4-2・異端錬金術
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■ 背景:
ある錬金術師は語る。
「‘錬金術’とは、学問である。学問である以上、到達点は存在せず、人の一生を費やしても、その本質の一握りが分るにすぎない。故に、我々に満足は存在しない。‘探究心’を忘れ現状に満足をした錬金術師は、さらなる知識を求める余り‘異端’に落ちた錬金術師より哀れである」
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ある錬金術師は語る。
「‘錬金術’とは、手段である。人はそれぞれ千差万別の目的をもっている。目的の実現の為に、錬金術を極めるのも、剣を手に取るのも、神に祈るのも、悪魔にすがるのも、平等な行為である。」
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ある錬金術師は語る。
「‘錬金術’とは、歴史である。法王庁が、アスガルド半島に進出する遥か以前から、錬金術は知識の結晶化を行なってきた。‘黄昏の時代’の大国も、‘竜’も‘巨神’も滅んだが、錬金術は現在も伝わり、今後も存在し続けるだろう。なぜなら歴史には、始まりは存在しても、終りは存在しないのだから」
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ある錬金術師は語る。
「‘錬金術’とは、夢である。人の身で適わぬ夢を、神に代わりかなえる夢。世界を構成する四大元素の真理を解明し、秘めた力を込められたAFの製造、人体のさらなる強化、そして生命の神秘まで手に入れようとする夢。しかし夢はいつかは覚める。‘異端’とされる錬金術師は我々より、その夢を長く見ていようとする純粋な心を持つ人種である」
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■ 解説:
法王庁統治下では、錬金術師は全て国家登録の「国家錬金術師」となっている。「国家錬金術師」には7段階の階位が存在し、上位になるほど、国立図書館所有の高度な学術書の閲覧許可、それに伴う研究の承認、並びに資金の援助が得られる。(第2章 アーキタイプ 錬金術師」の項参照)
ただし、例え「第一階位」の錬金術師といえども、全ての権限が保障されているわけではない。錬金術師協会が「禁忌」とし、法王庁が「異端」と定義する研究が存在する
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1.「黄昏の時代」の兵器の無許可研究
2.「聖石」の合成
3.「生命」の創造
4.「禁呪」の発動
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このような研究に携わっていると噂が流れた時点で、錬金術師協会によって、内部検査が行なわれる。そして、「異端」であるとされた場合、「異端審問官」の派遣が決定される。