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小話「ライナス・バルグの反乱」

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集

 

 

 

 【序】   ・


かつては、聖都ロンバルディア、現在は希望都市ベルザンディンと呼ばれるアスガルド半島最大の都市は、旧時代と比較しての人口増加率は5割を越える。
だが、ベルザンディン中心部旧法王庁大聖堂跡地に突き刺さるようにそびえる巨大な構造物「バベルの塔」が、かつては「方舟」と呼ばれていた星を航る舟であった事を知るものは数少ない。
サーシャ・アトワイデ・リーベンバークはその数少ない者の一人だが、彼女にとっては名称も実態も気に掛けるような事ではない。
物事は大事な事だけ覚えていればいいのだ。
「塔にはベルザインが住んでいる」と、云うことを。

「調停者様、開けてくださいよぅ。大事なお話があるんです」
サーシャ・アトワイデ・リーデンバークは、「バベルの塔」中央部、「断罪の間」の前で呼び掛けた。
暫く待つが、返答はない。
小首を傾げた後、ノックする手を直前で止める。
「返事をしてくださらないなら、勝手に入りますよぅ」
右手を扉に向けた後、扉の内部にて『聖壁』を展開。
物理的、論理的、生体的にロックされた扉が、内部から展開する反物理的な障壁により内側から破壊される。
同時に、『羽衣』を展開。
扉の破壊に伴う侵入者感知システムの作動による迎撃を、一息で飛び越え『断罪の間』へと跳躍する。

「あらら、ちゃんと起きていたんですね。てっきり、不貞腐れて寝ているかと思っていました」
『ドアを壊して入ってくるような部下を持つと、安心してベッドで寝てもいられないよ』

「それにしても‘男の子の部屋’ですね。整理整頓はしといたほうがいいですよ」

『‘入浴中’に、押し込みがくるとは思わなかったからね。ボクだって‘裸’を見られて恥ずかしいよ』

ベルザインの声に反応するように、部屋の中央に設置された‘浴槽’に、ボコッと一塊の泡が浮かぶ。

浴槽の対面には、複数の『発光する紙面』が空中に浮かぶ。

紙面に映るのは、‘本’により中継された数時間前までベルザインが滞在していた‘地下尖塔’複数の内部映像。
「でも、お片付けを中途半端にするのはよくないですよ。
 いつ女の子が、お茶を持って遊びにくるかは、調停者様でも、分からないでしょう?」
サーシャは肩からかけた袋から給茶セットを取り出しながら、1枚の『紙面』に注目する。


「・・・分かったよ。要件はなんだい?」
「大したことじゃありませんよ。ただ、‘楽しい事の独り占め’は良くないって話です」

紙面は、地下尖塔の最下層を映していた。

暗闇の中、倒れた遺体と、その脇に佇む一体の人形の映像を。

 

   ②

    「一つ、聞いておく。・・・暑いのは、苦手か?」

    「大歓迎だ。・・・少なくとも、魂が凍える寒さよりな」

    一見、他愛のない雑談。
同時に、緊張をやわらげる会話あり、『これから対峙する敵』に対し、互いの戦闘スタイルを確認する会話でもある。

    会話の途中、地下から何度も爆発音や地響きが伝わってくる。

    視線は、地下へと通じる扉から外す事はない。

    やがて、爆発音も地響きも収まり、二人にも沈黙が訪れる。

    二人とも、この沈黙の意味を理解していた。

    地下に先行した精鋭部隊が『敵』破れたこと

    自分達が破れれば、『敵』を外界に放たれ、更なる被害を引き起こす事。

    理解した上で、呟かずにはいられない。

 

    「どうして、こうなった」

 

    そして、扉が開かれる。

    内側から覗くのは、赤く光る眼。

    ジグ・ブライトが両手に灯した『奇跡』による炎より、

    アズール・バールが構えた『エイバムの柱』が発する光より、

    赤く、赤く光る眼。

 

    「何故だ、何故裏切った!ライナス・バルグ!」

 

 

    アナザー・マグノリア 過去編 第三部 一章 「ライナス・バルグ反乱編」

 

 

 

    【起フェイズ】

 

    ・時間は少し巻き戻る

 ・ベルザインさんによる地下尖塔襲撃直前の、ライナスとルナンの会話。

・ルナンは尖塔最下層で、ベルザインを迎撃するために待機中(待ちライナス)
 背後には、‘湖畔の英霊・最終決戦仕様(フルドレス)’が控える。

・ルナンは「北の教会」内で待機。
 直前までAF再生能力である‘灰は灰に’により、‘湖畔の英霊’へ追加AF換装作業であったため、体力・精神が限界のため、戦闘には不参加。
 ベルザインを迎え撃つにあたり、‘異端審問印’の通話機能を使用しア、ライナスへドバイス
 

  「何度も言いますが、重武装・高機動化により、精神負担は従来より大幅に増加しています。‘赤布’を組み込むことで、多少の軽量化を図っていますが・・・」

  「・・・ルナン・ライトス」

  説明を遮る、ライナス。その声の重さに一瞬言葉が詰まるルナン。

  「頼みが、一つある」

  「何を・・・」

  「聖堂のに掲げられた、私の十字架を外しておいてくれ」

  「それは!?」

  北の教会の聖堂は、かつての法王庁大聖堂を模して改築がされた。

  との中央に掲げれた十字架に刻まれた名は、‘導き手’すなわち、最高指導者を意味する。

  その十字架を下げる。

  すなわち、「北の教会」指導者の辞任。

  

  「・・・頼む」

  それが最後の言葉だった。

  以降は、ルナンが何度も通信を繋げても、異端審問印は冷たい感触を伝えるのみであった。

 

―二時間後

―地下尖塔より、‘転移’にて帰還した異端審問官キールベイン及び国家錬金術師キスリングにより、‘ライナス・バルグ’の死亡が伝えられた。

 

 

    【承フェイズ】
 

①・ベルザインさんとサーシャの会話

「悔しがる顔を見に来たのに・・嬉しそうですね」

「そう見えるかい?」

「また悪い事したんですか?」

「いい事をしたんだよ」・・・人の望みを叶えてあげたんだよ。気難しい男でね、最後は彼の意志に委ねたんだけど、最後は受け入れてくれた」

 

崩れた地下尖塔最下層。

瓦礫の隙間に横たわるライナスの胸から赤い光が漏れる。

同時に、ライナスとの精神接続が途絶え、劣化崩壊していた‘湖畔の英霊’の‘涙’が止まる・

赤い光は、静寂を切り裂く脈拍音と共に、暗闇を切り裂き、照らしていく。

 

「さあ、‘目を開いて’見逃さないで。・・・これから誰も見たことのない感動巨編の幕があがるよ」

主演はライナス・バルグ。法王庁の影で、北の教会では裏で支えてきた名優が、ついにステージの中央に立つ。

舞台は、北の教会。知恵と勇気を振り絞り、数多の困難を熱き友情で乗り越えてきた仲間たちに、最大の脅威が降り注ぐ。

舞台装置は、‘劫魔の紗眼’‘。かつて‘逆十字団による法王庁襲撃事件’を可能にした、

「それで、その劇のタイトルは、‘英雄の復活’ですか?」

「いや、‘救世主’の誕生だよ。それとも‘暗闇の中の光明’かな」

「・・・やっぱり悪い事じゃないですか」

 

暗闇の中、異形と化したライナスが立ち上が。

荒野を彷徨う聖者のようにやせ細った体。

胸の中央で輝く免罪符のような‘劫魔の紗眼’。

長く伸びた細い鋼の髪の間から、天に弓引くが如く、二対の角。

そしてその背中には、二対の‘鉄の翼’

 

 


「・・・馬鹿な」

報告を受けたルナン・クライトスは呻くように呟いた。

叫ばずに居られなかった。

『地下尖塔』の最下層より期間したキスリングより告げられた事実。

すなわち。

‘時間転移錬成印(タイムベント)の消滅。

時間転移錬成に関するキスリングの記憶抹消。

キールベインとフランク・ラパートの重症。

そして。

ライナス・バルグの敗北と死亡。

「・・・馬鹿な」

再度、呻くようにつぶやく。

声を抑えたのは、報告を受けたのは自分ひとりではなかったからだ。

動揺は、最低限に抑えるための理性が働いた。

そうでなければ、叫んでいる。

 

受け入れがたい事実。

驚愕すべき現実。

 

さらに信じ難きは、その姿だ。

ルナン・クライトスは知っっている。

その異形の名前を知っている。

史上唯一、法王庁大聖堂に降臨した‘悪魔’の存在をしっている。

‘彷徨える逆十字団 No1’

かつての異端審議長、アウグス・フォルケンス。

そして、最強の逆十字団死徒

 

「・・・‘全てを知る者’」

 

③ -『塔』- ベルザインとサーシャの会話

    『‘人間が最後にかかる病’の名を知っているかい?』

    「私を誰だと思っているんですか?治療・癒しを専門にする‘第四課’の課長にして‘光の癒し手’ですよ。」

 『‘元’課長でしょ。』

 「今でも‘癒し手’ですよ。・・・以前の私よりも、立派な‘癒し手’です」

 『・・・で、答えは?』

 「絶望と苦痛。だから私はその二つを取り除いてあげるんです。・・・今までも、これからも」

 『残念ながら、不正解。いや、通常ならば、君の答えも正解かもね』

 「えー、なんでですか?」

 『ヒントは‘悪魔の目’の原理にある。法王庁が異端とした‘悪魔’は、‘悪魔の目’の服用者だ。

  端的に言えば‘悪魔の目’は、細胞の強化変異薬だ。対象に驚異的な肉体を驚異的な能力を与え、生命力を大幅に向上させる。

  注意点は、薬剤効果のトリガーは、‘使用者の精神’に左右される、という点だ。

 ‘死にたくない’と極限状況の精神で使用すれば、より強靭な生命体に変異する。

 ところが、大抵の人間はね。最大の理不尽である死を目前にしても、ある程度の納得をしてしまうんだよ。『ここまでか』『こんなものか』『悪くはなかった』ってね。・・・ボクの治験結果ではね」

「ふーん、そんなもんですかね」

 『‘恐怖と苦痛’もその意味では、正解。

  常人は、死によって恐怖と苦痛から逃れられるなら、喜んで受け入れるのさ。

  ‘悪魔の目’は、そんな常人を超えた異常に生への執着を示す人間であれば、より強くトリガーする。

 今回、ライナス君が使用した‘劫魔の紗眼’は、‘悪魔の目’の最上級品だ。通常の‘悪魔の目’では、希釈して使用されている強化変異薬剤を、原液で使用しているのが、‘劫魔の紗眼’さ』

 

「あはは、私分かっちゃいましたぁ。さっきの問題の正解が」

『はい、どうぞ。答は・・・』

「‘希望’」

『ふふっ、大正解』

 

    「なるほどですね。・・・歩行障害に加えて、視力は失い、肉体的にも衰えを隠せないライナスさんが、仇敵である悪の象徴にして混乱の源、憎き‘調停者ベルザイン’と死と覚悟して対戦する。
 その際の最後の希望が、積み上げてきた仲間でもなく、長年連れ添った自身の半身でもある‘湖畔の英霊’でもなく、法王庁最大の脅威であった‘全てを知るもの’だなんて」

『・・・少しは言い方を、ね』

「‘悪魔’になりながらも、最後の‘希望’として、元のライナスさんの精神である事に掛けたけど、敢え無く・・・異端者を狩り続けた鉄翼鷲の最後は、自ら異端者になる。ドラマチックで泣ける話ですね」

    『僕は誉めてあげたいけどね。・・・鉄の箍(たが)で理性を制御してきたライナス・バルグが、過去も立場もプライドも全てを切り捨て自ら犠牲となる事で、悪魔に転生し世界を救おうとしたのさ。まさに‘救世主の誕生’、 ‘暗闇の中の光明’だ。・・・感動で‘胸が張り裂けそうだよ’』

 

 

 

    【転フェイズ】

 

 

    構成②

 

    ・時間軸は、序フェイズに戻る

    ・ジグとアズールの前で、砦の扉が開かれる

 

    「何故だ、何故裏切った!ライナス・バルグ!」

 

    現れたライナスは、半身が異形化。

    同時に、その両手首は'聖バロスの鎖,で拘束されている。

    「(担当した顔キャラの誰か)、対した仕事だ」

    「あとは、我らが・・・」

 

    ・ジグとアズール、半魔ライナスに対して善戦。

    ジグの炎熱系最強奥義を囮に、アズールか'エイバムの柱,の封印弾攻撃を叩き込む。

    ・噴煙の中から完全に悪魔化したライナス。外見は'全てを知るもの,のライナスバージョン。

    ・「知っているか」

    戦闘開始後、ライナスが初めて口を開く。

    「法王庁異端異文録に、伯爵級悪魔が降臨した事例を知っているか?」

    自力で聖バロスの鎖を引きちぎる。

    直後に瞬時に移動。

    二撃目を放とうとしたアズールの'エイバムの柱,を砕く。

 

  ・「僅かに一件、'全てを知るもの,只一人」

    ルナン、ライナスの後方より登場。

    「貴方も知っていますか?その伯爵級悪魔を討伐された方の名前を?」

    「・・・」

 

    ・ルナン、ライナスに近寄りながら、能力発動。

    お前はいつから其処が居場所だと思っていた?

    能力が味方のサポートに相性がいい?

    若手を指導するのが向いている?

    周囲の言葉に、納得させていたんだ、お前自身を。

    背中には北の教会の仲間を背負っている。

    内なる言葉に、、納得させていたんだ、お前自身を!

    お前自身は前線で、戦える。

    戦わなくてはいけない。

    危険な領域に身をさらさねば、いくら手を伸ばしても何も掴めない。

    仲間の背中を押すだけであった手を、今こそ伸ばせ!

    伸ばせば掴める訳ではない。

    だが伸ばさなければ掴めない。

    そうだろ、アイシャ?

    そうだろ、カンツェル?

    そうだろ、ガイリル兄弟?

    今こそ、お前達の魂を背負う俺を押せ!

    お前達と共に生きた、俺の背中を押せ!

    相手が誰だあろうと、俺はお前達と進む!

 

 

    「'灰は灰に(アッシュ・トゥ・アッシュ)」

38:拾郎 :

2018/02/17 (Sat) 23:42:22

 

    【転フェイズ】②

 

    A級AFの再組成。

    すなわち、それは。

 

    「ごっ!がぁぁぁ!」

    魔人の喉が、苦悶の声をあげる。

    ルナンの'灰は灰に,により、再組成された『鎖』が、魔人と化したライナスの全身に絡み付く。

    二対の翼が折れ、異様な長さの上腕が軋み、その喉が歪んでも更に締め上げる。

    鎖の表面は鋭く尖り、内側から輝く白熱光が、魔人の体表を焼け焦がす。

    '聖バロスの鎖,と'エイバムの柱、の融合再組成。

    ルナンが伸ばした腕は、勝利に向かって伸びていく。

 

    同時に、B級AF以上での再組成は、肉体的消耗がはげしい。

    爪を剥がされるような激痛が、全身を蝕んで行く。

    「まだだ!」

    ルナンは叫ぶ

    アイシャ!

    カンツェル!

    ガイリル兄弟!

    「後少しだけ、俺の背中を押してくれ!」

 

    ザッ!

    衝撃。

    違和感。

    喉の奥から、何故血が溢れる?

    何故、背後から貫かれている?

    そうか。

    その身に堕ちても、尚も扱うのか。

    なんていう精神力だライナス・バルグ。

    「・・・湖畔の、英、霊」

 

    ルナンは自分を背後から貫いた自動人形の名を呟くと、ゆっくりと倒れ込む。

    同時に、ライナスを拘束していた『鎖』は、灰となり崩れさった。

39:拾郎 :

2018/02/17 (Sat) 23:48:58

 

    【結フェイズ】

 

    ・遠く離れたベルザイン城。立体投影的なアレで、モニタリングしていたベルザインさんと畜生サーシャ

    『終わりだね、まあまあ面白かったよ』

    ‘浴槽’の液体濃度が濃くなりベルザインがつぶやく。

    「あれ、これから最高に泣ける悲劇なのに、見ないんですか?」

    『僕は楽しい事のほうが好きなんだよ。・・・それに結果が見えている話は興味が持てなくてね」

結果は‘全てを知るもの’の勝利。

魔人と化したライナスは、破壊衝動に飲まれた魔物と化すか、憎しみにとらわれ『塔』を襲撃するか。

いずれにせよ、新たな遊び相手だ。

念入りに準備をしなければ。

『次はキミの言葉にも‘耳を傾ける’ようにするよ。・・・じゃあね』

40:拾郎 :

2018/02/18 (Sun) 23:19:48

 

    【結フェイズ】②

 

    ・崩れ落ちるルナンを茫然と見つめるジグとアズール。

    「・・・万策尽きたか。だが・・・」

    「只では、死なない」

    ライナスの緋眼が、尚も向かおうとする二人を見据える。

    いや、その背後を見据える。

    「・・・来たか」

    ため息のような呟きを漏らすライナス。

    「まさか」

    アズールが傷だらけの神父服姿に、驚嘆する。

    「ここにいるという事は、無茶をしてきたんだろうな。そして、無茶をする為にここに来たんだろう」

    対照的に、ジグは頬に微笑を浮かべる。

    状況は何も変わらない。

    だが、張り積めた絶望的緊迫感の中、ひとすじの灯りが見えた気がした。

    「そうだろう、キールベイン」

 

    ・ボロボロのキールベイン、身に着けている武装は、手袋型AF'シャランサの右手,ただ一つ。

    「もう一度だけ、教えて下さい、ライナス課長。『貴方もの目的は何ですか?』」

    「答えよう。・・・私の元までたどり着ければな」

    ルナンの『鎖』に全身を絞られ再生中のライナス、湖畔の英霊をキールベインに向け、稼働。

    高速機動した湖畔の英霊、キールベインの直前で極端に動きが鈍くなる。

    「何だと!」

    「貴方にも知らない事がありましたか?」

    ライナスとの間合いを詰めるキールベイン。

    ‘湖畔の英霊’に右手が触れると、完全に機能を停止する。

    その右手に浮かぶ、幾何学的なラインは

 

    「・・・'マトレイヤの紋章,!!」

 

    ・キールベインの『右手』に輝くのは、かつてイルドルフのみが発動させた『AFを強化するAF』

    「AFの強化は、イルドルフ司祭に遠くおよびません・・・ですが、紋章にはもう一つ機能がありました」

    「僕が使用する紋章は『AFを弱体化させるAF』です。‘湖畔の英霊’を、  今は'紗眼,の効力を弱体化させています」

    ゆっくりと、ゆっくりとライナスの体だが、干からびていく。

    「・・・'降魔の紗眼,は、過去の使用者の情報を現在の使用者に伝える。・・・」

    「・・・これより異端者ライナス・バルグに裁き執行します」

    キールベイン、'シャランサの右手,に装填していた封印弾使用。

    手刀がライナスの胸を貫き、'降魔の紗眼‘を抜き立った。

   

「約束通り,伝えよう」

    ‘全てを知る者’は、薄くなりつつある緋眼でキールベインを見下ろし、倒れる

    倒れる直前、キールベインの耳元で囁くように呟く。

    「私の目的は-だ」

    床へと倒れる直前、真っ白な灰になり完全消滅した。

 

―異端者『全てを知るもの』、消滅―

 

    終フェイズに続く

41:拾郎 :

2018/02/18 (Sun) 23:35:25

 

    【終フェイズ】

 

    ・事件から数ヵ月後

    ・起フェイズと同じ会議室で、顔キャラが各自報告。→復興状況、◯◯と同盟成立など。

    ・「皆さんに伝えておきます」

    ひととおり報告終了後、「八課異端審問印」を下げた人物が宣言。

    「半年後に僕達は、ロンバルディアに、調停者ベルザインの拠点に進行します。・・・あと少し、力を貸して下さい」

    「無論です、キールベイン課長」

42:拾郎 :

2018/02/21 (Wed) 22:38:57

 

    【ライナス・バルグの反乱】色々

 

    ・「地下尖塔編(仮)」にてベルザインさんによる襲撃→タイムベント使用不可状態に→「ライナス・バルグの反乱」で更に状況が混迷→キールベインが新たなリーダーになる事で、少しだけ希望が生まれる

 

    ・今回のプロットは「マトレイヤの紋章」の継承によりライナスを倒すキールベイン、通称白ベインルート

 

    ・「マトレイヤ紋章ではなく湖畔の英霊を継承し、ダーティーな手段でライナスを倒す」黒ベインルートが当初の構想でしたが、キールベインというキャラクターを動かすには重くなりすぎるので、白ベインルートに変更。

 

    ・同時にルナンも「生き残るけど闇堕ちフラグが立つ」予定でしたが、あまりに可哀想なので、王道熱血方向へ。最終章では、いさぎよく散る模様。

 

    ・'魔人ライナス,は、目的は語らないけど、ライナスの回想シーンを断片的に挿入する事で、何が狙いだったのか想像出来るようにしたい

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