4-1 「汚れなき使徒」
■ 背景:
君には幼い頃から不思議な力があった。
最初にそれを使ったのは、怪我をして死にかけていた子犬だった。
君が手をかざすと、子犬の傷は治り、子犬は尾を振りながら君の顔を舐めた。
誰も持っていない君だけの能力を、君は親に見せてあげた。
しかし君の予想に反して、両親は厳しい顔でその力を使うのを禁じた。
ある日、村の近くが戦場になった。
大怪我を負い、苦しげにうめく村人を放って置く事は出来なかった。
君は禁じられていた力を使った。
まるで、そうすることが使命であるかのように・・・
その村人と家族は君に感謝した。
君は嬉しかった。
認められたと思った。
そしてある日、その男たちがやって来たのだ。
「君のその『奇跡』を、ぜひとも多くの民の為に使って欲しい」と。
法王庁の使いだという男たちの言葉に、両親はなぜか泣いていた。
「うちの子を連れていかないで!」
そう言っていたように聞こえたが、よく覚えていない。
・・・君は今、忙しい日々を送っている。
神意学、智神学の勉強。
下層地区の治療院への定期訪問。
そして、異端審問官に同行する‘聖務’。
「君の起こす『奇跡』は、多くの人を助けているのだ」
君が法王庁を初めて訪れたあの日に、司祭から言われた言葉をただ信じて・・・。
■ 解説:
一言でいうと「超能力者」です。
回復魔法が存在しないマグノリアの世界において、瞬時に傷を癒したり、逆に相手を傷つけたりできる「奇跡」を起こせる能力を先天的に所有しています。