龍骸星ザッハークのオアシス都市の一つであり、第三、四章の舞台。
不毛の大地の只中に湧いた湖を同心円状に囲むようにして建てられた絢爛できらびやかな都。湖の中央部には名を冠された水晶宮が聳える。
一方で裏路地に入れば重労役に疲弊し、税を搾り取られて餓死した
義者の遺骸が日々産み出される龍骸星の縮図。
開始時点では、
魔王カイホスルーの
第十七寵姫・
水晶姫ナディアが統治していたが、長らくカイホスルーの足が遠ざかり繁栄の加護が尽きつつあった。
その焦りから無益な義者の虐殺を行おうとした為ナディアが一帯の
不義者ごと粛清され、空白化した土地に窮乏していた龍骸星の義者が都外から多数流れ込む事となる。
しばらくの後暫定的に新しく寵姫に据えられた
アルマの領地となり、就任の宴や活発化した交易とあわさって一時的に活気を取り戻す。
しかし、搾取に晒され続けた義者達が不透明な明日への不安、そこから来る死への恐怖を抱いた事から
流血庭園と繋がってしまい
殺人鬼が襲来。
かつての上層街区から皿やスプーン、回転ノコギリ等で蹂躙され、象徴である水晶宮は
殺人姫フレデリカの一撃により湖ごと地上から消失、最後には怒れるカイホスルーによる
龍の咆哮等も直撃し、僅か一夜にして完全に滅び去る事となった。
備考
元ネタはペルシャの神話に登場するダエーワの一人アルザング(Arzshenk)か。
アーリマン(アンラ・マンユ)の下僕である牛頭のダエーワとされており、善なる者から略奪した財宝が眠る魔城に君臨したという。
最終的には英雄ロスタムに討ち取られる。
関連項目
最終更新:2020年07月21日 22:50