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「目覚めるには少し早い」

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【イメージソース】ベルザインの目的

方舟の、船内。
再生液で満ちた水槽(シュー、ボコボコ)の中で眼をあける、ある人物。
「やあ、気がついたようだね。メディカルシュミレーションよ予測より7.3%ほど覚醒時間は早かったよ。本当に人間には驚かされるよ」
水槽の人物、ベルザインに気付き激しくガラスを叩く。
再生したばかりの皮膚が裂け、水槽内に血が滲む。
「無理しなくていいよ、リハビリは後でゆっくりやればいい。その前に、誤解をひとつ解いておこうか」
ベルザインさん、水槽の薬液濃度を上げる。
「君達、旧法王庁の人間は、ボクの事を秩序の破壊者とか超技術による征服者とか、思っているようだけどね、ボクは『人間が大好き』なんだよ。ただ、それだけなんだ」
「力による殺し合いも、助け合いも、奪い合いも、その矛盾を孕みながらも発展・進化をする可能性を秘めているのが人間だよ」
「君達が、異端としてきた技術を、全ての人間に対して放出しているのもそういう事さ。遺失技術力(オーバーテクノロジー)だからといって、禁じるなんて愚の骨頂さ。積極的に使わせることで、0.1%の人間は思いもよらない方法で使いこなしたりする。その0.1%はさらに上位の技術を与える。フフッ、最近は解凍する技術フレームが追い付かないくらいだよ」
「危険だって?当然じゃないか。危険でなければ、乗り越えて進む価値はない。旧時代の歴史だって争いを繰返しながら発展を続けてきたんだ。」
「君達の時代と違って、アスガルドは淘汰と発展を繰り返すサイクルに入ったんだ。絡まり、螺旋を描きながら進化を続けていくんだよ。今のアスガルドは混沌と可能性の坩堝さ。次の次代に移るには、必ず必要なステップさ」
「分かってくれたかな?ボクはそんな可能性を秘めた人間が大好きなんだよ」
「おっと、寝てしまったのかい。まあ、もう少し休むといい。次に眼をあけた時は忙しくなるだろうからね」

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