■背景:
いつからだろう?
異端審問官の印が、君の憧憬の対象となったのは。
村が異端に襲われた時に、幼い君を助けた男の審問官の印を見た時からか。
いつからだろう?
君がその憧憬の対象を手に入れたのは。
君が少年から大人へと変わり、念願の異端審問官となった時か。
証である印とAFは、君の心を満たしてくれた。
いつからだろう?
その異端審問官に疑問を持ち始めたのは。
異端として、幼い子供と女を処罰した時だったか。
苦悶と絶望に歪んだその子供の顔が、君の幼少時代の顔と重なり、君は嘔吐した。
「仕方がない」「すぐに慣れる」
そんな、君を誤魔化す言葉はいらなかった。
ただ真実が欲しかった。
さりとて、組織を離れて生きる事は困難な時代、君は疑問を抱きつつも異端審問官を続けている。
出来るだけ異端と関わらない仕事を望みながら。
・・・いつしか、あれほど誇らしかった印もAFも隠すようになった。
そして自問自答する。
いつからだろう・・・?
■解説:
「異端審問官」の派生である、非情になりきれない、悩むアーキタイプです。
脆弱な精神に強力な力。
何が正しくて、何が間違っているのか、彼(彼女)の答えは出ていません。
基本アーキタイプの「異端審問官」は、審問官であることへの疑問を持っていない、あるいは気が付かないフリをしているタイプですが、こちらは明白な「迷い」が出ています。
教会関係者からは、そんなあなたに対する蔑称として、「教典」に登場する13番目の使徒の名をもじって呼ばれています。