FF9



ダガー「ジタンは?」
ジタン「ん?」
ダガー「どうして一緒に来てくれたの?」
ジタン「そいつは……イプセンの言ったセリフだ」
ダガー「イプセン……?」
ジタン「イプセンってのは本当にいた冒険家でさ、その冒険の話を元に書いた芝居だったと思うんだけど……
    こんな話なんだ……

 イプセンとコリンというふたりの友人がいた ふたりはトレノの館で働いていた
 ある日、イプセンのもとに、手紙が届く
 けれどその手紙は雨にぬれたか何かでほとんど読めなかった
 かろうじて読めたのは“家に戻れ”ということ
 今でこそ、飛空艇があるから移動は楽だけど そんなの、なかった頃の話さ
 なぜだかわからないまま イプセンはひまをもらい旅のしたくをして、旅立った
 川を越え山を越え、“霧”を越える旅
 モンスターに襲われることがあっても コリンとふたりなら、なんとかなった
 こうして幾日かすぎたある日、ふとイプセンが気付いてコリンに聞いたんだ
 『おまえ、どうして来たんだ?』

ダガー「……コリンはなんて答えたの?」

ジタン「 『おまえが行くって言ったからさ』 」



最終更新:2024年08月16日 03:03