3-1.1 設定「遺失技術管理室」
◇ 遺失技術管理室
アーティファクトの製作・管理や、『竜』や『巨神』に代表される『黄昏の時代』の遺失技術を調査・管理する、法王庁の専門部局。
異端審問官の所有するアーティファクトのほとんどが、遺失技術管理室製作であり、異端審議会の勅命の元、異端審問官本人へ引き渡された経緯を持つ。
所属する200名を越える聖職者の大多数が、数学者の資格を所有しており、アーティファクトの作成に必要な『二十六象限幾何学』に精通している。
また、アーティファクトの作成に必要な触媒がアスガルド半島全土より収集されており、希少鉱物である『炫輝石』や『聖ナタリア鋼』が常時入手可能な数少ない場所でもある。
異端審問官が‘聖務’で捕獲したアーティファクトは、また退治した『竜』や『巨神』の残骸は、遺失技術管理室に引き渡され、その構造や正確な使用方法、歴史的経緯などが調べられる。
遺失技術管理室は性質上、錬金術師協会との結びつきが強く、定期的に技術・見解交換を目的とした研究会が開かれる他、互いの人材の派遣・出向も行われている。
◇ 神器工房
遺失技術管理室が所有するAF専用の大工房。
新たなアーティファクトの設計・製作や、既存のアーティファクトの修理、発掘された遺失技術の分析・解明等が行われている。
◇ 封印倉庫
法王庁大聖堂地下に存在する、重要AF用の巨大な封印倉庫であり、関係者の間では『墓所』と呼ばれている。
俗にS級アーティファクトと呼ばれる、絶大な効力を持つAFが保管されているほか、復元された『巨神』や『竜』、仮眠状態にある『自動人形(オートマター)』が保管されていると言われている。
◇サンプルNPC:
ファビオ・デニール(男:42歳)
遺失技術管理室所属のアーティファクト主任設計士の一人。
主任設計士の中では、数少ない『外部』の出身。
十代の頃より、名門で知られた第二教区ウィニッジ・アカデミーにて『二十六象限幾何学』を専攻していたが、学費の不払いが原因で退学した後、故郷である第六教区の地方都市に戻り、鍛冶屋として生計を立てていた。
二十代半ばの頃、‘聖務’途中の異端審問官ハリス・ウォルト所有の破壊されたアーティファクトを修理した事を契機に、ハリス・ウォルトの聖務に同行するようになる。
後にハリスの推薦により聖職位を獲得し、以降は遺失技術管理室に席を置く。
己の経験と見解を重視し、意見を曲げることが稀で在るため、遺失技術管理室の内外部を問わず、大小様々な軋轢を抱えているが、‘聖務’帯同経験を元に作成されたアーティファクトは、異端審問官の間では、『実用的で使いやすい』との評判が高い。
また、上層部未許可のアーティファクトを個人的に作成し、個人的な付き合いのある人間に秘密裏に試験運用を依頼する‘悪癖’があるため、ファビオの補佐官たちはそのフォローに追われている。