「いや、できまいな。これはそういう戒律だ。まったく……罪作りな話もあったものだぜ」
なんと魔王は最初から
アルマの正体も戒律も看破していたのである。
暗殺の失敗を悟った
アルマは飛び退こうとするも、
カイホスルーに腕を掴まれて組伏せられる。
そして、魔王は暗殺者へ労るように優しく言葉を続けた。
「俺のもとへ来い。おまえの輝きを愛でてやれるのは俺しかいねえ」
「別に忠誠を誓えと言ってるわけじゃない。俺を殺したいなら殺せよ、アルマ。だが、今のおまえじゃ無理だな」
「おまえは俺に惚れていない。そんな女を抱いたところでつまらんし、そもそも惚れ抜かぬ限りは殺せんぞ。おまえの戒律はそうじゃないのか?破倫が深いほど強く刺さる」
唐突に
不義者の王が義者の女へ愛を語り始める。
もちろん
アルマは無理だと即答するが、
「なぜ決める?誰が言った?くだらん真我に囚われるなよ。おまえがどうしたいかを聞いている」
さらに急所を抉るように、
「おまえが愛する男は、おまえを愛そうとしないだろう」
「それでいいのか?悔いはないのか?おまえほどの女を朽ちさせるなど俺は許せん」
「おまえは俺のものだ、アルマ。俺を愛し、俺に染まれ」
と宣言した。
世界の宝は総て俺のもの。
貪婪餓龍は
宇宙の法則にすら牙を剥き、総てを貪るために覇を唱えるのであった。
関連項目
- 基本有利な悪の魔王にも「くだらん」と切り捨てられるミトラさんのルール… -- 名無しさん (2020-01-02 15:05:43)
- cvてらしーにこれ言われたら惚れるわ -- 名無しさん (2020-01-02 15:12:09)
- 「賛同者0」というのがよくわかる真我(ミトラ)の評価 -- 名無しさん (2020-01-02 15:57:21)
- 相変わらず敵が主人公みたいなこと言ってる・・・覇道の適性もあるのかな -- 名無しさん (2020-01-02 17:15:51)
- カイホスルーも座に至る資格持っていたかもなー -- 名無しさん (2020-01-02 17:37:06)
- 他の魔王はどうなんだろう。お父様はあくまで自分の属する立場から論理的思考をしていたが -- 名無しさん (2020-01-02 17:50:30)
- 銭ゲバだから小物かと思いきや、肉食系のいい男だった -- 名無しさん (2020-01-02 23:12:18)
- 使った以上に稼ぐためにはまず派手に使わんとダメだからな -- 名無しさん (2020-01-03 04:32:14)
- 真我に忠実過ぎて真我の枠を超えそうな勢い -- 名無しさん (2020-01-03 11:39:39)
- こっからどうやって無慙の萌え豚になるんや… -- 名無しさん (2020-01-04 00:22:21)
- 真我なんて捨ててかかってこい -- 名無しさん (2020-01-04 01:29:37)
- こう言われるとひたすら悪を殺し続けるマグサリオンは誰よりも真我に囚われてるような気がしてくるな -- 名無しさん (2020-01-04 18:38:42)
- 囚われてないと流出できるほどに怒りや不満がたまらないだろうし -- 名無しさん (2020-01-05 02:13:56)
- 囚われてないからこそ世界の異常性に気付き、怒っているとも取れる。でも↑の言う通り雁字搦めだからこそ怒り狂っているのかもしれない -- 名無しさん (2020-01-05 13:01:47)
- 今見ると色々面白いシーン -- 名無しさん (2020-04-10 22:09:13)
- 「お前ほどの女が朽ちるなど俺は許せん」って言葉、おそらくロクサーヌに対するものでもあるんだろうな -- 名無しさん (2020-09-30 00:22:08)
- 女は駄菓子には負けるかな。 -- 名無しさん (2020-11-09 20:52:53)
- 流出する奴大体一番法則に囚われとるで -- 名無しさん (2020-11-10 10:21:55)
- そら自分がこれや!と頭おかしくなっても念じた己の至上が法則になるわけだし -- 名無しさん (2020-11-10 11:30:56)
最終更新:2020年11月10日 11:30