の69巻『未然本紀』ではないかといわれている、いわゆる予言の書。
実在することは太平記に記されているのだが、時の幕府によって『先代旧事本紀大成経』ごと偽書だと断定され、出版・販売が禁じられてしまった。
その中の一つに、楠木正成が見た未来がある。
人王九十五代に当たって、天下一たび乱れて、主安からず。
この時 東魚(とうぎょ)来たりて、四海を呑む。
日、西天に没すること三百七十余箇日、西鳥(せいてう)来たりて、東魚を食す。
その後、海内(かいだい)一に帰すること三年。
獼猴(みこう)の 如き者、天下を掠すむること三十余年。
大凶変じて一元に帰す。云云(うんぬん)
以下は補足。
- 「人王九十五代」:第96代天皇後醍醐天皇
- 「東魚」:鎌倉幕府
- 「四海」:日本全体
- 「日、西天に没すること」:幕府との戦いの中で、後醍醐天皇が一時期、隠岐に流されていたこと
- 「西鳥来たりて、東魚を食す」:鎌倉幕府を倒す者が現れるということ
正成がこの後をどう解釈したかはわからないが、現代人が読み解くならば以下のように推察される。
- 「獼猴の如き者」:おそらく足利尊氏のこと。
- 「大凶変じて一元に帰す」:南北に分裂した朝廷がひとつになる
これにより、後醍醐天皇が再び帝位に着く日もそう遠くないと察した正成は心強く思い、黄金の太刀を老僧に与えたという。
戦前までは日本三悪人として道鏡、平将門と並び称されていた。
ちなみに尊氏は死後500年後に斬首されている。
……というのは半分冗談で実際は尊氏本人ではなく尊氏を模した木偶の首である。
等持院に足利将軍15代の木像が安置されていることを知った平田派国学を学ぶ者が見学に訪れた。しかし寺の僧から拝観料こと200文(現在だと4,5000円)を要求されると激怒。
怒りが収まらなかった彼らは後日総勢9人で等持院におしかけ木造の首と位牌を強奪。
その後位牌と足利尊氏、義詮、義満の木像の首は三条河原に晒された。
これを「足利三代木像梟首事件(等持院事件)」と呼ぶ。
たった200文の拝観料が起こしたしょうもない事件ではあるものの、この事件により会津藩は壬生浪士組を配下に入れて新撰組の結成と京都の治安の強化、そして反幕運動は過激化へと繋がっていく。
木偶とはいえ時代を動かした男の首が長い時を経て別の時代を動乱のきっかけになるというのも面白い話である。
大戦シリーズにおいて
大戦シリーズには初登場だが、今作では
葛飾北斎と同じくワールドチェイン(セガのスマホゲーム。リンク集参照)とイラストレーター、声優を含め同一のデザイン。
イラストは北斎、NPCだった直義とともに新規描き下ろしであり、兄弟揃って同作からの登場となった。
勾践への特殊台詞は、前述の後醍醐天皇から出された尊氏追討の命を取り下げようとした時のやりとりから。
太平記の中で児島高徳という武将が後醍醐天皇を励ますために「
天勾践を空しゅうすること莫れ時に范蠡無きにしも非ず」という詩を桜の幹に刻んだ話から思われる。
新田、楠木や
阿野廉子ら南北朝組にも勾践を対象とした特殊台詞があることから、勾践は後醍醐天皇の代わりということだろうか。
英傑大戦ではこれまで天皇が武将として登場したことはなく、戦国大戦TCGでも名前を変えてカード化するなど非常に扱いを配慮しているため、両者の関係性を示す台詞を間接的に実装しているものと思われる。
 
台詞
		| \ | 台詞 | 
		| 開幕 | 城門を開けてくれい!ここは!俺が!打って出る! | 
		| ├自軍に紫085_足利直義 | あいつが死んだら足利は終わる…!直義を討たせるなぁ!! | 
		| ├敵軍に琥065_新田義貞 | これ以上民を苦しめる必要はない!新田義貞!一騎打ち、応じてやるぜ! | 
		| └敵軍に琥010_勾践 | 陛下に弓を引くつもりはない。 どうしても戦うというのなら俺は出家する!いーやーだー!
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		| 計略 | 全て揃った……今こそ、運命を従える時だ! | 
		| ├絆武将 | 俺の全部をくれてやる。天下に足利ありと、示してやれえ!! | 
		| └紫090_高師直 対象時 | 行けぇ師直!敵を黙らせてこい! | 
		| 兵種アクション | 穿て! | 
		| 撤退 | 潔く相果てよう | 
		| 復活 | 死ぬかと思ったぞ? | 
		| 伏兵 | 一門の浮沈はこの時にあり! | 
		| 攻城 | これ以上味方を討たせるな、進めぇ! | 
		| 落城 | さぁ、俺たちも凱旋だ! これから新たな世が始まるぞ!! | 
		| 贈り物① | なんだなんだ、こんなにくれて! ははっ、それじゃあ皆にも分けてやるかな!
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		| 贈り物② | よくやった! どれ、お前の母衣に書いてやろう 「三千世界一の働き比類なきものなり」と!
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		| 贈り物(お正月) | 一年世話になったから俺からも何か……軍扇や刀は 持っているようだから、俺の描いた地蔵菩薩をやろう!
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		| 贈り物(バレンタインデー) | 尊氏は病だと言ってくれ……なんだお前か! 来るなら来るって言ってくれよ!
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		| 贈り物(ホワイトデー) | 俺が気持ちに気づかないとでも思ったか? お前が戦い続ける限り、俺はずっと側にいるさ。
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		| 贈り物(ハロウィン) | 相模入道の田楽が聞こえてくるな。 ここら辺で宴を催してもよさそうじゃないか?
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		| 友好度上昇 | 死ぬかと思ったぞ? | 
		| 寵臣 | 俺の運命は、生まれたときから決まっていた…… 足利尊氏、いま逆賊となる!
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		| 絆武将獲得 | 俺の全部をくれてやる。天下に足利ありと、示してやれえ!! | 
		| 軍飾 | - | 
贈り物の特殊演出
①
		| 対象武将:紫085足利直義 | 
		| 会話武将 | 台詞 | 
		| 紫085足利直義 | 地蔵菩薩を描いているのですか。 あ、線が曲がりましたよ、兄上。
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		| 紫084足利尊氏 | お前が声をかけるからだろっ! まったく、描いてる途中は集中させてくれ!
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		| 紫085足利直義 | しかし、よく描けていますよ。 特に上段の右から二番目が美しい。
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		| 紫084足利尊氏 | 直義、分かってないな。これはなあ、 気持ちが肝心であって上手さは関係ない。
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		| 紫085足利直義 | そうは言いますが、兄上、 綻んでいますよ、顔が。
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②
		| 対象武将:琥060楠木正成 | 
		| 会話武将 | 台詞 | 
		| 紫084足利尊氏 | 楠木殿が詠んだ『未来記』に 俺のことが書かれていたというのは本当か?
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		| 琥060楠木正成 | ”ミコウの如き者が天下をかすめとる” この部分か。
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		| 紫084足利尊氏 | 俺は大猿ってことか? | 
		| 琥060楠木正成 | そうとも限らん。未来は常に変わっている。 聖徳太子が見た未来でお主が猿だっただけだ。
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		| 紫084足利尊氏 | 未来は常に変わる……難しい話だな。 では、楠木殿の目に未来の足利はどう見える?
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		| 琥060楠木正成 | ……龍だな。敵を喰らい、武士を導く龍だ。 だが、その巨大な存在がいずれ天下を分ける。
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最終更新:2025年08月24日 00:45