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趣味 第32話: おかえりなさい
登場人物
【神界=セスク班】NPC:冬の姫(仮)
KON:セスク(アーガンアーガー)
NPC:みーくん(ネズミ。セスクの同盟精霊)
ののの:ユーライジル
aza:カル
NPC:ベルク
【ジャラージャ護衛組み=アイザック班】
NPC:ジャラージャ(冬の落下点)
和泉屋:アイザック(フマクトロード)
ののの:ヒューゴー(河向こうからやってきたオーランス人)
KON:赤目(エオルのスリンガー。ヤナタニに転向)
aza:リリー(正教のマギ)
NPC:真槍エスト(カルマニア正教?)
NPC:ウスクル・エニカイザード(くるくるさん)
NPC:謎の巨漢戦士(マルミアール卿)
NPC:エル・カミュ(子供、伯爵付き小姓との事だが、暗殺者?)
【本部】
NPC:ネンクルス(カルマニア正教マギ、イリピー名誉司祭位)
ログ
氷の森を歩むセスク班。ユーライジルは瀕死状態(長期疲労35/FP25、CON15、SIZ11)。
何とか彼女を救うべくカルはある方向に彼らを導く。
彼らの進んだ先には、あわだつ雪、無音、そして足元が氷の大地、空から青白い光が降り注ぐ場所があった。
# ベルクはパンツに関する霊感を得る。
# 「あれ、何で写らないんだろう?」ヒメは氷面に姿が映りこまない。
ヒメは槍を氷に突き立てる。
ひび割れた大地に、セスク、みーくん、ベルク、ユーライジルは落下する。(1/5界へ戻る)
しかし、ヒメとカルはその魂の重みゆえ、浮上できない。(1/20界のまま)
セスク、みーくん、ベルク、ユーライジル(金髪化)が至ったのは赤い火の粉が降り注ぐ焦土。
そして地平線が無い。
その場所が、エリギアの焦土ではないかと薄々気づく。
その場所は、暑くなったり寒くなったりする事に気づく。
ユーライジルの体調回復のため、暖かい場所で休息する一行。
やがてユーライジルの体調は回復するが、視力は回復しない。
そして周辺を捜索したところ、焼け落ちた寺院跡地を発見する。
中には、大地に突き立った巨大な槍を両手で握る司祭がいた。
彼の身体からは煙が上がっている。
セスクらは彼に近づこうとするが強烈な冷気のためその身が氷つくため、接近を断念する。
セスクは彼に話しかけ、ヒメを呼ぶためにその槍をこちらによこすように彼を説得する。(雄弁成功)
彼は自らの首にかかった大きなペンダントを引きちぎるとセスクに投げつける。
そして槍を抜こうとするが、燃え上がり、崩れ落ちる。
(地平線は上空に反り返り、球を描く空間の内側に立っている状態になる)
そして炎が巻き起こり、熱波がやってくる。
冷気が止んだためセスクは槍に飛びつき、大地から抜き取る。(POW抵抗35)
しかし熱波は止まず、緊急対比処置としてベルクが懐から取り出した黒き太陽の信徒の結晶(右大臣)をセスクが槍で突く。
すると前回同様、割れた結晶から雪崩が発生し、一行はその空間から押し出される。
# WILL20相当の放出。
# ゆも10点供出しました。
カルはその場に唯一取り残されたヒメを見ると、光り輝く身体から人間の肉体に近い姿になっている事に気づく。
まわりは依然として氷の森。
カルは使い慣れたハチェットをその場に残すと、ヒメと共に周辺の探索を始める。
やがてヒメは「呼び声が聞こえる」(セスクによるヒメ召還の声)と語る。
カルは導きを求めて天空を見上げるが、そこに星空はなく、ただ黒い太陽があった。
カルは「その槍は狙いを定めた先に飛翔する力を持っていると、イリピーオントールの司祭が言っていた。その力を使えばその場所に行けるのではないか」と提案する。
彼女は槍を黒い太陽に向け、カルを伴って飛翔する。
暗転。
太陽に突入すると、槍は解体される。
カルは気絶し、放り出される。
ヒメは黒い太陽の収縮に捉えられる。
# WILL20相当の放出。
その頃、アイザック班はエリギアの地にいた。
にぎやかな部隊を引き連れ、ジャラージャを護衛し、氷原を進んでいた。
ある時、氷原に突き立つ剣を発見する。(1616、闇、7w)
その元にはカルが倒れていた。
カルを介抱し、話を聞く一行。
カルの支離滅裂で破天荒な話をウスクルは聞き取り、解説をする。(アイザックしか理解できない。マルミアール卿は深く頷く)
周囲に寺院跡があるかもしれないと捜索し、発見するが、何も残されていない。(セスクが持ち出したため)
対策本部と連絡を取り合う。(テレパシー)
本部で調査を継続するネンクルスから連絡(シク家は地下通路がもう1本あった、ベルナドット卿が姿を消す、シク家が反ルナーの祖霊崇拝をしていたと関係者発表があった、非合法カルトとのつながりも発見された、館にいたビューゼリアン司祭も1枚噛んでいる模様)を受けつつ、カルの話を報告する。
やがて事態が収束しているのではないかという結論に達し、アイザック班に帰還命令が出る。
セスクらは雪原で目覚め、民家を求めて流離うが、ついに力尽きる。(捜索77の00で遭難かつ最悪の展開に)
セスクが再び目覚めた時、後ろ手にしばられ、目隠しをされている状態だった。
近くにベルクはいるが、ユーライジルはいない。
ベルクの話ではどうやら彼が大事に持っていたパンツの主(金眼)がいる場所らしい。(彼女のにおいがしたらしい)
ユーライジルは、12-13才ぐらいの少年による尋問を受ける。
彼から「もう記憶はだいぶ開いてしまったかい?」と問われるが、反射的に自分の置かれた状況に気づき、嘘をつく。
ユーライジル:「何を言っているの?それよりも私と一緒にいた中年男性と同じ年くらいの少年はどうしたの?」
少年:「再教育して何とかなるのかい?」
女:「そんなにおしいコマではありませんが…」
中年男性:「実験ですね」
やりとりの中で、自分が何らかの『処置』をされる事に気づくが、彼女には何もする事はできない。
誰かの助けを待ちつつ、ベッドに寝かされる。
回収されてから3週目に、カルは星の導きを見る。
その霊感は、彼女がユスッパにいて、一人でユスッパに向かうカルの姿、そして悲しい気持ち、を残した。
カルはアイザックの下に行き、
「星が、ユーライジルがユスッパにいる事を告げている。僕は彼女の元に行かないといけない」
と語り、船が分岐路まで着いたら単独行動をさせてほしいと願い出る。
アイザックはそれを許す。
2週間後、カルはアイザック班から分離し、一人でユスッパを目指す。
旅立つ彼に、リリーは彼の望む装備を手作りして与える。(青銅形成)
アイザック班はハランダッシュに帰還を果たす。
帰港直前に伯爵の船が接舷され、カウファン・デストリノ伯爵から直接ねぎらいの声がかけられ、宴が催される。
マルミアール卿は伯爵に騎士団設立を要求。
当初は乗り気でなかった伯爵だがウスクルが何事かささやくと、表てとしては傭兵団だが伯爵直属の仕事をする裏の特務騎士団が作られる事になる。
マルミアール卿はその騎士団で共に戦おうと、アイザックを誘う。
ついに全てを終え帰還したアイザック班は、セスクが既に帰還している事を知る。
商工組合にある組織から身代金要求があり、引渡しが済んだという事だった。
(ベルクもいる?)
そしてイリピーオントールに問い合わせたところ、ユーライジルから実家に戻ったとの連絡が来ている、との回答があった。
アイザックはその知らせに収まりの悪さを感じ、カルとユーライジルの行く末に思いをはせる。
セスクの出納帳メモ欄
◆1615年、闇の季、4W
結局のところ、今回の一件で私が手にしたモノは、自分が何もわかってはおらず、自分にはできないことが多くあることが痛切に身にしみて感じた、ただそれだけだった。しかし、私は今も生きている。生きているということは、先がまだ続いているということだ。自分に何が足りなかったのか分かった今、今度は失敗しないように準備をしておかなければ、この私の中にできてしまった空虚を再び満たすことはできぬであろうことは私でも分かる。だから、だからこそ、この経験の記憶が失われる前に、自分で改ざんしてしまう前に書き残す必要がある。
ユーライジルの体調は刻一刻と悪くなっていく。誰もが詳しい知識を持っているわけではないが、明らかにこの寒さが彼女を蝕んでいることは分かる。カルがユーライジルを助けるための方角を指し示した。ここで私は最大のミスを犯した。それは、ユーライジルを助けるために、冬の姫が目指している先から無理やりカルが指し示した方向に行くことを決定したことだ。私はネンクルスから言われた「生きて帰ってきたければ、冬の姫の後をついていくか、今まで来た道をそのまま戻ることだ」という言葉を忘れていた。いや、忘れていたわけではなく、自分がある程度冬の姫をコントロールできていることを驕っていたのだろう。冬の姫さえ側に居れば何とかなるだろうと、根拠もない自信があったのも否定はできない。
結局、私は無理やり冬の姫を説得してカルの指し示す方向に進んでしまった。先を進んでいくと、眼前に初めて雪原以外のもの、氷の森が現れた。樹氷は幻想的で、久しぶりに雪原以外のとことに到着して、さらに判断能力は低下していっている自分に私は気づかなかった。細かな氷の結晶が足元から成長していき、上空からは青い光が降り注ぐ。そのうち、足元が氷になり、さらにそれが鏡の様になりだしたとき、私は足元に移っている自分たちに理由もなく恐れを抱いた。しかもベルクが冬の姫だけ写っていないことに気がついたときに、多分自分の中の何かが壊れたのだろう。とにかく、氷に移っている自分を見たくなくて氷を傷つけようとするが自分ではできずに、それを冬の姫に頼んでしまった。彼女は氷の槍を足元に向かって振り下ろし、最後には割ることができてしまった。
気がつけば私はユーライジルとベルクと共に戦場にいた。ユーライジルの髪は金色になっていたが、正直、そこに対して配慮を振り分けるほど私は正常ではなかったのだろう。とにかく、寒さにやられていたユーライジルを休ませて、それから探索をすることに決めた。休んでいる間に冬の姫との交信を試みるも、非常に薄い意識しか感じられることができない。この感覚は、雪原に居たときにミゲリートと交信しようとしていたときに非常に似ていたため、界が違ったであろうことは想像がついた。とにかく、この状態で彼女と離れ離れになるのは非常に心細く、とにかく少しでも早く彼女と合流したかった。ユーライジルの体力が回復したのを確認して、どうも魔力の集積ポイントが感じられたため、私たちはそこに向かって進むことにした。
魔力が集まっていた場所は、教会であった。間違えなく黒き太陽の教会であろう、2番目のフレアである「気が付く」のレリーフがあった。廃墟になっていた教会の中心には、司祭が氷の槍を握っており、どうもその力で体が燃えるのを抑えているのだろう。あの氷の槍があれば、再び冬の姫を召還することができる可能性があることに気がついた私は、とにかくその氷の槍に触ろうと前に進んだが、氷の槍の冷気のため、近づくことはできなかった。そこで私は、その司祭に氷の槍を渡すように言った。当然、私は司祭が氷の槍を渡したら死ぬことは分かっていた。司祭は私の言葉を信じて、黒き太陽の聖印を投げよこして「我らを歴史から消し去りし者どもに我らが怨嗟を届けたまえ」という言葉をのこして、彼は槍を手放して死んだ。私は正直彼のこと思うほど余裕はなく、無理やり氷の槍を引き抜いた。しかし、氷の槍の冷気が強まることがなく、このまま、と思っていたところベルクが黒き太陽の信徒の結晶を取り出したので、あまり考えることもせず、私はその結晶を氷の槍で貫いた。すると氷の槍が活性化したのか、雪崩が起きて、また意識が飛んでしまった。
次に目を覚ましたとき、私は雪原の真っ只中にいた。しかし、唯一分かったのはここが現世であるということだ。ユーライジルとベルクもいた。安心はしたものの、私たちはなすすべもなく遭難してしまった。最後に気がついたときは、どこかに監禁されていた。ベルクはいたが、ユーライジルはいなかった。監視をしている者の言葉からルナー人であることが分かった。今までの情報から総合するに、おそらく、彼らはユーライジルの実家か、それに連なるものであったのだろう。ということは、強くユーライジルのことを聞くことは、自分のためにはならないことは理解した。それ以降、ユーライジルのことを強く聞くことはなかった。部屋を移動させられて以降、ベルクとも離された。おそらくベルクは始末されたのだろう。
結局、私は1人でハランダッシュに帰ってくることができた。前の冬にカルとミゲリートが見たことから総合するに、間違えなく私の知るユーライジルはもういないのであろう。ベルクもいない、カルは去った。冬の姫にこの世を見せてやることもできなかった。
氷の姫止めるポイント:100点
氷の槍に呪付したポイント:Pow15点分
ゆーちゃんダイアリー
バインドル図書館の薄黴臭い閉架書庫の隅で、
年度末の棚卸し担当司書がそれを見つけた時、
その薄気味悪い冊子は何の分類番号も刻まれず、
分厚い会計学の解説書と、薄っぺらい市場経済論文との間に
ひっそりと挟まっていた。
文字ひとつ記されていない硬い牛皮を加工したような漆黒の表紙。
開くとその裏にはうって変わって華やかな金箔が貼られている。
そして薄い数十枚の油紙が、黒く所々金色に輝くごく細い糸
で綴じこまれている。
冊子は「皇帝の手」が日常使う共通鍵式の暗号記法で記されていたが、
肝心の鍵について伝え聞いたものはなかった。
その不気味な風体は、よからぬ魔術書の類に見えなくもなかったが、
魔力の検知には反応せず、どうもいたずらか戯言のようにも見え、
忘年会のプレゼント交換会以上の価値はなさそうだということで、
イリピー・オントールの高度な解析呪文がかけられることもなく、
ただ忘れ去られたという。
その裏表紙に献辞ような一遍の詩のようなものが記されている。
新ペローリア文字で優雅に書かれているようだが、
よく見ると一文字一文字、渾身の力で刻みこまれているようだ。
暗号ではなく平文でこう書かれている。
「私は忘れたくない。
春、高峰から下り落ちる雪解け水の鮮烈さ
夏祭り、夜店の香具師たちの声の姦しさ
秋の夜、老いた手がいれる紅茶の香り
冬の朝、優しき彼と暖炉の前で啜った熱いチョコレートの甘さ
心を打ち鳴らずオルゴールの音の数を
珍しい異国の布地を使ったドレスの鮮やかな色を
優雅な言葉を紡ぐ闇の声の持ち主の神の名を
輝く金属を纏う力づよき腕が掲げる武器を
広大な薄暗い書庫を点々と照らすランプの数を
貸借対照表を埋め尽くすインクの色を
私はこの書にしたためておくのです。
おそらくこの世界から去っていくだろう私から、
おそらく同じ運命を背負ってやってくる幾多の私達へ
私を支えてくれた多くの友人たちへの感謝と別れを
幾多の私達を支えてくれるだろう友人たちへの警句と示唆を
私がいなくなり、すべてが私を忘れても
この書が残ることをうれしく思う。
閉じられた運命という一編の作品に綴じられてしまう私に代わり、
広い世界の海を渡る空瓶のようにたゆたい
運命に抗い続けられるよう、
最後に私の好きだったこのことばでくくっておきましょう。
“作品が語り始めるそのとき、
作者は沈黙せねばならない”」
エピローグ1
カルはユスッパに至る。フマクト寺院は当然なく、イリピーオントール寺院を覗くも発見できない。
宿を取るべく街を歩いていると、髪を立てた派手な男に声をかけられる。
彼はカルの瞳に宿る星座の事を指摘し、導きあたえる薬について語る。
カルは彼に従って地下の酒場へと入っていく。
思わせぶりな彼の言動に、カルは「貴方は何を知っているのですか?」と問う。
彼は「私は何も知らない事を知っている」と答える。(カルは啓発ロールを行い、01を出してしまう)
彼は黒ずんだ鎖をカルに見せる。
それはユーライジルが持っていたアクセサリーに見える。
彼は「悲しいね」と言う。
カルはその鎖に手を伸ばし、それがユーライジルのもので、黒ずんでいるのは血なのではないかと気づく。
彼は「美しいね」と言う。
カルはその言葉に反発を覚え「それは受け入れられない。彼女を救いたい」と言う。
「確かに良い趣味とはいえないわね」
そこに女装をした男性が現れる。
カルはどこかで見た人だと思うが、誰か分からない。
男は鎖をグラスにつけると、グラスの液体は血の色に染まる。
カルはそれを見て彼女の窮地を確信し、もう一度鎖を持つ男に言う「貴方がユーライジルについて知っている事があれば教えてほしい」
話ながらカルはベルクの話や、ユーマ達の話を思い出し、頭によぎった事をつぶやく。「彼女以外にも同じ境遇の人がいるのだろうか?」
男は「私は知っているのではない。見るだけだ」と言って、鎖をほどき、黒い羅紗の上に撒く。
カルにはそこから何かを読み解く事はできない。
女装の男が立ち上がり、出て行く。
その後姿に、ユーライジルの上司だった男(ナプラン)の面影を見る。
カルは鎖の粒を拾い集めると左手に握り締め、立ち上がる。
「僕は彼女の元に行かないと」
エピローグ2
気が付くとどこか見覚えがあるが、知らない男の腕に抱かれ、運ばれている。「貴方は…。(私は…?思い出せない)」
眼をしばたき周囲を見回すと、春の気配の見える森林の中を歩んでいる様子が見える。
「貴方をどこかで見た気がする」
知らない男は微笑む。
「おかえり。●●●●●●」
エピローグ3
ネンクルスが叫ぶ。「馬鹿な!そんなはずはない。
さっきまであったではないか。
あったのだ!
それは、まさに顕になるところだったのだ!」
「なぜ消える。
神か?イドヴァヌスよ、あなたが真理にカーテンを引こうというのか?
そんなはずはない。
それは、あるのだ。
消してはならぬのだ。
そこにあるのだ。」
「我らの血が、命が、魂が、神によって創られしものであったとしても。
我はここにあるのだ。
気まぐれに、なかったかのように、違ったもののように、我でなくなってはならぬのだ」
「この炎を消すことはできない。
神が、消そうとなさるのならば、それは真に我の崇めしものではない。」
しばらく沈思するネンクルス。
「……ならぬ。
私は見つけてみせる。
隠されし歴史を、消されし事々を。
神は……その先にいる。」
闇の中にフェードアウト
マスターコメント
(前略)闇の季第7週での捕縛。
そのとき意識を失っていたこと。
意識を取り戻す前にセスクと引き離されたこと。
この3つでユーライジルの世界線は死に確定していた。
それを二つの幸運が覆す。
ひとつは人間知識77クリティカル。
思い出しの否定。
しかしこれではまだ足りない。
結果は「保留」。
即死ではなく、再教育が引き出されることによる時間稼ぎ。
もうひとつの幸運がカルの星見の力。
ユーライジルを見張るための「鎖」が、奇跡による転化を伴って、ユーライジルへの「道」、2の世界線へのきらめく細い蜘蛛の糸となって繋がった。
すでに人ひとりしか通らぬ脱出口をユーライジルが抜け、そして死すべき定めだったカルが、啓発の力を受けて生きて傍らに立つ。
まあマスターから見ればそんな物語だったりします。
(後略)
- この後の悲劇が想定できるだけに、切なく、美しい終わり方だったように思う。
私の中では『道標』における「不遇な子ども」に、自分の不遇な過去を重ねて救おうとする一般人としてのカルは、何も変わらずに今回も何の見返りも求めず同じ事を繰り返す、という話だった。
彼にとってはカルト内の地位も友人も、悪意を持った世界との戦い(現実)の前には無意味だったというのは象徴的で、ある意味最初から「星見」の力を持っていたのではないかと思わせる部分もある。
『趣味』は、システムとしての取り組みも「組織」や「政治」的な力をちゃんとゲームシステムに取り込めており、とても面白い取り組みだったと思う。
ここまでちゃんと「力」が表現されるなら、社交値ルールに付帯するストレスのルールも意味が出てくる。(それぞれ単独では意味が無い)
また、カルマニアという世界設定を読み解く過程も大変刺激的で面白かった。グローランサを遊ぶ王道的な手法なのではないかとすら思える。
また、マスターは負荷が大きく大変だったようだが、中2時期に蓄えた「設定の山」が花開いたセッションだったのではないだろうか。
個人的には、物語もシステム的な取り組みも含めて、大変楽しませてもらいました。
ありがとうございます。 -- (aza) 2010-10-24 17:48:47 - あと、私は映画「ダークマン」とか「未来世紀ブラジル」とか「フィッシャーキング」とか「ブレードランナー」の終わり方が好きなので、こんな終わり方が好きなのかもしれません。 -- (aza) 2010-10-24 17:53:24
- セスクの喪失感、ユーライジルの知性ゆえ洞察。
込められたロールプレイがにじみ出ていて良いですねー。 -- (aza) 2010-10-26 13:43:27
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