パチュリー、レミリア、そしてぬえの三人は思わず首を傾げた。
目の前にいた慧音が、いきり立つように顔を赤くしたかと思うと、
いきなり露伴と吉良の方に向かって、ヒィヒィ言いながら走り出していったのだ。
何の脈絡もない、その挙動不審な様に、皆はドン引きである。
これからの慧音との付き合いは、考え直した方がいいのではないだろうか。
三人が揃ってそんなことを考えていると、突然と露伴の絶叫が鼓膜を叩いてきた。
それに耳を傾けてみると、どうやら彼の目には慧音が一瞬で現れたように見えたらしい。
果たして、それは何を意味しているのだろうか。皆がその答えを探していると、吉良がパチュリーの方にそそくさとやってきた。
そこに会話らしい会話はない。だが、吉良の額に浮かんでいた冷や汗だけで、パチュリーが気がついてしまった。
何かトラブルがあったのだ、と。パチュリーにとって吉良は殺し合いを打破する大切な「鍵」である。
ここで万が一があって、大事に至ってはならない。彼女は「鍵」を守る為に、早速露伴の所に釘を刺しにいった。
「慧音、お取り込み中の所悪いけれど、そっちの人間を紹介してくれないかしら?」
パチュリーは露伴をねめつけながら訊ねた。露伴によって、本になった慧音だが、今は元通りの身体となっている。
どうやら体力の消費を危惧した露伴は、すぐにスタンドを解除したらしい。そのことに彼女はホッと人知れず安堵すると、
これから仲間となる岸辺露伴の紹介をパチュリーにしていった。
「こちらは岸辺露伴さんだ。私達と同じ荒木と太田を良しと思っていない人間で、強力なスタンドを持っている。
少し性格に難があるし、しょっちゅう漫画を描いていたりする偏屈者だが、基本的にはいい人だ。
あと、彼は何でも康一君の親友だそうだ。そこらへんを留意してくれると、私としても有り難い」
広瀬康一の首を切断したであろうことを
岡崎夢美から聞いた慧音は、それとなくパチュリーに注意を促す。
ここでいきなり「爆弾を調べる為に解剖でもしましょう」と、康一の生首を出されては、問題がややこしくなるばかりである。
しかし、パチュリーはそんな心配をよそに、呆れたと言わんばかりの冷たい目で、慧音にこんなことを言ってきた。
「康一の親友? 慧音、貴方はそんな虚言を真に受けたの?」
「どういうことだ、パチュリー?」
「簡単なことよ。私は康一から親友だなんて紹介で岸辺露伴の説明を全く受けていない。
もし親友という大切な間柄なら、それこそ仗助達のことより丁寧に、その人物について私達に話すでしょう?」
岸辺露伴は広瀬康一の親友ではない。そう言われて、黙っていられる人間は、そこにはいなかった。
案の定、露伴は吉良のことも忘れて、舌鋒鋭くパチュリーを攻撃してくる。
「おいおい、魔法使いってのは、こんなにも知能が低いのかい?
それは単に君が康一君から信頼されていなかったという裏づけにしかならないじゃないか。
そんなことも分からないのか、ええ、
パチュリー・ノーレッジ?」
「信頼していなかったら、知り合いのことを私には教えないでしょうし、支給品を全て私に預けるということも、しなかったでしょうね。
ここまでくれば、答えは実に簡単よね。広瀬康一にとって、岸辺露伴は赤の他人でしかなかったってことよ」
ドンッ、と大きな音を立てて、露伴が目の前にあったテーブルを叩いた。
見開かれた彼の目には燃え盛る炎のような激甚たる怒りの意志が宿っており、
それと対面する者に火熱の如き攻撃的な圧力が容赦なく与えられる。
しかし、それでもパチュリーに手を出さない辺り、まだ彼には理性が残っているのだろう。
そしてその頼りがいのある理性で、露伴は前に飛び出そうとする身体を何とか押しとどめ、代わりに口を開く。
「おい、パチュリー・ノーレッジ! パチュリー・ノーレッジで、いいんだよな!?
僕も大人だ。僕に対しての悪口だったら、それは大人としての寛大さでもって、笑って許してあげることはできる。
だけどな、僕と康一君のダイヤモンドよりも硬い友情を侮辱するのだったら、それは到底許容なんかできないぞ!!
いいか!!? これは最後通告だ!! そして絶対的な事実だ!! 僕と康一君は親友だった!!!」
鬼気迫るような表情で、露伴は捲くし立てる。その雰囲気に嘘を言っている様子はない。
事実、嘘を見抜けるパチュリーにも、露伴からは嘘の気は感じられなかった。
それはつまり、彼は本当のことを言っているのだろう。
だが、それでも康一から得た情報との齟齬を簡単に払拭できるものではない。
もしここで疑うこともせずに相手を受け入れたら、どうなるか。河童の時のような悲惨な結果になるのは何としても避けたい。
疑を以って相手に尽くす。ここは一つの正念場なのだ。パチュリーは皆を守る為、露伴を信じるのではなく、疑うことにした。
「それって貴方の勝手な思い込みなんじゃないの? 大方、康一の優しさを勘違いしたんでしょうね。
それでわざわざ親友などという妄言で、私達に近づいてきた目的は何? 何か理由があるんでしょ?」
ドンッ、と大きな音を立てて、露伴は地面を踏みつけて立ち上がった。
もうそこに自らの怒りを抑え付けるような理性の葛藤は、かすかにも感じ取れない。
寧ろ、頸木が取れたことを喜ぶかのように、露伴は湧き上がる感情のままに吼え立てた。
「おいッ!! 僕はもう警告したからな!! 悪いのは、お前だぜ、パチュリー・ノーレッジ!!
ヘブンズ・ドアー!! 何、安心しろ。僕の能力で、その低い知能を少しはまともにしてやるよ!! 感謝するんだな!!」
今度は慧音に邪魔されぬように、と露伴は彼女の腕を引っ張り、自分の背後へとやり、スタンドを発動させる。
そして瞬く間に虚空に描き出された「少年」は、その腕を伸ばし、パチュリーへ到達した。
「え、なに? 何かしたの?」
ヘブンズ・ドアーを受けたパチュリーは極普通に訊ねてきた。見てみれば、彼女の身体には、どこの変化に見られない。
幸か不幸か、どうやら知能も、そのままのようだ。しかし、そんな当たり前の姿に、露伴は口を閉じるのも忘れて驚愕を露にする。
「ば、バカな! 僕のヘブンズ・ドアーは完璧に決まった。何故、本にならないんだ!?」
露伴の独り言に、パチュリーは小さな顔を傾げて、はてなと疑問符を浮かべる。
何となく可愛い仕草ではあるが、そんな彼女の姿を見て、露伴は見とれる前に気がついたことがあった。
全身紫の服という悪趣味極まりないファッションセンスに、そのパジャマ服で平然と臆面もなく皆の前を闊歩できる羞恥心の無さ。
それは否応にも、あの鳥の巣のような頭をした人間との精神的な同一性を想起させる。つまり、ダサいのだ。センスがないのだ。
そしてそんな奴らとは、全く波長が合わないということを、露伴は己の人生経験から知っていた。
(だから、ヘブンズ・ドアーが効かないということか? いや、まて。僕だって成長しているんだ。
今なら、仗助にだって命令を書き込める! …………いや、だからこそ、荒木達は僕に制限をかけたということか!?)
露伴は頭を抱え込みながらも、何とかこの状況への推察を終える。
そしてパチュリーへの制裁をどうするか、と彼女の方へ新たに目を向けて、露伴の怒りはたちまち頂点に達してしまった。
どこかへ行ったはずの
吉良吉影が、いつの間にか戻ってきており、パチュリーの影で露伴を笑っていたのである。
「おい、吉良! お前如きに僕を笑う権利があると思っているのか!? そういえば、さっきの慌てぶりっていったらなかったな。
あの時のお前のマヌケ面を思い出したら、今でも笑えてくるよ! あまりにも滑稽で、情けなくてな!」
露伴は吉良を心底見下し、嘲笑うように言葉をぶつける。
対する吉良はフンと鼻を鳴らすと、これまた露伴を嘲るように勿体つけた口調で答えた。
「いや、これから岸辺露伴が、どうするのかと思ったら、ついね。
君は私とパチュリーさんに攻撃をしかけた。これから荒木達を一緒に倒そうという仲間に随分な仕打ちじゃないか。
それをどう清算するつもりだ? まさか、いい大人が子供のように喚き散らして問題を無かったことにするのか、
はたまたこの場所に居づらくなって、感情のままに、ここから逃げ出していくのか? う~ん、実に興味深い」
「おい! 一体、誰と誰が仲間だって!? 下らないお喋りで格好つけてないで、こっちに来いよ!
女の後ろに隠れていて、恥ずかしくないのか!? お前、それで本当に玉が付いてんのか、吉良吉影!?」
「……見た所、君もどうしたらいいか分からないといった所か。それなら、私から一つ提案しよう」
「おい、もう喋らなくていいぞ。お前が口を開ける度に、臭い息がこっちにまで届くんだよ!
何だ、ひょっとして、それで僕を息をさせないで窒息死させるつもりか!? だとしたら、上手くいくかもな!
お前の口ん中は本当に臭いからな! さすがは殺人鬼様だよ! ハハハ……!」
「……謝ってくれ」
「な、に?」
吉良の唐突な頼みに、露伴の口からは思わず疑問の声が漏れる。
極悪非道の殺人鬼には、何とも縁が無さそうな台詞だ。実際問題、謝罪を求められるのは、犯罪者こそが相応しい。
だからだろうか、露伴は頭はひどく混乱し、さっきまであった弁舌の勢いを失ってしまった。
そしてそんな彼の様子に、吉良はニヤリと、ほんの一瞬だけ笑みを見せると、冷静に、淀みなく、言葉を続けていった。
「だから、提案すると言っただろう。私とパチュリーさんに攻撃を加えようとしたことを謝ってくれ。
ちゃんと誠意を込めてな。そうすれば、私は寛大な大人だ、笑って許しやろうじゃないか。
何と言っても、私達は荒木と太田の打倒を共に目指す仲間なのだからね。
パチュリーさんも、それでどうだろうか? 彼を許してやってくれないか?」
「ええ、そうね。謝ってくれれば、さっきの不躾な言動は私も不問にするわ」
突然と話を振られたパチュリーだが、一連の会話の流れから、利は吉良にあると彼に追従する。
露伴の眉間には、瞬く間に不可解といった皺が刻まれた。吉良は絶対悪で、自らに正義がある、と露伴は確信している。
その正義が何故、悪に屈さねばならぬというのか。状況を理解すると、露伴は目に見えるような怒りの炎を身に纏い、激昂した。
「おい、ふざけるなよ!! 何で、僕がお前らに謝らなくっちゃあなんだ!! 頭を下げるのは、そっちだろ!!
僕と康一君の友情を虚仮にした女に、何人もの罪もない人間を殺した殺人鬼!! 非が、どちらにあるかは明白だ!!
お前らが地面に頭をこすり付けて、必死に懇願するんだよ!! どうか愚かで、低脳で、罪深い私達を許して下さいってな!!
ええ、そうだろう、みんな!!?」
吉良を倣ってか、自分達の喧騒を取り囲むように集まっていた皆に、露伴は同意を求めた。
これで自らの正当性が立証されるはずだ。しかし、そんな露伴の思惑を否定するかのように、彼らは口を閉じたままであった。
そんな中で慧音だけが、おずおずと申し出る。
「露伴先生、話し合いを拒否して、いきなりスタンドで攻撃しようとするのは、私もどうかと思う」
驚天動地である。その発言に愕然とした露伴は、血の気が引いたように顔を蒼褪めさせ、足元も盛大によろつかせた。
慧音の言葉を言い換えれば、吉良が正しいということだ。そんなロジックは、どう考えたって有り得ない。いや、あってはいけない。
何故なら、吉良こそが、この場における全員の敵なのだから。露伴は目眩で倒れそうになるのを何とか我慢し、必死に抗弁する。
「それは、この岸辺露伴に頭を下げろと言っているのか!!? こんなクサレミソッカス以下のゲロ虫共にッ!!?
冗談にも程があるぞ!! 大体、僕が何の為に吉良と対峙していると思っているんだ!! 守る為だぞ!!?
人の命を何とも思わない殺人鬼から皆を守る為に、僕はこのゴミクズとの対決にのぞんだんだ!!
それが何故、僕が悪いということになる!! 意味が分からない!! 正義は、絶対に僕にある!!
レミリアも夢美先生も、何か言ってやって下さいよ!! この脳味噌スッカラカンの低脳共にッ!!」
露伴は名前を呼びながら、二人の顔を順繰り見つめたが、そのどちらも口を開かなかった。
自らの考えを示さない何とも曖昧な返答。だが、それ露伴にとっては、あまりに痛切で哀しい答えであった。
沈黙の意味を悟った露伴は力なく笑うと、やがて自らの荷物を持ち上げて、皆に背を向けた。
「おや、どこかへ行くのかな、露伴さん?」
露伴の所作を見て取った余裕綽々に訊ねた。
口元が緩んだ吉良の顔に気づいた露伴は怒り心頭に食って掛かる。
「おい、人の名前を馴れ馴れしく呼ぶなって言ったよな!? もうそんなことを忘れちまったのか!?
さっき言ったばかりだぞ!! お前、ひょっとしてアホの億康よりも馬鹿なんじゃないのか!?」
「………………そんな文句を言う為に荷物を手にとって立ち上がったのか?」
「答えが気になるか!? そうだろうな!! お前は女の後ろに隠れることしかできない臆病者だ!!
そんな奴の敵が、どう動くかを知っておかないと、怖くて夜も眠れないだろうからな!!
ああ、教えてやるよ!! ここを出て行くのさ!! だが、勘違いするなよ!!
何も、僕はここに居たたまれなくなったとか、お前に負けたから出て行くというわけじゃない!!
ここを出て行くのは、お前を倒す為だ、吉良吉影!! ここにいると、皆に邪魔されてかなわないからな!!
いいか、吉良ァ!? お前は、この岸辺露伴に喧嘩を売ったんだ!! そのことを忘れるなよ!!
そして僕はその喧嘩を買ったぞ!! 今更、後悔なんてするなよ!! お前は、この岸辺露伴が直々にブチのめす!!
精々、一人にならないように気をつけるんだな。僕は、いつだってもお前を見ているぞ!!」
露伴は指先を吉良に突きつけながら、つい今しがた背を向けたとは思えない程、威風堂々と宣戦布告した。
そして彼は何の未練もなく、悠然と自らの足をドアの方向へ進ませていく。
そこに翻ることのない強固な意志を見て取った慧音は、彼を止めようと慌てて声をかけた。
だが、そこに返ってきたのは、露伴の憎悪を感じさせるほど敵意に染まった目と、怒りに満ち満ちた声だった。
「妖怪如きが、僕に気安く声をかけるんじゃあない!!
上白沢慧音とは、もう仲間でも友達でもないんだからな!!
違うというのなら、今すぐに吉良の首を取ってみろよ!! それが出来ないなら、お前とは敵だってことだ!!」
苛烈なまでの言葉に、慧音は思わず二の足を踏んでしまう。しかし、それでも逡巡を振り切り、追いすがろうとするが、
露伴がジョースター邸を出て行くのを待っていたかのように、喜色に富んだ荒木の放送が突如として鳴り響いてきた。
露伴を追おうとしていた慧音の足は、いよいよ動かす機会を失ってしまった。
「パチュリー、廃ホテルで私が言ったことを覚えているか?」
放送が終わり、しばらく経ったころ、慧音はパチュリーに声をかけた。
パチュリーは、意図が全く分からない質問に、つい怪訝な表情を浮かべてしまう。
「は? 何よ、急に」
「私はこう言ったんだ。疑う相手との『距離』を計り違えば絆は簡単に綻び、『傷跡』を残すぞ、と」
「……私が悪いって言いたいわけ?」
「そうは言っていない。いきなりスタンドをけしかけた露伴先生に非があることは間違いない。
だがな、こうも思ってしまうんだ。もっと他にやりようがあったのではないか、と。
そうなれば、もっと違う結果が得られたのではないか、とな」
この結末に後悔を感じているのだろうか、どこか悲痛に満ちた慧音のトーンだった。
露伴が消えたことなど大して気にしていないパチュリーだったが、
慧音の物憂げな様子に、さすがの彼女も自責の念にかられ、返す言葉を失ってしまう。
その重苦しい沈黙が幾ばくか流れると、慧音はクスリと小さく笑みをこぼした。
発言を遠慮してしまうような鬱々たる空気だが、その中にあるパチュリーの態度に、
『傷跡』と向き合おうとする姿勢を見て取ったのだ。尤も、それは小さく、か細く、頼りない光りだが、
それでも岸辺露伴と共に歩く道のりの先にあるのは、暗闇ばかりではないと安心することができる。
再び自らの足を動かす気力を得た慧音は「夢美さん、こっちのことは任せたぞ」と言って、露伴を追いかけに行ってしまった。
「随分と慧音に信頼されているみたいね」
慧音の背中をドアの向こうへ見送ると、パチュリーはぶっきらぼうに呟いた。
その台詞の内容に、夢美はさっきの陰気な雰囲気はどこ吹く風とばかりに「んふふ」と陽気に笑う。
「あら、それって嫉妬? それは私に対して? それとも慧音先生に対して? ん~どっち~?」
パチュリーは重く溜息を吐いた。何気なく言っただけの言葉を、どうしてそんな風に解釈出来るのか。
こんなお馬鹿さんには、やっぱりゲンコツによる制裁が必要だ。パチュリーは右手に目一杯の力を込めて握り拳を作る。
しかし、パチュリーがそれを「せーの」と振りかぶった所で、夢美は唐突に、そしてあっけらかんに、こんなことを言ってきた。
「あっそういえば! 露伴先生は、あの荒木とコンタクトを取れるわよ」
予想の地平線をぶっちぎりで通り越した発言に、パチュリーは振り上げた拳で殴りつけるようにして夢美の胸倉を掴む。
「お馬鹿!! それを何故、早く言わないのよ!! それを知っていれば、もっと言葉を選んだのに!!」
首から上が取れるのではないかというくらい上下左右に夢美の頭を勢いよく揺らし、パチュリーは猛然と迫った。
殺し合いの主催者と連絡が取れるなど、それこそ新たな『鍵』と成り得る存在だ。
それを今更になって教えてくるなど、危機感、真剣味、その他諸々が欠如していると言わざるを得ない。
パチュリーはそんな馬鹿に代わって、急いで頭を回転させ、露伴を引き止める策を巡らしていく。
しかし、有効な案など思いつかない。彼女にとって、岸辺露伴は嘘吐きで口の悪い人間。
そんな奴にプライドを投げ捨て、我が身を省みず縋りつくのは、いかにも業腹だ。、
かといって、露伴を体よく説得できる言葉を、すぐに思いつけるほど、パチュリーは要領がいいというわけでもない。
となると、現状における最適解は、ソファにゆったりと腰をかけ、呑気にくつろいでいる吸血鬼だけだろう。
「レミィ、悪いんだけど、あの二人をお願いできるかしら?」
露伴と一緒に行動していたレミィなら、ちゃんと説得できるわよね、とパチュリーはレミリアに目を向けた。
レミリアとしては、頼られるのは癪ではないが、このまま素直に「はい」と言うのは、ちょっと癪だったりする。
なので、彼女は欠伸をしながら、ゆっくりと伸びをして、無関心を装い、退屈そうに、のんびりと訊ねてみることにした。
「もう遊びは終わったの?」
「私達のはね。それで今度はレミィの番ってわけ」
「パチェは、これからどうするの?」
「私は、生物のお勉強。教授の頭の中が、どうなっているかを、ちょっとね」
「え、その赤女を解剖するの!? やった! 私がやりたい! 面白そう!」
「あ、間違えた。教授のじゃなくて、教授とだ。っていうか、やめときなさい、レミィ。教授に触るとバカが移るわよ」
「バカかぁ。威厳が無くなりそうだから、やめとく」
夢美の顔を見て、レミリアはしみじみと呟いた。それに対して夢美が抗議を企てるが、パチュリーが肩でドンと
ソレを脇に押しやり、再びレミリアに先のことをお願いする。レミリアは沈思すると、やがて勿体ぶった口調で答えを返してきた。
「何だか寒くなってきわたねぇ、パチェ」
「ま、天気が悪いしね」
「外は、もっと寒いんだろうなぁ。ブルブル」
「太陽が出てないんだから、レミィは元気が出るんじゃないの?」
「こんな冷える日は、温かい紅茶をゆっくりと飲みたいわねぇ」
「……ほよ?」
「じゃ、ま、そういうことで」
レミリアは玲瓏たる蒼髪をふわりと揺らせ、ソファから華麗に立ち上がると、楚々とドアの方に歩いていき、
泰然とした背中と、そこから生える美麗なる黒翼を皆に見せつけながら、悠々と外へ出て行った。
何だか無意味に厳粛な雰囲気がジョースター邸の中に立ち込める。こんな空気で、一体どうしろというんだ。
「え~と」と、パチュリーが当て所なく言葉を探していると、いきなり口元を綻ばせた夢美が眼前に現れた。
「フフ、パチェは、露伴先生が言ったことは信じないけど、私が言ったことは信じるのね~」
「何よ、荒木とコンタクトが取れるというのは嘘だったわけ?」
「別に嘘じゃないわよ。そうじゃなくて、私が岸辺露伴を信じてって言ったら、パチェは信じる?」
「……教授は、康一が露伴の親友だっていう発言を信じるの?」
「そこらへんは、まぁ、私とパチェのように確たるものがあるわけじゃないから、疑問の余地は残るけれど、
それってわざわざ問いただす必要があること? どうしても確認しなければならないにしても、
仗助君の話を聞いてからでも遅くはない。そこらへん、パチェにしては迂闊過ぎたというか……。
何ていうか、パチェ、焦っていない?」
焦る。その言葉で、パチュリーは思わず渋面を作ってしまった。思い当たる節が、胸の中にハッキリとした形であったのだ。
ハッとしたようにパチュリーは顔を上げると、夢美の沈痛とした表情がそこにはあった。パチュリーの変化など、
ほんの一瞬にも満たぬ間であったが、夢美がそれと気づくのには十分な時間だったらしい。
「そ、そういえば、露伴のスタンド能力って、何だったの!?」
夢美が口を開きかけたところで、パチュリーは急いでそこに割って入った。
あれ、と心の中でパチュリーは首を傾げる。何故、夢美の言葉を遮ったのであろうか。
どう考えても、
カーズのことや、彼から貰った結婚指輪のことを話すのが合理的だ。
その方が問題解決に近い。それなのに、パチュリーの口から出てきたのは、焦る理由とは全く無縁のことであった。
「ん、ああ、露伴先生のヘブンズ・ドアーは、人を本に変え、その人の記憶を読み取るというものよ。勿論、妖怪にも可能みたい」
パチュリーの内心に気がついたのであろうか、それとも気がつかなかったのであろうか、
夢美はパチュリーの質問に大人しく答えた。パチュリーがそれに安心と、そして不安とを同時に抱え込むという
何とも器用な真似をしていると、「ウエ゛ッ!!?」と、ぬえの奇妙な絶叫がジョースター邸を揺るがすほどの音量で響き渡った。
「な、何よ、き、急に? ビックリしたわね」
パチュリーは飛び出した心臓を元の場所に戻すかのように手で胸を押さえて、息を落ち着かせながら訊ねた。
ぬえは、別にそれに気がついて謝るわけでもなく、しどろもどろになって返答を開始する。
「ああ。いや、別に。何でもない。ほんと」
顔を伏せ、皆との距離を取り始めるぬえ。それを横目で確認しながら、夢美は露伴のスタンドの話を続けていく。
「まぁ、パチェに効かなかったのを見るに、相性みたいのが存在するようね」
「相性ねぇ」と、パチュリーは露伴とのやり取りを思い返す。
「ところで、パチェは漫画を読むの?」
「読まないわよ。あんなのは時間の無駄でしょ」
パチュリーは即答した。そこに我が意を得たり、と夢美は揚々と答えを照らし合わせていく。
「じゃあ、相性はやっぱりそこらへんに由来するものなのかもね。露伴先生は漫画が命って感じだし。ちなみに私はパチェ命」
「最後のは、どうでもいい。あと、ついでにもう一つ質問。慧音って、もしかして使えるの?」
「ん、そうみたい」
「そ、じゃあ、別に康一の解剖に立ち会ってもらう必要はなさそうね」
「あ、やっぱり彼の死体を掘り起こしたんだ」
「……何で、貴方は廃ホテルに戻って来なかったのよ?」
「さっき言った慧音先生の使える使えないで、色々とね」
「ハァ、それじゃあ爆弾のことを、さっさと調べましょう。仗助達が、ここに来ても面倒だしね」
そこまで言って、パチュリーは、はたと気がついたことがあった。
「教授、もしかして露伴が出て行くのを止めなかったのって、それが理由?」
と、図らずもパチュリーの口から確認の声が出てしまった。
あの場面で、口うるさい岡崎夢美が黙ったままでいることに違和感があったが、
ここに来て、ようやく氷解したといった感じだ。事実、夢美はそれを肯定する発言をする。
「ま、康一君の生首をどうするって話には、露伴先生は邪魔だしね。
っていうか、最初はパチェもそのつもりで動いているって私は思っていたんだけど、
途中からマジで喧嘩を売っているって気がついて、結構冷や汗ものだったわよ」
そんなに危ない橋を渡っていたのだろうか、とパチュリーは自問する。
確かに岸辺露伴はパチュリーの目にも好戦的に見えたが、明確に死を予感させるカーズよりかは遥かにマシだ。
寧ろ、カワイイとすら思えてくる。とはいえ、この殺し合いに加えて、
カーズという橋までも渡っている最中であるからして、そう呑気にもしていられない。
パチュリーは早速、康一の生首が入ったバッグを抱えて、解剖の準備に取り掛かる。
「それじゃあ、吉影にぬえ、見張りの方をお願いね。これから康一の頭をいじるから、
露伴と仗助をくれぐれも亀の中に入れないようにね」
「亀?」と疑問符を打つ夢美を連れたって、パチュリーは亀の部屋の中に入った。
好奇心を刺激されてか、夢美は溜息を漏らしながら、部屋の中を注意深く見回す。
パチュリーから仙人は異空間を作れると聞いて、その時は半信半疑で終わった夢美だが、
こうして改めて異空間というのを目の当たりにすると、その話も嘘ではないと納得させられる。
仙人やスタンドの能力によって、この殺し合いの会場が作られたという話は、俄かに信憑性が増してきた。
「ところで、ここでの音って、外に聞こえたりするの?」
夢美は壁を拳で軽く叩きながらに訊ねた。
康一の生首を取り出そうとしていたパチュリーの答えは、「そのくらい自分で調べなさいよ」と、至ってぞんざいなものだ。
それを聞いた夢美はスーーッと大きく息を吸い込むと、パチュリーの鼓膜が破れんばかりの大きな声で叫びだす。
「キャーーーーーッ、パチェーーーーッ!!!! いきなり服を脱いでどうしたのーーー!!!!
まさか、ここでエッチなことを始めるつもりーーーーー!!!!? イヤーーー、助けてーーー!!!!」
その音で、全ての空気を肺と腹から出し切った夢美は、パッと上の天井を急いで見上げる。
そこから見える外の吉良吉影の背中は微動だにしない。どうやら亀の中の声は、外に聞こえないようだ。
そのことに夢美が「へぇ~」などと一人勝手に頷いていると、額に青筋を彩ったパチュリーが猛烈な勢いでやってきた。
「貴方!! もっとマシな確認方法が思いつかなかったの!!? 何で私が変態だって喧伝するわけ!!?
あと、耳がすっごいキンキンするんだけど!!? っていうか、殴られたいの!!? グーがいいの!? ねえ!!?」
「いや~、めんごめんご。やっぱり男性相手に確認するのは、これが一番かなって。テヘ」
「テヘ、じゃない!! ああ、もう!! 教授って、いつもそうよね。ようやく貴方に再会できたって実感が湧いてきたわ」
「パチェはいつもの調子を取り戻した?」
「知らないわよ! とにかく、遊んでないで、解剖を始めましょう」
「その前に、一つだけ質問いいかしら?」
「何よ」
「吉良さんが鍵って、どういう意味?」
「誰から聞いたの、その話?」
「ん、吉良さんと露伴先生が話しているのをね」
成る程、と納得すると、パチュリーは吉良のスタンドを使っての脳内爆弾の解除方法と、その実験のことを話した。
その一つ一つの話に、夢美は興味深く頷き、パチュリーの推理や仮説を丹念に咀嚼していく。
そしてそれら全てが終わると、夢美は天井の向こうにいる吉良の背中を改めて見上げてから、ゆっくりと息を吐いた。
「パチェって、面白いことを考えるのねぇ」
「ありがと。さ、もういいでしょう。解剖を始めましょう」
「待って、パチェ。今のは質問じゃないわ。単なる確認よ」と、夢美は勝ち誇ったように言った。
「……それで、質問って何?」と、パチュリーは不機嫌を露にして訊ねる。
「その解除方法が上手くいったとして、吉良さんはちゃんと協力すると思う?」
「どういう意味よ?」
「まず仗助君や、そのお友達だけど、吉良さんは間違いなく彼らの爆弾を解除しないわよね?」
「それは私達とは関係ないことよ。あくまで、彼らの問題。私達が立ち入ることではないわ」
「じゃあ、その私達っていうのは百パーセント安全なの、パチェ? 爆弾を解除する時って、すっごく無防備。
パチェなら、その意味は分かるわよね? 吉良さんが、優勝を目指すってことになったら、私達は一巻の終わりよ?」
「その点は大丈夫よ。まず私が一人目の爆弾解除の役を担う。そのあとは、私が吉影の喉元に刃を突きつけてあげるわ」
「ふーーーーん、パチェが人柱になるってわけ」
「そうよ、それなら文句はないでしょう? さ、もういい加減、解剖でも始めましょう」
「待って、パチェ。今のは質問じゃないわ。単なる会話よ」
そこでふざけた会話に終止符を打つように、パチュリーは夢美を鋭く睨み、
猛獣が敵を威嚇するように声を低くして、警告した。
「教授、私だって怒る時は怒るのよ。解剖したくないんだったら、貴方はさっさと出て行って。
これ以上邪魔をするんだったら、私は容赦なく貴方に攻撃を加えるわ」
「パチェ、廃ホテルで貴方が私に言ったことを覚えている?」と、出し抜けに夢美は訊ね、パチュリーの顔を真正面から見つめた。
「さあ、私が答えてもらいたかったのは、それよ。
廃ホテルでパチェが私に言ったことを覚えている?」
「は、何よ、いきなり? まさか慧音の真似をして私に説教でもするつもり?
あの件だったら、もう分かったわよ。次からは気をつける。それでいいでしょう?」
パチュリーは強い恥ずかしさと当惑を感じながら顔をそむけた。
夢美はそんな彼女に一歩近づき、穏やかに話しかける。
「落ち着いて、パチェ。私は別に説教なんてするつもりはないわ。私はパチェの味方だもの。
それに露伴先生の言動だって、やっぱり問題がある。っていうか、あの程度の軋轢や確執なら、私なんかしょっちゅうよ」
「結局、教授は何が言いたいわけ?」
夢美はもう一歩パチュリーに近づき、ゆっくりと訊ねる。
「覚えていないの? あの時、私達がお互いに愛称で呼ぶようになった時、パチェは私にこう言ったのよ。私を信じてって」
「それが何よ?」
「今度は私が言うわね」
夢美は更に一歩を踏み込んで、パチュリーの顔を真っ直ぐと見据えながら答えた。
「吉良になんか頼らない爆弾の解除方法を、私が絶対に見つける。だから、私を信じて、パチェ」
その答えを聞いた瞬間、パチュリーの目の奥に熱いものが込み上げてきた。
爆弾を解除する為に、引いてはこの異変を解決する為に、パチュリーはどれほどの責任を感じていただろうか。
彼女の知る幻想郷の面々といえば、それは頼りない奴らだ。異変が起きても、大して危機感も抱かず、
呑気に、のんびりと自分の時間を過ごしている能無しのマヌケ達。そんなぐうたらなクズ共では、今回の異変は到底解決できない。
だからこそ、そんないつまで経ってもお遊び気分が抜けない、性根の腐った蛆虫共に成り代わって、
自分が動かなければならない、とパチュリーは強く思っていた。
それは、言い換えれば、幻想郷全員の命を背負うということだ。幾ら膨大な知識を誇る大魔法使いといえど、
今回の異変の規模を考えれば、その小さな背中で担ぎきれるものではない。その上、少ない情報の中で
何とか考え付いたものは、薄氷を踏むが如き爆弾の解除方法だ。それでは、皆を守る、異変を解決するなどとは
自信を持って言うことが出来ない。いよいよパチュリーの背中にあるものは、その重みを増してきた。
だが、ここに来て、その重荷を共に背負うと言った人間が現れたのだ。それも言い逃れようのない、確かな言葉で。
その時、パチュリーに訪れた喜びと解放感といったら、どうだろう。思わず感涙で頬を濡らし、夢美に抱きつきたくなったほどだ。
とはいえ、そんなことをおいそれとするのは、パチュリー・ノーレッジのキャラクターではない。
それを知る彼女は代わりに、と一歩を踏み込んで、岡崎夢美に右ストレートをぶちかました。
「んほおおおーー!!」と夢美は殴られた鼻面を押さえながら、床をゴロゴロと転げまわる。
「え、何で!? 何で殴るの!? 今の、感涙で頬を濡らし、私に抱きつく場面じゃないの、パチェ!!?」
「うっさい!!」と、パチュリーは容赦なく切り捨てた。
「新しい爆弾の解除方法を見つけるって大言壮語を吐くなら、
それを成してからにしなさい。そうすれば、信じるでも、抱きつくでも、何でもしてやるわよ!!」
それを聞いた夢美は、勢いよく跳ね起きた。そして全力全開のダッシュをして、
パチュリーの胸に飛びつき、その勢いのままに二人仲良くソファに倒れ込んだ。
「今の台詞、聞いたわよ、パチェ。何でもするのね? 何でもって言ったら、何でもよね?」
ぐへへ、と夢美は欲望を露にした笑顔を下品にさらけ出した。
それを見て、自分の失言を悟ったパチュリーは慌てて訂正の言葉を投げかける。
「待って! 今のナシ! 抱きつくまでが限度よ! どう考えても、それ以上はナシ!」
「い~や! ダメ! ちゃんと言質は取ったわよ! 何でもね! ふふ、何をしてもらおうかしらね~?」
そのまま二人はナシ、ダメとお互い言い合いながら、ソファの上でじゃれあっていく。
そこには二人にあった不安の翳りは見られない。心が安らぐ、確かな平和の光景だ。
しかし、そんな彼らを、漆黒に染まった双眸がジロリと、いつの間にか亀の上から見つめていたのであった。
【C-3 ジョースター邸 亀の中/真昼】
【パチュリー・ノーレッジ@東方紅魔郷】
[状態]:カーズの『死の結婚指輪』を心臓付近に埋め込まれる(2日目の深夜後に毒で死ぬ)、服の胸部分に穴
[装備]:
霧雨魔理沙の箒
[道具]:ティーセット、基本支給品×2(にとりの物)、考察メモ、広瀬康一の生首
[思考・状況]
基本行動方針:紅魔館のみんなとバトルロワイヤルからの脱出、打破を目指す。
1:康一の頭を解剖する。
2:レミィの為に温かい紅茶を淹れる。
3:カーズのことを教授に話した方がいいのかな? っていうか、放送で文と燐が呼ばれていないわよね?
4:魔力が高い場所の中心地に行き、会場にある魔力の濃度を下げてみる。
5:第四回放送時までに考察を完了させ、カーズに会いに行く?
6:ぬえに対しちょっとした不信感。
7:紅魔館のみんなとの再会を目指す。
8:妹紅への警戒。彼女については報告する。
[備考]
※喘息の状態はいつもどおりです。
※他人の嘘を見抜けますが、ぬえに対しては効きません。
※「東方心綺楼」は
八雲紫が作ったと考えています。
※以下の仮説を立てました。
荒木と太田、もしくはそのどちらかは「東方心綺楼」を販売するに当たって八雲紫が用意したダミーである。
荒木と太田、もしくはそのどちらかは「東方心綺楼」の信者達の信仰によって生まれた神である。
荒木と太田、もしくはそのどちらかは幻想郷の全知全能の神として信仰を受けている。
荒木と太田、もしくはそのどちらかの能力は「幻想郷の住人を争わせる程度の能力」である。
荒木と太田、もしくはそのどちらかは「幻想郷の住人全ての能力」を使うことができる。
荒木と太田、もしくはそのどちらかの本当の名前はZUNである。
「東方心綺楼」の他にスタンド使いの闘いを描いた作品がある。
ラスボスは可能性世界の岡崎夢美である。
※
藤原妹紅が「メタリカ」のDISCで能力を得たと思っています。
【岡崎夢美@東方夢時空】
[状態]:健康、パチェが不安
[装備]:スタンドDISC『女教皇(ハイプリエステス)』、火炎放射器@現実
[道具]:基本支給品、河童の工具@現地調達、レミリアの血が入ったペットボトル、不明支給品0~1(現実出典・確認済み)
[思考・状況]
基本行動方針:『素敵』ではないバトルロワイヤルを打破し、自分の世界に帰ったらミミちゃんによる鉄槌を下す。
パチュリーを自分の世界へお持ち帰りする。
1:パチェ、私を信じて!
2:康一の頭を解剖する。
3:吉良に頼らない爆弾の解除方法を絶対に見つける!
4:能力制限解除方法、会場からの脱出の方法、外部と連絡を取る方法を探す。
5:パチュリーが困った時は私がフォローしたげる♪ はたてや紫にも一応警戒しとこう。
6:パチュリーから魔法を教わり、魔法を習得したい。
7:霧雨魔理沙に会ってみたいわね。
[備考]
※PCで見た霧雨魔理沙の姿に少し興味はありますが、違和感を持っています。
※
宇佐見蓮子、
マエリベリー・ハーンとの面識はあるかもしれません。
※「東方心綺楼」の魔理沙ルートをクリアしました。
※「東方心綺楼」における魔理沙の箒攻撃を覚えました(実際に出来るかは不明)。
※時間軸のズレについて気付きました。
【C-3 ジョースター邸/真昼】
【吉良吉影@ジョジョの奇妙な冒険 第4部 ダイヤモンドは砕けない】
[状態]:体力消費(小)、喉に裂傷、鉄分不足、濡れている、ストレスすっきり
[装備]:スタンガン
[道具]:ココジャンボ@ジョジョ第5部、ハスの葉、基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:平穏に生き延びてみせる。
1:この吉良吉影が思うに「鍵」は一つあれば十分ではないだろうか。
2:
東方仗助とはとりあえず休戦?
3:
空条承太郎らとの接触は避ける。どこかで勝手に死んでくれれば嬉しいんだが…
4:慧音さんの手が美しい。いつか必ず手に入れたい。抑え切れなくなるかもしれない。
[備考]
※参戦時期は「猫は吉良吉影が好き」終了後、川尻浩作の姿です。
※慧音が掲げる対主催の方針に建前では同調していますが、主催者に歯向かえるかどうかも解らないので内心全く期待していません。
ですが、主催を倒せる見込みがあれば本格的に対主催に回ってもいいかもしれないとは一応思っています。
※能力の制限に関しては今のところ不明です。
※パチュリーにはストレスを感じていません。
※藤原妹紅が「メタリカ」のDISCで能力を得たと思っています。
【
封獣ぬえ@東方星蓮船】
[状態]:精神疲労(小)、喉に裂傷、濡れている、吉良を殺すという断固たる決意
[装備]:スタンドDISC「メタリカ」@ジョジョ第5部
[道具]:ハスの葉、基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:聖を守りたいけど、自分も死にたくない。
1:吉良と二人きりか……これってチャンス??
2:岸辺露伴のスタンド能力は厄介だなぁ。あと慧音の使えるって??
3:皆を裏切って自分だけ生き残る?
4:この機会に神霊廟の奴らを直接始末する…?
[備考]
※「メタリカ」の砂鉄による迷彩を使えるようになりましたが、やたら疲れます。
※能力の制限に関しては今のところ不明です。
※メスから変化させたリモコンスイッチ(偽)はにとりの爆発と共に消滅しました。 本物のリモコンスイッチは廃ホテルの近くの茂みに捨てられています。
【C-3 ジョースター邸付近/真昼】
【
レミリア・スカーレット@東方紅魔郷】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:「ピンクダークの少年」1部~3部全巻(サイン入り)@ジョジョ第4部、ウォークマン@現実、 鉄筋(残量90%)、マカロフ(4/8)@現実、予備弾倉×3、妖怪『からかさ小僧』風の傘@現地調達、 聖人の遺体(両目、心臓)@スティールボールラン、鉄パイプ@現実、 香霖堂や命蓮寺で回収した食糧品や物資(ブチャラティのものも回収)、基本支給品×4
[思考・状況]
基本行動方針:誇り高き吸血鬼としてこの殺し合いを打破する。
1:慧音と露伴をパチュリーの所に引っ張っていく。
2:温かい紅茶を飲みながら、パチェと話をする。
3:咲夜と美鈴の敵を絶対にとる。
4:ジョナサンと再会の約束。
5:
サンタナを倒す。
エシディシにも借りは返す。
6:ジョルノに会い、ブチャラティの死を伝える。
7:自分の部下や霊夢たち、及びジョナサンの仲間を捜す。
8:殺し合いに乗った参加者は倒す。危険と判断すれば完全に再起不能にする。
9:億泰との誓いを果たす。
10:ジョナサン、ディオ、ジョルノに興味。
11:ウォークマンの曲に興味、暇があれば聞いてみるかも。
[備考]
※参戦時期は東方心綺楼と東方輝針城の間です。
※時間軸のズレについて気付きました。
【上白沢慧音@東方永夜抄】
[状態]:健康、ワーハクタク
[装備]:なし
[道具]:ハンドメガホン、不明支給品(ジョジョor東方)、基本支給品
[思考・状況]
基本行動方針:悲しき歴史を紡がせぬ為、殺し合いを止める。
1:『幻想郷の全ての知識』を以て可能な限り争いを未然に防ぐ。
2:露伴をなだめて、連れ戻す。
3:他のメンバーとの合流。
4:殺し合いに乗っている人物は止める。
5:出来れば早く妹紅と合流したい。
6:
姫海棠はたての『教育』は露伴に任せる。
[備考]
※参戦時期は少なくとも弾幕アマノジャク10日目以降です。
※ワーハクタク化しています。
※能力の制限に関しては不明です。
※時間軸のズレについて気付きました。
【岸辺露伴@第4部 ダイヤモンドは砕けない】
[状態]:背中に唾液での溶解痕あり、プライドに傷
[装備]:マジックポーション×1、高性能タブレットPC、マンガ道具一式、モバイルスキャナー
[道具]:基本支給品、東方幻想賛歌@現地調達(第1話原稿)
[思考・状況]
基本行動方針:色々な参加者を見てマンガを完成させ、ついでに主催者を打倒する。
1:吉良とパチュリーをぶちのめす。
2:『東方幻想賛歌』第2話のネームはどうしようか。
3:仗助は一発殴ってやらなければ気が済まない。
4:主催者(特に荒木)に警戒。
5:
霍青娥を探しだして倒し、蓮子を救出する。
6:射命丸に奇妙な共感。
7:ウェス・ブルーマリンを警戒。
[備考]
※参戦時期は吉良吉影を一度取り逃がした後です。
※ヘブンズ・ドアーは相手を本にしている時の持続力が低下し、命令の書き込みにより多くのスタンドパワーを使用するようになっています。
※文、ジョニィから呼び出された場所と時代、および参加者の情報を得ています。
※支給品(現実)の有無は後にお任せします。
※
射命丸文の洗脳が解けている事にはまだ気付いていません。しかしいつ違和感を覚えてもおかしくない状況ではあります。
※参加者は幻想郷の者とジョースター家に縁のある者で構成されていると考えています。
※ヘブンズ・ドアーでゲーム開始後のはたての記憶や、幻想郷にまつわる歴史、幻想郷の住民の容姿と特徴を読みました。
※主催者によってマンガをメールで発信出来る支給品を与えられました。操作は簡単に聞いています。
※ヘブンズ・ドアーは再生能力者相手には、数秒しか効果が持続しません。
※ヘブンズ・ドアーは露伴と波長が合わない者には、効きません。
※時間軸のズレについて気付きました。
※パチュリーが大嫌いです。
最終更新:2020年07月22日 01:48