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武将名 |
きっかわひろいえ |
達眼の士 |
吉川広家 |
統一名称:吉川広家 生没年:1561〜1625
「笑いたければ笑うがいい。 俺は毛利の剣として戦うだけだ」
吉川元春の三男。 父兄が相次いで死去したため当主の座に就く。文武に通じ宗家をよく支えた。 関ヶ原の戦いで毛利家は西軍だったが、広家は東軍の勝利を予見して輝元らに無断で徳川家康と内通、毛利家の存続を図った。 |
勢力 |
緋 |
時代 |
戦国 |
レアリティ |
SR |
コスト |
2.5 |
兵種 |
槍兵 |
武力 |
8 |
知力 |
7 |
特技 |
気合 |
計略 |
不動の障壁 |
移動速度が上がり、自身を除く敵と味方の移動速度を下げる。 さらに対象の味方部隊数が多いほど武力が上がり、対象の敵部隊数が多いほど兵力が回復する |
必要士気 |
6 |
効果時間 |
知力時間 |
Illust. |
西野幸治 |
声優 |
杉田智和 |
計略内容
カテゴリ |
士気 |
対象 |
武力 |
知力 |
速度 |
兵力 |
効果時間 |
備考 |
超絶強化 |
6 |
自身 |
+5+対象の味方部隊数 |
- |
+50% |
+25%+(対象の敵部隊数×5%) |
10.8c(知力依存0.xc) |
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自身を除く味方 |
- |
0.7倍 |
- |
5c |
敵 |
- |
0.5倍 |
- |
5c |
(最新Ver.2.6.0E)
調整履歴
修正Ver. |
変更点 |
内容 |
備考 |
Ver.2.6.0E |
自身の強化効果時間 10.4c → 10.8c |
↑ |
- |
所感
コスト相応のバランスの取れた数値に気合を備え、総じて安定感のあるスペックの2.5コスト槍兵。
計略「不動の障壁」は士気6の超絶強化で、基本効果は自身の武力・兵力・移動速度上昇に加えて範囲内の敵味方双方の移動速度を下げるというもの。
さらに範囲内の味方部隊数に応じて武力が上がり、敵部隊数に応じて兵力が上昇(回復)する。
端的に言えば、敵味方問わずとにかく多くの部隊を巻き込むほど自身が強くなる超絶強化。
自身が槍兵かつ兵種アクション関連の効果が無いため殲滅力にはやや乏しいものの、敵の速度低下に自身の武力・兵力上昇が合わさることで、敵の進軍を阻みつつ粘り強く戦うことが可能。
また自身は速度低下の対象外である(それどころか速度が上昇している)ため、速度を下げた敵部隊を逃さずに仕留めることができる点も大きな強み。
一方で、高い武力上昇のためには味方の速度も下げなければいけない点は注意。
解説
吉川元春の三男で、長州藩の支藩・岩国藩初代藩主。
また妻(正室)の容光院は
宇喜多直家の娘で、
豊臣秀吉の養女。
文武に優れた優秀な武将だったことは間違いないのだが、一方で
度々周囲と揉めた逸話を残すかなりの問題児でもあった。
その問題児っぷりは凄まじく、幼少期には礼儀作法に欠けた「
うつけ」として元春を嘆かせ(贈り物の特殊演出①の元ネタ)、成長した後も自身の待遇に不満を漏らして
主君・輝元と衝突し、後年には
家中の主導権を巡って毛利秀元(※)とも激しく対立する、といった塩梅で枚挙に暇がない。
+
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※毛利秀元とは |
元就の四男・穂井田元清の息子で、一時期実子のいなかった輝元の養子になっていた人物。
輝元に実子・秀就が生まれた後は養子縁組を解消されたが、それでも朝鮮の役や関ヶ原での毛利軍総大将を務めるなど活躍し、また後年には幕閣と太いパイプを築くことで、初代長府藩主・一門筆頭として長州藩の内外に大きな存在感を示した。
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元々の名前は「経言」で、三男故に本来は吉川家を継ぐ予定ではなく、分家の宮庄氏を継いでいた。
(なおこの時宮庄氏の所領が少ないことに不満を持っており、石見小笠原氏の養子になろうとして輝元の猛反発を受けている。)
ところがしばらく後に、カードテキストにもある通り父・元春の死去後僅か半年で長兄・元長が危篤に陥ってしまったため、「広家」に名を改めて吉川家の跡継ぎになった。
これは元長には子供がおらず、また次兄・元氏が病気がちだったためだとされる。
ただし、結果論にはなるものの元氏は結局広家以上に長生きをしており、この家督相続の結果兄弟はかなり不仲になってしまった。
「関ヶ原の戦い」に際しては、元々懇意だった
黒田長政の調略を受けて東軍に内通し、南宮山の麓から動かずに不戦を貫いた。
麓に陣取る広家が動かないため、秀元の本隊をはじめとした南宮山の西軍も身動きが取れず、
西軍で最大の兵力を有するにも関わらず戦闘に参加することができなかった。(計略名の元ネタ)
この時、出撃を催促する味方に「
弁当を食べている(ので出撃できない)」と言い放った(贈り物セリフ②の元ネタ)ことで「
宰相殿の空弁当」という言葉が生まれたとされる。
(ただし「宰相殿」は本隊を率いる秀元のことを指しており、弁当云々は広家と諸隊の板挟みになった秀元の苦渋の返答だったという説もある。)
また余談にはなるが、贈り物特殊演出②の輝元との会話に関して「戦国学園」「娘の結婚」「季節外れの桃」にもそれぞれ元ネタが存在する。
まず「戦国学園」に関してだが、これは戦国大戦でのSSRカードが元ネタ。
そのため、詳細は後述の「大戦シリーズにおいて」で解説する。
次に「娘の結婚」に関してだが、これは1616年に持ち上がった広家の嫡男・広正と輝元の娘・竹姫の婚姻話のことを指している。
これは「大坂の陣」終了後、輝元の次代・秀就への世代交代を見据えた動きの中で考えられたものであり、その目的は大きく二つに分けられる。
一つは、関係がギクシャクしがちだった輝元(毛利本家)・広家(吉川家)の仲を改善し、改めて家中を結束させること。
そしてもう一つは、関ヶ原以後冷遇されていた吉川家の立場を引き上げることにあり、これによって吉川家を(当時家中で大きな存在感を示していた)秀元の対抗馬に据える目的があったと考えられている。
ところがこの縁組にはそれぞれの立場から大きく不満が盛り上がったため、すぐに婚姻には至らずかなり揉めた。
+
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婚姻のゴタゴタに関して |
まず、当事者の竹姫が家臣筋の吉川家に嫁ぐことに不満を爆発させた。
彼女は輝元に溺愛された愛娘だったのだが、それが災いしてこの頃にはワガママかつ非常に短気な女性に成長してしまっていた。
竹姫は輝元に「他の大名家に嫁ぎたい」と主張したが、輝元からは家中の結束を高めることの重要さを諭されると共に、「お前の様な短気な娘を嫁がせて、他家とトラブルになるのは困る(意訳)」と説教されている。
また竹姫と輝元のゴタゴタを感じ取ったのか、広家は「この婚姻は自分が望んだものではないので、従う以上は報酬が欲しい」などと言い出し、婚姻に乗じて領地の加増を輝元に要求して輝元の怒りを買った。
(当然というべきか、婚姻は進められたが加増は却下された。)
さらに、この婚姻が自身を抑え込むためのものだと察した 秀元もまた、(当然のことながら)不満を顕にした。
ただし、秀元は真っ向から輝元に逆らう様なことはせず、家中に「自分が竹姫に他の良い嫁ぎ先を見つける」という噂を流したり、 「広正は婚姻相手として相応しくない」というヘイトスピーチを煽ることで何とかして婚姻を破談させようとした。
対する輝元もまた、家中で強い力を持つ秀元と直接対決になるのを避けるため、秀元を手紙で宥める一方で「 この婚姻は阿茶局に相談した結果である。 お前は(幕府の要人である)彼女の意向に逆らうのか」と幕府の威光を主張したりと、あの手この手で秀元の懐柔を図った。
こうして散々に揉めた婚姻話だったが、最終的に広正と竹姫の婚姻は無事成立し、(表面上は)家中を結束させることができた。
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また「季節外れの桃」に関してだが、これは輝元と石田三成の逸話であり広家は関係が無い。
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※季節外れの桃 |
ある年の10月、輝元は 豊臣秀吉に贈り物として季節外れの桃を贈った。
季節外れにも関わらず立派な桃であり、大変珍しく贈り物にピッタリだと考えたからこその輝元の行動だったのだが、取次役の石田三成は 秀吉に献上する(取り次ぐ)ことを拒否した。
三成は桃の立派さは認めつつも、「季節外れのものは体に害がある可能性があるかもしれず、もし秀吉に何かあったら毛利家と豊臣家の仲がこじれてしまう。 贈り物はやはり(珍しくなくとも)季節通りの物が良い。」と使者に返答し桃を持ち帰らせた。
これは三成が細やかな配慮ができる優秀な人物であると同時に、少々融通に欠ける人物でもあることを示した逸話として伝えられている。
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大戦シリーズにおいて
戦国大戦においては毛利家所属として、若年期のR(凄み駆け)と壮年期のSR(不動の障壁)の2枚が参戦。
中でも後者のSRが英傑大戦のリファイン元であり、イラストレーター・声優・計略名が同一という直球のリファイン。
またスペックも特技が軍備(英傑大戦での大兵に相当)から気合に変わっただけと非常に良く似ており、計略内容もほぼ同一で自身の槍長さ上昇が移動速度上昇に変わっただけであり、総じて戦国大戦経験者には非常に懐かしい趣のカードに仕上がっている。
またこのSR(不動の障壁)は、後に「戦国大戦スペシャルグッズ プレゼントキャンペーン 第7弾」において、イラスト・カードテキストを変更した特製のSSRコンパチカードとしても登場した。
このSSRは広家を中心に、
上杉景勝をはじめとする戦国大戦にて西野氏が手掛けた武将が、
不良学生ファッションで一堂に会するイラストとなっていた。
またカードテキストもSRのものから一新され、広家は「
戦国学園最強」かつ「不良界の頂点を目指す男」として描かれている。
台詞
\ |
台詞 |
開幕 |
阿呆が口を出すな。黙って俺の指揮に従え |
└自軍に緋044_吉川元春 |
親父に見せてやろう。俺が次代の毛利の剣だ! |
計略 |
悪いなぁ、敵も味方もお呼びじゃあない! |
└絆武将 |
この身が塵になろうと、毛利を守るのが俺の戦いだ! |
兵種アクション |
動くな! |
撤退 |
身の程知らずが…! |
復活 |
余計な手出しはするな! |
伏兵 |
手の内は見せてもらった |
攻城 |
これは役に立たん城だな |
落城 |
笑いたければ笑うがいい。俺は毛利の剣として戦うだけだ |
贈り物① |
フン……特別な褒美は不要だ。 俺は毛利家の教えが残ればそれでいい。 |
贈り物② |
見て分からないか、俺はまだ飯を食ってるんだ。 後で見るから、そこに置いてとっとと帰れ。 |
贈り物(お正月) |
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贈り物(バレンタインデー) |
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贈り物(ホワイトデー) |
あんたの覚悟は見せてもらった。 どうせ前は締めないんだ手を出せ、くれてやる。 |
贈り物(ハロウィン) |
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友好度上昇 |
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寵臣 |
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贈り物の特殊演出
①
対象武将:緋044_吉川元春 |
会話武将 |
台詞 |
緋136吉川広家 |
毛利の次代を担う剣は俺だ。 親父は身を退く頃合いじゃないか? |
緋044吉川元春 |
生意気を言うな。また両親二人から 躾の手紙を送られたいのか? |
緋136吉川広家 |
躾のつもりだったのか。俺には 胸焼けのする惚気にしか見えなかったが。 |
緋044吉川元春 |
のろっ……フン、口の減らない奴め! 鍛え直してやるから、次の戦は覚悟しとけよ! |
②
対象武将:緋116_毛利輝元 |
会話武将 |
台詞 |
緋116_毛利輝元 |
広家、少々気になる話を耳にしたのだが。 その……「戦国学園」とは、何なのだ? |
緋136_吉川広家 |
どこから聞きつけたかは知らんが、 お前には関係のない話だ。 |
緋116_毛利輝元 |
すまない、私は本当に空気が読めないな…… 娘の結婚を渋ったり季節外れの桃を贈ったり。 |
緋136_吉川広家 |
……単にお前とは相性が悪いと言ってるんだ。 少しだけなら教えてやってもかまわん…… |
情報提供・誤った点に気付いた等、何かありましたら気楽にコメントしてください。
最終更新:2025年05月06日 14:26