乾いていく体と共に失せていく思考力、このままこうしているわけにはいかない。死神の鎌は既に首元に当てられていて、私の命を刈り取るためにはほんの少しだけ腕を動かせばいい、そんな段階に入ってしまっている。
だから私はすぐにでも決断を下さねばならない。命綱は目の前に落ちている。もし、私が望むのならば十数秒もしないうちに瀕死であるはずの私の体はすぐにでも元通りとなるのだ。
けれども私には決めなければいけないことがあまりにも多く、迷いばかりが私の目の前に立ちはだかっている状況だ。私は一体どうすればいいんだろうか? 思わず友の名を呟いてしまった、私が守らなくてはいけなく、私の苦悩の中心にいるはずの彼女の名を。
「ジョリーン……」
☆ ★ ☆
「……このことは億泰には黙っておくか。
トニオ・トラサルディーの下手人を前にしてアイツが冷静になれるわけがないしな」
驚くほどのスピードで
パンナコッタ・フーゴの半生に目を通し、
岸辺露伴は小さくぼやきつつ紙の擦れる音と共に本を閉じた。すると、まるで皮膚の下に溶け込むかのように本は消えてゆき、その場には傷一つない少年の白い肌が残る。
露伴は記憶を読むために前に屈みこんでいた上体を椅子の背もたれに預け、小さくため息を吐いた。この場では考えさせられることがあまりにも多く、安易な行動一つが人の死へと即座に結びつく。
痛い授業料と共に教えられた露伴はむやみに火種を増やさない事を決めた。
「露伴さん、彼がこの殺し合いで殺す側に回った理由は分かったんですか?」
人の記憶を丸裸にしてしまうのをよしとせず、黙って露伴を見せてただけだった
川尻早人が始めて口を開いた。"彼”と言いつつフーゴに向けた視線には殺気すらこもっているようだ。
この少年がいかにしてこのような殺気を発するようになったのか、図らずも露伴の興味をかってしまったものの、露伴は溢れる好奇心をぐっとこらえつつ質問へと答える。
「まず、彼は根っこから腐ってるってわけじゃないみたいだ。ただ、負けたんだよ。恐怖ってヤツにね」
「恐怖ですか?」
椅子がわずかに軋み早人の目の鋭さが更に増した。自分がいなければこの子供はフーゴを殺す、露伴の頭にそのような憶測が湧き起こり、確信へと形を変えていく。
少年のあまりの変貌に多少驚きはしたものの、それを表面に出したり怯えたりすることはなく露伴は小さく頷いて話を続けた。
ギャングになった後、組織の力に怯えブチャラティを裏切ったこと。この殺し合いの場でフーゴの精神を追い込んでいく孤独。荒木飛呂彦の甘い誘い。
そのどれもがフーゴをここまで追い詰める理由になり得たと露伴は理解している。
理解して尚、怒りがこみ上げないわけでもないが、殺し合いに乗ってしまった理由としては納得できたし、彼の記憶と億泰やシーザーとの戦闘中に盛んにつぶやいていた"儀式”という言葉を照らし合わせれば、完全に踏ん切りが付いたわけでもないということも分かる。
されども、早人は納得すること無く顔をさらに険しくさせるだけだ。
「露伴さん、死ぬのが怖いのは誰でも一緒だと思います。けれども僕たちはそれを覚悟でこの殺し合いを何とかしようとしているんじゃないですか。だったら折れたこの人は敵です。僕達が目指している勝利を妨げる障害なんです」
一片の躊躇いもなく放たれた言葉。それは只の小学生に出せる声でも、
吉良吉影にたった一人で立ち向かった勇者の声でもない。
岸辺露伴は分かってしまった、分からざるを得なかった。目の前にいる少年は川尻早人の名を持ち、川尻早人の姿をしている人間。しかし、この殺し合いに連れてこられて一日にも満たぬこの時間で彼の内面はそっくりそのまま変わってしまっているのだ。
スタンド能力を持たず、身体能力も普通の成人男性に比べてはるかに劣り、更に言ってしまえば全身に怪我を負っている。そんな少年相手に露伴は己の死を見た。敵に回せば万が一、その万が一が起こりかねない、そう思わせられてしまった。
先刻の情報交換の際に明かさなかった何かが早人にはある。その何かへと先程以上の好奇心が湧き上がるものの、今はそれを先送りにした。
「別にこいつをかばって言うわけじゃないぜ。今から言うことはただ僕がそう思ったから言いたいから言わせてもらうんだ。
なぁ、早人。僕は勝ちたいんだ。勝ちたいからこそ僕はコイツを殺さない」
早人は露伴の言い分には完全に納得していない。
勝利というセリフに込められている意味を『恐怖で怯えた、ある意味では犠牲者である人間を殺してまで荒木を打倒することにこだわるのは勝利じゃない。人を殺してやつの思惑に乗った時点で負けなんだ』と露伴が言いたいのではないか解釈した。
しかし、そんな偽善者ぶった言葉などには興味がない。元より完全な勝利などは求めてはいない。吉良吉影を殺し、荒木飛呂彦を殺し、殺し合いを完全に破壊する。それさえできるのならば過程や方法に拘る気は一切ないのだ。
反論をしようとわずかに身を乗り出し、口を開こうとする。しかし、その口から言葉が出てくることはなかった。
「テメェ! あ、あり。敵はどこに行きやがった?」
純白のシーツの下より、漆黒の学ランを着た男、
虹村億泰が立ち上がった事により二人の関心は完全にそっちへと移り、この場で起こりかけた問答は未遂のまま終わることとなる。
気絶より覚めたばかりの頭では現状を即座に理解できず、自分が戦っていたはずの敵の姿を探したものの、すぐに現状を把握し、傍に座っていた露伴へと事情を聞くことにした。
「えっと、状況がいまいち飲み込めないんだけどよ。あの後どうなったんだ?」
早人に視線を向けながらベッドに腰掛けた億泰の表情は暗い。スタンドを持たぬただの小学生である早人が戦力になると思っていなかった上、シーザーが助かっていたことを知らぬ彼は、自分が気絶した後に露伴が機転を利かせて敵から逃げ出したのだと思い込んでいた。
つまりは圧倒的な敗北。己等は仲間をひとり失い、敵にはおめおめと逃げさせた、そう思ってしまえば明るい気分になれるはずなど無い。
億泰が何を考えているかを朧気ながらに理解した露伴は、鼻を鳴らしながら億泰が気絶した後にどうなったかを伝える。
「襲ってきたヤツは無事に撃退したよ。シーザーともう一人助っ人が来てね」
「シーザーは生きてたのか。あの弾丸は間違いなく心臓に当たってたはずだったからもうだめだと思ったぜぇ」
「ああ、波紋使いってやつの凄さを思い知らされたよ。記録としては知っていたけど、こればっかりは体験してみないと分からないもんだ。
でだ、話を戻そう。その後、シーザーと助っ人、
ディアボロって名前なんだが、その二人はDIOの館へ向かった。
そして僕たちは気絶してるお前たちのお守りをずっとしていたってわけさ」
「お前たち? 俺の他にだれかいたってのかよ」
口をポカンと開けた億泰に対し、露伴は無言で親指を部屋の角へと向けた。そこには車椅子の上で項垂れるフーゴの姿。それを確認するやいなや、億泰は靴もはかずにベッドから立ち上がり、スタンドを傍らに発現させて戦闘に備える。部屋の気温が急激に下がった。
「落ち着けよ億泰」
フーゴのもとへと歩み寄る億泰の肩を露伴が押す。フーゴに視線をやっていた億泰の顔がわずかに上がった。露伴の瞳を見据える双眸はこれ以上はない怒りで染め上がっている。
が、露伴が視線ごときでひるむわけもなく、構わずに進もうとする億泰の肩を更に強い力で押した。
「どいてくれねぇかよぉ、露伴」
「僕は落ち着けって言ってるんだぜ億泰」
「俺はどけって言ってるんだぜぇ露伴」
視線と視線が交錯した。どちらも引くつもりはなく、早人も二人の問答に介入するつもりはない。
「じゃあ聞かせてもらおうか。僕がどいたらお前はコイツをどうする気だ?」
「決まってるだろぉ。俺の右手で削りとってやるんだ。コイツはどう考えても殺しに乗った。ならば俺だって容赦する気はねぇぜ」
スタンドの右手を開閉させつつ、骨を鳴らすことで敵意をより一層高めた。
「コイツを裁くのは僕達の権利じゃない。もっとふさわしい相手がいる」
「誰なんだ、その相手ってのはよぉ」
「ブチャラティだ、コイツの元上司である彼にコイツを引渡しに行く」
「つまりはナチス研究所に行くってことか? 俺はまっぴらゴメンだぜぇ。ジョルノとは会いたくねぇし、こいつをわざわざ運んでやる義理もねぇしよぉ」
肩を抑えているヘブンズ・ドアーを乱暴に振り払い、再び億泰は腰をおろす。急にかかった体重によってベッドが大きく軋んだ。あからさまに怒りを顕にする億泰に、呆れた様子も隠そうとせずに露伴は大きくため息を吐いた。
「バカだったのは知っていたがここまで底抜けだとは思わなかったよ。
殺し合いに乗ったヤツがみんながみんな吉良吉影みたいなヤツだと思ってないかい君は?
僕も納得はしてないが、彼には彼の事情がある。だからこそ彼のことを詳しく知らない僕達に彼を裁く権利はないっていっているんだ」
「ずいぶんコイツに肩入れしてるみてぇじゃねぇかよ露伴。
お前はそんなやつじゃなかったじゃねぇか、おい。まさかコイツに惚れちまったとか言わねぇよなぁ」
億泰はそう吐き捨てると、露伴から目を逸らした。
そして、静まり返った室内に響く靴が床を叩く音。億泰の肩に露伴の両手が置かれる。
「勝ちたいんだよ僕は」
早人の目に明らかな落胆の色が克明に浮かび上がる。
「ハッキリ言うなら、僕はこいつが気にくわない。自分を殺しに来たヤツをそうそう好きになれるわけはないからね。
けれどももしかしたらコイツが仲間になるかもしれない。コイツのスタンドは僕達にとってもかなりの戦力になる、そうだろ?
だから僕は殺さない。勝率が僅かでも上がるならそっちを選ぶんだよ」
億泰と早人が同時に露伴の顔を見た。その瞳は少年のように輝き、そして二人が今までに見たことがないくらいに本気であった。
「ら、らしくねぇじゃねぇか露伴。お前ならなぁ、気に食わないヤツとは絶対に組みたくない、組むくらいなら負けてやるって言うもんかと思ったんだけどよぉ」
「いつもならそう言ってるところなんだけな、今回は事情が違うからしょうがないんだよ。
僕は人を殺してしまったからね、何がなんでも勝たなくっちゃいけないのさ」
露伴の言った"人を殺した”という言葉の意味を早人ははかりかねていた。文字通り自分の手で人を殺してしまったのか、それとも事故で誰かを死なせてしまったのだろうか。しかし、露伴の様子からして後者が濃厚であろうと判断し、事情を聞いてみようかと考える。
だが、早人が口を開く前に、露伴の言葉の真意を知っている億泰が言葉を発した。
「お前がそう言うならしょうがねぇ、俺もジョルノのとこへ行くのは我慢してやる。だけどよぉ、一緒に行動するのは御免だからな。
じゃあさっさと向かおうぜ露伴。連中がいつまでもナチス研究所に留まってるとは限んねぇしよ」
言い切るやいなや億泰は立ち上がり、ドアへと向かってズンズンと歩みを進める。
「億泰、フーゴは君が運んでくれよ。僕はこの体だし、早人は小学生なんだぜ」
後ろからかけられた声に億泰は振り返り、嫌そうな表情を露骨に出してフーゴを見下ろす。けれども、露伴からも早人からも助け舟が出ることはない。
結局、嫌々ながら気絶したフーゴの乗った車椅子を押し、次に僅かにおぼつかない足取りで露伴が退出し、最後に早人が家から出た。
☆ ★ ☆
「って感じだな。俺が言って役に立ちそうな情報はそれくらいだぜぇ」
「ありがとうございます億泰さん。あの怪物――
エシディシが凶行に走る前の情報を聞けるのは非常に助かります」
「しっかしよぉ、エシディシが殺し合いに乗ったのもびっくりだけど、一番びっくりしたのはおめーだぜ早人。しばらく見ねぇうちにずいぶんと雰囲気が変わったんじゃねぇの?」
「それは僕も気になってたね。情報交換も簡単にしかしてなかったし、君がこの場に来て何を聞いたのか軽く教えてくれないかい?」
三人揃って歩いているせいで、ここが本当の杜王町じゃないのだろうかと思いつつ、億泰はその思考を早々と振り払った。
こんな偽物の街ではなく、本当の杜王町に仲間を連れて帰ってやらなくてはならない。ついつい重くなってしまいがちな彼にとって、会話で気を紛らわせることができたのはありがたかった。
しかし、根っこに引っかかるのは早人の周りを纏う空気。小学生離れしている少年だということは知っていたが、最後に会った時と致命的に何かが違う。その何かが心にどうしても引っかかるのだ。
それは露伴にとっても同様であり、億泰に同意する形で早人の口から聞き出そうとする。
「そうですね、まずこの殺し合いに呼ばれたときの話からしましょうか――」
早人の口から紡がれていくここ一日での出来事。この少年が何を見て何を思ったのか、億泰と露伴は口をはさむこと無く黙々と聴き続けた。
駅で会った殺し合いに乗った者たち、とりわけリーダー格であった
ヴァニラ・アイスの話になると今まで低かった越えのトーンが更に下がり、露伴が先刻感じた殺気を再び放ち始める。
そして戦いの詳細が語られるにつれ、億泰と露伴の二人はますます話のへと引き寄せられていく。
聞く限りでは無敵のスタンド使い、それに対して少年は己の知恵と勇気だけで立ち向かった。しかし二人の興味は、一種の英雄譚の様な中身よりも、自分が死にかけたことをあたかも他人ごと家のように話す早人へと向く。
「――そして僕はヴァニラ・アイスを殺したんです」
場に沈黙が訪れた。
「俺はバカだからよぉ、こんな時なんて言っていいか分からねぇけどさ、大変だったな早人」
おずおずと、どこか遠慮した様子で億泰は口を開く。億泰の心情を察したのか、小さく笑いを漏らしながら早人が返す。
「僕は大丈夫ですよ。ヤツを殺したことは気にしていません」
「一応聞かせてもらいたいんだ、君が殺しを躊躇わなくなった理由は何なんだい早人? 吉良を殺そうとしたときは、少なくとも恐怖は感じてたはずだろ?
それに、この話を聞く限りだと、君は自分の命に無頓着すぎるんじゃないかい?」」
きっぱりと自分の心配を否定され、億泰は口を挟もうとするも、その前に岸辺露伴が問いを投げかける。
そして早人はそれが当たり前であるかのよう、それが世界の真実であるかのような口ぶりで答える。
「簡単ですよ、ヤツが僕達の敵だからです。敵を殺すのに躊躇してはいけない。この場に来て嫌ってほどに思い知らされたんです。
そしてもう一つの質問の答えも簡単です。命なんかに執着してては勝てるものもかてなくなってしまうじゃないですか」
「おい、早人」
億泰の声にトゲが混じった。早人の言っていることは間違っていない。冷静な部分はそう叫んでいるが、感情的な部分がそれを認めることを許さない。"杜王町の仲間”の変貌を心の根っこの部分が否定する。
だが、二の句を継ぐ前に億泰の言葉はまたしても露伴に遮られた。
「なぁ、血の匂いがしないかい? 億泰、悪いがスタンドの肩を貸してくれないか。
情けなくてあまり気がすすまないんだが、今の僕たちは危険を避けたほうが賢明だしな」
話の腰を折られた億泰はいら立ちを隠す様子を見せようとしなかったが、おとなしく露伴に従い、スタンドを発現させて露伴を無理矢理背負う。
「おい、誰が僕のことをおんぶしろって言ったんだ」
「うるせぇなあ、こっちのほうが早いんだから文句言うんじゃねぇ」
不満を述べる露伴を無視して先程よりも速度を出して歩き出す億泰。
しばらくは背中で文句を言っていたいた露伴であったが、急にスタンドを発現させると、ザ・ハンドの耳へと顔をよせた。
「早人とここで言い争うのは得策じゃない。このことに関しては後でじっくりと話すことにしよう」
早人にぎりぎり聞こえない声量で露伴はボソリと呟いた。
億泰は完全には納得していないものの、血の匂いがするのを自身の鼻でもしっかりと捉えたので、渋々納得し、歩みを早めていく。
ここで、岸辺露伴と虹村億泰は、一つの懸念と不安を抱いた。
――川尻早人はもう元には戻れないのではないだろうか。
【E-3南西部 路上/1日目 真夜中】
【第4部生き残りトリオ+1】
【岸辺露伴】
[スタンド]:ヘブンズ・ドアー
[時間軸]:四部終了後
[状態]:右肩と左腿に怪我(車椅子が不要な程度には回復)、多少の疲労感
[装備]:ナランチャのナイフ、ミスタがパくった銃【オートマチック式】(11/15)
[道具]:基本支給品×2、ダービーズチケット、ディアボロのデスマスク、予備弾薬37発(リボルバー弾7発、オートマチック30発)
[思考・状況]
基本行動方針:荒木を倒すために『取材』をして回る。
1.ナチス研究所へ向かう。
2.ジョルノたちに再会し、『ボスの伝言』と伝え、『フーゴ』を引き渡す。
3.荒木に取材を申し込むため、テレンスを探す(ナチス研究所優先)。
4.ウエストウッド…すまなかった。
5.隕石を回収……ああ、そんなのあったね
6.フーゴがトニオを殺したことは黙っていよう
[備考]
※これからは荒木を討伐するために自分勝手な行動を控えることにしました。
※気は進まないようですが、時の情報についての考察にも助力をするようです。
※名簿と地図をやっと確認しました。
※傷はかなり回復しました。車椅子は現在フーゴの拘束に利用しています。
※第一放送、第二放送の内容を把握しました。
※ダービーズアイランドに荒木がいることを知りました。
※シーザーに書き込んだ『露伴の身を守る』という命令はキャンセルされました。今後そういった内容の『命令』は二度と書かないつもりです。
※本人は認めたくないようですが、億泰に対し、かなりの信頼を持ちました。
※ナランチャのナイフ、ミスタがパくった銃【オートマチック式】は護身用にディアボロから渡されました。
※フーゴの支給品はすべて露伴が所持しています。不明支給品はもうありませんでした。
※ディアボロに依頼された、ジョルノ・ブチャラティへの『ボスからの伝言』は以下の通りです。
『お前たちの組織のボスの名は『ディアボロ』…… この伝言の主のことだ。
お前たちが元の世界から『トリッシュの護衛任務中』に連れて来られたのだとしたら、恐らく俺は『お前たちよりも僅かに未来』から連れて来られたようだ。
そして、お前たちはわけあって俺と対立し、その結果俺は負けた。
だが、俺は今、お前たちを恨んでいるわけではない。
打倒・荒木を目指すというのなら、お前たちも私と共に戦って欲しい』
※荒木を倒し全てが終わった後、ディアボロに『記憶を読ませる』という約束をさせました。
※フーゴの記憶をあらかた読みました
【虹村億泰】
[スタンド]:『ザ・ハンド』
[時間軸]:4部終了後
[状態]:左肩に『ザ・ハンド』で抉られた跡。胸の中央に銃痕(波紋で治療済み)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式。(不明支給品残り0~1)
[思考・状況]
基本行動方針:味方と合流し、荒木、ゲームに乗った人間をブチのめす(特に音石は自分の"手"で仕留めたい)
1.露伴たちと行動を共にする。
2.エシディシも仲間を失ったのか……。暴れたのはそれが原因か。
3.仗助や康一、承太郎の遺志を継ぐ。絶対に犠牲者は増やさん!
4.もう一度会ったなら
サンドマンと行動を共にする。
5.吉良と協力なんて出来るか
6.フーゴ嫌い、ジョルノも嫌い、だけど今回は露伴に免じて協力しよう
【備考】
※名簿は4部キャラの分の名前のみ確認しました。
※サンドマンと情報交換をしました。 内容は「康一と億泰の関係」「康一たちとサンドマンの関係」
「ツェペリの(≒康一の、と億泰は解釈した)遺言」「お互いのスタンド能力」「
第一回放送の内容」です。
※デイパックを間違えて持っていったことに気が付きました。誰のと間違ったかはわかっていません。
(急いで離れたので、多分承太郎さんか?位には思っています。)
※参加者が時を越えて集められたという説を聞きました。
※本人は認めたくないようですが、露伴に対し、かなりの信頼を持ちました。
【川尻早人】
[時間軸]:吉良吉影撃破後
[状態]:精神疲労(小)、身体疲労(小)、上半身全体にダメージ(波紋で治療済み)、右手人差し指欠損、
漆黒の意思、殺意の炎
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×2、鳩のレターセット、メサイアのDISC、ヴァニラの不明支給品×1(確認済み)
[思考・状況]
基本行動方針:荒木を倒したい。吉良吉影を殺す。殺し合いにはのらないけど、乗ってる参加者は仕方ない。
1.とりあえず露伴たちと行動をともにする。
2.吉良吉影を脅し、ウェザーの仇をとるのを手伝わせる。とりあえず思考1を優先
3.吉良吉影を殺す。邪魔をするような奴がいたらそいつも…
4.荒木の能力を解明したい。
[備考]
※吉良吉影を最大限警戒、またエンポリオの情報とディアボロたちとの情報交換を経てディオ、ジョナサン、エシディシ、由花子も警戒しています。
※ゾンビ馬によって右足はくっついていますが、他人の足なので一日たてば取れてしまう可能性があります。
歩いたり、走ったりすることはできるようです。
※
第二回放送の内容を把握しました。
【パンナコッタ・フーゴ】
[時間軸]:ブチャラティチームとの離別後(56巻)
[状態]:気絶中、右手首と左肘に骨折、その他全身に打撲と大ダメージ。ヘブンズ・ドアーによる洗脳。
[装備]:ポルナレフの車椅子(ディアボロに縛りつけられ、身動きが取れない)
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:死にたくない
0.気絶中
1.僕はクソったれの外道野郎だ…
2.僕はブチャラティたちに裏切られてしまった…
3.デスマスクの男の正体がわかった――
[備考]
※荒木の能力は「空間を操る(作る)」、もしくは「物体コピー」ではないかと考えました(決定打がないので、あくまで憶測)
※
空条承太郎、東方仗助、虹村億泰、
山岸由花子、岸辺露伴、トニオ・トラサルディー、
ジョセフ・ジョースターの能力と容姿に関する大まかな説明を聞きました。
※吉良吉影の能力(爆弾化のみ)を把握しました。しかし、一つしか爆弾化できないことや接触弾、点火弾に関しては聞いていません。
また、容姿についても髑髏のネクタイ以外には聞いていません
※吉良吉廣のことを鋼田一吉廣だと思い込んでいます。
※花京院とその仲間(ジョセフ・ジョースター、
J・P・ポルナレフ、
イギー、空条承太郎)の風貌、スタンド能力をすべて把握しました。
※アヴドゥルと
フェルディナンドの考察から時代を超えて参加者が集められていることも知りました(納得済み)。
※装備していたミスタの拳銃は壊されました。
※荒木がをフーゴに与えた支給品は拳銃2挺と閃光弾3つだけでした。
拳銃は2つとも紛失(一方は大破、もう一方は現在露伴が所持)、閃光弾も使い切りました。
※D-3地点で手榴弾2個を入手しましたが、使い切りました。
同じく入手したナランチャのナイフも奪われました。
※デスマスクの男の正体がボス=ディアボロであること、その能力などに気づきました。
※フーゴの支給品はすべて露伴が所持しています。不明支給品はもうありませんでした。
※ヘブンズ・ドアーの命令は以下の二点です。
1.『人を殺せない』
2.『ブチャラティに出会うまで気絶する』
※ミスタの拳銃の残骸は【D-3】に放置されています。
銃身部分がごっそり削られており、使い物になりません。
☆ ★ ☆
三人が遠ざかり、しばらくの間続いていた静寂の中、ふいに笑い声が漏れ出した。狂気じみた音色の中に嘲りを多分に含んだ、それでいて愉快で仕方ないと言わんばかりの笑声。
発生源となっているのは青年の生首。死体にしか見えない物体が、これまた無残な姿となった人間の残骸を見ながら声をあげて笑う。シチュエーションが狂っているのならば、彼の口から漏れ出す音からも狂気がにじみでている。
もしも彼に首から下の肉体があったならば、背を丸め、両腕を腹に当てていただろう。そう確信させるほど激しい笑いであった。
彼には笑う余力など残っているはずがなかった。あと少しすればその生命を失ってしまうであろうという極限状況、そんな絶体絶命な状況。
そんな中でも彼は笑わずにはいられなかった。あまりにも滑稽なものを見つけてしまったのだ。あまりにも阿呆なものを見つけてしまったのだ。笑うしか、笑ってしまうしかなかったのだ。
「一体何をしていたんだ私は、本当に何をしていたんだろうか私は」
生首が飛び散った肉片を寄せ集め、道路に落ちていた無数の影が闇夜の中でゆっくりと混ざり合っていく。
「此処に来る前にDアンGを殺した。一片の後悔もなく、一切の躊躇なく」
出来上がった肉塊の中に生首が沈んでも、その笑い声は絶えること無く響き続ける。
「どうしてそれができたかって? 簡単だ、アイツがジョリーンの敵だったからさ」
ドーム状であった塊が重力に逆らいながら上へと伸び円柱へと姿を変えた。
「そうだ、ここでもそうだった。今まで殺してきた奴らが敵じゃないって思ってたから余計な心労を負ってしまったんだ。
でも違う。他の連中が生きてたらジョリーンは生きられない。つまり……敵ってわけだ」
上端から顔が生え、後に手足が生えてくる。
「敵ならば殺せばいい。こんなシンプルな答えが落ちてたなんてな」
生えてきた手足の先が枝分かれしてゆき、指を創りだした。
「自分を捨てるだのケジメを付けるだの、ずいぶん瑣末なことに時間と精神力を図分と浪費させられたもんだ」
形は人のものであろう。しかし、人の肉を継ぎ接ぎにして生まれたその姿。
「ジョリーンはまだ他の連中が敵だって思ってないからな、事情を分かってないなら彼女に嫌われてってしょうがない」
月明かりに照らされる、ドロドロに溶けていた肉の塊。
「さぁ、彼女の代わりに敵を皆殺しにしに行こうじゃないか」
――――怪物が産声を上げた。
【F-3北西部、
マイク・Oとスカーレットの死体前/1日目 真夜中】
【
F・F】
[スタンド]:『
フー・ファイターズ』
[時間軸]:DアンG抹殺後
[状態]:継ぎ接ぎの肉体
[装備]:なし
[道具]:名簿、地図、携帯電話(全て体内に所持)
[思考・状況]:
基本行動方針:
空条徐倫を生存させるために彼女を優勝させる
1.ふ っ き れ た
2.ケジメを付ける必要も自分を捨てる必要もなかったんだ
3.他の参加者はジョリーンの敵だから殺す
4.ブチャラティチームとプッチの一味は敵と判断
5.余裕が出来たら自分の能力(制限)を把握しておきたい
6. もしも荒木が倒せるならば対主催に益がある方法で死ぬ
[備考]
※リゾットの能力を物質の透明化だと思いこんでいます。
※リゾットの知るブチャラティチームの情報を聞きましたが、暗殺チームの仲間の話は聞いていません。
※リゾットから聞いたブチャラティチームのスタンド能力についての情報は事実だと確信しました(ジョルノの情報は
アレッシーの記憶よりこちらを優先)
※ジョルノに対してはある程度の信頼を寄せるようになりました。出会ったら……?
※ダービーとアレッシーの生前の記憶を見たので三部勢(少なくとも承太郎一派、九栄神、DIO、ヴァニラ、ケニーG)の情報は把握しました。
※エシディシは血液の温度を上昇させることができ、若返らず、太陽光に弱く、スタンドを使えると認識しました。 (太陽光が致命傷になることも把握)
※自分の能力について制限がある事に気がつきましたが詳細は把握していません。
※ディアボロの能力を『瞬間移動』と認識しています。
※参加者の時間のズレを何となく理解しました。
※アナスイが、脱出は不可能だと知ったときに殺し合いに乗りうるという事を把握しました。
※ティッツアーノとダービーのものであった肉片がF-3に散らばっています。
※ダービーの肉体は大半が焼失しました。
※FFが捨てた支給品(デイパック×2、壊れた懐中電灯、加湿器、メローネのマスク、カップラーメン)がF-3南部に落ちています。
※テレンスの顔は見ていません。
※ティッツアーノの生首の中で生存しています。首の付け根から車輪を生成して移動しています。
※
第三回放送を聞きましたが、意識が朦朧としているので内容を把握しているかは微妙です。
徐倫、アナスイの名前が呼ばれていないこと、プッチの名前が呼ばれたことだけは確認しています。
→禁止エリア及び作動時間を正確に把握できませんでした。
※復活しましたが、現在は人の形をした肉塊の状況です。まともな外見にしようと思えばできると思いますがするかどうかは次の方にお任せします
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最終更新:2011年02月05日 00:25