③
「北の教会」の武器工房。
北の教会の、いや法王庁の歴史をみても類を見ない、異様なAFが完成した。
かつてはエイバムの柱と呼ばれた槍斧型AF。
従来でも重量級AFとして分類されていたが、更なる大型化への改装を経た姿は、巨大な十字架そのもののシルエットだ。
「無茶苦茶だ。・・・人が、扱えるものじゃない」
圧倒的な威圧感の前に、ロメロ・バステンは掠れた声で呟いた。
自身が斧型AFを使用しているからこそ、理解できる。
重量AFの破壊力と隙の大きさは表裏一体だ。
持ち上げられるだけでは、意味がない。
「心配は無用だ。エイバムの柱は、審問官に昇格した時からの付き合いだ。バランスさえとれれば、問題ない」
「アズールさん!まだ、傷が塞がって・・・」
「この形状なら、「零系封印弾」の使用にも耐えられよう。ジルボルトの最後の頼みも漸く果たせると言うものだ」
「・・・その零系を使えば、アズールさんだって、ふっ飛んじまうんだろう?」
「・・・かもしれぬな」
「待ってくれよ。アズールさんが俺に戦い方を教えてくれなければ、俺は今でも見習いのままだったぜ。何より、「素人だから、仕方ない」「見習いでも十分だ」と甘えたままだったはずだ。・・・俺はまだ、恩返しをしていない」
「そんな事はない。十分に返してもらった」
アズールは、巨大な十字架を担ぎ上げると、歩き出す。
最後の召集命令が出ている。
そこで、第三次大聖伐が発令されるのだろう。
「アズールさん!」
「楽しかったぞ、後進を育ていく姿を見守るのは。イルドルフ司祭の気持ちが少しだけ理解させて貰った。」
ロメロの必死の声が背中に投げかかるが、アズールは歩みを止めることはない。
-決して折れぬ鋼を持て
かつて、アズールがライナスより投げ掛けられた言葉だ。
十字架も、弟子の思いも背負って進む。
信念を持って進む。
アズールにとって、ライナス・バルグの言葉は、間違いなく成長を与えるものだった。
「北の教会」の武器工房。
北の教会の、いや法王庁の歴史をみても類を見ない、異様なAFが完成した。
かつてはエイバムの柱と呼ばれた槍斧型AF。
従来でも重量級AFとして分類されていたが、更なる大型化への改装を経た姿は、巨大な十字架そのもののシルエットだ。
「無茶苦茶だ。・・・人が、扱えるものじゃない」
圧倒的な威圧感の前に、ロメロ・バステンは掠れた声で呟いた。
自身が斧型AFを使用しているからこそ、理解できる。
重量AFの破壊力と隙の大きさは表裏一体だ。
持ち上げられるだけでは、意味がない。
「心配は無用だ。エイバムの柱は、審問官に昇格した時からの付き合いだ。バランスさえとれれば、問題ない」
「アズールさん!まだ、傷が塞がって・・・」
「この形状なら、「零系封印弾」の使用にも耐えられよう。ジルボルトの最後の頼みも漸く果たせると言うものだ」
「・・・その零系を使えば、アズールさんだって、ふっ飛んじまうんだろう?」
「・・・かもしれぬな」
「待ってくれよ。アズールさんが俺に戦い方を教えてくれなければ、俺は今でも見習いのままだったぜ。何より、「素人だから、仕方ない」「見習いでも十分だ」と甘えたままだったはずだ。・・・俺はまだ、恩返しをしていない」
「そんな事はない。十分に返してもらった」
アズールは、巨大な十字架を担ぎ上げると、歩き出す。
最後の召集命令が出ている。
そこで、第三次大聖伐が発令されるのだろう。
「アズールさん!」
「楽しかったぞ、後進を育ていく姿を見守るのは。イルドルフ司祭の気持ちが少しだけ理解させて貰った。」
ロメロの必死の声が背中に投げかかるが、アズールは歩みを止めることはない。
-決して折れぬ鋼を持て
かつて、アズールがライナスより投げ掛けられた言葉だ。
十字架も、弟子の思いも背負って進む。
信念を持って進む。
アズールにとって、ライナス・バルグの言葉は、間違いなく成長を与えるものだった。