|
|
|
武将名 |
くすのきまさしげ |
大楠公 |
楠木正成 |
統一名称:楠木正成 生没年:不明~1336
「天に代わり、大逆の徒を 打ち滅ぼさん!!」
南北朝時代の武将。「三木一草」の一人と称される、後醍醐天皇の側近。 元弘の乱に呼応して千早城を築き、幕府の大軍を様々な奇計で翻弄。倒幕の機運を高めた。 南北朝の争乱では南朝方として忠誠を尽くすが、湊川で足利軍に敗れ自刃した。 |
勢力 |
琥 |
時代 |
中世 |
レアリティ |
ER |
コスト |
3.5 |
兵種 |
槍兵 |
武力 |
10 |
知力 |
10 |
特技 |
昂揚 疾駆 |
計略 |
多聞天の琥号 |
【琥煌:最大消費6】(計略発動時に消費した琥煌ゲージに応じて効果が変わる。発動後に琥煌ゲージが増加する) 琥の味方の武力が上がる 3消費:自身は兵種アクションダメージを軽減し、兵種アクションによる弾き効果を受けない 6消費:さらに自身は乱戦中も攻城ゲージが増えるようになる |
必要士気 |
7 |
効果時間 |
知力時間 |
Illust. |
池田正輝 |
声優 |
稲田徹 |
計略内容
カテゴリ |
士気 |
琥煌 |
武力 |
知力 |
速度 |
兵力 |
効果時間 |
備考 |
琥煌 |
7 |
0 |
+3 |
- |
- |
- |
10.0c(知力依存0.2c) |
- |
1 |
+4 |
2 |
+5 |
3 |
+6 |
アクションダメージ軽減0.8倍 兵種アクションによる弾き効果を無効 追加効果は自身のみ(以下同じ) |
4 |
+7 |
アクションダメージ軽減0.7倍 兵種アクションによる弾き効果を無効 |
5 |
+8 |
アクションダメージ軽減0.6倍 兵種アクションによる弾き効果を無効 |
琥煌 極 |
6 |
+11 |
アクションダメージ軽減0.5倍 兵種アクションによる弾き効果を無効 乱戦中も攻城ゲージが増えるようになる(通常時の0.2倍) |
(最新Ver.2.6.0E)
調整履歴
修正Ver. |
変更点 |
内容 |
備考 |
Ver.2.5.0E |
効果時間 9.6c → 10c |
↑ |
- |
Ver.2.6.0E |
琥煌ゲージ6消費時 武力上昇値 +10 → +11 |
↑ |
- |
所感
コスト相応の高武力・高知力を持ち、さらに昂揚と疾駆という有用な特技を2つも備えた優秀なスペックの3.5コスト槍兵。
高武力・高知力の高コスト槍兵である点に加え、後述の計略も相まって高い耐久力・攻城力・攻城速度を併せ持ち、相手に大きなプレッシャーを与えるカードとなっている。
計略「多聞天の琥号」は士気7、琥煌6消費の「極」まで対応する大型琥煌号令。
琥煌消費に応じて琥軍の味方の武力が上昇し、さらに3消費以上で自身に兵種アクションダメージ軽減効果と兵種アクションによる弾きを無効が、琥煌6消費で自身に乱戦時でも攻城ゲージが増えるようになる効果が追加される。
士気の重さや効果内容を考えると最低でも琥煌3以上、極力琥煌6消費での計略使用を心掛けたいところ。
琥煌6消費時ともなると、元々非常に高い攻城力を有する正成が相手にとっては悪夢のようなカードへと変貌する。
- 高い武力上昇と兵種アクションダメージ軽減で非常に堅くなる
- 斬撃や狙撃、短計「弾突」でも弾かれない(今川氏真やおつやの方などの計略効果では弾かれる)
- 元々の高知力に加え乱戦時でも攻城ゲージが増えるので攻城を防ぐことも困難
一方で、味方への効果は武力上昇以外存在しない。
また正成への追加効果も主に攻城面が主体であり、白兵面、特に殲滅力はあまり強化されないため、かなりピーキーな計略とも言える。
正成が城に張り付きさえすれば無類の強さを誇る一方で、速度上昇がないので張り付くまでに兵力を削られやすく、兵力回復もないため張り付くまでに削られると思ったほどの戦果が得られない。
かといって張り付く前に計略を使ってしまうと、今度は速度低下を受けた場合に計略時間が無駄になってしまう。
良くも悪くも正成の攻城に強さが集約しているため、挑発や妨害で正成の動きを封じられたり、ダメージ計略などで正成を素早く排除されてしまうと、この場合も士気や琥煌に見合う戦果を挙げることは難しくなるだろう。
そもそも正成自身が(疾駆を持つとはいえ)高コスト槍兵ということもあり、デッキ自体の機動力も低めになりがち。
そういった弱点を補うためにも、デッキ編成の段階で計略や戦器による速度上昇や兵力回復と組み合わせて編成することを心掛けたいところ。
解説
明治~戦前にかけて忠臣の代名詞とされた武将。
幼名の「多聞丸」は毘沙門天こと多聞天からつけられており、大正~昭和の軍人・山口多聞も正成にあやかって名付けられている。
太平記によれば、鎌倉幕府を打倒せんと乱を起こした後醍醐天皇との出会いは、天皇の夢がきっかけである。
広い庭の宴席で自分の席を探していると、上座が空いていた。
すると美しい童子が現れて、「南に枝を伸ばした大きな木の下にある上座があなたの席です」と言う。
目を覚ました後醍醐天皇は、「木」に「南」で「楠」という文字になることに気付き、楠という者を頼るべしという神のお告げに違いないと該当者を探させたところ、該当する者は楠木正成ただひとりだった。
正成を呼び寄せるべく勅使を向かわせ説明をすると、「弓矢取る身であれば、これほど名誉なことはなく、是非の思案にも及ばない」と快諾した。
そんな後醍醐天皇の期待に応え、千早、赤坂城で幕府軍をゲリラ戦法で撹乱させる。
千早城の戦いでは100万人(これはさすがに盛りすぎであるが)の幕府軍を破ったという。
なお討伐軍の中には
新田義貞が見られる。
京を占領していた足利尊氏らを九州へ駆逐すると、正成は「新田義貞の首を持って尊氏と和睦すべき」と提案したと言われている。
しかしこの提案は天皇方の公家たちには鼻で笑われ却下されてしまった。この提案は「梅松論」にのみ記載がある。
尊氏が多々良浜の戦いで勝利(なぜかは分からないが尊氏が勝ったと太平記には記載されている)すると正成は京を捨て、一度比叡山に逃げ、京市内で尊氏を挟撃する策を提案。
これは京が攻めやすく守りにくい地形であるための計略であるが、公卿の坊門清忠かこれを却下、やむを得ず義貞に合流すべく西進する。
その最中、桜井の宿(現大阪府島本町)で同行していた息子の正行に「今生にて汝の顔を見るのも今日が最後かと思う」と別れを告げ、彼を河内へ帰した。
これが有名な楠木父子が訣別する桜井の別れである。
史実であるかどうかは不明であるが、戦前なら教科書に載っている誰もが知っているという話である。
上記のエピソードから、皇居外苑には楠木正成の銅像が建てられており、皇居内には正成にちなんだ休憩所があるなど、皇族からも厚い信頼をおかれていたであろう。
この銅像は上野の
西郷隆盛像、靖国神社の
大村益次郎像とともに東京の三大銅像に数えられている。
正成最後の合戦である湊川の戦いにて、自害の直前、正成は弟の正季に「次はどのように生まれ変わりたいか」と尋ねた。
正季は笑って「七生まで只同じ人間に生れて、朝敵を滅さばやとこそ存じ候へ(極楽などに行くよりも七度人間に生まれ変わって朝敵(足利)を滅ぼしたい)」と述べた。
七生とは六道(天道(仏の住まう世界)、人間道(現世)、修羅道(阿修羅が支配する戦いが絶えない世界)、餓鬼道(常に飢えと乾きに苦しむ世界)、畜生道(動物に生まれ変わる世界)、地獄道(地獄)、これらを超えたものであり、七度人間として生まれ朝廷のために働きたいというのが正成、正季の願いであった。
これに正成は嬉し気に同意し、兄弟で差し違えた、と太平記には物語られる。
これを
七生滅賊という。かの長州藩の改革者、
吉田松陰の座右の銘でもあったとされる。
儒教的には聖人であるが仏教的には罪深い思想であるためか、同じ太平記の後の話、室町時代の頃に怨霊として再登場し、祓われている。
現在、正成と正季が自害した場所は湊川神社が建立されており、境内には彼の墓を建てた徳川光圀(水戸光圀、水戸黄門とも)の銅像が建てられている。
彼の生き方や軍法は後の世にも影響を及ぼす。
ゲリラ戦法を得意とした正成の戦法は、江戸時代に楠木流の軍学として流行し、正成の末裔と称した楠木正辰(楠木不伝)の弟子だった由井正雪も南木流軍学を講じていた。
また忠臣蔵で知られる大石内蔵助は正成の生まれ変わりでは、という説もある。
これは「太平記読みの時代」である江戸時代、赤穂浪士を扱う際に歌舞伎や浄瑠璃などで実名を使えないため、モチーフとして正成を使ったことで広まった。
正成は「悪党」と呼ばれたが、ここでいう悪党とは鎌倉時代末期に荘園領主や幕府に反発する武装集団を指しており、悪逆無道の輩という意味ではない。何なら僧兵や神職でも悪党に含まれる。
戦後、吉川英治の「私本太平記」による影響か、突如として文字通りの「悪党」と描かれる正成であるが、近年は再び多才で多面的な人物であったと評価されている。
大戦シリーズにおいて
台詞
\ |
台詞 |
開幕 |
戦とは、最後の勝利こそが重要だ……先を読み、今こそ決断せよ |
└敵軍に紫084_足利尊氏 |
足利尊氏、お主は面白い男だ。やはりここが俺に相応しい死に場所だったようだな |
計略 |
我が炎は天地に渦巻き、闇を光に変幻する |
├絆武将 |
七生報国、命尽きるとも七度生まれ変わり国に報いる |
└琥010_勾践 対象時 |
天に代わり、大逆の徒を打ち滅ぼさん |
兵種アクション |
ふん! |
撤退 |
敵を欺くべし |
復活 |
そう簡単に倒れる俺ではない |
伏兵 |
良将は戦わずして勝つ |
攻城 |
天道に従い、貫く! |
落城 |
恐れを知り、知謀をめぐらすは勇士のなすべきことである |
贈り物① |
おいおい、みかじめ料か? 今はそんなもの取るつもりはないぞ。 |
贈り物② |
戦に勝つためならばいくらでも汚い手は使おう。だが、 汚いものは使わんぞ。兵の士気に関わるからな。 |
贈り物(お正月) |
あけましておめでとう。正月くらいは笑顔で過ごしたい ものだな。無病息災、おぬしのことも祈願しておくよ。 |
贈り物(バレンタインデー) |
はは、小恥ずかしいな。 こんな華の無い悪党をつかまえて何のつもりだ? |
贈り物(ホワイトデー) |
おぬしを死地に連れて行くことは出来ない。 生き残って……機あらば己の足で立ち上がるんだ。 |
贈り物(ハロウィン) |
面白い祭りだ。 楠木藁人形隊がまた役に立つ時が来たな! |
友好度上昇 |
そう簡単に倒れる俺ではない |
寵臣 |
楠木多聞兵衛正成、ここに |
琥煌掛け声
\ |
壱 |
弐 |
参 |
肆 |
伍 |
陸 |
台詞 |
いち |
に |
さん |
し |
ご |
りく |
贈り物の特殊演出
①
対象武将:玄086源義経 |
会話武将 |
台詞 |
玄086源義経 |
楠木正成……「太子流兵法」を手にした男か。 |
琥060楠木正成 |
驚いたな……本物の英傑のお出ましとは。 |
玄086源義経 |
英傑に本物も偽物も無い。 お前はどのような武人なんだ? |
琥060楠木正成 |
太子由来の信貴山毘沙門天から、多聞を名乗る 身も心も聖徳太子に染まった男よ。 |
琥060楠木正成 |
神秘の術はそれほど使わんが 軍法には多少自信がある。それだけだ。 |
玄086源義経 |
面白い。一戦願おうか。 |
②
対象武将:琥061楠木正季 |
会話武将 |
台詞 |
琥061楠木正季 |
「七生報国」、我らの誓いは そのように伝えられているそうですよ。 |
琥060楠木正成 |
七生滅賊から七生報国か。 |
琥060楠木正成 |
甦り戦う内に滅する賊がいなくなってしまった 今の俺たちには相応しいかも知れんな。 |
琥061楠木正季 |
ええ、兄者は後世でもかなり知られていて 「大楠公」とも呼ばれているそうです。 |
琥060楠木正成 |
ふっ、大げさな……だが、未来の名前も 遠慮なく頂こう。それが三千世界の悪党だ。 |
情報提供・誤った点に気付いた等、何かありましたら気楽にコメントしてください。
最終更新:2025年04月23日 12:30