ユーグリット・ルキフグス

概要

「番外の悪魔」ルキフグス家の出身の青年。
グレイフィアの40年以上年下の実弟で、同じ色の銀髪を持つ。
実力でも「魔王クラス」を自負しており、姉にも劣っていないと語っている。

性格

度を超えたシスコンで、魔王軍と反政府軍との内戦では、旧ヴァレフォールでダマイドスの陣地に向かうサーゼクスの前に立ちはだかり、好戦的なオーラと敵意と殺意を向けた瞳を向け強大な魔力砲弾を繰り出すが、サーゼクスには何なく打ち消され首筋に手刀を当てられて気絶した。

グレイフィアがサーゼクスと結婚したことで心の均衡を崩し、姉の処女を奪ったサーゼクスを「薄汚いグレモリー」と激しく嫌悪し、肖像画のサーゼクスの顔を何度も短刀で突いていた。
トライヘキサに関する論文を書いていたロスヴァイセを、容姿が姉に似ている所があるから自分の姉になってくれる存在だと考えて付け狙うなど、行動も思考ももはや常軌を逸している。

戦争後は行方をくらまし、生死不明であったが、冥界で人気になったイッセーの活躍を知って自分の好きなように生きたいと考えるようになり、隠棲していたリゼヴィムに接触し、「英雄派が入手したオーフィスの力」と「E×E」「幽世の聖杯」「トライヘキサ」についての情報を提供する。

邪悪な存在である「悪魔」を世界に知らしめるためにリゼヴィムに協力している。
学校教育が必要なのは上級悪魔だけだという価値観を持つため、せいぜい中の下程度の仕事にしか就けない下級悪魔のために学校を作ることを疑問視している。

能力

サマエルの呪いで消滅したと思われていた「イッセーの元の肉体の極一部」を「次元の狭間」から回収。
この肉片から聖杯の力で情報を抽出することで製作したレプリカ赤龍帝の籠手*1」を所有しており、「禁手化」して「赤龍帝の鎧」になることもできる。

自らが戦闘時に利用するだけでなく、「譲渡」で邪龍たちの能力を強化してテロに利用する。
このレプリカはオリジナルに性能が大きく劣るものの、持ち主のスペックが16巻時点のイッセーを圧倒的に上回っていたため、ルーマニアにおける初戦では魔王クラスとしての全力を出すことなく通常の鎧で「真紅の赫龍帝」を圧倒してみせる。

経歴

初登場時の14巻では、ニルレムを率いて駒王学園を襲撃、レイヴェルたちを誘拐しグレンデルを呼び寄せて一戦交えて撤退している。

16巻にて吸血鬼の街でイッセーと交戦した際には「レプリカの鎧」を操り前述の通り圧倒していたが、彼の新能力「白龍皇の妖精達」に翻弄され、本気を出そうとしたところでリゼヴィムの指示を受けて撤退。

17巻では隔離されたアウロスを襲い、アウロス学園に捕縛されていた魔法使いたちを自爆させることで自らの思想にそぐわない学校を破壊、ロスヴァイセを誘拐して逃走を図り、追ってきたイッセーと再戦する。
だが、飛龍に赤龍帝の力まで対応させたイッセーに追い詰められ、ロスヴァイセに反撃されて動きが鈍ったところで、「ロンギヌス・スマッシャー」の直撃を受け戦闘不能になり、レプリカ「赤龍帝の籠手」を失って冥界政府に捕縛される。

捕縛されてから尋問官に姉であるグレイフィアを指名し、彼女から苛烈な尋問を受けているが姉と一緒に過ごせるのが嬉しいのか終始ご機嫌であるらしい。
その後は服役中で、おそらくは今後も外には出られないだろうと言われている。

大変な迷惑を被ったロスヴァイセにはその後も嫌悪感を持たれており、酒に酔った彼女に「クソシスコン野郎」と罵られている。
作者の石踏は、ユーグリットのシスコンぶりについて「自分でも書いていて若干引いた」と感想を漏らしている。

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最終更新:2023年01月25日 13:16

*1 イッセーの物とは違って右腕用。