ガンダムX魔王 GUNDAM X MAOH |
登場作品 |
ガンダムビルドファイターズ |
型式番号 |
GX-9999 |
全高 |
17.1m(※) |
重量 |
7.6t(※) |
所属 |
ガンプラ心形流 |
武装 |
ブレストバルカン バルカンポッド ミサイルポッド ビームサーベル バスターライフル 大型ビームソード ハイパーサテライトキャノン |
必殺技 |
魔王剣 |
特殊機能 |
サテライトシステム リフレクトスラスター |
操縦者 |
ヤサカ・マオ |
(※)データ上の設定。VSシリーズの公式サイトでは「UNKNOWN」扱いとなっている。
【設定】
「
機動新世紀ガンダムX」に登場する
ガンダムXをベースにガンプラバトル選手権関西ブロック優勝者
ヤサカ・マオが作り上げたガンプラ。
ガンダムXにプラフスキー粒子操作技術を組み込み、強襲戦闘仕様に改造した機体であり、武装の増強、機動力の強化などが行われている他、原型機には無い様々な特殊ギミックが配されている。
また、
ガンダムXでは一か所でL字に折り畳まれていたリフレクターがバックパック増設パーツを使って二箇所でV字折り畳みする方式に改められており、頭部アンテナもX字に近いデザインとなっているなど、外観の変化も見て取れる。
ガンダムXの象徴とも言えるサテライトキャノンは「ハイパーサテライトキャノン」へと強化されており、その圧倒的破壊力はまさに「魔王」の名にふさわしいものである。
機体各部に配されたりリフレクトスラスターも本機を象徴とする装備であり、サテライトシステム使用時にはこれの作用によって
ユニコーンガンダムのデストロイモードのように全身が発光する。
なお、「魔王」の名称は、マオがその絶大な攻撃力と自身の名前をかけたダブルミーニングであり、その称号はサテライトシステム等の機能と共にクロスボーンガンダム魔王にも受け継がれ、更に「
ガンダムX十魔王(じゅうまおう)」へと受け継がれている。
【武装・必殺技】
ブレストバルカン
胸部に配されたバルカン砲。
ベース機である
ガンダムXから受け継がれた装備であり、使用方法などに変わりはない。
バルカンポッド
ミサイルポッド
肩部・脚部のハードポイントに任意で増設可能なオプション武装。
実体弾兵装故に弾数に限りがある。
ビームサーベル
バックパック左下部ハードポイントに増設されたビームサーベル。
大型ビームソードと比較して威力は劣るがエネルギー消費が少なく取り回しに優れる。
シールドバスターライフル
ベース機となった
ガンダムXにも装備されていた専用ライフル。
シールドへの変形機構を有し、白兵戦などでは主にシールド形態で使用される。
特に特別な改造が施されているという訳ではなく、防御と射撃が同時に出来ない欠点はそのまま。
また本機ではマウントラッチなどが無い為、手持ち携行が基本だが持っていない状態でもいきなり
現れる(俗に言う「謎空間収納」)様になっている。
大型ビームソード
ハイパーサテライトキャノン後部に装備されたビームソード。グリップ部自体はベース機と同じ。
胸部バルカン・シールドバスターライフルと同様に基本的な運用方法は変わらないが、ハイパーサテライトキャノン用のアームを接続する事で後述の「魔王剣」を使用出来る。
ハイパーサテライトキャノン
サテライトキャノンを強化した高火力砲。
サテライトキャノンと違い逆手持ちとなっており、バックパックに支持アームを介して接続しているため保持範囲も広めで広い射角を誇る。
エネルギー供給方法はサテライトシステム経由の他、ソーラーシステムによってエネルギーを充填することができる。
ソーラーシステムは厳密には太陽光ではなく、フィールドのプラフスキー粒子を吸収しているのだが、それを背中のリフレクターに搭載されたソーラーパネルで実行することによって、月からのマイクロウェーブ供給無しに発射することを可能としている。
魔王剣
ハイパーサテライトキャノン損壊時の奥の手。
ソーラーシステムとサテライトシステムのエネルギーをサテライトキャノン支持アームを通じて大型ビームソードに送り込む事で使用可能となる超高出力ビームソード。
使用時にはビームソードの刀身とリフレクトスラスターが赤く発光する。
リフレクトスラスター
全身に配されたエネルギー変換装置兼用の推進器。
ガンダムXのエネルギーコンダクターとリフレクターの設定を応用した物。
ハイパーサテライトキャノン用のエネルギーチャージ時に青く発光し、単なる推進機関としてのみならず
V2ガンダムのミノフスキー・ドライブの様にプラフスキー粒子を圧縮して衝撃波のように放出する事も出来る。
【原作の活躍】
イオリ・セイと互いのガンプラを見せあった際に互いのイメージ内で
ビルドストライクガンダムと戦う(ラルさんによって中断されたが)というデビュー?を果たす。
実際のアニメ内での初バトルはビルドガンダムMk-IIと共闘して辰造の駆る
アプサラスIIIと対決。
ハイパーサテライトキャノンで
アプサラスIIIの胴体に風穴を空け、ビルドガンダムMk-IIがトドメを刺して勝利。
その後の世界大会バトルロイヤルでは
スタービルドストライクガンダム、
ウイングガンダムフェニーチェと共闘しライナー・チョマーの
ガウを撃墜する、使用できる武装をガチャで決めるバトルでは、カラースプレーという外れ武器を引くも対戦相手のゼウスガンダムの目をスプレーでつぶし、ハンマーを奪って撃墜する、大気圏外の
ザンネックと主砲の打ち合いをして勝利する、と危なげなく予選を突破。
世界大会最終トーナメントでは1回戦でセイ&レイジと対戦。
アブソーブシールドをソーラーパネルからのエネルギー供給を受けたハイパーサテライトキャノンの連射で破壊後、サテライトキャノンを破壊されるも接近戦で互角の戦いを演じる。
更に太陽光とマイクロウェーブのエネルギーを同時に供給し、ビームソードを用いる奥の手、魔王剣でスタービルドストライクのビルドナックルと激突。
拮抗するも、長時間最大出力で動かしていたためにリフレクトスラスターが負担に耐え切れず破損、最終的に魔王剣を砕かれ、惜しくも敗北した。
その後修理され、ジュリアン・マッケンジー相手に憂さ晴らしとして交戦するも返り討ちに遇い、バラバラにされてしまう。
パッと見る限り分解したかのような具合だったので修復はそこまで難しくはなさそうだが……
1年後を描いた『GMの逆襲』では再びGXを原型にした『
ガンダムX十魔王』を使用していたが本機の改修機なのか1から作り直された機体なのかは不明。
【操縦者】
ヤサカ・マオ
CV:藤井 美波
ガンプラバトル選手権関西ブロック代表。
京都で「ガンプラ心形流造形術」を学ぶ門下生。トレードマークの帽子は幼い頃に心形流の師匠珍庵から貰ったものである。
小柄な体格、中性的な名前など少女を思わせる所も多いが、少年である。
華奢な容姿と京都弁からおっとりとした印象を受けるが、胸の内には世界一のビルダーになるという大きな夢と、極めて熱い闘志を宿している。
基本的に笑ったような表情で糸目だが値踏みした相手やガンプラバトルで強敵を認めるなどした際に開眼し、その下に隠された鋭い眼光を覗かせる。
その際には声もワントーン低くなり、普段の飄々とした雰囲気とは一変。
落ち着いた様に見えて、その実隠し切れない程の闘志を見せるファイターとしての一面が見えてくる。
高いガンプラ制作技術を持ち、イオリ・セイに会いに上京した際にヒッチハイク中のトラックの助手席、コウサカ・チナの実家の喫茶店とそれぞれ振動で安定しない車内、食事の合間と言う短時間で
クシャトリヤ、
エクストリームガンダムを作り上げ、チナの説明有とはいえお代の代わりに認めてもらうほど。
セイと同等の高い想像力を持ち、互いのガンプラを見せあった際にはしばらく互いの脳内でバトルを繰り広げたほど。
その後セイ達より先に世界大会への切符をゲットしており、日本ブロックの世界大会出場者が招待される旅館にて先に到着しており、旅館で働くミサキに惚れて手伝いをしていた。そこに現れた地上げ屋をセイ達とガンプラバトルで撃退することに成功する。
世界大会予選ではバトルロイヤルやチーム戦などでセイ達とたびたび協力しながら決勝トーナメントの進出権を得る。
トーナメント所詮前日にセイ達のガンプラ、
スタービルドストライクガンダムに勝てるイメージが出来ず自分を見失いかけるも、師匠により自分のやりたいバトルを思い出し、全力でぶつかるも敗退する。
それ以降はギャグキャラ化が進行し、決勝トーナメント敗北した数日後応援しに来てくれたミサキにルパンダイブ(当然服は脱いでいないが)や他人の目もくれない愛の独白など奇行が目立つようになり、一時は愛想を尽かれ、挙句の果てにバトルにブランクのあるジュリアンを格下だと思い込み、リハビリに付き合うという名目で憂さ晴らしをしようとするも返り討ちに遭うなど一時期は完全に迷走していた。
流石にジュリアンの件には師匠から怒られ、連行され鍛えなおしになるも、決勝大会前日のイベントの際に様子を見に来たミサキとヨリを戻すことに成功。
決勝後のプラフスキー粒子の結晶体が暴走した時には新型のクロスボーンガンダム魔王を駆り大量のモックを殲滅し、事態解決に貢献する。
一年後を描いた『GMの逆襲』ではキャラデザの都合で成長期なのにセイ同様身長があまり伸びていないことを気にしていた。
戦闘では水着のお姉さんに翻弄されるもミサキへの愛の力で振り切り勝利を収める。電波に乗せて愛を伝えられたミサキは顔を赤くした
続編『トライ』では名前も出てこなかった。
【原作名台詞】
- 「ミサキちゃんを泣かせるなぁぁぁ!!!」
- ミサキが営んでいる旅館「竹屋」を恐喝していた地上げ屋兼ガンプラファイター・辰造に追い詰められ、怒りに満ちたマオが叫んだ台詞。この後、月が出ていない状況でハイパーサテライトキャノンを発射しアプサラスIIIに風穴を空けたのであった。
- 「ワイ、もっといいガンプラ作りたい…いえ、作って見せます。見といてください」
- スタービルドストライクとの激戦の末に惜敗した後、試合を讃えてくれた珍庵師匠に対し、堪えていた涙を流しながら誓った言葉。
しかし、上述の通り決勝前日までギャグキャラ化してしまうのであった。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.2
追加参戦機体第6弾として登場し、2019年4月25日に解禁が決まった。
「ビルドファイターズ」としては3機体目となり、マオとしては初めての音声付きのゲーム出演となる。
コストはオリジナルのXよりも低く、ビルドストライクや
ザクアメイジングと同じ2000。
ばらまきor弾速で当てる撃ちわけが可能なミサイル&バルカンの連射、爆風付きハイパーサテライトキャノン、レバー入れで三種類の攻撃が出来る魔王剣を持つ。
また、格闘派生にてアニメ本編でゼウスガンダムから奪ったハンマー攻撃+決めポーズもある。
バーストアタックはZなどのような単発攻撃の魔王剣とハイパーサテライトキャノンの三連射。ウイングゼロ(EW版)の旧覚醒技に近いがあちらと違い連射速度が速い、低コストということもあり使用できるチャンスは多い。一方で魔王剣の方は発生が非常に遅く、生当てはとても無理なので当てるには工夫が必要。
サテライトキャノンや魔王剣など近遠距離で輝く武装が目立つが、メイン、射撃CSを除くと取り回しのいい中距離武装がサブしかなく、下りテクがないため機動力に難があり、そして出撃及び復帰時にはサテライトと魔王剣の弾数がなく覚醒リロードもないので立ち上がりがかなり悪く、いかに格CSでチャージするかが課題。
ちなみに、マオ君役の藤井氏曰く「アニメの時はかわいいマオくん、戦士のマオくん、魔王なマオくんと三つの顔を意識していて、かわいいマオ君が多かった印象で、今回はほぼ戦士のマオくんと魔王のマオくんだった」とのこと。
X魔王解禁当初にはゲームセンターに足を運んだが、プレイヤーが多くてその日は遊べなかったらしい。
セイ&レイジVS
ユウキ・タツヤのような掛け合い台詞こそ少ないが特殊台詞自体は充実しており、弟弟子と同世代のトライ組とは掛け合い台詞があったり、GX乗り(改造機だが)としてヴァサーゴに対抗心を出した台詞も存在する。
EXVS.2XB
ハイパーサテライトキャノンと魔王剣が覚醒リロード対応となり、それぞれリロードが5秒短縮された。(従来の格CSは削除)
本作では多くの機体のゲロビから着弾地点の爆風が出ないようになったが、サテライトキャノンはオリジナルのGX同様残されている。
さらに攻撃にスーパーアーマーを付与するR覚醒も登場。魔王剣やサテライトキャノンなどの大技を豪快に振るうこともできるようになった。
相変わらず下りテクはないが、ないからこそ許される限りを詰め込んだ性能になっており、本作のコスト2000の象徴と言える機体に昇格した。
上位コストの環境機体と比べるとインチキめいた機動だとかは持たないがシンプルに強力な性能をしていたため高い使用率を誇ったため、サテライトキャノンの弾数が1になり、爆風削除とリロード速度低下の調整を受けた。
他の性能はノータッチなのだが、武装の都合上高機動射撃機の相手が難しくなったため戦績は悪化。
EXVS2OB
ピーキーすぎて消滅したR覚醒を最もうまく扱える機体の1つだったためか、相応の強化を受けた。
Nサブの弾幕量増加、下格の弾速アップ、前格射撃派生/格闘特格派生の弾数消費廃止に格闘下派生のハンマーコンボがキャンセル不可の高火力コンボに化けた。
一発決めた時のリターンは増したが相変わらず降りテクはなし、R覚醒によるスーパーアーマーによる押し付けを失ったのは大きく、一発入れるまでが大変な前作以上に基本の繊細さと攻め時の大胆さの両方が求められるようになった。
アップデートにてマオの通常、覚醒時のイラストが一新された。
24/7/24のリフレッシュアプデに抜擢。
運営としてもR覚魔王剣には思うところがあったのか、新規の前特格は溜めにスパアマが付きよく伸びる一直線突きとなった。
横特格も新規アクションとして大きく回り込み→叩きつけてバウンドダウンを奪うモーションとなり、待望のムーブ付き格闘を得た。なお従来の横特の薙ぎ払いは後特格に移行した。
従来の前特格は『各種特格追従中の特格派生』という独特な位置に移行。相変わらず瞬間的に発生する長大な判定&よく伸びるという2点に優れており、新しく手に入れた前特格との相性がとても良い。
火力に目をつぶればオバブ初期の
お前たちはここで終わりだ!擬きも可能。
特射のサテライトもリフレッシュ。曲げ没収の代わりに弾速が速くなった他、前作で没収された爆風が帰ってきた。
さらに射撃派生として、火力減だが弾数消費なしでもう1発おかわり出来るようになり、1発目の爆風で引っ掛けた相手に追撃を入れられる。
これらの特射特格による大味な機体であることに変わりはないが、押し付けられる性能に強化されたことで一気に環境入り。
さすがに
共振メインぽちぽちや
格チャアシストBotほどお手軽ではないにせよ、元来の操作難度の低さも相まって一躍躍り出ることとなった。
その後下位層では雑なブッパでも味を占めることが出来たせいか、同年11月という早々のアプデでゲロビ2発目と特特派生の誘導切りが削除されてしまった。
余談だが、原作再現かつ今作移行時にキャンセル不可の超火力派生としての役割を得たハンマーコンボだが、下格格闘派生という明確に使い道のない限定技となってしまいN横格の派生から没収。
完全に要らない子扱いされてたピースサインも没収され、『下格格闘派生中勝利時ポーズ』という悲しい事態に。
特格が強いので戦術的には問題ないにせよ、少々残念でもある。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常:ハイパーサテライトキャノンを構える
覚醒時:魔王剣を最大出力状態で構える
下格格闘派生中(OBアプデで追加):右手でハンマーを担いで左手でピース。原作でゼウスガンダムを撃墜した後のポーズ。上記の通りアプデ前は格闘後派生の決めポーズ(キャンセル不可)だった。
敗北ポーズ
全身がバラバラの状態で倒れている。
22話でジュリアンのF91イマジンに初心者狩り返しされた際の再現。
【他ゲーム作品】
トライエイジ
オリジナルのGXに先駆けて参戦。
そのためなのか初参戦時には
ザクアメイジングやフェニーチェといったライバルよりもレアリティが上。
早期に出た都合上魔王剣は使用されず必殺技はサテライトキャノンを使用する『魔王・月閃光』。
本編にない完全オリジナル技のビルドストライクに対してこっちは第5話のアクションを見事に再現しているのも特徴。
アーセナルベース
「ビルドファイターズ」登場初期シーズンでは登場を逃したものの、しばらく後に本機とマオが単独で参戦。
MSカードで通常のイラストとは異なるシークレット版は、ガロードコスプレのマオ&ティファコスプレのミサキ&バックにX魔王…と
機動新世紀ガンダムXのパロディとなっている。
【余談】
マオ役の藤井美波女史は
ガンダムファンでもあり、いつか
ガンダムに乗る!と周囲に話していたとの事。
その夢をかなえたマオに対する愛情も非常に深く、Twitter(旧X)ではゲーム作品等にマオが出ると高い頻度で反応している。
本シリーズだと参戦時、OBのマオのグラフィック変更時、24年7月の調整時など。
元祖GX乗りのガロード役の高木氏に会った際に、
ガンダムXへの愛を伝えたところお喜びになられたとか。
最終更新:2024年11月28日 09:25