私の忠を──侮辱したことだ


Dies irae螢ルートにおけるエレオノーレ・フォン・ヴィッテンブルグの台詞。
ラインハルトを討ってでも、恋に盲目になっているかつての上官を救いたいと抜かしたベアトリス
唐突にThrud Walkureが鳴り止み、エレオノーレは静かに、噴火の前触れかの如く告げた。

貴様は二つ、言ってはならんことを口にした

一つはハイドリヒ卿を斃すなどと、分際を弁えん戯言を抜かしたこと

そして、もう一つは──
よりにもよって、などと……
私の忠を──侮辱したことだ

その浅薄さ、罰を与えねばならん。残念だよキルヒアイゼン。たとえエインフェリアになる身とはいえ──
次に会うとき、すでに貴様は狂っているかもしれんがな。だがそれもよし。逃さん。何処にも行かせはせん。永遠に私の下で、私の機嫌を取りながら這い回れ

図星突かれて、怒っちゃいましたか?それに、さっきも言ったはずです。この城であなたの創造は

くだらんよ
いつまで経っても進歩のない、認識の甘い阿呆めが。貴様いったい何を根拠に、私の総てを知っているなどと思い上がる
無限に広がり続ける爆心だと?ああ、そんなものも確かにあったな。
あれは戦争用の制約にすぎん(・・・・・・・・・・・・・)

枷を外してやろう。光栄に思うがいい。これを知るのはハイドリヒ卿しかおらん
そして、実際に見るのは貴様が初めてだ

Einherjar Rubedoと共にザミエル卿が焦熱世界・激痛の剣(ムスペルヘイム・レーヴァテイン)を披露する印象的なシーンだが、その一方でザミエル卿の根本にある忠とは何なのかを窺えるシーンにもなっている。
作中──というか神座世界で関係する九割九分のキャラクターに、それラインハルトに恋してるでしょと言われたり、思われているザミエル卿。
本人は至高の存在たるラインハルトへの恋慕を唯一無二と考えているからこそ、恋などと安いものでそれを表現したくはないのである。
マキナが唯一の死を至高としているなら、ザミエルは唯一の忠を至高としているのである。
ゆえに必死にそれを創造位階に至る狂的なレベルで塗り固めているのだが、他人からは見るとそれは一般的な恋にしか見えず、認められることはない。
また、ラインハルト自身も万物総てを愛している以上、エレオノーレを唯一無二にする事はなく、その他大勢にしか成り得ない。
誰からも理解・共感されず、理想が叶う可能性が皆無でありながら、ひたむきに主の側に仕え続ける様は悲痛と言うほかない。

だからこそ。
それを初めて認めた理解者が、主・旧友・後輩・同僚といった身内ではなく、主の宿敵だったのはなんという皮肉だろうか。
彼もまた唯一無二(刹那)を至高とし、叶わぬからこそ価値があるとした男であり、互いに想い人を喪った者同士という共通項があった。


関連項目



  • ザミエル卿の台詞が少ないので追加しますた -- 名無しさん (2020-05-04 01:23:26)
  • 恋だのなんだの煽られまくってたけどkkkのザミエル卿は本当にカッコ良かったよ -- 名無しさん (2020-05-04 02:19:33)
  • 別に恋でも忠義でも大差ないと思うがまぁそれくらい頭でっかちじゃないと創造位階にはならないか -- 名無しさん (2020-05-04 12:12:59)
  • だからこそkkkで龍水の問いかけに肯定の意を示したのがすごいというか -- 名無しさん (2020-05-04 13:07:46)
  • 愛や恋って女っぽい感じの言葉に忌避感や薄っぺらいと感じちゃってたからそう言われるの嫌だったと考えると、まさしく中二病ではある -- 名無しさん (2020-05-04 13:59:21)
  • ザミ姉さんは心底女性コンプレックス拗らせてるからなぁ -- 名無しさん (2020-05-05 20:14:12)
  • 黒本だとこの冒頭の一文が「その歳で心まで処女だなんて~」と並んでるのほんと悪意感じて笑う -- 名無しさん (2020-08-13 19:50:45)
  • 私のチューを、舐めるなよ!チュ! -- 名無しさん (2022-09-18 06:50:45)
  • ↑そんなに爆破されたいんですか -- 名無しさん (2022-09-18 08:45:29)
  • もしくは恋ではなくそれはもう愛だったのか…言葉のアヤだが -- 名無しさん (2022-09-18 09:09:57)
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最終更新:2022年09月18日 09:09
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