1-2 「悩迷の審問官(ジューダス・プリースト)」
■ 背景:
いつからだろう?
異端審問官の印が、君の憧憬の対象となったのは。
村が異端に襲われた時に、幼い君を助けた男の審問官の印を見た時からか。
いつからだろう?
君がその憧憬の対象を手に入れたのは。
君が少年から大人へと変わり、念願の異端審問官となった時か。
証である印とAFは、君の心を満たしてくれた。
いつからだろう?
その異端審問官に疑問を持ち始めたのは。
異端として、幼い子供と女を処罰した時だったか。
苦悶と絶望に歪んだその子供の顔が、君の幼少時代の顔と重なり、君は嘔吐した。
「仕方がない」
「すぐに慣れる」
そんな、君を誤魔化す言葉はいらなかった。
ただ真実が欲しかった。
さりとて、組織を離れて生きる事は困難な時代、君は疑問を抱きつつも異端審問官を続けている。
出来るだけ異端と関わらない仕事を望みながら。・・・いつしか、あれほど誇らしかった印もAFも隠すようになった。
そして自問自答する。
いつからだろう・・・?
■
解説:
「異端審問官」の派生アーキタイプです。
脆弱な精神に強力な力。
何が正しくて、何が間違っているのか、彼(彼女)の答えは出ていません。
基本アーキタイプの「異端審問官」と対比すると、「悩み」と「迷い」が前面に出ています。
周囲の人間は、そんなあなたを「臆病者」「役立たず」として蔑んでいるかもしれません。
あるいは、あなたが迷いを克服し、異端審問官として、人間として大きく成長するのを見守っているかもしれません。