転フェイズ②
「何をやっている!?」
'暴風の女王`は、女王で隊列を乱し混乱する飛艇団に対し、悪態をつく。
押し付けられた隊長の地位であり愛着はないが、宙吊りの状態のジェームスをなぶる、と言う楽しみを邪魔された事が苛立たせる。
「濃縮させた硫黄花火だ。人間なら辛子粉末を浴びせられたようなもの。・・・頭ごなしに詰るのは、感心しないな」
落ち着いた声は、背後からのものだった。
振り向いた'暴風の女王`の先には、城壁の上に立つ黒い神父服と銀製聖印を下げた男。
「ああ、そうね」
'暴風の女王`は口元を吊り上げて笑う。
たまにいるのだ。
こういった'勘違い`をする輩が。
常に纏っている'風の結界`は、移動用の力場であり、防御用のフィールドだ。
背後をとっただけで、己の優位と錯覚する。
そう言った輩に、現実を突きつけるのも、また一つの楽しみだ。
「所で、凄い地味な顔だけど、あんた誰?」
鼻にかかった、小馬鹿にした口調で挑発する
「ルナン・クライトス。聞いたことはないのかい、派手な化粧のお姉様?」
「へぇ、知らないわ」
ルナンの冷静な返答に、'暴風の女王`は、奥歯をギリギリと鳴らした。
-大砲の弾丸の直撃も防ぐ岩の皮膚
-大砲の弾丸を正面から叩き落とす怪力
圧倒的な優位性を持つこの二つの'奇跡`を授かった多重洗礼者でありながら、男は他の洗礼者達を支配する事は出来なかった。
一度能力を発動させると、敵味方関係なく、気を失うまで暴れまわる。
己の部下も、財宝も全て叩き壊してしまう。
だが、エルロイドの部下になってから、男は望むものを手にいれる事が出来た。
エルロイドが、男を最も効果的な状況で使ってくれるからだ。
『今回も、よく働いてくれたわね』
気絶から目覚めた男を、エルロイドは優しく労い、望むものままの、報酬を与えた。
いい酒。
いい飯。
いい女。
天空伯ウルライヒも同様だ。
命じられるまま、暴れるだけだ。
最強の硬度を誇るこの拳で砕けぬものなど・・・
グアンッ!
その拳が受け止められた。
柱の様な太さの、巨大な斧槍(ハルバード)によって。
「これ以上の狼藉を働く前に、貴様に状況を理解させてやろう。このアズール・バールがな」
「何をやっている!?」
'暴風の女王`は、女王で隊列を乱し混乱する飛艇団に対し、悪態をつく。
押し付けられた隊長の地位であり愛着はないが、宙吊りの状態のジェームスをなぶる、と言う楽しみを邪魔された事が苛立たせる。
「濃縮させた硫黄花火だ。人間なら辛子粉末を浴びせられたようなもの。・・・頭ごなしに詰るのは、感心しないな」
落ち着いた声は、背後からのものだった。
振り向いた'暴風の女王`の先には、城壁の上に立つ黒い神父服と銀製聖印を下げた男。
「ああ、そうね」
'暴風の女王`は口元を吊り上げて笑う。
たまにいるのだ。
こういった'勘違い`をする輩が。
常に纏っている'風の結界`は、移動用の力場であり、防御用のフィールドだ。
背後をとっただけで、己の優位と錯覚する。
そう言った輩に、現実を突きつけるのも、また一つの楽しみだ。
「所で、凄い地味な顔だけど、あんた誰?」
鼻にかかった、小馬鹿にした口調で挑発する
「ルナン・クライトス。聞いたことはないのかい、派手な化粧のお姉様?」
「へぇ、知らないわ」
ルナンの冷静な返答に、'暴風の女王`は、奥歯をギリギリと鳴らした。
-大砲の弾丸の直撃も防ぐ岩の皮膚
-大砲の弾丸を正面から叩き落とす怪力
圧倒的な優位性を持つこの二つの'奇跡`を授かった多重洗礼者でありながら、男は他の洗礼者達を支配する事は出来なかった。
一度能力を発動させると、敵味方関係なく、気を失うまで暴れまわる。
己の部下も、財宝も全て叩き壊してしまう。
だが、エルロイドの部下になってから、男は望むものを手にいれる事が出来た。
エルロイドが、男を最も効果的な状況で使ってくれるからだ。
『今回も、よく働いてくれたわね』
気絶から目覚めた男を、エルロイドは優しく労い、望むものままの、報酬を与えた。
いい酒。
いい飯。
いい女。
天空伯ウルライヒも同様だ。
命じられるまま、暴れるだけだ。
最強の硬度を誇るこの拳で砕けぬものなど・・・
グアンッ!
その拳が受け止められた。
柱の様な太さの、巨大な斧槍(ハルバード)によって。
「これ以上の狼藉を働く前に、貴様に状況を理解させてやろう。このアズール・バールがな」