~◇~◇~◇~◇~
「『沈黙の鐘』は、全ての異端審問印に封印弾作成能力を授けます」
第八課課長は手にした小型の鐘を掲げた。
眼鏡を押し上げ、淡々とした口調で宣言する
「この鐘が鳴り響くのは、史上三度目。
特級災害時と判断された時のみ異端審問局課長の3分の2以上の可決により発動が許可されます」
鐘の表面に浮かびあがる数字は、異端審問印と連動した、Ⅱ、Ⅲ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅷ、Ⅸ、Ⅹ、Ⅻ。
そして、リーベンが持ち帰った‘古代種の瞳’により疑似発動したⅦ。
「‘沈黙の鐘’の発動、・・・すなわち‘大聖伐’の発令」
ライナス・バルグと同じ、あの言葉をつぶやく
「始めましょうか・・・」
【前提】:異端審問官は、『沈黙の鐘』の発動効果により、『必殺技ゲージ常に満タン状態(異端審問印により充電可能)』になっている。
ただし
・そもそも生き残っている異端審問官(&現存する異端審問印)が少ない
・『沈黙の鐘』の効果時間は、きわめて限定的
⑧-8
切り込み役を務めたエムレ。
無貌の洗礼者達を後退させつつあるが、流石に疲労が見える。
僅かな判断ミスにより、劣性に。
そこに援軍登場。
援軍は、『ただ一人』だが、エムレは勝利を確信する。
⑧-9
上空:礼服の道化師が憐れむ。
「一度お見せした手品で、何度もお喜び頂けるとは思っておりませんでした。悪魔の弱点である核を体内で自由に動かせるのが、種明かしでございます。ご明察でございました」
「ですが対応策は、悪手極まりない。
確かに封印攻撃による力押しであれば、悪魔化した洗礼者など、容易に倒すことができましょう。
ですが、リーベン様がお持ち帰りになられた『古代種の瞳』で稼働させた『沈黙の鐘』の効果時間は、精々12時間といったところでしょうか。
『北の教会』の皆様が大聖伐を発動させる目的は、あくまで「調停者様の打倒」であったはず。」
「この死せる都クルラ・セルラから聖都まで早馬でも2日。
一矢報いる覚悟にしろ、僅かな可能性に掛けるにしろ、空前絶後の策をお持ちにしろ、
唯一の切り札をこのような形で使いきってしまうとは・・」
踵を二度鳴らし、『接続』したAF効果を調整。
足元への爆撃を再開。
「ライナス・バルグであれば、決して起こさぬ失策でございます。そうでしょう、北の教会統括にして第八課の新課長、キールベイン様?」
もうちょっと続く
このペースなら、あっさり終わりそう。
425:拾郎:2016/06/24 06:37No.944
[削除]
『ライナスの死後、新たな課長となったキールベイン』というシーンがやりたかったマン
426:拾郎:2016/06/24 15:58No.945
[削除]
⑧-9
前提:『接合』のゴイコチェア。
ベルザインの子供達の一人。
礼服姿の道化師。
洗礼能力は、自身の部位の‘接触’を伴う動作と、任意のAF能力効果を『接合』すること。
例:手を叩く→真空波、ステップを踏む→高速機動
過去には、不意打ち、闇討ち、騙し討ちと『北の教会』にたいして奸計を用いてきた。
③ゴイコチェアvsキールベイン
無呼吸攻撃ともいうべき、『接合』したAF効果の連続発動。
雨の様に降りかかる攻撃が、紙一重で回避したキールベインのコートを抉る。
「お見事、そして美しゅうございます。」
眼下で必死で回避するキールベインに対し、踊るように体の各部の『接合』効果を発動させながら、余裕の笑み。
「ですがキールベイン様、そろそろ終幕の時間でございます。」
銃による散発的な反撃を道化師、対AF用の防除壁の発動により防ぐ。
「終幕でございます。ライナス・バルグの死亡以来、貴方の事は観察させていただいております。少々、いやかなり荷が重いかと思いましたが、よくぞ崩壊寸前であった『北の教会』を建て直されました。ですが、最後であなたは打つ手を誤った。敗軍の将は美しく散るのが、古来からの流儀」
道化師、強力AF発動。
「さあ、最後に相応しい血の華を咲かせるのです!」
前提:『接合』のゴイコチェア。
ベルザインの子供達の一人。
礼服姿の道化師。
洗礼能力は、自身の部位の‘接触’を伴う動作と、任意のAF能力効果を『接合』すること。
例:手を叩く→真空波、ステップを踏む→高速機動
過去には、不意打ち、闇討ち、騙し討ちと『北の教会』にたいして奸計を用いてきた。
③ゴイコチェアvsキールベイン
無呼吸攻撃ともいうべき、『接合』したAF効果の連続発動。
雨の様に降りかかる攻撃が、紙一重で回避したキールベインのコートを抉る。
「お見事、そして美しゅうございます。」
眼下で必死で回避するキールベインに対し、踊るように体の各部の『接合』効果を発動させながら、余裕の笑み。
「ですがキールベイン様、そろそろ終幕の時間でございます。」
銃による散発的な反撃を道化師、対AF用の防除壁の発動により防ぐ。
「終幕でございます。ライナス・バルグの死亡以来、貴方の事は観察させていただいております。少々、いやかなり荷が重いかと思いましたが、よくぞ崩壊寸前であった『北の教会』を建て直されました。ですが、最後であなたは打つ手を誤った。敗軍の将は美しく散るのが、古来からの流儀」
道化師、強力AF発動。
「さあ、最後に相応しい血の華を咲かせるのです!」
「最後ではありません・・・始まりです」
道化師の左右から、二本の矢が突き刺さる。
AF防御結界の影響を受けない、通常の木製の矢。
「なん、だと?私の知覚範囲にも・・・」
「捉えられるはずがない。千メルテ以上の遠方からの攻撃を」
射手の一人はリーベン。
聖石を埋め込んだ、'聖アストラルのアダスタ`と同じ血を引くもの。
極限まで研ぎ澄まされた知覚と、対応させた肉体が、古代種の弓矢を使いこなす。
射手の一人はフランク・ラパード。
'最初にして最高の猟犬`
'初代十二指課課長`
'五十年振りに目覚めた男`
その肉体に封印された‘獣’の力を限定解放。
右肩に浮かび上がった‘鷹の頭部’が長遠距離の獲物を捕らえ、‘四本の腕’が超重量のバリスタを軽々と引き絞る。
「最初から・・・この私を狙って」
激しい痛みにより‘接触’もままならない。
‘浮遊’の解除により落下、地面に激突する瞬間に辛うじて再発動させたが、その頭部を待ち受けていた別の男につかまれる。
まずい。
とにかく、逃げなくては。
無我夢中となり、緊急脱出ようの‘接触’を発動。
「狙っていたのは、貴方が空間経路(パス)を開く瞬間です。・・・聖都に通じるパスを」
道化師、体が動かない事に気づく。
喋るどころか、指一本動かせず、瞬きすらできない。
ー体が乗っ取られた?
「以前、お前は言っていたナ」
「僕達の『融合』は、君の『結合』の下位互換だっテ」
ワニ登場。
その右手に掴んだゴイコチェアの頭部に優しく語り掛ける、
「今、君と僕らは『融合』していル」
「心配はいらなイ。これ以上、なにもしない。お前は『何もしなくていい』んダ。呼吸と心拍は我らが負担しよウ」
「心配はいらなイ。お前はただ経路(パス)を開き続けていればいイ。」
「これより、『聖都奪還』を開始します」
キールベインの号令と共に、『闘神都市』により形成された砦が、その構造を大きく変化させる。
上空に開いた経路(パス)に架かる巨大な凱旋橋のような形状となると、その袂に待機してきた整列した集結部隊に命令する。
「進軍!」
地鳴りのような歓声が死せる都を震わせる
先陣を切るのは、銀嶺騎士団。
馬蹄を響かせ勇壮な隊列が経路(パス)へ続く凱旋橋を駆け上がる。
改修ヘルメス機関による蒸気音が突撃笛のように鳴り響かせ、鉄道騎士団の自艘列車が続く。
さらには、北の穂先族の駆る金毛熊の群れが、ガゼイル銃装隊が、ガードウイッグ傭兵隊が、集結した無数の部隊が軍団旗を翻し、疾走する。
更には個人で、あるいは数人で戦い続けてきた者達も、様々な武装を纏い、次々と経路(パス)へと突入していく。
「お先に!」
「・・・世話になったな」
「今日から神様を信じることにするぜ!」
短く、思いの込められた言葉を残し、虚空へと消えていく。
「はじめましょうか・・・」
キールベインは眼鏡を右手で押さえ、経路(パス)の彼方を見据える
ライナス・バルグと同じ、あの言葉をつぶやく
「・・・‘異端審問官’を」